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 '15全日本スーパーモト選手権 第3戦 
                    ↑'15スケジュール
    2015年6月21日(日) エビスサーキット(福島県)


全日本スーパーモト選手権第3戦は、福島県のエビスサーキットで開催された。このシリーズは、日曜日のみの1DAYで開催。昨年と同じく、年間8戦が設定されている。
今大会は、エビスサーキットの敷地内に複数あるロードコースのうち、西コースが舞台。テーブルトップジャンプなどで構成されたダートセクションを追加し、ストレートにはシケインを設けながら、ハイスピードセクションも多数残した、特別なレイアウトが採用された。
天候が荒れる予報だったが、朝は曇り空で、その後はむしろ青空が顔をのぞかせるほどまで好転。コースはドライコンディションが保たれた。しかし午後になると雲が厚くなり、この日の最終レースとなったS1プロ決勝ヒート2のスタートと同時に強い雨が降りだした。なお日中の最高気温は25度だった






完璧なレース内容で
ヒート1で今季初優勝の森田一輝

全日本最高峰クラス1年目にして
ヒート1で2位入賞の金子和之

ヒート1は1周目の転倒に泣いたが
ヒート2では2位入賞の濱原颯道

ウェット路面でも速さをみせ
決勝の両ヒートを制した森田

最高峰クラスのS1プロは、開幕からここまで4ヒートすべてで勝利を収めている佐合潔(#1)が欠場。また、開幕戦で両ヒート2位に入賞している増田智義(#7)なども参戦せず、エントリー台数は10台となった。
タイムアタック方式の予選をトップでクリアしたのは、シリーズランキング2番手で今大会に臨んだ濱原颯道(#15)。わずか0.004秒差の2番手で森田一輝(#2)、森田から0.436秒遅れで新井誠(#5)が入り、決勝レーススタートのフロントローを獲得した。また2列目には、4番手で吉田雄一(#9)、5番手で金児伸二(#6)、6番手で金子和之(#16)が並ぶことになったが、金児はケガにより決勝出走をキャンセルした。


決勝の周回数は10ラップ。そのヒート1、好スタートを決めたのは2番グリッドの森田。ポールポジションの濱原はやや出遅れて2番手。以下は新井、金子、吉田が続いた。そして、金子が新井を抜いて3番手に浮上。最終コーナーでは濱原が単独転倒して最後尾に後退し、いきなり森田が数秒のリードを奪った。2番手以下は金子、新井、吉田、城取諒(#19)、金子敏之(#8)、坂牧隆夫(#20)の順。2周目以降、森田は徐々にリードを拡大していった。2番手の金子は、一度は後続を引き離しかけたが、新井が粘りをみせて再び肉迫。濱原は驚異的な追い上げをみせ、2周目には8番手、3周目には6番手、4周目には5番手までポジションアップして、前を走る吉田に迫っていった。

レース後半、独走を続ける森田に対し、2番手争いは金子と新井の接近戦に。これに、吉田を6周目にパスした濱原が近づいていった。ベストラップタイムで2番手の金子や3番手の新井を約1秒も上回った濱原は、レースが残り3周となるころには、2番手争いの2台をほぼとらえた。濱原に逃げられたことから、吉田は単独走行の5番手に。そして終盤、6番手以下は城取を先頭にして4台による縦長のグループとなった。迎えたラストラップ、3台によるデッドヒートの2番手集団では、濱原が新井を抜き、さらに金子を猛追。6番手集団では、金児(敏)がトラブルによりマシンを止めた。そしてレースは、森田が独走でトップチェッカー。金子は最後まで順位を守り、S1プロクラス参戦5レース目で表彰台に登壇、濱原は3位となった。4位に新井、5位に吉田、6位には城取が入った。


決勝ヒート2は、再び森田のホールショットでスタート。濱原、新井、金子、吉田が続いた。1周目から、森田は少し濱原を離し、濱原も3番手以下から少しのリードを確保。一方、新井と金子は接近戦となった。レースのスタート進行と同時にポツポツと降りはじめた雨は、3周目に入るころから強くなりだし、徐々に路面はウェットに。この状況下で、モトクロス出身の森田は巧みなマシンコントロールを披露し、濱原を引き離しにかかった。濱原も粘りをみせたが、レース前半が終了する5周目の段階で、両者の差は3秒ほどにまで広がっていた。また、濱原と3番手を走る新井とのギャップはそれ以上に広がり、路面が濡れてくるにつれて金子は新井から遅れていった。

レース後半、雨はさらに強くなり、これで森田が独走。大きくペースダウンした濱原の後方には、新井がじわじわと接近していった。金子は単独の4番手となり、そこから大きく差を開けて、吉田と坂牧が僅差の5番手争いを展開。8周目には、ついに坂牧が吉田を抜いた。そして迎えた9周目、雨はいよいよ強くなり、路面は完全なウェットコンディションに。このため赤旗が提示され、レースは8周終了時をもって成立。ヒート1に続いて森田が勝利を収め、濱原が2位、新井が3位、金子が4位、坂牧が5位、吉田が6位となった。


両ヒートを制覇した森田は、「ヒート1は完璧な内容だったと思います。チームの支えにより、走ることに集中させてもらっているおかげです。ヒート2は、雨が降ってきてしまいましたが、気持ちを落とさず走ることを心がけました」と、レースを振り返った。また両ヒート総合成績では2位となった濱原は、「自分は1周目の転倒率が高く、ヒート1もそうでした。そこでヒート2は、1周目を6割くらいの走りにしたら、転ばなかったかわりに森田選手を逃がしてしまいました。次回は、もっとパワーアップしたレースを見せたいです」と、雪辱を誓っていた。





