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 '15全日本モトクロス選手権第9戦 関東大会 
             
                                                        ↑'15スケジュール




全日本モトクロス選手権の今季第9戦は、「埼玉トヨペットCUP」として、埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催された。荒川と入間川に挟まれた河川敷にあるコースは、バリエーション豊かなジャンプとタイトターン中心のコーナーで構成された、スーパークロス風のレイアウトを持つ。今季第2戦の舞台ともなったコースで、今大会に合わせて細部の仕様が変更された。

天候は土日とも基本的に晴れで、決勝日の最高気温は26度まで上昇。路面はドライコンディションで、散水作業が繰り返されたが、両日とも午後を中心に土ボコリが多く舞った。首都圏開催の今大会には、2日間で8,200名が来場した。







終盤はペースをコントロールして
ヒート1で優勝した成田亮

得意としているこのコースで
ヒート2の勝利を得た新井宏彰



決勝ヒート1、好スタートを決めたのは前大会の決勝をクラッシュによるノーポイントで終え、ランキングトップの座から陥落したホンダファクトリーチームの小方誠(#2)。一時は出場すら危ぶまれたが、地元大会で気合のホールショットを奪った。これに続いたのは、ホンダを駆る地元の星野優位(#7)。さらに、スズキファクトリーのチームメイト同士でチャンピオン争いをすることになった小島庸平(#44)と熱田孝高(#4)、このコースを得意とするカワサキファクトリーチームの新井宏彰(#331)、KTMに乗る星野裕(#15)、ホンダファクトリーチームの成田亮(#1)が続いた。1周目を小方、小島、星野(優)、新井、熱田、成田、星野(裕)の順でクリアした上位勢。2周目になると、小島がトップを奪取し、レース序盤はこの小島が集団をけん引していった。3周目、成田が熱田を抜いて5番手に浮上。翌周には、トップの小島が2秒ほどのリードを得て、2番手を走る小方の背後には星野(優)、新井、成田が僅差で迫った。しかし6周目、新井はミスにより熱田に次ぐ6番手に後退した。

レースが中盤に入った7周目、成田が星野をパスして3番手に浮上。このバトルで星野は少し遅れ、熱田と新井が接近。成田は小方の背後に迫った。9周目、成田は小方の攻略に成功。バトルの間に星野が間を詰め、2番手を走る成田から7番手の星野(裕)までが、縦に長い集団となった。ここから、成田はトップを走る小島との距離を詰め、12周目には逆転に成功。同じ周、熱田は星野(優)を抜いて4番手に順位を上げた。翌周以降、成田を先頭に4番手の熱田までが、トップグループを形成。小島は再逆転を狙って、成田のマークを続けた。終盤の16周目、熱田が小方を抜いて3番手に順位を上げたが、残り3周となった18周目に転倒して6番手に後退。小方はややペースが落ち、トップ争いは成田と小島に絞られた。迎えた最終ラップ、3番手を走る小方の後方には、星野(優)、新井、熱田が迫り、白熱のバトルに。この中で、一度は新井が星野(優)を抜いた。そしてコース後半、小方がコースアウト。星野(優)は再逆転に成功した。レースは成田が優勝し、小島が2位。3位には星野(優)が入り、新井が4位、熱田が5位、小方が6位となった。


決勝ヒート2でも、再びホールショットを奪ったのは小方。これに新井が続いたが、2コーナーでミスする間に順位を落とし、1周目を小方、熱田、KTMに乗る北居良樹(#13)、星野(優)、新井の順でクリアした。成田はスタートで完全に出遅れ、最後尾手前からのレースに。1周目を11番手で終えた。2周目、北居は後退し、熱田は小方を抜いてトップに浮上。3周目には星野(優)も小方をパスし、熱田から新井までの4台がやや間隔の広いトップグループをつくった。この集団に、4周目で早くも成田が追いつき、さらにその後方からはこちらも1周目7番手とやや出遅れていた小島が接近。翌周には、僅差のトップ争いを繰り広げる熱田と星野(優)から4秒ほど遅れて、小方、新井、成田、小島がひとつのグループとなった。6周目、トップの熱田が転倒し、このセカンドグループの最後尾に。新井と成田は小方をパスし、熱田の転倒でトップに浮上した星野(優)を追った。

