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写真&レポート
 
小川友幸の勝利
チャンピオン争いは続く

2位黒山健一
SS最終のクリーンが光った

悪条件を健闘した
野崎史高は3位

国際A級スーパークラス

2015全日本トライアル選手権シリーズ第6戦中部大会

前回に続き、2戦連続で雨模様の全日本選手権となった。今回は前夜から雨が降り始め、当日お昼前後には雨は上がるという予報。雨設定に変更されたセクション群だったが、途中で雨が上がることでコンディションが悪化するのか、あるいは状況が改善するのか。どのセクションも登りが主体というダイナミックな全日本選手権は、国際A級スーパークラス13名、国際A級42名、国際B級66名、併催のオープントロフィークラスが、125クラス1名、レディース4名、総勢126名によって競われた。

中部大会では、最初に国際B級がスタートし、次にオープントロフィー、その次に国際A級スーパーがスタートし、最後に国際A級がスタートするスケジュールが組まれている。最後の舞台であるSSを中心に、イベントの充実を図りたい主催者の意欲的試みだ。

■国際A級スーパークラス

12セクション2ラップとふたつのスペシャル・セクション(SS)。観戦しやすい外周路に面して9セクションとSSの2セクション。外周路からほど近い山の中に3つのセクションが用意されていたのが、去年までと異なるところだった。

IASがスタートする頃、まだ雨は止んでいなかった。ただしそれほど激しく降っておらず、むしろもう少し雨量があったほうが泥が流れてグリップがよくなるのでは、という声が聞かれたほどだった。

前日に下見をしたトップライダーからは、大会は神経戦という予測がされていた。減点のほとんどない、クリーン合戦ということだ。雨の天候、激しい登りのセクション設定と、この予測はにわかには信じられないものだったが、試合が始まると、トップグループは1回の足つきで順位が変わっていく神経戦を演じ始めた。

減点なくクリーンを続けたのは黒山建一(ヤマハ)。小川友幸(ホンダ)と小川毅士(ベータ)が第2セクションで1点、野崎史高(ヤマハ)は第2セクションで同じく2点。これ以降、4人は第7セクションまでクリーンを続けた。

第8セクションで小川友幸が1点。これで小川が4位に後退し、トップは黒山、2位小川毅士、3位野崎となった。しかし1位から4位までの点差はたったの2点だから、試合の流れはまだまだわからない。ちなみにこの時点での5位は田中善弘で17点だった。

試合が動いたのは第9セクションから。ここで黒山が登りの大岩へのアプローチに失敗。すぐにラインを変えて5点にならずに走破したのは素晴らしかった。が、これで黒山が3点をとって、トップは小川毅士、黒山が4位に後退することになった。さらに続く第10セクションで黒山は岩に上れず5点を取ってしまった。ライバルが皆クリーンをしたので、黒山一人が大きく後退してしまったかたちだ。

第11セクションでは小川毅士が5点。これでまた順位が変わり、トップは野崎。2位には2点で同点ながらクリーン数差で小川友幸。3位が小川毅士で6点、黒山が8点で4位と続いている。そして1ラップ目最終セクション。ここはクリーンは一人もいなかった。小川友幸が1点、野崎と小川毅士が2点、黒山はなんとここでも5点となって、ひとり大きく遅れて4位独走となった。優勝争いは小川友幸の3点と野崎の4点に絞られた感じでもあった。

2ラップ目、野崎と小川毅士が第2セクションで5点。さらに小川毅士は第3でも5点と、優勝戦線から徐々に脱落していく。

一方、1ラップ目に大量13点の減点を撮ってしまった黒山は、2ラップ目は全部のセクションをクリーンする勢いで走破していく。小川友幸が第8セクション、第9セクションで2点ずつの失点をするのを尻目に、第9セクションまでを全部クリーンしてしまった。しかしこれでも、黒山は3位。トップは小川友幸、2位に野崎の順で試合は進んだ。

最終セクションでは、野崎の2点が最高で、小川友幸と黒山が3点。残すは2セクションのSSだけということになる。トップは小川友幸で11点。2位に野崎で14点、3位に黒山で19点。小川毅士は29点で2ラップを終えていて、この時点ですでに表彰台のチャンスはなくなっていた。優勝争いはトップ3によってSSにもつれこむことになった。

SSはダイナミックで難度も高かった。SS第1を抜けたのは、トップ4のほかには柴田暁(ホンダ)だけだった。小川毅士と野崎が2点。そして黒山と小川友幸がクリーン。これで黒山の優勝の目はなくなり、優勝争いは小川友幸と野崎の勝負となっていた。

しかし同時に、野崎には黒山との2位争いの勝負も残っていた。優勝をするにはクリーンが必須だが、2点までに抑えれば2位入賞となる。トライ順はスタートした時の順番と決まっているので、黒山に先がけて野崎がトライ。しかし野崎は、斜めに置かれたビッグタイヤの中心部にマシンを落としてしまい万事休す。逆に黒山はSS第2を2点で走りきれば2位が手に入るという戦況になっていた。

黒山のトライは、完璧だった。すでに優勝争いでは敗北が決まっている黒山だったが、SS第2のクリーンで、いくぶん気分よく中部大会を終えることができた黒山だった。

最後にトライした小川友幸は、野崎が失敗した難所のタイヤで1回の足つき。結局黒山に7点差で勝利を飾ったが、SSを終えた二人は、SSの走破で満足げな黒山に対し、1回の足つきが悔しい小川友幸と、勝負は別の二人の明暗が見られたのだった。