序盤のコースアウト後に追い上げ
今季初優勝の千葉智

終盤に2番手へと浮上して
最後はトップに迫った川留健一

予選出走台数は19台。この中、タイムアタック予選をトップで通過したのは、開幕戦覇者の古川和由(#18)。2番手に0.100秒差で千葉智(#4)、3番手に千葉と0.068秒差で吾妻裕人(#12)、以下は川留健一(#7)、谷中一夫(#119)、ベンバサット・ミッキー(#17)と続いた。
6周で行われたレース形式の予選は、ポールポジションの古川が順当なスタートを切り、序盤から少しリードを奪う展開。千葉は出遅れ、吾妻の先行を許した。川留は4番手を守り、谷中はミスにより後退。5番手でミッキー、6番手で田中圭介(#42)が続いた。そして最終ラップ、吾妻をマークし続けた千葉が逆転してゴール。これにより決勝レースは、古川がポールポジション、千葉が2番グリッド、吾妻が3番グリッドでフロントローを獲得。2列目には、川留とミッキーと田中が並ぶことになった。


迎えた10周の決勝レースは、スタート直後の1コーナーで谷中が激しくクラッシュしたことから、赤旗再スタートとなった。谷中はその後、自力で起き上った。2度目のスタートでも、1回目と同じくポールポジションの古川が好発進。これに千葉、吾妻、川留、ミッキー、田中が続いて1周目をクリアした。2周目、トップ争いを繰り広げた古川と千葉が絡み、古川が転倒して千葉がコースアウト。これで吾妻が先頭となり、川留、ミッキー、千葉、田中が僅差で追った。翌周、すぐに千葉はミッキーを抜き、3番手に順位を回復。さらに千葉は、4周目に川留を抜いて2番手に浮上した。

勢いを保った千葉は、レース前半が終わる5周目に吾妻を抜き、トップに返り咲いた。しかしライバルたちも、千葉にしっかり喰らいつき、周回ごとに差がわずかに広がったり縮まったりしたものの、先頭の5台は数珠つなぎ状態のまま、レースは終盤を迎えた。さらに、この先頭グループからは遅れた6番手争いも、渋井健(#21)と森田直樹(#44)の接近戦が続いた。ラスト2周となった9周目、トップグループの中で川留が吾妻をパスして、2番手にポジションアップ。川留は、最終ラップの逆転を狙った。しかし最後は、千葉がしっかり順位を守ってトップチェッカー。川留が2位、吾妻が3位、ミッキーが4位、田中が5位となった。そして6位争いは、僅差の勝負を渋井が制した。


久しぶりの優勝を手にした千葉は、「古川選手と絡み、自分もコースアウトしましたが、その後も焦らず走ることができました」と笑顔をみせた。





ぶっつけ本番のマシンを
巧みに操り勝利した中木亮輔

最終ラップの大逆転劇で
2位入賞を果たした大場和樹

10台が出場したS2クラスのタイムアタック予選を、トップで通過したのは岡田駿介(#36)。0.115秒差の2番手には、過去2年連続でこのエビスラウンドを制してきたものの、今季はこれが全日本初レースとなる中木亮輔(#2)が入った。トップから0.481秒差の3番手には大場和樹(#14)が入り、以下は4番手に三井正勝(#5)、5番手に原島剛(#37)、6番手に馬場大介(#417)となった。
6周の予選レースは、好スタートを切った岡田をすぐに中木がパス。さらに原島がジャンプアップし、これを岡田と三井が追った。中木は、すぐに数秒のアドバンテージを得てトップでゴールし、決勝レースのポールポジションへ。最後は大場を含めた4台による接近戦となった2番手争いでは、原島が順位を守り切り、3番手の岡田とともに決勝フロントローへ。最終ラップに三井を抜いた大場が4番手、三井が5番手、馬場が6番手から決勝に臨んだ。


決勝レースの周回数は10周。しかし1周目エンドのホームストレートで、1台のマシンが激しくクラッシュしたことから、レースは赤旗再スタートとなり、1周減算の9周で競われることになった。最初のスタートはうまく決めた、ポールポジションの中木は、2度目は原島の先行を許し、オープニングラップは原島、中木、岡田、三井、大場の順でクリア。レース序盤は、この5台が後続を引き離しながらトップグループを形成した。しかしレースが中盤に入ると、お互いに僅差を保つこの集団から三井が遅れだし、トップ争いは4台に絞られはじめた。

迎えた5周目、それまで何度かパッシングのチャンスをうかがっていた中木が、ついに原島を抜いてトップに浮上。すると中木は、翌周に少しペースを上げ、わずかながらリードを奪った。レース終盤、中木は数秒のアドバンテージを確保しながら周回。その後方では、原島が2番手をキープし、そのすぐ後方で岡田と大場が激しいバトルを演じた。そして8周目、大場が岡田を抜いて3番手にポジションアップ。抜かれた岡田は再逆転を狙ったが、転倒を喫して5番手に順位を下げた。迎えた最終ラップ、中木は約2秒の差を大事に守ったままトップチェッカー。今季初優勝を挙げた。そして2位には、最終コーナーで逆転した大場が入賞。抜かれた原島が3位、三井が4位、岡田が5位、堀田大人(#3)が6位となった。


今季初参戦で勝利を収めた中木は、「完全なニューマシンで、しかも準備が間に合わず、ぶっつけ本番というレースでした。いつもは会場にいないメカニックが、今日はきてくれていたので、いいセッティングを見つけることができました。感謝しています」と笑顔で話していた。





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