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 '15全日本スーパーモト選手権 第5戦 
                    ↑'15スケジュール
    2015年8月23日(日) スポーツランドSUGO(宮城県)


年間8戦で競われる全日本スーパーモト選手権は、シーズン後半戦に突入。第5戦が、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。このシリーズは、日曜日のみの1DAY開催となっている。
全日本選手権が開催される国際格式のロードコースやモトクロスコースがある、複合モータースポーツ施設のSUGO。今大会は例年どおり、レーシングカートの走行を前提とした、全長952mの西コースで行われた。
天候は朝から雨で、路面はウェットコンディション。このため、用意されていたダート区間の使用がキャンセルされ、フルターマックとなった。それでも、午前中はやや強めに降ることもあった雨は、お昼前ごろから小康状態となり、午後の路面はハーフウェットからドライに。最高気温は22度で、この時期としては低めだった。






決勝ヒート1で佐合潔をパスして
トップに浮上する森田一輝

冷静に佐合を攻略して
ヒート1で優勝した森田

ドライ路面をハングオンで走り
ヒート2で勝利を収めた佐合

両ヒート2位入賞の濱原颯道が
ランキングトップをキープ

13台が出走した全日本最高峰のS1プロクラスで、タイムアタック方式の予選をトップでクリアしたのは、これがホーム大会となるランキング5番手の森田一輝(#2)。昨年度王者でランキング2番手の佐合潔(#1)を0.999秒引き離し、決勝のポールポジションについた。2番グリッドに佐合、3番グリッドには佐合と0.022秒差で吉田雄一(#9)が並び、ここまでがフロントロー。決勝スタート2列目には、4番手にランキングトップの濱原颯道(#15)、5番手に前戦ヒート2で初勝利を収めた新井誠(#5)、6番手に金児伸二(#6)が並んだ。


決勝の周回数は15ラップ。増田智義(#7)は、タイムアタック予選中にハイサイドで転倒した際に鎖骨を負傷し、決勝出走をキャンセルした。そのヒート1、好スタートを決めたのは2番グリッドの佐合。以下は森田、新井、吉田、濱原と続いた。2周目、1コーナーで新井が転倒してリタイア。これで上位勢は佐合、森田、吉田、濱原の順となった。レース序盤、佐合から濱原までの4台は、僅差のトップ争いを展開。とくに、佐合と森田、吉田と濱原が、テール・トゥ・ノーズとなった。この集団から1秒ほど遅れて金児(伸)が続き、6番手以下はここから大きく遅れながら、金児敏之(#8)を先頭に城取諒(#19)、青木優治(#73)、河野崇史(#21)までが、こちらも僅差のバトルを演じた。

レースが動き出したのは、中盤に入ってから。6周目には、金児(伸)がやや追い上げ、トップ集団が縦に長い5台となると、翌周にはこの中で濱原が吉田をパス。すると次の周、吉田は濱原から2秒ほど遅れ、トップ争いは佐合、森田、濱原の接近戦となった。吉田のすぐ後方には金児(伸)。大きく遅れた6番手集団は、なおも4台によるバトルが継続された。そして10周目、右ヘアピンコーナーで森田が佐合のインに飛び込み、トップに浮上。さらに翌周、同じコーナーで濱原も佐合の攻略に成功した。レース終盤、佐合は少し遅れて単独走行となり、トップ争いは森田と濱原の2台に絞られた。佐合の少し後方では、吉田が金児(伸)を抑えて周回を続けた。そしてレースは、最後まで気を抜くことなくトップを守り続けた森田が優勝。濱原が2位、佐合が3位、吉田が4位、金児(伸)が5位となった。注目の6位争いは、金児(敏)が順位を守ってゴールした。


決勝ヒート2は、再び佐合が好スタート。森田、新井、吉田がこれに続いたが、新井は混戦の中でバランスを崩し、この間に吉田が先行。オープニングラップを佐合、森田、吉田、新井、濱原、坂牧隆夫(#20)、金児(伸)、金子和之(#16)の順でクリアした。2周目、最終コーナーで森田が転倒。これにより佐合は、早くも4秒ほどのリードを築き、2番手争いは吉田から金子までの6台による大混戦となった。森田は再スタートに時間がかかり、最後尾となった。レース序盤、佐合はやや慎重に周回を重ね、一時は2番手の吉田が少し差を詰めたが、再びその差が拡大しはじめた。ここで、濱原が佐合の追撃を開始すべく、4周目に新井と吉田を順に抜いて2番手にポジションアップ。しかしレース序盤が終わる5周目の段階で、トップ佐合と2番手濱原の差は、5秒近くにまで拡大していた。またこの周、混戦の中で新井が吉田を抜き、3番手に順位を上げた。

