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 '15全日本スーパーモト選手権 第6戦 
                    ↑'15スケジュール
    2015年9月20日(日) 琵琶湖スポーツランド(滋賀県)


今季も年間8戦で競われる全日本スーパーモト選手権。その第6戦が、滋賀県の琵琶湖スポーツランドで開催された。このシリーズは、日曜日のみの1DAY開催となっている。
今大会は、四輪カートの走行を前提にレイアウトされたコースをベースに、テーブルトップジャンプやタイトターンなどがあるダート区間をプラスした、特設レイアウトで競われた。コース幅は全体的に狭く、パッシングポイントはかなり少なめ。そのぶん、白熱したバトルが期待できる設定だ。
天候は、雲が多めながら朝から晴れで、路面はドライコンディション。朝は低めだった気温は、強い日差しによって午前中から上昇。最高気温は26度で、汗ばむ陽気となった。






森田一輝を振り切って
決勝ヒート1で勝利した佐合潔

決勝ヒート2で繰り広げられた
新井誠と濱原颯道のトップ争い

優勝こそ逃したものの
両ヒートをまとめて総合2位の森田

ヒート1はクラッシュに泣いたが
ヒート2では勝利を収めた新井

15台が出走した全日本最高峰クラスで、タイムアタック方式の予選をトップでクリアしたのは新井誠(#5)。2番手にポイントリーダーの濱原颯道(#15)、3番手に前戦ヒート1勝者の森田一輝(#2)、4番手に昨年度王者でランキング2番手の佐合潔(#1)が入り、決勝フロントローに並んだ。タイムはいずれも1分5秒台で、トップの新井から4番手の佐合までは0.342秒差と接戦になった。また2列目は、5番手に吉田雄一(#9)、6番手に五十住洋佑(#14)、7番手に金児伸二(#6)の順となった。


決勝の周回数は15ラップ。予選12番手の金子和之(#16)が、予選中のクラッシュで負傷したことから、出走台数は14台となった。好スタートを決めたのは、ポールスタートの新井。これに森田、濱原と続いて1コーナーをクリアした。その直後の2コーナーで、マルチクラッシュが発生。新井、濱原、吉田、五十住、予選8番手の中村竜規(#17)が、大きく遅れることになった。1周目をトップでクリアしたのは佐合。これに森田、金児、予選10番手の河野崇史(#21)、同9番手の坂牧隆夫(#20)、同11番手の城取諒(#5)、同14番手の金児敏之(#8)が続いた。新井は10番手、濱原は11番手からのレースとなった。レース序盤、森田は逃げ切りを図るトップの佐合を、1秒ほど離れてしっかりマーク。金児(伸)はトップ2台から遅れながらも3番手を守り、その後方には坂牧と河野が僅差で続いた。さらに、この3台から少しだけ離れ、城取と新井が6番手争いを繰り広げた。

レースが中盤に入ると、トップの佐合は2番手を走る森田との差を少し広げ、2秒ほどリード。この2台が後続を大きく引き離した。3番手争いから河野が遅れだし、金児(伸)と坂牧が超接近戦の3番手争い、河野と城取がこちらも僅差の5番手争いを繰り広げることになった。9番手まで追い上げていた濱原は、ミスにより再び後退。さらに、5番手争いのふたりに迫っていた新井も、7周目にミスして五十住に次ぐ8番手にダウンした。佐合は、森田との差を3秒ほどに拡大し、レースは終盤に突入。大きく遅れて金児(伸)と坂牧、このふたりから2秒ほど遅れて河野と城取が、なおもテール・トゥ・ノーズのバトルを展開した。迎えた11周目、右高速コーナーで坂牧が金児(伸)に接触し、両者が激しくクラッシュ。これによりレースは赤旗提示となり、規定周回数をクリアしていたことから、10周目終了時点の順位をもって成立となった。これにより、佐合が優勝、森田が2位、金児(伸)が3位、坂牧が4位、河野が5位、城取が6位となった。


