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 '15全日本スーパーモト選手権 第7戦 
                    ↑'15スケジュール
    2015年10月11日(日) 名阪スポーツランド(奈良県)


今季も年間8戦で競われる全日本スーパーモト選手権は、いよいよシーズン終盤に突入。第7戦が、奈良県の名阪スポーツランドで開催された。このシリーズは、日曜日のみの1DAY開催となっている。
複数のオンロードコースに加えて、全日本選手権が開催されるモトクロスコースも有する名阪スポーツランド。今大会では昨年と同じく、ABコースと呼ばれるオンロードコースと、モトクロスコースのスターティングエリア付近をつなげた設定とされた。ただし、昨年以上にダートが長めの設定。さらに、レースのスタートにはモトクロス用のゲートが使われ、横一線で1コーナーに突入する方式が初採用された。
朝方まで降った雨は止んだものの、空はスッキリとせず、一瞬薄日が差したが基本的には曇り空。風もやや強めだった。最高気温は20度。路面はドライとなったが、柔らかいダートが長いことから、敢えてレインタイヤを選択するライダーも多かった。






森田一輝との差をコントロールして
決勝ヒート1で勝利した佐合潔

決勝ヒート2ではヒート1と逆に
森田が佐合を従えてトップ走行

ヒート1はスタートで出遅れたが
ヒート2は3位入賞の濱原颯道

両ヒートで表彰台に立った佐合が
シリーズタイトル防衛を決定

14台が出走した全日本最高峰のS1プロクラスで、タイムアタック方式の予選をトップでクリアしたのは、前大会でランキングトップに躍り出た佐合潔(#1)。2番手に0.799秒差で森田一輝(#2)、この森田から約1.5秒遅れの3番手に吉田雄一(#9)、4番手に吉田と約1秒差で中村竜規(#17)、5番手に中村と僅差でランキング2番手の濱原颯道(#15)、6番手にランキング3番手の新井誠(#5)が入った。


決勝の周回数は12ラップ。ダートからスタートしてターマックに戻り、コントロールラインを通過するまでの区間は、1周目とはカウントされず、13周に近い設定とされた。決勝ヒート1で好スタートを決めたのは森田。これに佐合が続くと、ふたつめのコーナーで逆転。佐合、森田、新井、吉田、木下裕規(#18)、青木優治(#73)、城取諒(#19)、濱原の順でターマックに入ると、早くも佐合が約3秒のリードを奪って、最初のコントロールラインを通過した。そこからフルコースを周回して、長い1周目が終わった段階で、佐合は約4秒リード。2番手の森田、3番手の新井、4番手の吉田は僅差で、その後方は約5秒の間隔が開き、木下と青木が5番手争いを始めることになった。レース序盤、佐合は後続との差を保ち、森田と新井と吉田の間隔は徐々に拡大。さらに木下を先頭に濱原までが加わった3台による5番手争いは、吉田から大きく遅れていった。

レースが中盤に入った5周目の段階で、佐合は約3.6秒のリード。森田は新井を約10秒も離し、また新井も吉田を5秒ほど引き離した。吉田から完全に遅れた木下と青木と濱原の3台による5番手争いは、接近戦が継続された。6周目以降、トップの佐合はややペースを緩め、2番手の森田との差は6周目に約2.7秒、7周目に約1.7秒と縮小。新井はトップ2から約15秒遅れ、4番手の吉田も単独走行となった。5番手争いでは、7周目に濱原が青木をパス。翌周から、濱原は木下に肉迫した。必死に順位キープを試みた木下を、10周目のターマックで濱原がパス。さらに、若干のリードを奪った。この10周目エンドの段階で、佐合と森田の差は約1.1秒。ラストラップに入る段階では、約0.9秒にまで縮まった。しかし、佐合が最後まで逃げ切って優勝。森田が2位、単独走行で新井が3位、吉田が4位となった。また、5位には濱原が入り、木下が僅差の6位、青木が約2秒遅れの7位となった。


決勝ヒート2は、午前中のレースで激しく転倒した金児敏之(#8)がリタイアしたことから、13台によるレースとなった。そのスタートでは佐合が出遅れ、ヒート1で3位に入賞した新井は転倒。一方で、ホールショットはヒート1に続いて森田が奪った。佐合は、ダートの1〜2コーナーで順位を上げ、青木に次ぐ4番手。青木のミスで3番手に浮上して、最初のターマックに入った。0周目扱いとなるコントロールライン通過時は森田、木下、佐合、濱原、吉田、坂牧隆夫(#20)、中村の順。正式な1周目となったところで、佐合と濱原が木下をパスし、坂牧はターマックで転倒して順位を落とした。2周目、2番手の佐合はトップの森田に約1.3秒差まで接近。濱原はこれについていけず、約7秒のビハインドを負った。この濱原から約2秒半の間隔を開けて、木下と吉田が僅差の4番手争いを開始した。

