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写真&レポート
 
2連勝を果たした
小川友幸

1ラップ目に指を負傷
2位の黒山健一

SSで挽回の可能性あったが
3位の野崎史高

国際A級スーパークラス

2015全日本トライアル選手権シリーズ第3戦九州大会

2015年全日本九州大会は、10年ぶりに、熊本県矢谷渓谷キャンプ場での開催となった。苔むした清流沿いの岩々と腐葉土をたっぷり含んだ斜面は、地形的に難度が高い。10年前に比べると、遠くのセクションを省き、観戦は容易になっている。会場をコンパクトにまとめたゆえに、ちょっと窮屈な印象もあったが、お天気もよく、涼くて気持ちがいい渓流会場での全日本選手権は、集まった1380人のお客さんにさわやかで高度な勝負を提供することになった。

■国際A級スーパークラス

1勝1敗、ポイント的には小川友幸(ホンダ)がややリードという接戦で迎えた第3戦。ここで黒山健一(ヤマハ)が勝利すれば、自身の全日本選手権80勝達成と同時に、シーズンの流れをひっくりかえすことができる。小川が勝てば、開幕戦のつまづきを帳消しにして、3連覇に向けて力強くダッシュができる。もちろん野崎史高(ヤマハ)、小川毅士(ベータ)もシーズン初勝利を目論んでいる。戦況は、まだまだ流動的だ。

第1、第2は土の斜面が中心で、大岩が登場するのは第3から。ここまでの3セクションをクリーンしたのは小川友幸と野崎の二人だけ。前日午前中までの雨の影響もあって、簡単ではない試合展開が予想された。

第4セクションからは、減点の取り合いとなった。ここで、黒山に痛い失点が出た。第4セクションで5点となると、第7では岩飛びの処理にてこずりタイムオーバーの5点。第8ではキャンバーに足をとられて3点と、一気に減点をとってしまった。

小川友幸も、第4から第6まで連続失点し、第6では5点となるなど、それぞれに減点には苦しんだものの、こんな中でトータル減点を少なくまとめていったのが、小川友幸だった。1ラップ目、小川の減点は13点。4点差で野崎がつけ、3番手には小川毅士が21点。黒山は22点で5位。僅差の6位に23点で田中善弘がつける展開となった。5点の応酬が続く試合展開だけに、小川友幸優位とはいえ、優勝争いはまだまだ先が見えない。

2ラップ目、小川友幸は小さい減点はあるものの、その安定感は唯一。鬼門だった中盤の多いわセクション群をただ一人5点なしで抜けて、勝負の流れを一気に引き寄せていく。

1ラップ目に全員が5点となった10セクション。下りながら丸い大岩に飛びつかなければいけないむずかしい設定で、柴田暁(ホンダ)や小川毅士など、頂点までマシンを運んだライダーもいたものの、横滑りして落ちてしまっていた。2ラップ目、トップグループでは早くここに到着した小川毅士は、この難所を1点で通過。初めてこの難所を克服したライダーの登場に、じっと見守ったギャラリーからは大きな歓声が沸き起こった。

しかし小川毅士のみを注目させておくトップグループではない。1ラップ目、ここでクラッシュして右手指に裂傷を負った黒山を含め、野崎、小川友幸と、次々にここを攻略していく。2ラップが終わって、小川友幸の減点はタイムオーバーを含んで20点。SSふたつを残して黒山と野崎が36点の同点(クリーン数の差で野崎が上位につけている)。この結果、SSを両方とも5点となっても、小川友幸の優位は揺るがない。事実上、小川の勝利はここで決まった。

問題は2位争いだ。36点の2位争いの二人に続くのは43点の小川毅士。SSでの減点の如何では、この3人に2位表彰台の可能性があった。SSの第1、トップグループにとって、ここはクリーンセクションということだったが、なんと小川友幸が、そして野崎史高が5点となった。もちろん小川の5点は、勝負には影響がない。しかし野崎の5点は、チームメイトでありライバルである黒山に大きなチャンスを与えることになった。黒山と小川毅士はここをクリーン。黒山36点、野崎41点、小川毅士43点で最後のSSを迎えることになった。黒山の表彰台は決定、しかし野崎にはまだ2位のチャンスがあった。そして小川毅士にも3位表彰台の目は残っている。

