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 '15全日本モトクロス選手権第7戦 SUGO大会 
             
                                                        ↑'15スケジュール




全日本モトクロス選手権は、1ヵ月強に及ぶ夏休みが終わり、残り4戦となるシーズンが再開。第7戦が、今季第4戦や最終戦の舞台でもある宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。国際格式のオンロードサーキットなどがあり、ロードレースやトライアル、さらにはスーパーモトなどの全日本会場にもなっているSUGO。今大会は、アップダウンのある丘陵地に設けられた、インターナショナルモトクロスコースが舞台となった。

天候は土日とも雨で、路面はマディコンディション。とくに日曜日は、強めの雨がほぼ1日中降り続いた。このためコースは、路面悪化状況や走行クラスに応じてショートカットされ、決勝日の最後のほうにはフルコースに比べて半分ほどの長さになった。またチャイルドクラスを除く日曜日の決勝レース時間は、5分ずつ短縮された。雨天ながら、今大会には2,700名のモトクロスファンが来場。コースサイドは、レインウエアや傘でカラフルに彩られた。






マディでも定評ある卓越した走りで
ヒート1を独走で勝った成田亮

成田を逆転して振り切り
今季初優勝を挙げた熱田孝高



決勝レースは、25分+1周に設定された。出走台数は17台。雨脚が強まる中でスタートしたヒート1でホールショットを奪ったのは、3連勝中の小島庸平(#44)だった。これに、前大会の決勝をマシントラブルの影響で欠場した成田亮(#1)が続いたが、すぐに田中教世(#16)がパス。さらにこれを熱田孝高(#4)が抜き、熱田、成田、田中、安原志(#500)、小島、ポイントリーダーの小方誠(#2)というオーダーで、1周目をクリアした。2周目、田中がスタックして大きく後退。熱田がややタイムロスして3番手に順位を下げ、成田がトップ、安原が2番手に浮上した。3周目、小方に次ぐポイントランキング2番手で今大会を迎えた小島が、ミスにより8番手までポジションダウン。これで小方の先行を許した。またトップの成田は、リードを10秒近くに広げ、2番手には熱田が返り咲いた。

中盤、成田はリードを拡大し、レース前半が終わる5周目の段階で、25秒ほどのアドバンテージを確保。3番手の安原がやや遅れたことから、2番手の熱田は前後ともに20秒以上の間隔がある単独走行となった。3周目に4番手へと浮上していた小方は、このころには深谷広一(#8)や星野優位(#7)を振り切っていたが、上位3台からは大きく離された状態。レース後半、後方の5番手には小島が追い上げてきたが、両者の差も大きく離れていた。終盤、トップの成田はハイペースを守り、完全に独走状態。そしてレースは10周で終了となり、成田が、第4戦ヒート2以来となる今季5勝目を挙げた。2位には熱田、3位には安原が入賞し、安原は全日本最高峰クラス初年度で初表彰台に登壇。4位には小方、5位には小島、6位には星野が入った。


決勝ヒート2は、より路面状況が悪化したため、コース奥側のヨーロピアンセクションが丸ごとショートカットされ、本来のコースと比べて半分ほどの距離となった。ホールショットを決めたのは、再び小島。成田、星野、新井宏彰(#331)、熱田、田中、小方の順で、2コーナー付近を立ち上がった。そして、混戦の中でヒート1に続いて熱田が順位アップ。熱田、小島、成田、星野、安原、小方の順で1周目をクリアした。新井は7分ほどロスするスタックで最後尾に。田中もミスにより14番手まで順位を落とした。2周目、小島が転倒により4番手まで後退。その後、トップを走る熱田の背後には成田が迫り、安原は3番手に浮上した。そして5周目、成田が熱田を抜いて先頭に。この段階で4番手は小方で、上位4名はヒート1の結果と同じになった。

