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 '15全日本モトクロス選手権第3戦 中国大会 
             
                                                        ↑'15スケジュール




全日本モトクロス選手権の今季第3戦となる中国大会は、広島県の世羅グリーンパーク弘楽園で開催された。県の南東部に位置する世羅町の山中にあるコースは、アップダウンに富んだレイアウトとハードパックの路面を特徴とした、ハイスピードな設定。今大会では、これまでのレイアウトを踏襲しながら、フープスに代わってリズムセクションを新設するなど、細部の仕様変更が施された。

予選が行われた土曜日の天候は曇り。気温は低めだった。しかし翌日の決勝は晴天に恵まれ、最高気温も25度まで上昇。2日間で4,165名のファンが、今季は年一度の設定となった中国大会を楽しんだ。






ふたつのレースで好スタートを決め
両ヒートを制覇した小方誠

初の両ヒート制覇を達成して
ライバルたちから祝福を受ける小方



決勝ヒート1、好スタートを決めたのは予選をトップでフィニッシュした小方誠(#2)。これに小島庸平(#44)、熱田孝高(#4)、池谷優太(#11)、ディフェンディングチャンピオンの成田亮(#1)、田中教世(#16)が続いて、大幅にショートカットされたオープニングラップをクリアした。フルコースとなった2周目、熱田が小島を抜いて2番手に浮上。成田は池谷を抜き、池谷と田中が新設されたリズムセクションの入り口で接触転倒したことから、星野優位(#7)が5番手、新井宏彰(#331)が6番手、星野裕(#15)が7番手に順位を上げた。3周目、小方はリードを4秒ほどまで拡大。小島は2秒ほどの差で熱田を追い、その後方では成田と星野(優)と新井が激しい4番手争いを繰り広げた。そしてこれは、小島に追いついて3番手争いに発展した。

6周目、集団の中で星野(優)が転倒して大きく後退。この間に小島は再び少しのリードを奪い、4番手を走る成田を新井が猛追した。翌周、5秒ほどのリードを確保してトップを走行していた小方が転倒。しかしすぐに復帰してトップの座を守ると、その後は再び熱田を引き離していった。10周目、新井が成田を抜いたが、すぐに成田が再逆転。しかし翌周、新井が完全に前へ。すると新井は、4秒ほど前を走る小島を追った。レース終盤、小方はトップを守り、熱田は小島との差を約10秒に広げながら2番手をキープ。新井は小島のすぐ背後に迫った。成田は少し遅れて単独走行の5番手となり、15周目には星野(裕)を抜いて三原拓也(#822)が6番手に浮上した。そしてレースは20周でチェッカーとなり、小方が今季初優勝。2位に熱田、3位には最後まで意地の走りで順位を守った小島、4位に新井、5位に成田、6位に三原が入賞した。


決勝ヒート2では、小方や三原、新井が好スタート。しかし新井は、ふたつめのコーナーで転倒し、17番手の最後尾からレースをスタートすることになった。オープニングラップをトップでクリアしたのは、ヒート1に続いて小方。これに三原、小島、成田、熱田、星野(優)が続いた。2周目、トップの小方は約3秒のリードを奪い、成田は小島を抜いて3番手。翌周には、成田が2番手の三原、熱田が4番手の小島に迫った。そして4周目、熱田が小島を抜いてポジションアップ。しかし翌周になって熱田はラップタイムを落とし、小島以下の6台が縦長のグループでこれに続いた。その最後尾は、この段階で早くも10番手まで順位を回復した新井。6周目には、成田が三原を抜いて2番手に浮上した一方で、新井は星野(裕)と田中を抜いて8番手に順位を上げた。

