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写真&レポート
 
過酷なコンディションの中
小川友幸の勝利

2ラップ目の失敗が響いた
2位の黒山健一

前戦に続き表彰台へ
3位の小川毅士

国際A級スーパークラス

2015全日本トライアル選手権シリーズ第5戦中国大会

未明から降り始めた雨は、最後まですっきりあがることがなく、さりとてずっと降り続くわけでもなく、すべる泥は重みを増して、時間がたてばたつほどにコンディションは悪化していった。

中国大会では、最初に国際B級、次にオープントロフィー、そして国際A級、国際A級スーパーの順にスタートしていく。それぞれの時間によって、コンディションには変化があり、これもライダーにとってはむずかしい判断を強いられることになった。

スタートした参加者は国際A級スーパークラス13名、国際A級45名、国際B級58名、併催のオープントロフィークラスが、125クラス2名、レディース5名、IAオーバー50が3名で、総勢126名だった。

■国際A級スーパークラス

12セクション2ラップとふたつのスペシャル・セクション(SS)。このうち、第2セクションから第9セクションまでは深い森の中にあり、滑りやすい土と岩、そして高低差が難易度を高めている。

それでもIASの1ラップ目のころは、雨が激しく降っていたのが功を奏して、滑る泥は勢いよく流されていた。ところが小川友幸(ホンダ)、黒山健一(ヤマハ)、野崎史高(ヤマハ)ら、最後尾を走っていたライダーが1ラップ目後半にかかる頃、雨はいったん止んでしまう。雨に流されてさらさらだった土はどんどん重くなり、雨が降っていた時以上にむずかしいコンディションとなってしまった。

こういったコンディションの変化を予測していたライダーは多い。事実、トップグループが1ラップ目を終える時、同時に2ラップ目を終了したライダーも少なくなかった。

平地に設けられ、比較的簡単と思われた第1セクションと、谷底に位置しながらなんとか抜け出せそうな第2セクションは、この日、数少ないクリーンが狙えるセクションだった。しかし1ラップ目、第1セクションでクリーンを出したのは小川友幸、黒山、小川毅士、野崎、柴田暁(ホンダ)の5人のみ。第2セクションでは野崎のみがクリーン。思ったよりも、はるかにむずかしいコンディションであることが誰の目にも明らかになっていく。

第3セクション以降は、3点で抜ければ拍手喝采で、泥に捕まって5点となるのがふつう。トップライダーも、それは変わらなかった。小川友幸も第6セクション以降12セクションまですべて5点となり、この結果、1ラップ目は黒山がトップ、2位は野崎、3位に小川毅士で、小川友幸は4位で後半戦の追い上げにかけることになった。その点差は、この4人が5点の中におさまるという接戦だったが、第1セクションと第2セクション以外は、失敗して5点、うまくいって3点だから、大幅な逆転劇は望めない。

そして2ラップ目、第1セクションで黒山と野崎が相次いで5点となった。1ラップ目こそ簡単そうに見えたかもしれないが、コンディションの悪化はトップライダーからもスムーズな走りを奪ってしまっていた。

野崎は続く第2セクションでも5点。黒山はなんとか3点でここを抜ける。そんな中、小川友幸が改心のトライでクリーン。これで、小川友幸は4位から一気にトップに浮上した。ただしこの時点でも、トップから4位までの点差はたったの5点に過ぎない。

2ラップ目の3セクション以降は5点の大安売りだった。野崎は12セクションすべてで5点、小川毅士は第1セクションこそクリーンしたものの、第2から12セクションまで連続5点。黒山は第5セクションで3点をとるも、10個のセクションで5点となった。これに対し、1ラップ目に9個の5点を取って4位に低迷した小川友幸は、2ラップ目には4つのセクションをアウトして、第2セクションで逆転したリードを維持して、12セクション2ラップを走りきった。

最後の勝負はSSの二つだった。あまりに抜けられないライダーばかりだったこともあって、SSは難易度がやや下げられて争われることになった。小川友幸のリードは3点だから、SSの状況次第では逆転もあり得る。トップライダーにいい走りを見せてもらおうと、セクションの持ち時間も1分半に延長された。

しかしそれでも、IASライダーが次々に5点になっていく。セクションを走っているうちに、フロントタイヤに泥がつまって前輪が動かなくなるという事態もあって、ライダーは一様に苦戦する。こんな中、クリーンを目指してトライができたのは、小川友幸と黒山のふたりだけだった。しかしそれでも、セクションの中盤で3回目の足つきを喫すると、その後は3点でマシンを運ぶだけの勝負となった。

結局、2ラップ目が終わった時の点差がそのまま、トップ争いの点差となった。3点差で、2015年全日本選手権第5戦は小川友幸の勝利となった。残り2戦となって、小川友幸のランキングポイントのリードは3点。ふたりの一騎打ちの戦いは、終盤戦に入ってますます激しさを増している。