レース中盤、一時はリードを20秒近くにまで拡大した成田だったが、8周目に転倒。再スタートに手間取り、熱田の先行を許した。3番手の安原は、トップ2から20秒ほど遅れ、さらに約30秒の間隔を開けて小方が4番手を走行。その差は、さらに広がっていった。レースが終盤に入った11周目、3番手を走っていた安原がスタック。これで11番手まで順位を落とし、代わりに小方が3番手に浮上した。ところが翌周、今度は小方が転倒。これで4番手に後退し、代わって3番手にポジションを上げたのは、最後尾から驚異的な追い上げをみせた田中だった。熱田と成田の差は、最後まで拡大傾向。そしてレースは14周でチェッカーとなり、熱田が成田以外を周回遅れにする圧倒的な速さで優勝。成田が2位、田中が3位、小方が4位となった。5位には深谷が入り、6位は1周目9番手から追い上げた星野裕(#15)となった。


「ヒート1は、マシンに優しい走りを心がけ、大差で勝つことができました。ヒート2は、途中で自分のミスにより転倒し、最後は順位を守る走りになってしまいました。残り6ヒートは全部大好きなコースなので、全勝をめざます」と成田。また今季初優勝を挙げた熱田は、「本当に待望の1勝でした。土砂降りの雨にもかかわらず、熱く応援してくれたファンのおかげです。ポイントランキングでも、トップの小方選手との差を詰められたので、この調子で残り3戦もがんばります」と、声援に応えた。




最後の最後に再逆転して
ヒート1で勝利を収めた富田俊樹

ヒート2で今季10勝目を挙げ
今季3度目の1-1を達成した富田



IA-1と同じく、レース時間は25分+1周に短縮設定された。決勝ヒート1、ホールショットを奪ったのはランキングトップの富田俊樹(#317)。能塚智寛(#32)、田中雅己(#113)、渡辺祐介(#43)が続くと、渡辺が積極的なパッシングをみせ、オープニングラップを富田、渡辺、能塚、田中、池本凌汰(#49)、横澤拓夢(#46)の順でクリアした。2周目、富田は7秒ほどのリードを奪い、渡辺も後続を10秒ほどリード。トップ2台から遅れた3番手集団は、能塚を先頭に4台が混戦となった。翌周、能塚が転倒により順位を下げ、これで田中が集団のトップに。ところが4周目、田中も転倒でポジションを落とし、これで3番手に浮上したのは佐々木幸多(#57)だった。

ところがその佐々木も、翌周にピットインして後退。今度は竹中純矢(#31)が3番手となったが、竹中もその翌周に転倒して8番手まで後退し、能塚が3番手に返り咲き、これを佐々木と横澤が僅差で追う展開となった。トップの富田と2番手の渡辺は、目まぐるしく順位を入れ替える3番手以下とは裏腹に、10〜15秒の間隔を保ちながら淡々とレースをリードしていった。ところが8周目、最終コーナーで富田が転倒。これで渡辺が先行すると、富田は翌周にも転倒し、渡辺のリードは約13秒になった。そして迎えた最終ラップの10周目、逃げ切るかと思った渡辺が難所でストップ。この間に富田が再逆転に成功し、トップチェッカーを受けた。渡辺は2位でゴール。3位には、ラスト2周で逆転した横澤が入賞し、IA初表彰台に登壇した。能塚が4位、ルーキーの古賀太基(#01)が5位、大塚豪太(#36)が6位となった。


決勝ヒート2は、ヒート1勝者の富田が大きく出遅れ、横澤の好スタートで幕を開けた。これに続いたのは、渡辺と能塚。スタート直後の2コーナーには、深く大きな水たまりが発生し、竹中らが転倒を喫した。1周目を横澤、能塚、渡辺、大塚の順でクリアしたトップ集団から、序盤に能塚と渡辺が抜け出し、3番手以下は混戦かつサバイバルレースに。3周目には、オープニングラップ9番手と出遅れていた富田がこれに加わり、3番手に横澤、4番手に富田、そして富田から約10秒遅れで早くも竹中が挽回してきた。4周目、前の周に能塚の背後に迫った渡辺がミスにより遅れ、横澤と富田がその背中を捉えた。