レース前半、森田と佐合は接近戦を続けながら、3番手以下を大きく引き離し、レースが後半に入るころには、3番手を走る濱原との差は約20秒にまで拡大した。濱原も、後続との差を少し拡大し、8秒前後のリードを保って単独走行。木下と吉田のテール・トゥ・ノーズは継続された。後半、佐合は森田の攻略を試みたが、森田も巧みにコーナーのインを締め、チャンスを与えず。濱原は単独走行を続け、7周目に木下をパスした吉田が、7秒ほどの差で追った。終盤、吉田に逃げられた木下の背後には中村、坂牧、新井が迫り、4台によるバトルが勃発。ラスト2周となった11周目、この中で新井がまず坂牧を抜いた。白熱のトップ争いは、最後に森田が1秒近く佐合を離して、勝負のきっかけを与えることなくトップチェッカーを受けた。佐合は2位ながら、12ヒートの有効ポイント制で競われるチャンピオンシップにおけるタイトル獲得を決定。3位には濱原、4位には吉田が入った。5位争いでは、最終ラップで新井がふたりをパスして逆転に成功。木下が6位、中村が7位、坂牧が8位となった。


ヒート1で勝利した佐合は、「ダートが長いことから、レインタイヤを選択したのですが、S1プロクラスは同じタイヤで予選と決勝両ヒートを走り切らないといけないレギュレーションなので、タイヤを温存するためにヒート1の途中からは、とくにターマックのペースを落としました」と、レース中も冷静に作戦を立てていたことを明かした。また、ヒート2で勝利した森田は、「佐合選手が後ろにいることはもちろんわかっていたので、なるべくブロックラインを使うようにしました。ヒート1から一転して追われる立場になり、かなりカタい走りになっちゃいましたが、ヒート1で佐合選手の走りをよく観察できたことで、仕掛けてきそうな場所も想像できたので、対処することができました」と、レースを振り返った。





ひとり後列からスタートするも
追い上げで優勝した保井裕行

「緊張しました」と言いながら
走りは終始安定していた保井

予選出走台数は24台。タイムアタック形式の予選では、川留健一(#7)がトップ。2番手に吉田和司(#45)、3番手に吾妻裕人(#12)、4番手に大坪正之(#8)、5番手に渋井健(#21)、6番手に古川和由(#18)、7番手に保井裕行(#58)、8番手に増成誠二(#16)の順。トップタイムは1分21秒台後半で、増成までが2秒以内に入った。
6周で行われたレース形式の予選は、増田浩志(#46)のエンジンがかからず、23台の出走に。横一列のグリッドから保井が好スタートを決め、これに古川が続いて、最初のターマックに入った。上位勢に食い込んでいた渋井は、ターマックに入ったところで転倒。3番手は、吉田とタイムアタック予選9番手の中島俊介(#10)が僅差で争った。1周目が間もなく終わるターマックで、古川が転倒。これで保井がやや独走し、吉田と中島と谷中一夫(#119)が僅差で2番手を争い、古川が少し遅れて5番手を走ることになった。レース中盤、谷中が順位を上げ、4周目には2番手に浮上。しかし翌周には、吉田が順位を回復した。そして、保井が予選トップ、吉田が同2番手、谷中が3番手、中島が4番手、古川が5番手、川留が6番手で決勝に臨むことになった。

決勝は12ラップ。サイティングラップ途中で、保井がピット作業を行い、2列目スタートとなった。そのスタートでは、随所でマルチクラッシュが発生。しかし予選2番手の吉田はこれに関わることなく、古川や川留、福沢武(#13)、保井、中島、増成も続いた。ターマックに入ったところで、増成が中島を抜き、抜かれた中島はその後にミスで後退。これで1周目は、吉田と古川と川留が僅差のトップグループ、前後に数秒ずつ間隔を開けて福沢が4番手、保井と増成が5番手争いとなり、7番手以下は早くも増成から10秒以上遅れた。序盤、トップの3台は接近戦を継続。保井は3周目に福沢を抜いた。4周目には、トップの吉田から6番手の増成までが、ほぼ等間隔に1〜2秒ずつの間隔を開けた、縦長のトップグループに。5周目、ダート区間で大きな順位変動があり、吉田がふたつ順位を下げ、保井は逆に2台をパスした。