レースが中盤に入った7周目の段階で、トップの小方は約5秒のリード。成田と三原は僅差の2番手争いを繰り広げ、三原から5秒ほど遅れて熱田が4番手、さらに少し間隔を開けて小島、星野(優)、新井が続いた。ここから、小方は徐々にリードを拡大した。11周目、三原が成田を抜いて2番手に再浮上。小方のリードは約10秒に広がり、三原と成田の後方には熱田が接近した。さらに、新井が翌周に小島を抜くと、この3台へと迫り、レースが終盤を迎える14周目の段階では、熱田、三原、成田、新井が縦に長い2番手集団を形成した。そしてここから、熱田と新井が抜け出した。レースは、ヒート1よりも1周少ない19周でチェッカー。結局、最初から最後まで危なげなくトップを守った小方が勝利。2位には熱田が入り、新井は約1.5秒届かず14人抜きの3位、三原が4位、成田が5位、小島が6位となった。


自身初となる両ヒート制覇を達成した小方は、「ようやくピンピンを取れて、本当にうれしいです。コースサイドでファンがいっぱい応援してくれているのがわかって、ヒート1では転倒したり、ヒート2でも終盤に熱田選手や新井選手に迫られたりと、焦ってしまうようなシーンもありましたが、うまく逃げ切ることができました」と、表彰台の頂点でトレードマークのビッグスマイルを見せた。




後続のプレッシャーに負けず
ヒート1でトップを守った竹中純矢

両ヒートで竹中とバトルを展開して
ヒート2で優勝した富田俊樹



決勝ヒート1、ホールショットを奪ったのは竹中純矢(#31)。これに道脇右京(#50)、馬場亮太(#02)、富田俊樹(#317)が続くと、すぐに富田が前に出て、1周目を竹中、富田、道脇、馬場、古賀太基(#01)、池本凌汰(#49)、岡野聖(#34)の順でクリアした。2周目、古賀が馬場を抜いて4番手に順位アップ。池本は9番手に順位を落とし、岡野が6番手に浮上した。ここから、竹中と富田は接近戦を演じながら、周回ごとに3番手以下との差を拡大。序盤のわずか数周で15秒以上も後続を引き離し、まるで別クラスのようなマッチレースを演じた。一方で混戦となった3番手集団の中では、道脇が徐々に順位を落とし、古賀がその先頭に。馬場がこれを追ったが、5周目の1コーナーで激しくクラッシュしてリタイアとなった。

これで岡野が4番手に浮上。さらに、スタートで出遅れていた能塚智寛(#32)が岡野に迫り、3番手集団が3台になると、7周目には能塚が一気にその先頭に。しかしこの段階で、なおも接近戦を続けるトップ2台との差は約18秒に広がっていた。9周目、5番手だった古賀が転倒してリタイア。能塚と岡野は3番手争いを繰り広げた。レースが後半に入ると、竹中が富田から若干のリードを確保。また能塚も、岡野との差を広げた。15周目、5番手走行中だった池本が転倒して後退。これで渡辺祐介(#43)が5番手、スタートで大きく出遅れていた田中雅己(#113)が6番手に順位を上げた。そしてレースは20周でチェッカー。竹中が最後まで順位を守って勝利を収め、2位に富田、3位に能塚、4位に岡野、5位には残り5分を切ってさらに順位を上げた田中、6位に渡辺が入賞した。


決勝ヒート2では、再び竹中が好スタート。田中、池本、道脇、能塚、富田が追った。2周目、富田が3番手にジャンプアップ。能塚がこれに続いた。序盤、トップの竹中と2番手の田中は、ハイペースをキープしながらバトルを展開。2秒ほど遅れて富田が3番手、この富田から約4秒遅れて能塚が4番手を走行した。上位4台からは遅れて、5番手集団の先頭は池本が確保。トップグループは、周回ごとにやや離れたり近づいたりしていたが、レースが中盤に入ると竹中、田中、富田の3台が縦に長い集団となり、3番手の富田から5秒ほど遅れて能塚がこれを追う状態となった。また、5番手にはサンタナ・ルカス・ケンジ(#39)が浮上。6番手に後退した池本の背後には、渡辺が迫った。