そして迎えた5周目、能塚がスタックしてタイムロス。富田は横澤と渡辺を抜き、逆に横澤は転倒して順位を下げたことから、上位勢は富田、渡辺、能塚、竹中の順に大きく変動した。さらに翌周、富田が転倒を喫して、渡辺がトップ、能塚が2番手に。しかし7周目、今度は渡辺がスタックして、上位勢から完全に姿を消した。この周に能塚を抜いていた富田は、再びトップに浮上。4秒ほど遅れて能塚、さらにここから8秒ほど遅れて竹中が続いた。4番手以下はトップ3から完全に遅れ、8周目にはその先頭に横澤が上がった。そしてレースは9周でチェッカーとなり、富田が再び優勝。2位に能塚、3位に竹中、4位に横澤が入った。なお、5位にはIAルーキーの菅谷峻介(#07)、6位には一時17番手まで順位を落とした岡野聖(#34)が入った。


両ヒート制覇を達成した富田は、「雨は嫌いなのですが、成績はよいほうなので、ヒート1は、完全に運が味方してくれた結果でしたが、無事に両ヒートで勝つことができました。残り3戦はすべて得意なコースばかりなので、全勝を狙います」と、表彰台の頂点で宣言した。




ヒート1の中盤に逆転して
全日本初勝利の鳥谷部晃太

ヒート2ではスタートから独走して
両ヒートを制覇した鳥谷部



決勝のレース時間は15分+1周。そのヒート1で好スタートを決めたのは、今季すでに7勝を挙げている長門健一(#5)。これを鈴村英喜(#47)が追い、パッシングに成功した。スタート直後から、コース各所でスタックや転倒する選手が続出。トップに立った鈴村も、最終コーナーで転倒し、再び長門がトップになり、浜川夢宇輝(#15)、鈴村、鳥谷部晃太(#45)、大木汰一(#83)、下山来夢(#3)がこれに続いた。2周目、トップの長門は独走状態を築き、10秒遅れで浜川と鈴村と鳥谷部が接近戦の2番手争いを展開。さらに、鳥谷部と3秒ほど間を開けて下山が5番手で続いた。3周目、長門がミスを喫し、この間に2番手争いを制した鳥谷部が接近。下山が3番手、鈴村が4番手となり、浜川は5番手に順位を落とした。

レースが後半に入った4周目、鳥谷部が長門を抜いてトップに浮上。抜かれた長門は、3番手の下山と接近戦を演じていたが、その途中で転倒して、12番手まで後退した。トップに立った鳥谷部は、翌周には2番手下山との差を20秒ほどにまで大きく拡大。下山と3番手を走る鈴村との間隔も、同じく20秒ほどになった。4番手以下は、さらに大きな差があり、その先頭は根岸瑞生(#28)。すぐ後方には小原堅斗(#10)と川口尚希(#32)が迫った。ラスト2周となった6周目、3番手を単独走行していた鈴村がスタック。根岸らも大きく遅れ、これで川口が3番手に浮上した。そしてレースは、鳥谷部が全日本初優勝。下山が2位で今季初表彰台、川口が3位で全日本初表彰台に登壇した。また、4位には1周目15番手から追い上げた佐藤崇弘(#12)、5位には最終ラップで5つ順位を上げた飯塚翼(#59)、6位には1周目27番手から追い上げた久野玲恩(#71)が入賞した。


この日の最終レースとなった決勝ヒート2は、IA-1ヒート2と同じく、午前中よりもさらに大幅なショートカットが施されたコースで競われた。レースは、飯塚と鳥谷部の好スタートで幕を開けた。ヒート1で2位となった下山や6位に入賞した久野らが、スタート直後の1コーナーでマルチクラッシュ。前戦終了時にランキングトップだった長門がスタックするなど、最初から混乱の展開となった。1周目をトップでクリアしたのは鳥谷部。2番手の根岸を10秒ほど引き離した。3番手以下は佐々木麗哉(#26)、和泉夏輝(#11)、坂下巧(#130)、阿部公亮(#30)の順。2周目には2番手の根岸が脱落し、鳥谷部が45秒も先行し、2番手以下は阿部、飯塚、和泉、佐々木、柳橋翼(#46)の順となった。