レース中盤、佐合は独走態勢を築き、濱原も後続を引き離して単独走行に。3番手の座は新井が確保し、その2秒ほど後方では吉田、坂牧、金子、金児(伸)による僅差の4番手争いが続いた。レース中盤が終わる10周目、この中で坂牧が吉田をパス。4番手に順位を上げた。終盤、佐合と濱原と新井は、それぞれ単独走行に。4番手争いの中では金子がミスにより脱落し、坂牧と吉田と金児(伸)は、なおも激しいバトルを続けた。迎えたラストラップ、金児(伸)が吉田の攻略に成功。そしてレースは、佐合が勝利を収め、濱原が2位、新井が3位、坂牧が4位、金児(伸)が5位、吉田が6位となった。


ヒート1で勝利した森田は、「佐合選手とのバトルでは、2ヵ所をパッシングポイント候補にしていました。前半で一度勝負を挑んでいたコーナーだったので、佐合選手に読まれていると思いましたが、手前のコーナーを佐合選手と同じ勢いで立ち上がれたことでパスできました」と、レースを振り返った。またヒート2で優勝した佐合は、「ヒート1まではウェットで、普段のハングオンではなくモトクロス乗りにしたのですが、うまく走れませんでした。今度から、雨の日を狙って練習に行きます」と、冷静に自分の走りを分析していた。





ウェットの予選はやや苦戦したが
決勝で調子を上げた森田直樹

序盤に順位を落としながら
鋭く追い上げて勝利した森田

予選出走台数は20台。タイムアタック形式の予選では、佐藤友之(#62)がトップタイムをマーク。0.106秒差の2番手に古川和由(#18)、3番手に豊田肇(#5)、4番手に谷中一夫(#119)、5番手にベンバサット・ミッキー(#17)、6番手に須藤福志(#31)が入った。
7周で行われたレース形式の予選で好スタートを決めたのは古川。これを谷中が僅差で追った。ポールスタートの佐藤は、2周目にミスして大きく後退。谷中は5周目に転倒し、これで古川の独走となった。そして、古川が決勝のポールポジションを獲得。谷中が2番グリッド、豊田が3番グリッドに並ぶことになった。また2列目には、4番手に福澤武(#13)、5番手に須藤、6番手に森田直樹(#44)が入った。なお千葉は、8番手から決勝レースでの浮上を狙った。


迎えた15周の決勝レースは、ミッキーがケガにより出走を取りやめ、19台のレースとなった。好スタートを切ったのは、ポールの古川。これに谷中が続くと、1周目だけで3番手以下を約2秒も引き離した。1周目の3番手には福澤が入ったが、レース序盤に福澤はジリジリと順位を下げ、代わって雨の予選は9番手だった松本和資(#98)がジャンプアップ。これを豊田が僅差でマークし、3周目になると5番手には千葉、6番手には1周目9番手と出遅れていた森田が浮上してきた。そして千葉と森田は、接近戦を開始した。トップの古川は、谷中から2秒弱のリードを奪ったが、谷中も粘り、その後方には松本が僅差で続いて、レースは中盤に入った。

レースが後半を迎えた8周目、谷中が少し遅れ、古川が3秒ほどのリードを確保。谷中の背後には松本、豊田、森田、6周目に千葉を抜いた森田が続き、さらにこれを僅差で千葉が追う、大混戦の2番手争いとなった。10周目、この中で森田が豊田をパス。さらに翌周、松本と森田が谷中をパスした。この段階で、トップを守る古川と2番手を走る松本との差は約4秒。しかし松本と森田は、優勝を諦めることなく追い上げを続けた。そしてラスト3周となった13周目、森田が松本の前に出た状態で、両者は古川の背中を捉え、トップ争いは3台となった。迎えたラストラップ、古川はコース後半までトップをキープしていたが、ここで出現したバックマーカーが、コーナー立ち上がりで古川の加速をやや鈍らせる方向にラインを譲った。2番手の森田はこのチャンスを見逃さず、次のコーナーで古川をパス。これにより優勝は森田、2位が古川、3位が松本となった。4位には谷中、5位には千葉、6位には佐藤が入賞した。