そしてレースが中盤に入った7周目には、星野(優)と新井と成田がトップグループ、小方と小島と熱田が第2集団に。両集団の間は、4〜5秒ほどの間隔となった。第2グループの中では、8周目に小島、9周目に熱田が小方をパス。そしてトップグループでは、10周目に新井、12周目には成田が星野(優)を抜いた。小方はペースが上がらず、その後は徐々に脱落。トップに立った新井は後続からリードを奪い、成田と星野(優)、小島と熱田が接近戦を展開した。レースが残り4周となった17周目、熱田が転倒によりホンダを駆る深谷広一(#10)の先行を許し、これで小島にとっては楽な展開に。終盤、星野(優)は成田に迫るがパッシングのチャンスを得られず、熱田はラストラップでカワサキファクトリーチームから参戦する三原拓也(#822)の逆転も許した。そして20周のレースは、新井が逃げ切って今季3勝目。成田が2位、星野(優)がヒート1に続いて3位、小島が4位、深谷が5位、三原が6位となった。熱田は7位、小方は8位でゴールした。


今大会の結果、ポイントランキングでは小島がトップに浮上し、5ポイント差で熱田、トップと19ポイント差で成田が追って最終戦に臨むことになった。今大会総合優勝を決めた成田は、「チャンピオンにはほど遠い位置にいると思うので、最終戦はスポット参戦する外国人ライダーを相手にいいレースをすることだけを考えたいです」と抱負を語った。またヒート2で勝利した新井は、「ヒート1はあまり調子がよくなく、ヒート2も厳しいかと思いましたが、うまくパッシングできました。来年に向け、尻上がりになるよう、最終戦もがんばります」と笑顔で声援に応えた。




今季13度目のヒート優勝で
タイトル獲得を決めた富田俊樹

今季5度目の両ヒート制覇で
自身のチャンピオンを祝った富田



決勝ヒート1で好スタートを決めたのは道脇右京(#50)。古賀太基(#01)、富田俊樹(#317)、井上眞一(#37)、小川孝平(#38)、北原岳哲(#52)、田中雅己(#113)、岡野聖(#34)が続いた。1周目エンドのジャンプで、田中が他車と接触して転倒。これで田中は、完全に上位勢から遅れた。さらに古賀も2周目に転倒を喫して後退。富田は道脇を抜き、トップに浮上した。これで上位勢は、富田、道脇、小川、井上、岡野の順。翌周以降、富田は徐々に後続を引き離した。岡野は3周目に井上をパスし、4番手に浮上。翌周には道脇、小川、岡野がバトルを繰り広げ、この中で5周目には小川、6周目には岡野が道脇をパスした。この段階で、富田はすでに独走。5番手の井上には、能塚智寛(#32)や竹中純矢(#31)、渡辺祐介(#43)が迫った。

レース中盤、井上は順位を下げ、能塚と竹中と渡辺は接近戦を続けながら、4番手を走っていた道脇を飲み込んでいった。9周目、こちらも接近戦を続けていた2番手争いでは、岡野が小川をパス。その3秒ほど後ろでは、10周目に能塚と渡辺、11周目には竹中が、道脇をパスした。さらに翌周、渡辺は能塚を抜き、今度は3番手の小川に接近。レースが終盤に入った14周目に、渡辺が先行した。トップの富田は、9周目に転倒したがすぐに復帰し、その後は再びリードを拡大。そのまま独走を続けた。2番手の岡野には、渡辺が接近を試みたが、岡野も粘り数秒のアドバンテージをキープ。レースは20周でチェッカーとなり、富田が優勝、岡野が2位、渡辺が3位となった。また、4位には小川が入賞。ラスト4周で能塚をパスした竹中が5位、能塚が6位となった。この結果、富田のシリーズタイトル獲得が確定した。


決勝ヒート2では、田中が好スタート。近藤祐介(#51)と富田がこれに続くと、オープニングラップで富田が2台をパス。富田、田中、近藤、道脇、大塚豪太(#36)、古賀、竹中の順で1周目をクリアした。2周目、富田は3秒ほどのリードを築き、田中から大塚までの4台は接近戦に。しかし翌周以降、まず田中が後続を引き離してトップの富田を追い、さらに近藤もハイペースで3番手をキープ。これで4番手以下が離れていった。レース中盤にかけ、トップの富田と2番手の田中は3秒ほど、田中と3番手の近藤は2秒ほどの差をキープ。ハイペースの我慢比べが続いた。

