開幕戦筑波では、今シーズンからTeam KAGAYAMA入りした浦本修充がダブルウインを達成。J-GP3クラスからスイッチしたライダーも元気のいい走りを見せ、今回も激戦が予想されていた。
22周の長丁場で争われた決勝レース。12時5分スタートのJ-GP2クラスは、一番暑い時間帯に行われた。好スタートを見せたのは、セカンドグリッドの関口太郎だった。関口がホールショットを奪い、生形秀之、渥美心とフロントロウの3台が続き、井筒仁康、浦本、三原壮紫、岩崎哲朗、水野涼、石塚健、作本輝介と続いて行く。
レース序盤は関口がレースをリードし、2番手以降を引き離しにかかる。生形は、マシンに異変を感じていたが何とか2番手をキープ。その後方には、数珠つなぎとなっていた。混戦の中、石塚が3コーナーで、渥美と三原が1コーナーで転倒し戦列を離れる。一方、水野は、徐々に順位を上げ、7周目の1コーナーで浦本を、8周目の5コーナーで生形を、10周目の3コーナーで関口をかわしトップに立つが、V字コーナーで痛恨の転倒。再スタートするものの大きく遅れてしまう。
再びトップに立った関口の背後には浦本が迫ってくる。そして15周目のS字コーナー進入で浦本が関口をかわしトップに立つとアグレッシブな走りでペースアップ。関口も何とかついて行くが、その差はジリジリと開いて行く。
その後方では、國峰啄磨が生形をかわし3番手に浮上してきていたが、V字コーナーで転倒。再スタートし、9位でゴールしたが、コースに復帰する際の遵守事項違反により失格という裁定がくだされている。その直後のホームストレートでは、生形がマシントラブルでスローダウン。そのままリタイアとなる。さらに3番手を走っていた井筒もS時コーナー進入で転倒と、レース終盤になってもアクシデントが相次ぐ。
浦本は、19周目に自己ベストをマークする走りで関口を引き離してチェッカー。見事3連勝を飾った。関口は、2位に入り、約1年振りとなる表彰台に上がった。3位には上和田拓海が入り、全日本初表彰台を獲得した。 |