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'15全日本スーパーモト選手権 第1戦 
                    ↑'15スケジュール
    2015年4月26日(日) 美浜サーキット(愛知県)


全日本スーパーモト選手権の今季開幕戦が、愛知県の美浜サーキットで行われた。 このシリーズは、日曜日のみの1DAYで開催。昨年と同じく、年間8戦が設定されている。大会は、排気量290〜450ccの4ストマシンと175〜250ccの2ストマシンが参戦するトップクラスのS1プロ、排気量460cc以上の4ストマシンによるアンリミテッドと290〜450ccの4ストマシンおよび175〜250ccの2ストマシンから成るS1が混走して競うS1オープン、排気量175〜250ccの4ストロークマシンと100〜125ccの2ストロークマシンがエントリーできるS2と、3クラスにより構成される。
同サーキットでの開幕は、スーパーモタードの名称を使用した昨年に続き2年連続。大会は天候に恵まれ、気温は21度まで上昇した。コースは、250mの最大直線がある全長約1kmのロードコースをベースに、特設のダート区間とターマック上のジャンプを加えた設定とされた。






佐合潔が両ヒートで勝利して
最高のシーズンイン

両ヒートで佐合を追い
2位に入賞した増田智義

ヒート2では序盤に出遅れるも
両ヒートで3位となった濱原颯道

レース終盤に強さを見せつけ
表彰台の上で笑顔を見せた佐合

最高峰クラスのS1プロのみ、ダートセクションが延長され、難易度が高い急坂のアップダウンと、Rの大きな砂利のコーナーが足された。エントリー台数は16台。タイムアタック方式の予選をトップでクリアしたのは、昨年度のチャンピオンに輝いた佐合潔(#1)。2番手には同じく全日本モトクロス出身の増田智義(#7)が約0.7秒差で続いたが、3番手にはロードレースで鍛えた濱原颯道(#15)が増田から約0.6秒差で食い込み、こちらもかつて全日本モトクロスに参戦していた森田一輝(#2)とともに、決勝のフロントローに着いた。またセカンドローは、5番手に五十住洋佑(#14)、6番手に昨年度S1オープンクラス王者の金子和之(#16)、7番手に金児伸二(#6)が並んだ。


決勝の周回数は15ラップ。そのヒート1、好スタートを決めたのはポールポジションの佐合。これを増田、森田、濱原、五十住が追った。レース序盤、タイムでライバルを圧倒する佐合は、徐々に後続との差を拡大。しかし2番手の増田も粘り、森田をすぐ背後に引き連れながら、5周目エンドの段階で佐合との差を3秒程度にとどめた。4番手争いでは、濱原と五十住が接近戦を展開した。レースが中盤に入った6周目、それまで増田をマークしていた森田が、エンジンをストールさせ、これで増田は単独2番手。一方の森田は、翌周にもエンストを喫し、濱原と五十住のバトルに吸収されて4番手となった。

レースが後半になると、佐合は自在にレースをコントロールするかのように、アドバンテージを徐々に拡大して独走状態となり、また2番手の増田も単独走行となっていった。3番手争いでは、濱原のすぐ後方に森田が迫ってパッシングのチャンスをうかがい、五十住は少し遅れながらもワンチャンスで逆転できる位置を守った。レース終盤、森田のマシンからマフラーサイレンサーが脱落し、これで排気音量が上がった森田にブラックフラッグ。森田は14周でレースを終えた。これにより、濱原は3番手、五十住は4番手となった。そしてレースは、佐合が危なげない走りで勝利。2位に増田、3位に濱原、4位に五十住となった。また5番手には、レース序盤にライバルの追撃を抑えた坂牧隆夫(#20)、6位には序盤に坂牧を猛追していた金児敏之(#8)が入賞した。


決勝ヒート2は、再び佐合のホールショットでスタート。3番グリッドの濱原は、クラッチミートのタイミングで出遅れてしまい、佐合、増田、五十住、森田が続いてダートセクションに。ここで、森田と五十住が接触転倒。これで濱原が行く手を塞がれるなどの大混乱となり、佐合と増田はスムーズにオープニングラップをクリアしたが、3番手以下は大きく遅れて金児伸二(#6)、城取諒(#19)、吉田雄一(#9)、金児(敏)の順となった。レース序盤、トップの佐合の増田は、早くも2番手以下を10秒以上引き離しながら、僅差のトップ争いを展開。金児(伸)と城取も接近戦を繰り広げ、5番手以下は遅れていった。

しかしレースが中盤に入ると、4台による混戦の5番手争いを制した濱原が、一気に前方との距離を詰め、3番手集団は3台に。またトップの佐合は、増田から3秒ほどのリードを奪った。7周目、3番手集団の中で金児(伸)がポジションを落とし、これで城取が集団の先頭になると、これを濱原が猛追。そして、レースがまもなく終盤を迎える10周目、ついに濱原が城取の攻略に成功した。終盤、一度は開いたトップ佐合と2番手増田の距離が、佐合のミスやペースのセーブにより約2秒まで接近。しかし最後は、再び佐合がスパートをかけた。そしてレースは、再び佐合が勝利。増田が2位、濱原が3位と、表彰台のメンバーはヒート1と同じになった。また、4位には城取、5位には金児(伸)、6位には金子が入賞した。