レースが動いたのは9周目。富田がさらにペースアップし、このヒートの最速ラップタイムを刻むと、田中はついていけず、さらにレースが後半に入った11周目以降はタイムを落としていった。同じく近藤も、後半になってタイムが落ちたが、それでも田中のリードを3秒ほどに抑えながら、周回を続けた。このふたりを追い上げてきたのは、能塚と竹中。能塚は1周目8番手、竹中は同11番手から着実に順位を上げてきた。そしてレース終盤の16周目、竹中は能塚を抜き、さらに近藤へと接近。ラスト3周の18周目には、ついに近藤の攻略に成功した。そしてレースは、富田が再び独走で勝利。田中が2位、竹中が3位となった。近藤は、ラスト2周で大きくペースを落とし、先行した能塚が4位、大塚が5位、近藤が6位となった。


両ヒート制覇でチャンピオン決定に花を添えた富田は、「ヒート2は序盤に田中選手を引き離せず、苦しい展開でしたが、しっかり勝つことができました。最終戦は外国人ライダーも参戦しますが、ランキングのことを考えずに臨めるので、全力で挑みます」と宣言した。




ヒート1で勝利した長門健一が
ランキング首位で最終戦に

3位と優勝で両ヒートをまとめて
総合優勝に輝いた森優介



決勝ヒート1で好スタートを決めたのは大木汰一(#83)。これを長門健一(#5)がすぐにパスした。1コーナーでは中段あたりでマルチクラッシュが発生し、松本直人(#41)や浅井亮太(#57)らが大きく出遅れた。1周目を長門、大木、石浦優(#13)、土屋元希(#25)、鈴村英喜(#47)の順でクリアした上位勢では、レース序盤から長門が徐々にリードを奪い、大木も後続に対して数秒のアドバンテージを確保。一方で3番手争いは接近戦となり、2周目に土屋と鈴村が石浦を抜き、3周目にはこの3台に1周目8番手とやや出遅れていた森優介(#21)が加わった。さらに翌周、鈴村が土屋、森が石浦をパス。5周目には、石浦の後方に西垣魁星(#72)と大倉由揮(#1)も接近し、3番手争いは縦に長い6台の集団となった。

レースが中盤に入った6周目の段階で、トップの長門は大木を約5秒リード。大木も後続を7秒ほど引き離し、それぞれポジションを確保した。7周目、3番手集団の中で鈴村がミスにより順位を落とし、これで森が3番手に。この森と約3秒の間隔を開けて、土屋、西垣、鈴村、大倉、石浦が集団を形成した。しかし翌周、土屋もミスで8番手にポジションダウン。西垣と鈴村が4番手を争い、大倉と石浦がこれに続いた。レースが間もなく終盤に入る10周目、鈴村が西垣を抜いて4番手に浮上。長門と大木が単独走行を続ける一方で、3番手の森から鈴村、西垣、6番手を走る大倉までの4台は、縦長のグループ状態となった。そして迎えた最終ラップ、西垣は転倒を喫し、集団から完全に脱落した。これによりレースは、長門が優勝、大木が2位、森が3位、鈴村が4位、大倉が5位、土屋が6位となった。


この日の最終レースとして行われたヒート2では、スタート直後の1コーナーで、再びマルチクラッシュが発生。ヒート1勝者の長門、同2位の大木がいずれも転倒で出遅れる、波乱の展開となった。一方でホールショットを奪ったのは、ヒート1では1コーナーでクラッシュして13位に終わった松本。これを土屋が追い、オープニングラップで逆転。土屋、松本、鈴村、森の順で1周目をクリアした。大木は15番手、長門は20番手まで追い上げた。2周目、西垣が5番手に浮上すると、翌周からこの西垣までの5台が後続を引き離し、縦に長いトップグループに。5周目には、鈴村が松本、西垣が森をパスして、土屋、鈴村、松本、西垣、森の順となった。この段階で、長門は9番手、大木は10番手まで順位を回復した。