しかしてSS第2は、第1よりもさらに難度の高い設定だった。結局、ここを走破できたのは勝利が決まっている小川友幸だけ。表彰台争いの3人を含めて、残るライダーは全員が5点で、小川友幸が最後にその実力を見せつけて第3戦の勝利に花を添える結末となった。

【小川友幸のコメント】

「まずまず、思ったようなライディングができたと思います。序盤の第6セクションでの5点は予定外でしたが、それ以外はまずまずでした。SSでは、第2をなんとか攻略してやろう、クリーンしてやろうと思っていましたが、まさか第1で失敗するとは思いませんでした。これで2連勝しましたが、タイトル争いは3勝して初めて少し楽になると思うので、次の北海道は新たな気持ちでがんばりたいと思います」

【黒山健一のコメント】

「1ラップ目の10セクションで失敗して、マシンと岩の間に指をはさんでしまいました。その影響もなかったとはいえませんが、それでなくても今日は完敗でした。結果、2位に入れたのは、こんな状況ではよかったともいえます。2戦続けて勝てませんでしたが、去年は第3戦の時点でタイトル争いがだいぶ苦しくなっていたので、今年はまだまだ挽回できると思っています。次まで時間があるので、指をなおして勝利を取り戻したいと思います」

【野崎史高のコメント】

「1ラップ目は、トップに食いつく走りができていたので、2ラップ目に3連続で5点となったのが残念でした。第7セクションでは、テープを切ってしまうというミス。SSの第1を含めてですが、どれかひとつ5点でなければ、クリーンの出せる可能性は高かったと思うので、ほんとうにくやしい戦いとなってしまいました」


IAクラス初優勝
氏川湧雅
氏川湧雅の優勝(中央)
2位村田(左)、3位本多(右)

国際A級

2013年にトライアルグランドチャンピオン大会で勝利、2014年に国際B級でチャンピオンとなった氏川湧雅(ガスガス)が、国際A級昇格3年目にして初優勝を遂げた。

氏川は土曜日に高校の入学式に出席していて、土曜日に下見ができないまま試合に入った。1ラップ目はクリーンが一つもないという苦しい戦いで、トップの岡村将敏(ガスガス)に5点差の6位だった。

2ラップ目、少し調子を取り戻してきた氏川は、本多元治(ホンダ)ベストラップ16点に次ぐ18点をたたき出した。それでも1ラップ目がよくないから、勝利を確信するには至らなかったようだ。

結果、1位から3位までは2点差。しかも2位の村田慎示(ホンダ)とは、村田のタイムオーバー分の1点差というきわどい勝利だった。ルーキーの氏川は、この勝利でランキングテーブルでも岡村に続く2位に躍り出た。

【氏川湧雅のコメント】

「土曜日の夜にクルマで寝ながら会場入りして、やっぱりからだが硬くて、うまく走れませんでした。下見はできていませんでしたが、アシスタントの田中裕人さんが土曜日に見ていてくれたので、おかげで優勝ができました。初優勝ができたので、次もまた勝ちたいと思います」

 


大差をつけて優勝
山崎頌太の3連勝

3連勝の山崎(中央)
2位松本(左)、3位岡村(右)

 

国際B級

国際B級2年目、ゼッケン1番をつける山崎頌太が絶好調だ。開幕2連勝に続き、ここでも2位に大差をつける勝利を飾った。

初めての会場となる矢谷渓谷は、山崎にとってはむずかしい地形でもあった。それでも1ラップ目は5点なしの9点と、まず完璧に近い内容でトップをキープした。

しかし2ラップ目、5点二つをとって、減点は一気に倍以上の21点となった。ところが山崎以上に、他のライダーも2ラップ目に減点を増やしていた。2ラップ目のライバルに、山崎の21点を上回る者は皆無で、結局、2位松本龍二(スコルパ)に15点の大差で、開幕以来の3連勝を飾ることになった。

【山崎頌太のコメント】

「こういう地形のトライアルに慣れていなくて、2ラップ目に失敗をしてしまったときにはもうだめかと思いましたが、勝ててよかったです。今年はこのまま、全部勝つつもりでいきたいと思います」