かつてはロードレース参戦し、「モタードは昨年から。全日本は今年が初参戦」という森田。「昨年はケガしてしまい、思うような活動ができませんでした。今日は最高の1日でした」と、表彰台の頂点で満面の笑みをみせた。また2位の古川は、「雨がポツポツと降ってきて、これが気になりちょっとペースを落としてしまいました」と話していた。





決勝で優勝争いを演じた
土井原弘樹と原島剛

ウェットで速さをみせるも
決勝では転倒に泣いた中木亮輔

10台が出場したS2クラスのタイムアタック予選をトップで通過したのは、第3戦と第4戦で勝利を収め、3連勝を狙う中木亮輔(#2)。2番手に原島剛(#37)、3番手に岡田駿介(#36)がつけ、ここまでがトップと1秒以内の差。4番手以下は中木から2秒以上遅れ、4番手に土井原弘樹(#11)、5番手に佐々木啓介(#8)、6番手に大場和樹(#14)が入った。
7周の予選レースでは、ポールポジションの中木がスタートで前輪を大きく浮かせ、この間に原島が前に。以下に中木、岡田、土井原、三井正勝(#5)、佐々木、大場が続いた。ところが2周目、原島は転倒して大きく後退。これでトップに立った中木が、終盤は後続に迫られながらもトップでゴールし、決勝ポールポジションを獲得した。2番手に岡田、3番手には追い上げた大場が入ってフロントローに。2列目には、4番グリッドに土井原、5番グリッドに三井、6番グリッドに佐々木が並ぶことになった。なお原島は、最後尾から7番手まで追い上げた。


決勝レースの周回数は15周。路面は一部にウェットパッチが残った状態で、ウェット宣言も出されたままだったが、全車がスリックタイヤを選択した。中木は、このレースでは好スタートを切ったが、これを上回る抜群のダッシュでホールショットを奪ったのは土井原。これをすぐに、中木が抜き返した。ところが中木は、1周目の最終コーナー手前でスリップダウン。これで最後尾まで後退した。1周目をトップでクリアしたのは土井原。以下に原島、岡田、大場、佐々木、三井と続いた。レース序盤、土井原と原島は接近戦を続けながら、3番手以下を大きく引き離していく展開。レースが中盤に入るころには、トップ争いはこのふたりに絞られていた。一方、最後尾から猛烈な追い上げをみせた中木は、2周目に8番手、3周目に6番手、4周目に5番手まで順位を回復。5周目には、それまで3番手集団の先頭を走っていた大場が、ミスにより8番手まで後退したことから、中木は岡田に次ぐ4番手まで順位を上げた。

レースが中盤になると、土井原が原島をやや引き離し、2秒ほどのリードを確保。トップ争いから大きく遅れた3番手争いでは、中木が岡田を抜いて前に出たが、岡田も粘りをみせて中木をマークした。またこの第2グループからさらに大きく遅れ、佐々木と三井も激しい接近戦の5番手争いを演じた。レース終盤、土井原は原島を大きく引き離せずにいたが、それでも2秒ほどのアドバンテージをキープ。中木は岡田を振り切り、前の2台を追ったが、ベストラップタイムはほとんど変わらず、あまり差は縮まらなかった。そしてレースは、土井原が逃げ切って勝利。原島が2位、中木が3位、岡田が4位となった。また、ラストまで続いた5位争いは佐々木が逃げ切り、三井が6位となった。


3年連続で、このSUGOで行われた全日本を制した土井原は、「ウェットだと、ロードレースの経験が豊富な中木選手のほうが、レインタイヤの使い方がうまいと思っていましたが、ドライになれば勝てると信じていました」と笑顔。また、予選での転倒が悔やまれる原島は、「スタートでどこまで前に出られるか、ということしか考えていませんでした」と、やや悔しそうな表情をのぞかせた。





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