6周目、西垣が転倒して最後尾に脱落。鈴村もミスにより遅れ、トップ集団は土屋、松本、森の接近戦となった。ここから大きく離れた鈴村の背後には、大倉が接近。そしてレースが後半に入った7周目、鈴村と大倉は順位を入れ替えた。トップ集団はなおも僅差の集団となっていたが、9周目から松本のペースが一気に落ち、これを抜いた森が土屋に迫る、一騎打ちの展開に。鈴村の背後には大木と長門が近づき、この周にまずは大木が攻略に成功した。レース終盤、森はトップの土屋を猛追し、松本は3番手を確保。4番手を走る大倉の後方には大木、6番手を守る鈴村の背後には長門が接近した。そしてラスト2周の12周目、森が土屋、長門が鈴村をパス。レースは森が今季2勝目を挙げ、土屋が2位、松本が3位で全日本初表彰台に登壇した。4位には大倉、5位には大木、6位には長門が入賞。鈴村は7位となった。


今大会の結果、ヒート1の表彰台で「追われるより追う立場のほうが好き。この2戦はふがいない走りだったけど、この優勝で弾みをつけてチャンピオンを目指します」と話していた長門が、ポイントランキングでは1点差で鈴村を逆転して、最終戦に臨むことになった。またヒート2勝者の森は、「スタートが決まって、勝ちパターンに持ち込めました。走りながら、作戦もうまく練ることができました」とレースを振り返った。




ポイントリーダーとして迎えた
重要な一戦で勝利した安原さや



前戦で鎖骨を折った昨年度女王の竹内優菜(#1)は、意地の今大会出場を果たした。決勝でホールショットを奪ったのは、前戦で今季初優勝を挙げた邵洋子(#5)。これをポイントリーダーの安原さや(#2)やケガからの復帰レースとなった高橋絵莉子(#4)、そして竹内が追った。しかし高橋は、転倒により大きく後退。邵、安原、竹内、川井麻央(#46)、本田七海(#9)、金尾里香(#14)、の順で1周目をクリアした。レース序盤、トップの3台は後続を大きく引き離しながら、3秒前後の間隔を開けて縦長のトップグループを形成。4番手争いでは、2周目に本田が先頭に立ち、金尾の後方には伊集院忍(#10)が迫った。4周目、邵が少しタイムを落とし、逆に安原はペースアップ。これで邵と安原が接近戦となり、竹内が約5秒遅れでふたりを追った。4番手集団からは本田が抜け出し、伊集院は5番手に順位を上げた。

レース後半の7周目、邵を猛追していた安原がついにトップを奪取。翌周にはファステストラップを刻み、約2秒のリードを確保。しかし邵も粘りをみせ、ラスト2周となった9周目にはペースを上げ、安原の背後につけた。さらに竹内も、約3秒差で邵を猛追した。迎えた最終ラップで、邵は逆転を試みたが、最後は安原が約1.5秒差で逃げ切り、ドライ路面での今季初優勝を挙げた。邵が2位、竹内が邵と約4秒差の3位に入賞。本田が4位、伊集院が5位、ラストラップに久保まな(#6)の追撃をかわした金尾が6位となった。


「ようやくドライ路面で勝てました。ポイントリーダーですが、最終戦もそれを気にすることなく、自分らしいレースをしたいです」と、優勝した安原は終始笑顔。一方で、2位の邵は「雨の事前テストで風邪をひき、治らない状態でのレースとなってしまいました。このまま終わるわけにはいきません」、3位の竹内は「途中で鎖骨が痛くなり、ちゃんと走ることができませんでした」と話し、表彰台の上は対照的な3人の表情となった。




レース後半にリードを拡大して
総合優勝を果たした生嶋竜樹


キッズライダーが参加するチャイルドクロスは、フープスなどの難しいセクションをショートカットした1周1分強のコースを、5分+1周する方式で競われた。国内メーカー製となる4ストローク50ccマシンが走るAクラスに11名、海外ブランドが力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに3名と、合計14名がエントリーした。

スタートと同時に飛びだしたのは、Bクラスの生嶋竜樹(#19)。これを同じくBクラスの高橋生真(#88)が追い、1周目から後続を大きく引き離していった。3番手争いは、Aクラスの山崎巧也(#30)、松永健太郎(#11)、住友睦巳(#44)、Aクラスの高師来駆(#34)による争い。2周目には松永が転倒により6番手まで後退し、山崎を住友が追う展開となった。レース後半、それまで僅差でトップの生嶋を追っていた高橋が遅れ、これで生嶋が独走。山崎や住友も、それぞれ単独走行となっていった。そしてレースは、6周でチェッカー。生嶋が総合優勝を決め、高橋が総合2位でBクラス2位。Aクラスは、総合3位の山崎が制し、総合4位の住友が総合4位となった。




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