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写真&レポート

JEC Rd.5 SUGO 2DAYS ENDURO DAY1「数年ぶりの大荒れ、鈴木健二が危なげなく制する」

ON 2016年11月19日

 からからに乾いた路面に、ちょうどDAY1の1組目がコースインするタイミングで雨が降り始めた。次第に雨脚が強まり、予報通りおおよそ体感で時間毎5mmのまとまった雨が降り続けた。例年、ほとんど同じレイアウトをつかってきた同レースだが、今大会ではテープの通し方を大幅にリニューアル。少しスパイスを効かせたつもりが、この雨で相当な難しさとなってしまったようだ。多くのベテランライダーが、「このコンディションでは、もう走れない」とリタイアを決したタフなレース。


横澤拓夢がIAクラス序盤を牽引するものの…

 刻一刻と悪化するコンディションのなか、序盤で横澤拓夢が序盤に1番時計を連発。熱田孝高、小方誠らモトクロスIA1トップランカー組は、慣れないコンディションにいまいち攻めあぐね、5番手付近のタイムでまずまずといったところ。
 2周目に入ると、ルート上で渋滞が発生しはじめ、3周目にいたってはエンデューロテストでどうにも動かない渋滞がおきてしまう。エンデューロでは、世界共通でこういった渋滞を招き、テストに不公平を生じるテストやルート(タイムチェック)には、キャンセルが入るため、程度によって「このテストはいかに苦しくとも、キャンセルになるはずだから、走りきるべきだ」といった判断が生まれたりする。

 今大会においては、コンディションが悪化の一途をたどったことから、この判断が複雑になり、中盤にもなると自分の位置を確認できるライブリザルトを信頼できなくなってしまう状態に(キャンセルは後の判断になるため、ライブリザルトにはあくまで積算タイム上の順位が掲載される)。
 こういった精神的にも迷いのおきやすい状況のなかで、気を吐いたのは、やはり鈴木健二だった。12テスト中、7テストでトップタイムをマークした鈴木は、どこを差し引かれても文句のつけようのないきれいなリザルトに。対して横澤は最後のテスト2つで大きなミスを犯してしまう。
 驚愕だったのは、熱田・小方の二人。悪化するコンディションよりも、各々の「エンデューロの攻め方」に慣れていったか、段々と2位・3位のタイムを連発するように。

 結果、熱田はキャンセルされたテストを差し引いて2位、横澤が3位に。4位には小方が入った。

さすがというべき、鈴木健二の結果。これでランキングは117pt、ランキングで2位の内山裕太郎(今ラウンドでは6位)が90ptとなることで、最終ラウンドを待たずして鈴木健二は2016年チャンピオンになる(正式リザルト発表後)

段々と調子をあげていた熱田孝高、レース後のタイヤ交換もムースでしっかりこなして、ラウンドを2位で終えた。最終ラウンドでの鈴木との対決に期待が高まる。

エンデューロライダーの多くが攻めあぐねるような難しいラインも、しっかりこなしてタイムにつなげる横澤拓夢。

熱田同様に、1日で圧倒的に成績を上り調子にしてきた小方誠


IBは石戸谷蓮が巻き返し

 IBは、ランキングトップの佐伯竜が序盤をリードしていくものの、4周目のクロステストで14番手タイムと落ち込んでしまう。「渋滞もすくなくなった後半が乗れてきた」という石戸谷は、好タイムで中盤からレースをリード、キャンセルになったテストをふくめて、大きな沈んだリザルトなくレースを運び、みごと今シーズン2度目の優勝を手にした。
 ナショナルでは、新沼光が他を圧倒。序盤から後半まで、文句のつけようのないラウンド優勝。66台中、30台のみが完走となり、多くのDNFを抱えたクラスとなった。
 ウィメンズクラスは近藤香織が終始1位を保っていたものの、68分の遅着でDNF。他の参加者にも、完走できたライダーはいなかった。




JEC Rd.6 SUGO 2DAYS ENDURO DAY2「モトクロスIAの真価、荒れたラウンドを横澤が圧勝」

ON 2016年11月21日

 DAY1の雨天に引き続いて、DAY2の早朝は濃霧で明けた。

 スポーツランドSUGOの深い森の中は、視界も遮られるほど。さらに、昨日から引き続くマディコンディションがライダー達を苦しめた。よほどのことが無い限り周回カットされないIA、IBも4周のところを最後の最後で1周減。クロステストが特に、鬼門となった。


3年目のSUGOで、MXの年長者をも置き去りに!
IA横澤拓夢の鮮やかな1勝

 全日本モトクロスでも、スキルとスピードを上げている横澤拓夢だが、それに並行してエンデューロスキルを向上させているところは非常に興味深い。現に、大先輩にあたる熱田孝高、小方誠らを尻目に健闘、みごとDAY2は2分弱の差を2位鈴木健二につけて圧勝を誇った。全9テスト中、6つの一番時計に、ファイナルクロスでの優勝。文句のつけようのない展開に本人は「本当はピンピンとりたかったですけどね。雨だったので、その中でみると健二さんは本当にすごいですね。僕なんて帰ってくるので精一杯でしたもん」とのこと。本人曰く、熱田ともモトクロスのタイム自体はそう変わるものではなく、パッシングスキル等におおきな差があるものだとのこと。


 かれらモトクロスライダーを迎え撃った鈴木健二だが「すごく楽しみにしてきましたし、だからこそ調整やトレーニングも久々にしっかりとやってきましたよ。僕も長年エンデューロやっててね、エンデューロなめられたくないんで」と。特に得意なバッドコンディション、まさにさすがというべき強さでエンデューロライダーの強さを見せつけてくれた。


 DAY2の3位は、DAY1同様小方。「前から出たかったんですけど、熱田さんも出るって聞いて今年だ! と思いました。お世話になってるピュアテックさんにもエンデューロバイクがあったし、タイミングがよかったですね。すごくおもしろかった!」と小方。


 熱田も、DAY1同様で4位の結果。ファイナルクロスでは、スタートで飛び出してさすがのモトクロス強さを見せつけるかと思いきや、コースアウトで4位へ。「2回SUGOに練習に来てますね。今回はタイヤを120サイズにしたのが、間違いでしたね…。エンデューロも出てみると楽しい、機会があればまた出たいとおもっています」とのこと。


 ファイナルクロス終了後、ベテラン小菅浩司をたくさんのエンデューロ仲間が囲み、胴上げ。


IBは「このレースで成長できた」と言う石戸谷蓮がパーフェクトウィン

 IBは、DAY1に引き続き石戸谷が余裕の勝利で、2位 浅野徳久に7分以上のアドバンテージ。XT1を2位でつけた以外は、8つのテストを1番時計で圧勝した。今シーズン、非常に伸びた石戸谷だが「このレースで、健二さんをみていてわかったんですが、2ストはレブ域までまわして走るとこの悪天候でもスピードに乗れることが途中でわかったんです」とのこと。

 なお、年間チャンピオンは在原勉に決定。


DAY2も圧倒の新沼光

 DAY1に続いて、Betaを駆る新沼光がナショナルクラスDAY2を制した。さすが地元で慣れたバイクさばきで、安定したスピード。

 ナショナルの年間チャンピオンは、大神智樹。トライアルテクニックに、昨今ではスピードがついた。


今季、盛り上がったウィメンズを制したのは…

 DAY1でエンジンを壊してリタイア、しかし結局のところ全員がDNFとなってしまったウィメンズクラス。DAY2ではマシンを直して出直した福田雅美が復活、全テストを圧勝して、優勝。ギリギリのポイント差を逃げ切り、福田がシーズンもチャンピオンに。