これで古川、保井、吉田、川留、福沢、増成の順となると、レースが後半に入った7周目には、保井が古川をパスしてトップに浮上。翌周以降、徐々に後続を引き離していった。レース終盤、古川も後続から数秒のリードを奪い、3番手争いは吉田、川留、福沢の接戦に。増成は、数秒遅れながらも懸命に前を追った。レースが残り3周となった10周目、吉田が6番手に後退。これで前が開けた川留は追い上げを試みたが、周回遅れに阻まれ、逆に福沢の追撃を許すことになった。そして最終ラップには、このふたりに5番手の増成と6番手の吉田が接近。再び4台による表彰台争いとなった。しかし最後まで順位は変わらず。保井が勝利を挙げ、古川が2位、川留が3位、福沢が4位、増成が5位、吉田が6位となった。


優勝した保井は、「久しぶりの全日本参戦で、かなり緊張しましたが、勝ててよかったです」と笑顔。一方の敗れた古川は、「保井選手に抜かれた瞬間、スピードが違いすぎて、この人には勝てないと悟りました」と、完敗といった様子で保井の勝利を称えた。





決勝では後続を徐々に離して
前戦に続いて勝利した小谷咲斗

トップの小谷には逃げられたが
チャンピオンに輝いた中木亮輔

12台が出場したS2クラスのタイムアタック予選を、トップで通過したのは前戦勝者の小谷咲斗(#35)。ランキングトップの中木亮輔(#2)が0.117秒差の2番手で続き、さらにランキング2番手の原島剛(#37)、佐々木啓之(#8)、岡田駿介(#36)までの5台が、トップの小谷から1秒差圏内に入った。
6周の予選レースでは、小谷が好スタートを決め、これをタイムアタックでは8番手だった菅野景介(#22)と、中木が追う展開。序盤、逃げる小谷に対して菅野のペースはやや遅く、中木が菅野を抜きあぐねている間に、小谷がリードを拡大した。3周目に中木が菅野をパスすると、トップの小谷に迫っていったが、最後まで小谷がトップの座を守り、小谷、中木、佐々木、菅野、三井正勝(#5)、杉山準(#87)、原島の順で、決勝のスターティンググリッドを選択することになった。


決勝レースの周回数は12ラップ。小谷がホールショットを奪い、これに中木と菅野が続くと、すぐに2秒ほどずつ間隔を開けた。一方、4番手以下は接戦で、杉山と岡田と原島による争い。この3台から少し遅れ、佐々木と湯浅卓也(#50)と三井も僅差の争いとなった。2周目、トップの小谷はリードを約4秒に拡大。菅野は2番手の中木から遅れ、4番手争いは杉山を先頭に11番手の堀田大人(#3)までが大集団を形成した。3周目の段階で、2番手の中木と3番手の菅野の差は約9秒、菅野と4番手集団の先頭を守る杉山との差も約9秒に広がった。4周目、トップの小谷はリードを約6秒に拡大。4番手集団では杉山がミスにより大きく脱落し、岡田を佐々木、原島、三井、湯浅、堀田、溝口が追う展開となった。

レース中盤、トップの小谷はさらなるアドバンテージを確保し、余裕の独走状態。中木は10秒近く遅れながら、単独走行の2番手キープとなった。3番手の菅野はトップの2台から完全に遅れ、これに岡田が接近。序盤の大集団はばらけだし、佐々木と原島と三井が僅差の5番手争いを繰り広げることになった。レース後半、4番手の岡田は菅野とテール・トゥ・ノーズの状態となったが、なかなか逆転のチャンスを得られず。そこから6秒前後離れ、佐々木と原島と三井の5番手争いも続いた。レースが残り3周となった10周目、それまで順位を死守していた菅野がターマックでミス。岡田はこれを見逃さず、ついに順位が逆転した。5番手集団からは三井が少し遅れ、勝負は佐々木と原島に絞られていった。しかしこれ以降、最後まで上位陣の順位は変わらず。小谷が優勝、中木が2位、岡田が3位、菅野が4位、佐々木が5位、原島が6位となった。


優勝した16歳の小谷は、「予選では中木さんが速く、かなりのプレッシャーでしたが、なんとか優勝できました」と笑顔。今大会の結果、シリーズタイトル獲得が決定した中木は、「前戦で小谷選手に負けているんで、タイヤのカットを工夫するなど、いろんな対策を施して勝負を挑んだのですが、やっぱり負けました。若い小谷選手には、世界に目を向けたライダーになってほしいです」と、エールを送った。





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