これで小川友幸のポイントリードは6点。最終戦で3位以内に入れば、チャンピオン争いの黒山の順位にかかわらず、3年連続チャンピオンが決まる。

【小川友幸のコメント】

「今日は神経戦だと思っていましたから、序盤に減点はちょっととあぶないなという感じでした。でもよくがまんができて、1ラップ目の後半、ライバルが減点をしてくれたことでトップに出ることができて、勝利を得ることができました。ただ内容的には、2ラップ目はオールクリーンをしたかったですし、最後のSSもクリーンで終わりたかった。最後の戦いは、気分のよい終わり方をしたいと思っています」

【黒山健一のコメント】

「前半は調子がよかったのですが、去年も失敗したセクションで今年も失敗してしまってチャンスをつぶしてしまいました。それでも最後のSSはひとりだけクリーンすることができて、それだけは気分よく終わることができました。去年は1メートル70cmの真直角で落ちてくやしい思いをしましたが、1年かけてその点は克服してきたので、そこは収穫でした。最終戦は、チャンピオン争いはともかく、優勝で終わりたいと思います」

【野崎史高のコメント】

「今日は、いくつか不本意な減点があったのと、セクション持ち時間の読みまちがいで5点を取ってしまった失敗があって、優勝争いから脱落してしまいました。しかも最後の最後に2位の座からも滑り落ちてしまいました。残念な結果に終わった大会になってしまいましたが、最終戦は相性のいい会場なので、シーズン最後にいい思いをしたいと思います」

◎トライアル・デ・ナシオンについて

表彰式のあと、トライアル・デ・ナシオンに参加した小川友幸(ホンダ)、小川毅士(ベータ)、柴田暁(ホンダ)と、チーム監督として同行した選手会会長小谷徹氏、トライアル委員長西英樹氏が、3位入賞の戦いを報告した。来年以降の参戦と活躍、そして変わらぬ応援をファンの皆さんにお願いして、拍手を受けていた。


難セクションを攻めた
氏川湧雅の勝利
優勝した氏川湧雅(左)
2位武井(中央)、3位岡村(右)

国際A級

スーパークラスの後からスタートした国際A級。国際B級の2ラップ目と重なって、持ち時間がぎりぎりとなって苦労した選手が多かった。悪天候で移動コースがぬかるみ、走破に苦労するライダーが先を塞いでいるという状況も、時間のタイトさに輪をかけていたようだ。

そんな中、今シーズン3勝をあげてランキングトップをいく氏川湧雅(ガスガス)は好調だった。1ラップ目こそ、2位の武井誠也(ホンダ)に8点差と、それなりの点差だったのだが、2ラップ目には10点以上の差をつけ、トータルでは24点差をつけて優勝を飾った。

氏川のチャンピオン争いのライバルである岡村将敏(ガスガス)は、1ラップ目の4位から追い上げて3位表彰台を獲得。しかし氏川が勝利したことで、ポイント差は7点に広がった。氏川が最終戦で4位に入れば同点、2位入賞回数の差で氏川のタイトルが決まる計算だが、ルーキーとベテランの一騎打ちの2015年シーズン、どんな結末が待っているだろうか。

【氏川湧雅のコメント】

「出口50cm手前でテープを切って5点というような失敗もありましたが、クリーンもまぁまぁとれたし、2位にもだいぶ点差をつけて勝てたので、まずまずの結果だったと思います。チャンピオン争いのほうも、これで7点差になりました。でも岡村さんも手ごわいし、まずはチャンピオン争いというより、最後も優勝して、今シーズンを終わりたいと思っています」


山崎頌太の優勝
チャンピオンが決定

優勝の山崎頌太(左)
2位松本(中央)3位小沼(右)

オープントロフィー125
磯谷郁

オープントロフィーレディース
優勝した小谷芙佐子

 

国際B級

前回、今シーズン初めて土がついた山崎頌太(ベータ)が、再び勝利を取り戻し、同時にこの勝利で、最終戦を待たずに山崎が2015年チャンピオンに決定した。

第1セクションで転倒するなど、どうも泥のコンディションと相性がよくない山崎だったが、その後は本来の調子を取り戻していった。

6点のタイムオーバーがあったものの、それでも2位に10点差での勝利だった。最終12セクションでクラッシュ、リヤフェンダーが折れてしまった状態でゴール、ちょっとほろ苦いチャンピオン決定となった。

2位はランキング3位の松本龍二(スコルパ)、ランキング2位の岡村祐希(ガスガス)は今回は4位だった。

【山崎頌太のコメント】

「最終戦を待たずにチャンピオンを決められてよかったです。今日は出だしがよくなくて、それでも中盤にいい調子になってきて、最後にクラッシュで終わりました。タイムペナルティもあったんですが、それでも優勝ができてよかったです。前回の5位はちょっと残念でしたが、今年はまずまずいいシーズンだったと思います」


◎オープントロフィー125・レディース

ただ一人参加のオープントロフィー125の磯谷郁(かおる・ベータ)は、アシスタントなしで悪コンディションを戦った。セクションは国際B級と同一で、減点は96点。国際B級では28位相当となる成績だった。

4名参加のレディースクラスは、1ラップ目に3人が1点差という大接戦だったが、2ラップ目にふたつの1点でリードした小谷芙佐子が勝利した。

今回、第1セクションは国際B級とまったく同じセクションとなったが、このセクションだけで比べると、レディースライダーのレベルの高さを物語る結果となっている。