レース後半、トップ集団の中で田中が再び竹中にアタック。しかし抜くチャンスを得られずにいると、11周目には逆に富田が田中を逆転。これでリズムを崩した田中は、富田との距離を少し開けた。13周目、5番手争いを制して渡辺がポジションアップ。レースは終盤に入った。そして15周目、周回遅れの転倒に巻き込まれかけた竹中が失速して、この間に富田が竹中の背後に接近。ヒート1に続いて、ふたりのトップ争いがスタートした。また16周目には、能塚が田中をパス。3番手の座をキープした。ラスト2周となった18周目、竹中に富田が並ぶが、ここは竹中が順位を死守。しかし迎えたラストラップで、富田がやや強引に竹中をパスし、レースは富田が勝利。転倒した富田は4位となり、2位に能塚、3位に田中が入賞した。渡辺は5位、サンタナは6位でゴールした。


「課題だったスタートを、チームとしてシーズンオフに対策してきました。その成果をここで示せたのがうれしいです」と、ヒート1で勝利した直後の竹中。一方、これで開幕から3戦連続の総合優勝となった富田は、「本当は両ヒート制覇したかったのですが、そう簡単にはいきませんね」と、やや悔しそうな表情でファンの声援に応えた。




ヒート1では序盤から逃げ切り
前戦から3連勝となった長門健一

ヒート1での2位表彰台を経て
ヒート2で全日本初優勝の森優介



決勝ヒート1で好スタートを決めたのは、前戦で両ヒート制覇を達成している長門健一(#5)。これを鈴村英喜(#47)や藤井一騎(#14)、大木汰一(#83)、岡山大樹(#8)、森永彩斗(#2)、森優介(#21)らが追った。2周目、長門は早くも約3秒のリードを築き、藤井は5番手に後退。3周目には、藤井が大きく順位を下げ、長門のリードは約4秒に拡大した。2番手以下は鈴村、大木、森の順。この3台から少しだけ間隔を開け、岡山と森永が追った。4周目になると、2番手争いの3台は激しい接近戦に。ところが翌周、大木が転倒して上位勢から脱落。これで4番手となった岡山の背後には、森永が僅差で迫った。

7周目、2台となっていた2番手争いでは、森が鈴村をパス。さらに、森永も岡山を抜いて順位を上げた。この段階で、トップの長門は約7秒のアドバンテージを確保。3番手の鈴村と4番手を走る森永との差も8秒ほどに広がり、5番手の岡山から大きく遅れた6番手は笠原氷河(#6)がキープしていた。するとここから、森が追い上げをみせ、ラスト4周となった10周目には長門の約4秒後方まで接近。しかしここで長門もペースを上げ、再び後続を引き離すと、前戦から3ヒート連続となるトップチェッカーを受けた。2位には森、3位には鈴村が入り、表彰台に登壇。4位には森永、5位にはラスト3周で岡山を抜いた笠原、6位には岡山が入賞した。


ヒート2では、再び長門がスタート直後からトップを走行。これに森、森永、岡山、鈴村というヒート1の上位勢が続いて、1周目をクリアした。2周目、長門と森と森永、鈴村と岡山と松本直人(#41)が、それぞれ僅差のバトルを展開。翌周、森が長門を抜いてトップに立った。4周目、森は後続との差を2秒ほどに広げ、2番手を走る長門の背後には森永が接近。この森永と約3秒差で鈴村が4番手、さらに3秒ほどの間隔を開けて岡山が5番手、そして6番手には笠原が浮上してきた。