しかし3周目には、阿部や飯塚らが転倒やスタックで後退。さらに翌周には、佐々木も7番手まで順位を落とし、上位勢は鳥谷部、柳橋、1周目13番手から追い上げてきた下山、川口の順となった。レース後半、トップの鳥谷部はロスがありながらもトップを独走。6周目には、4番手以下を周回遅れにした。さらにハイペースを維持した鳥谷部は、最終ラップとなった8周目までに、ついに全員を周回遅れに。そのままトップでゴールし、両ヒート制覇を達成した。2位争いでは、5周目に川口がアドバンテージを得たが、最終ラップに大きくロス。この間に下山がパスし、下山が2位、川口が3位となった。4位には1周目22番手から追い上げた小原、5位には佐々木、6位には柳橋が入賞した。


全日本初優勝と両ヒート制覇を同じ日に達成した鳥谷部は、「昨日の予選から調子がよく、表彰台には上がりたいと思っていました。夏に参加したヤマハ合宿の成果です」と、表彰台の頂点で感謝を述べた。また両ヒート2位の下山は、「ヒート2は勝ちたかったけど、全日本で1日に二度表彰台に上がるのは初めてなので、素直にうれしいです」と語った。




得意としているマディのレースで
今季初優勝を獲得した安原さや



レース時間は10分+1周。ホールショットは、マディレースを得意とする安原さや(#2)。邵洋子(#5)や小野彩葉(#53)、伊集院忍(#10)らが続いたが、小野と伊集院はスタック。1周目を安原、邵、菅原悠花(#11)、鈴木優那(#34)、雨宮舞美(#28)、佐々木奈津美(#22)、本田七海(#9)、竹内優菜(#1)、神田橋芽(#12)の金尾里香(#14)のトップ10でクリアした。この周だけで約17秒のリードを奪った安原は、2周目以降もひとり次元の違う速さを披露し、3周目には2番手の邵を約1分も先行した。

一方、3番手以下はサバイバルレースとなり、次々にスタックや転倒で上位陣から姿を消す展開。この中、2周目に4番手、3周目に3番手と順調に順位を上げたのは本田。また神田橋も、2周目に6番手、3周目に4番手へ浮上した。レースが後半に入った4周目、邵が4番手に後退。これで本田と神田橋がひとつずつ順位を上げた。コースの至る所にスタック車両がある状態を物ともせず、安原は毎周ほぼ同じようなペースでコースを走り、5周目には4番手以下を周回遅れに。そのまま、今季初優勝を挙げた。本田と神田橋は、ラスト3周となった5周目以降に接近戦となったが、本田が2位、神田橋が約2秒遅れの3位でゴール。両者、全日本初表彰台登壇となった。邵は6周目にスタックして6位。ポイントリーダーの竹内が4位、佐々木が5位となった。


安原は、「大変長らくお待たせしました。マディは得意なので、勝ちたいと願っていました」と、表彰台の上で最高の笑顔。また、本田は「マディは苦手なので緊張していました」、神田橋は「昨年ケガして長期間走れずにいたときにも見守ってくれていた方々に感謝したいです」と、こちらは初々しい笑顔を披露した。




スタートからトップを守り切って
総合優勝を決めた高橋生真


キッズライダーが参加するチャイルドクロスは、路面状況が悪化したことから、スターティングゲート付近のストレート上につくられた、1周30秒ほどの「く」の字型に近いコースを、5分+1周する方式で競われた。国内メーカー製となる4ストローク50ccマシンが走るAクラスに10名、海外ブランドが力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに4名の、計14名が参戦した。

レースは、Bクラスの高橋生真(#88)がホールショットを奪い、これにAクラスの横山朋樹(#27)と門岡慈英(#79)、Bクラスの生嶋竜樹(#19)、Aクラスの母良田大和(#7)と笹谷野亜(#11)が続いてスタート。レース序盤、Aクラスの山崎巧也(#30)が追い上げ、3周目にはトップを守る高橋の3秒ほど後方に近づいた。中盤、山崎はさらに高橋との差を詰めたが、その後にバランスを崩して遅れ、高橋がトップを独走。レースは13周でチェッカーとなり、高橋が総合優勝を獲得した。単独2番手走行だった山崎は残り2周でマシンを止め、門岡が総合2位でAクラス優勝。僅差で、母良田が総合3位でAクラス2位となった。総合4位にはBクラス2位となる高師来駆(#34)、総合5位にはAクラス3位の笹谷、総合6位にはBクラス3位の生嶋が入った。




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