決勝ヒート2は、午前のレースと打って変わり落ち着いたスタート。新井、濱原、森田、佐合の4台が、グリッド順どおりに並んで1周目をクリアした。吉田は少し遅れ、五十住が先行。6番手の吉田を坂牧、中村、金児(伸)、城取が追った。2周目、上位の4台は接近戦を繰り広げながら、5番手以下を早くも引き離す展開。ペースを取り戻した吉田は、5番手を走る五十住のすぐ背後に迫った。3周目の段階で、トップ集団の最後尾を走る4番手の佐合と、第2グループの先頭をキープする五十住との差は、約5秒にまで拡大。その後もトップグループは、後続を引き離し続けた。

レースが中盤に入ると、トップグループの中で3番手の森田や4番手の佐合が、1秒ほど前との差を開けるシーンが目立ってきた。一方、2番手の濱原はトップの新井を僅差でマーク。パッシングのチャンスをうかがった。大きく離れた5番手集団では、五十住がなおも先頭を守り、1秒ほど離れて吉田、坂牧、中村がこれを追った。レース後半、トップ集団の中からまず佐合が遅れて単独走行に。さらにレースが終盤に入るところで、3番手の森田もトップ争いから2〜3秒ほど遅れた。これで優勝争いは、新井と濱原にほぼ絞られた。そのふたりの差は、ワンミスで逆転するような状態が継続。しかし、ラスト2周となった14周目、新井がコース後半で少し濱原を引き離した。そして、新井がそのまま逃げ切ってトップチェッカー。濱原は僅差ので2位となった。森田は3位、終盤には完全な単独走行となった佐合が4位。ラストラップまで続いた5位争いは五十住がポジションを守り、吉田が6位となった。今大会の結果、ポイントランキングでは佐合がトップに返り咲いた。


ヒート1で勝利した佐合は、「チームのおかげで、なんとか勝つことができました。ヒート1は接触による転倒がありましたが、僕らはプロクラスなので、ぶつかるほど強引にインを刺すというのは、ちょっと違うんじゃないかと思います」と、ライダーの意識改革をうながしていた。またヒート2で全日本最高峰クラス2度目の勝利を獲得した新井は、「ヒート1では、スタート直後に突っ込まれて、8位という結果に終わりました。先週、このコースで練習することができ、朝から調子がよかっただけに残念ですが、ヒート2で勝てたのでホッとしています」と、表彰台の上で笑顔をみせた。





決勝では吉田和司と増田浩志の
接戦が最初から最後まで続いた

しぶとくトップの座を守り続け
今季初優勝を挙げた吉田

予選出走台数は20台。タイムアタック形式の予選では、吉田和司(#45)がトップタイムをマーク。2番手に中島俊介(#10)、3番手に古川和由(#18)、4番手に増田浩志(#46)、5番手に大坪正之(#8)、6番手に吾妻裕人(#12)、7番手に栗本志能武(#14)が入った。
6周で行われたレース形式の予選では、オープニングラップのダートセクションで中段以降が多数絡むマルチクラッシュが発生。前半は、吉田と中島と古川が接近戦のトップ争いを繰り広げ、ここから少しだけ遅れて増田、タイムアタック8番手の千葉智(#4)、吾妻が続いた。後半、古川がミスにより6番手へと後退。吉田が逃げ切ってトップチェッカーを受け、決勝でもポールポジションに並ぶことになった。2番手に中島、3番手に増田、4番手に千葉が入り、ここまでがフロントロー。2列目には、5番グリッドに吾妻、6番グリッドに古川、7番グリッドに志村祐一(#25)が並んだ。


迎えた12周の決勝レースは、吉田がホールショット。増田が好スタートをみせて中島を抜き、4番手には千葉が続いた。この4台から少し間を開けて吾妻、志村、増成誠二(#16)が続くオープニングラップ。2周目には増成、3周目には千葉が少し遅れ、上位勢は縦に長くなってきた。レースが中盤に入ると、吉田と増田が接近戦を繰り広げながらも後続からほんの少しリードを奪い、3番手の中島と4番手の千葉は1〜2秒ほどの差で追う展開。4番手の千葉から5秒ほど遅れて、志村と増成と古川が5番手争いを繰り広げ、さらに福沢武(#13)、森田直樹(#44)、栗本が続いた。また、吾妻はミスにより大きく遅れてしまった。