6周目になると、トップの森はリードを拡大し、長門と森永と鈴村が僅差の2番手争い。岡山はこの3台から大きく遅れ、背後には笠原が迫った。8周目には、2番手集団の中で鈴村が森永をパス。翌周、勢いを保った鈴村は森永を引き離しつつ長門に迫り、また5番手争いでは笠原が岡山を抜いた。終盤、トップの森は5〜6秒ほど先行してトップをキープ。2番手の鈴村と3番手の長門は、単独走行となっていった。一方で4番手を走る森永には、笠原が接近。そして、ラスト2周となった12周目に逆転した。レースは、森が最後まで順位を守り、IB初優勝を獲得。2位に鈴村、3位に長門、4位に笠原、5位に森永、6位に岡山の順となった。


「僕は450に乗っているので、まだそのパワーに助けられている部分も多いですが、ヒート1は勝ててうれしかったです。でもヒート2は完敗でした」と長門。一方でヒート2勝者の森は、「全日本初表彰台はてっぺんと決めていたので、ヒート1は悔しかったのですが、ヒート2で頂点からの景色がこんなにもいいものだとわかりました」と笑顔を見せた。




予選から好調な走りを続け
連勝を決めた竹内優菜



前戦で3位表彰台に登壇した久保まな(#6)は、ケガにより欠場。前戦勝者でディフェンディングチャンピオンの竹内優菜(#1)が予選トップ、開幕戦勝者の畑尾樹璃(#3)が同2番手、今年からホンダに乗り替えた一昨年度女王の邵洋子(#5)が同3番手で、決勝レースに臨んだ。


決勝のホールショットを奪ったのは邵。これに竹内、佐藤鈴夏(#16)、伊集院忍(#10)、安原さや(#2)、スポット参戦の山本泉(#18)、畑尾が続いた。フルコースとなった2周目、畑尾が一気に順位を上げて3番手に浮上。佐藤は順位を落とし、邵と竹内は僅差のトップ争い、伊集院と安原はこちらも接近戦の4番手争いを繰り広げた。3周目、トップを守っていた邵が転倒し、7番手まで後退。これで竹内がトップとなり、約2秒差で畑尾が追うことになった。伊集院と安原は、畑尾の6秒ほど後方でなおもバトルを継続。そして翌周、安原が伊集院の攻略に成功した。

レースが後半に入ると、一度は畑尾の接近を許した竹内がスパートをかけ、徐々にリードを拡大。終盤には独走状態へと持ち込んだ。これにより畑尾は、単独走行の2番手に。また、3番手の安原も伊集院を振り切った。山本は、後半になって順位を落とし、これを転倒から追い上げてきた邵や、菅原悠花(#11)が逆転。そしてレースは10周でゴールとなり、竹内が連勝を決め、2位に畑尾、3位に安原、4位に伊集院、5位に邵、6位に菅原が入賞した。


優勝した竹内は、「今回は予選から絶好調でした。決勝では畑尾選手とバトルになると予想していましたが、うまく最初から前にいることができました」と、今大会を笑顔で振り返った。




序盤から2番手を走行して
終盤に勝利を引き寄せた稲迫凛


キッズライダーが参加するチャイルドクロスは、ラムソンジャンプやリズムセクションといった難易度が高い区間をショートカットしたコースを、5分+1周する方式で競われた。国内メーカー製となる4ストローク50ccマシンが走るAクラスに25名、海外ブランドが力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに2名と、合計27名もの参加者が集まった。

レースは、Bクラスの高橋生真(#88)がスタートダッシュを決め、これをAクラスの稲迫凛(#43)が追う展開。その後方では大西涼太(#12)、高師来駆(#3)、今岡駿太(#17)、三浦航大(#75)が接戦の3番手争いを繰り広げた。2周目、今岡は転倒して後退。トップの高橋はリードを拡大した。3周目、高橋がストップする間に稲迫が逆転したが、翌周には再び高橋がトップに。ところがラスト2周となった5周目、高橋のマシンにトラブルが発生して、そのままリタイアとなった。これでトップになった稲迫を、2周目以降に後続を引き離すことに成功していた大西が猛追。しかし稲迫が最後まで順位を守り、総合優勝を獲得した。総合2位には大西、総合3位にはBクラス優勝となる高師が入った。




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