【小川友幸のコメント】

「1ラップ目の4位は、挽回可能だと思っていましたが、ただ天候の変化でコンディションが悪化してしまい、それで厳しい戦いとなりました。2ラップ目の第2セクションで勝負に出て、うまくクリーンができました。クリーン狙いで5点になる可能性もありましたから、あれが明暗を分けました」

【黒山健一のコメント】

「残念です。2ラップ目の第1セクションでぼくが5点になってしまい、小川さんが次の第2セクションでクリーン。あれが今日のすべてでした。第1セクションでは、ちょっと焦ってしまいました。あと2戦、中部はヤマハの地元だし、SUGOもヤマハのコースですから、負けるわけにはいきません」

【小川毅士のコメント】

「1ラップ目、カードにさわったと判定されたりと、ぼくにしたら不運な5点が二つほどあって、それで3位、2ラップ目も5点ばかりでこれで3位なのか、という思いもありますが、2戦続けて表彰台を獲得できたのは悪くない結果なので、次は内容をよくして、さらに上位に入りたいです」

◎トライアル・デ・ナシオンについて

表彰式に先がけて、トライアル・デ・ナシオンへの参加決定が報告された。参加ライダーは藤波貴久(ホンダ)、小川友幸(ホンダ)、小川毅士(ベータ)、柴田暁(ホンダ)の4名。藤波以外の3名が壇上に上り、選手会会長小谷徹氏、トライアル委員長西英樹氏とともに、善戦を誓った。


ベテランの岡村将敏
険しいセクションで勝利
優勝した岡村将敏(左)
2位氏川(中央)、3位村田(右)

国際A級

完全に泥との勝負となった第5戦。IAS同様にクリーンの出る可能性のあるのは第1と第2セクションのみで、あとは3点か5点かという険しいセクションのオンパレード。その中で、3点がいくつあるかで順位がいくつも変わるという勝負となっていた。

1ラップ目から好調だったのは、ベテラン岡村将敏(ガスガス)。第1、第2とクリーンをし、結局このふたつのクリーンが、この日の最多クリーンとなった。

2連勝で原瀧山に乗り込んだ氏川湧雅(ガスガス)は1ラップ目に減点が多く、2ラップ目に追い上げたが岡村には届かず2位。2015年チャンピオン争いは岡村と氏川の間で争われている。

【岡村将敏のコメント】

「朝のウォーミングアップでミッションがこわれてしまって、2速に入りっぱなしになってしまいました。今日は高低差があって、3速を使いたいところはいっぱいありましたが、全部2速で走りと押しました。それがよかったのかな? チャンピオンはあんまり意識していませんが、あと2戦、勝てるようにがんばります」


久しぶりの全日本出場
岡本勝太が優勝した

優勝の岡本勝太(左)
2位岡村(中央)3位中野(右)

オープントロフィーIA、左より
1位喜岡、2位三浦、3位野原

オープントロフィー125
1位磯谷郁、2位坂井柚希

オープントロフィーレディース
1位小谷、2位稲恵、3位小玉

 

国際B級

今シーズン、負けなしの山崎翔太(ベータ)だったが、この悪コンディションに思うような走りができず、今シーズン、全日本で初めて勝利とともに表彰台を落とすことになった。

勝利を飾ったのは同じ「しょうた」でも岡本勝太。元国際A級ライダーで、全日本を走るのは7〜8年ぶりという復帰組。この日の一番スタートのライダーだった。

今回は岡本をはじめ、スタート順の早かったライダーが上位に入っている。トライアルはスタート順が遅いほうが有利とされているが、この日のようなコンディションが変化する天候下では、そうとばかりはいえないようだ。

そんな中、ランキング2位の岡村祐希が2位となっている。最多クリーンは岡村の記録した3個だった。

【岡本勝太のコメント】

「久しぶりの全日本選手権参戦ですが、国際B級に出場して、1回優勝すればまた国際A級に復活できるということで、優勝できればいいなと思って参加しました。でもこの天候ですし、勝てるとは思えませんでした。優勝できて、よかったです」


◎オープントロフィー125・レディース・IAオーバー50

近年、参加者が少しずつ増えているオープントロフィークラス。今回は若手の125クラス、大ベテランのIAオーバー50クラス、そしてレディースクラスの3つのクラスが設けられた。レディースクラスはセクション内自由で12セクションのうち8セクションを走る。ほかの2クラスはIBクラスと競技形態は同じだ。

各クラス合わせて全部で10名のオープントロフィークラスの選手は、国際B級のあと、国際A級に先がけてスタートし、それぞれの戦いを繰り広げた。全日本選手権の格式ではないが、今後はこういうクラスで大会を盛り上げていく傾向になるのかもしれない。