レースが後半に入ると、トップ争いを繰り広げていた吉田と増田に、再び中島が追いつき、トップ争いは3台に。千葉が2秒ほど後方でこれを追った。大きく遅れた5番手以下は、志村を先頭に7台が縦に長い集団を形成。この中で、8周目には古川が増成をパスして6番手にポジションアップ。10周目には、栗本が福沢を抜いた。レースが残り2周となった11周目、トップを走っていた吉田がスパートをかけ、少しリードを奪って最終ラップへ。増田の背後では中島が逆転のチャンスを狙い、千葉は完全に遅れて単独4番手となった。そしてレースは、吉田が逃げ切って勝利。順位を守った増田が2位、中島が3位、千葉が4位となった。5位争いは志村が制し、古川が6位に入賞した。


優勝した吉田は、「前戦で負傷して、1週間ほどSUGOの近くで入院していました。この大会も出場できるか微妙でしたが、みんなの協力でバイクを修復してもらい、そのおかげで勝つことができました」と感謝を述べた。また2位の増田は、「プロクラス落第組のオジサンふたりで、楽しくレースができました。今日は、吉田選手がケガしている状態なので、抜かないでおいてあげました」とコメントし、会場の笑いを誘った。





決勝では後続を大きく離して
独走優勝した小谷咲斗

トップの小谷には逃げられたが
安定した走りで2位の瀧川貴士

17台が出場したS2クラスのタイムアタック予選を、トップで通過したのは小谷咲斗(#35)。2番手の瀧川貴士(#13)を0.775秒も引き離した。3番手に中木亮輔(#2)、4番手に千馬正嗣(#32)、5番手に松井康晃(#21)、6番手に鷲見卓郎(#15)、7番手に森本圭(#7)が入り、ここまでがトップから2秒差以内となった。
6周の予選レースでは、小谷と瀧川が順当なスタート。中木は1周目に5番手へと順位を落とし、松井と千馬が先行した。小谷はその後に独走し、瀧川も単独走行に。松井と千葉と中木が僅差の3番手争いを繰り広げたが、後半に入ったところで中木がミスで後退。これで原島剛(#37)が6番手に順位を上げた。そして小谷が決勝のポールポジションを獲得。最前列は2番グリッドに瀧川、3番グリッドに松井、4番グリッドに千馬が並ぶことになった。また2列目には、5番グリッドに原島、6番グリッドに鷲見、7番グリッドに岡田駿介(#36)が着いた。


決勝レースの周回数は12周。ポールポジションの小谷がホールショット。2番グリッドの瀧川はやや出遅れ、松井と原島が先行した。しかし原島はすぐに順位を下げ、小谷に続いて松井、瀧川、鷲見、8番グリッドスタートの森本圭(#7)、原島、9番手スタートの中木の順で1周目をクリアした。2周目、トップの小谷は早くも後続を5秒ほど引き離し、2番手争いでは瀧川が松井を抜いてポジションアップ。4番手以下は、鷲見と森本、原島と中木、井深泰治(#43)と千馬が、それぞれ接近戦を展開した。翌周、2番手の瀧川も後続を2秒ほど引き離し、3番手以下は松井を先頭とした5台の集団となった。そして4周目、この集団の中で中木が原島をパスして6番手に順位を上げた。

レースが中盤に入ると、トップの小谷、2番手の瀧川は、それぞれ後続を大きく引き離して単独走行。一方で3番手以下は混戦が続き、松井、鷲見、森本、中木が激しいバトルを続け、さらに原島と井深もこの集団に加わり、6台による表彰台争いとなった。10周目、こう着状態だった3番手争いに変動があり、松井と鷲見がバトル中に接触し、この間に中木と森本がポジションアップ。3番手以下は中木、森本、松井、鷲見、原島、千馬の順となった。そして、集団から中木が抜け出して3番手を確保。最終ラップまで続いた4番手争いでは、森本が後続を抑えた。結局、小谷と瀧川は最後まで単独走行となり、小谷が優勝、瀧川が2位、中木が3位で表彰台に登壇。森本が4位、松井が5位、鷲見が6位となった。


「琵琶湖スポーツランドの主である瀧川選手に勝てたのでうれしい。名阪スポーツランドで行われる次の大会も参戦するので、こちらも優勝を目指します」と、優勝した小谷。対して2位の瀧川は、「予選から小谷選手が速く、決勝ではスタートで前に出て抑えるしかないと思っていましたが、そこで出遅れて万事休すでした」と、レースを振り返った。





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