両ヒートを制覇した佐合は、「ヒート2は、マシンにちょっとしたトラブルがでたこともあり、セーブしながら走りました。終盤に体力を残すための作戦でもありました。このコースは、ダートも長く、とても楽しめました。関係者に感謝しています。次戦は熊本で、僕の本拠地。いい温泉もたくさんあるし、ぜひ遊びに来てください!」と、表彰台の上でファンの声援に応えた。また、その横では両ヒート2位の増田が、「ちょっと横の人がイジワルで。でも、楽しめました。次は、会場でもっと応援してください。僕のマシンは、声援をもらうと速くなるチューンがしてあるんで!」と、会場を笑わせた。





ようやく速さを結果につなげて
決勝で勝利を収めた古川和由

最終ラップまで古川を追い続け
2位入賞を果たした吉田和司

出走台数は26台と盛況。この中、タイムアタック予選をトップで通過したのは川留健一(#7)。2番手に谷中一夫(#119)、3番手に古川和由(#18)、4番手に岡田達矢(#20)、5番手に吉田和司(#45)、6番手にベンバサット・ミッキー(#17)が入った。トップの川留から13番手の吾妻裕人(#12)までが1秒以内に入る、大混戦となった。7周で行われたレース形式の予選では、川留が順当な好スタート。吉田は1コーナーでややミスして遅れ、川留、谷中、古川、岡田の順で1周目をクリアした。ここから川留が逃げ、決勝のポールポジションへ。2番グリッドには後半に谷中をパスした古川、3番グリッドには最終ラップに逆転した吉田、4番グリッドには谷中というフロントロー。また2列目には、5番グリッドに岡田、6番グリッドに中島俊介(#10)、7番グリッドに志村祐一(#25)が入った。


迎えた12周の決勝レース。好スタートを切ったのはポールスタートの川留。これに古川、吉田、中島が続くと、吉田が混戦の中で積極的にパッシングを試みる展開。しかし順位は変わらず、川留、古川、吉田、中島、谷中、岡田、増田浩志(#46)の順で1周目をクリアした。レース序盤、川留と古川はテール・トゥ・ノーズのトップ争いを繰り広げ、吉田と谷中と中島がやや縦に長い第二グループを形成した。レースが中盤に入った5周目、トップ争いでは古川が川留をパス。一度は少し遅れた吉田は、再びこのトップ2台に追いつき、今度は谷中、中島、岡田、増田が集団をつくった。

レース後半、ややペースが落ちた川留に吉田が迫り、トップの古川はアドバンテージを2秒ほどに拡大。すると吉田は、川留を抜きさり、トップ古川の追撃態勢に入った。抜かれた川留はその後もペースが上がらず、これに谷中を先頭とした4番手グループが接近した。そしてラストラップ、トップの古川に吉田が接近。しかし最後は、古川が約0.4秒差で逃げ切り、全日本初優勝を挙げた。和田は惜しくも2位。3位には、辛くも川留が入賞。4〜6位まではわずか1秒ほどの間に3台が並んでゴールすることになり、4位に谷中、5位に中島、6位に岡田の順となった。


「昨年、このコースでポールポジションを獲得しながら、決勝では結果が出せず、嫌いなコースではないけど悔しい思いをしました。ようやく勝てて、とにかくほっとしました」と勝利を収めた古川。また予選ではトップとなった3位の川留は、「じつは、途中からエンジンの調子が悪くなってしまい、最後は焼きつきました。それを考えると、3位でもラッキーだったと思います」とレースを振り返った。





決勝では後続の接近を許すも
トップの座を守った大西健太郎

大西を最後まで僅差で追い
2位でゴールした小谷咲斗

14台が出場したS2クラスのタイムアタック予選を、トップで通過したのは三井正勝(#5)。2番手に大西健太郎(#9)、3番手に小谷咲斗(#35)、4番手に鷲見卓郎(#15)が入った。7周の予選レースは、ポールポジションの三井が好スタートを切ったが、ダートセクションでミスして大きく後退。一方で4番グリッドの鷲見は、エンジンストールによって完全に出遅れ、最後方からの追い上げになった。そして、大西がトップフィニッシュして決勝のポールポジションを獲得。後半にこの大西に迫った小谷が2番グリッド、前半は小谷を抑えた原島剛(#37)が3番グリッド、やや単独走行となった桐明征一郎(#17)が4番グリッドとなった。


決勝レースの周回数は12周。ポールスタートの大西が、好スタートを決めてホールショット。原島が2番手で追い、以下は小谷、桐明、笠大裕(#25)、森本圭(#7)、三井と続いた。2周目、トップの大西が早くも約3秒のリード。2番手争いは接戦で、7番手の三井までが縦長のグループとなった。レース序盤、2番手の原島は小谷の追撃をかわしていたが、4周目に小谷が逆転すると、その後は後続を引き離していった。これにより原島、桐明、笠の3名が3番手争いの集団をつくることになった。

レース中盤、小谷はトップの大西へと徐々に接近。しかし大西も、数秒の差を守るべく必死に逃げ切りを図り、テール・トゥ・ノーズの状態まではならなかった。一方、3番手争いはなおも混戦。森本を振り切った三井もこの集団に加わり、4台によるバトルとなった。レース終盤、この集団から原島がわずかにリードを奪い、3番手のポジションを確保。一方で4番手争いは、桐明と三井のバトルが最終ラップまで続いた。そしてレースは、大西が優勝、小谷が2位、原島が3位で表彰台に登壇。4位争いは桐明が制し、三井がミスで後退したことから、残り3周で森本を抜いた佐々木が5位、森本が6位、三井が7位となった。


「地元で勝ててほっとしています」と、大西は表彰台の頂点で笑顔。また2位となった小谷は、「体力不足で、途中から腕がパンパンになり追い上げきれませんでした」と、少し悔しそうな笑顔をみせた。