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写真&レポート
 
正確なコントロールで
二連勝した小川友幸

2位の野崎史高
最後までトップに迫った

らしからぬミスが続く
黒山健一は3位

国際A級スーパークラス

2014全日本トライアル選手権シリーズ第2戦近畿大会

昨2013年に続いて、名阪スポーツランドでの全日本選手権となった。昨年は開幕戦が中止となり、事実上のシーズン開幕戦となった大会だったが、今年は2戦目の戦い。ただし陽気も、3年前に初開催となった2012年並に寒く、時折雨もぱらついく天候となった。寒かったが、コンディションに劇的な変化はなく、悪天候も楽しむトライアルとしては、まずまずのコンディションだったといえる。

今回は新しい試みとして、55歳以上のかつて国際A級ライセンス所持者を対象とした、オープントロフィークラスが承認大会として併催された。2名のベテランライダーが参加した。

■国際A級スーパークラス

今回は永久保恭平(ベータ)が欠席しての10名での戦いとなった。IASのセクションは8セクションとスペシャルセクション(SS)がふたつ。SSの第1は第10セクションを手直しして使われ、SSの第2は第8セクションが手直しされることになっている。

IBも含めて全10個のセクションは、昨年設営されたものとほぼ同じ。土の上り斜面が中心で、雨が降ればなかなか厳しいコンディションとなりそうだ。昨年は黒山健一(ヤマハ)が圧勝しているが、その後に小川友幸(ホンダ)はマシンをワークスマシンに変更している。小川が現在のマシンで名阪を走るのは、今回が初めてだ。

肩慣らしといった感じの第1セクションをほぼ全員がクリーンしたあとの第2セクション、土壁上りは次々にIASライダーをはじき落としていく。そんな中、野崎史高(ヤマハ)が華麗にここをクリーン。黒山も登りきるが、こちらは1点を失った。小川友幸は5点。

続く第3セクションはこちらもほぼ全員がクリーンして(ただし野崎は1ラップ目2ラップ目とここで1点ずつを失った)第4セクション。ここは去年も難所の勝負どころとなったところだ。今回は入口の岩から崩れやすい土手に飛びつくポイントがむずかしい。手前の助走部分と岩が、雨に濡れて滑りはじめているのも原因かもしれない。

ここでは田中善弘(ベータ)が3点、小川毅士(ベータ)が1点と先例を見せたが、小川友幸、野崎は5点。ここを黒山は1点で抜けて、この時点で野崎に4点差、小川毅士に6点差、小川友幸に8点差と序盤にしてリードを築いた。黒山圧勝の試合の始まりかと思われた。

しかし直後の第5セクション。小川毅士がクリーンするものの、野崎が3点、小川友幸が1点をとったテクニカルゾーン。黒山は、みなが選択した岩から岩へのジャンプではなく、一度下に降りて岩に登るラインを選択した。しかしこれが失敗。黒山のリードは一気に僅差となった。黒山7点、小川毅士8点、野崎9点、そして小川友幸が11点で続く。

IB専用の第6セクション横を抜けて第7セクションは直角にそそり立つ壁を上っていく。これも難所だ。ここで小川毅士が登りきれず転落。対してトップ3は、みなマシンを山の上まで運びあげた。しかも小川友幸と野崎は、足をつかずのクリーンだ。黒山はここでも1点の失点があり、黒山と野崎は1点差、さらに2点差で小川友幸というトップ争いとなった。

意外な展開は、直後の第8セクションで起こった。黒山が、ハンドルから手を外してしまい上りで5点。小川、野崎ともにクリーンしているから、ここでの5点は痛かった。これでトップは野崎(9点)に。小川が11点で続き、黒山は13点。トップ争いは2点ずつで並ぶことになった。小川毅士はここでも5点で、トップ3の戦いからは徐々に離されつつある。

2ラップ目。逃げ切りたい野崎、逆転したい小川、挽回したい黒山、それぞれの思いで試合は中盤に入った。しかし第2セクションで黒山が登りきれずの5点。この5点も、黒山らしからぬ5点で、小川には一気に7点差をつけられることになってしまった。第3セクションでは野崎が1点、小川との点差が1点となった。そして勝負どころの第4セクション。小川は減点2でここを抜けたが、野崎は5点。これで逆転、小川がこの日初めて試合のリーダーとなった。黒山は3点でここを抜けたが、小川との点差は8点まで広がった。

その後、小川は第7セクションで1点の失点をするも、2ラップ目の減点は第4と第7の2ヶ所だけで、ほかはすべてクリーンしてラップをまとめた。5点の他、細かい減点を重ねた野崎と黒山のライバルとは、明らかな点差をつけている。

3ラップ目に入る時点で、トップ小川と2位野崎の差は4点、小川と3位黒山の点差は9点だった。厳しい点差だが、逆転不可能な点差ともいえない。求められるのは、最小減点で回ってくるための正確なマシンコントロールだ。

しかしここで誰よりも正確なマシンさばきを見せたのは、小川だった。小川は鬼門の第4セクションを含めて、8セクションすべてをクリーン。野崎と黒山もラップ3点で追い上げの姿勢を見せたが、逃げるほうがオールクリーンではどうしようもない。

これで残るはSSの2セクションのみ。計算上は、小川に7点差で2位につける野崎だけが、逆転優勝の可能性を持っている。しかし小川はSSの第1をクリーン。野崎もここをクリーンしたものの、1セクションを残して点差が7点となったところで、野崎の追い上げもここまでとなった。小川友幸の優勝、2連勝決定だ。

最終セクションは、野崎と黒山による2位争いの舞台となった。しかしここでは、ふたりともが5点となって勝負はつかず。対してすでに優勝を決めている小川が華麗にここをクリーンして、近畿大会は小川が有終の美を飾るシーンで幕を下ろした。

【小川友幸のコメント】

これまで名阪では勝利がなかったので、開幕2連勝をここで飾れてよかったです。序盤に5点を重ねたときにはあせりましたが、しっかり我慢のトライアルを続けて、相手にプレッシャーをかけていけたところが、今日の勝因だったと思います。いい流れなので、世界選手権をはさんで次の九州大会でもがんばります

【野崎史高のコメント】

ようやく、3位でないポジションに帰ってくることができました。勝てる戦いだったのに、第3で5点になっちゃったのが痛かったですね。それ以外にも、今日は細かい減点が多かった。ちょんちょんと足が出てしまう感じで、これではこれ以上のポジションにはなれません。次はもう一つ上のポジションでゴールできるよう、がんばります

【黒山健一のコメント】

うーん。残念です。最初はよかったんですが、その後、空回りが続いて、残念な結果となりました。今回は3位となって、ランキングでも8点差をつけられてしまいましたが、まだぎりぎり挽回できるところにいると思っているので、次からがんばります。その前に世界選手権があるので、そちらでいい走りもしたいと思います


藤原慎也が活躍した
初勝利である
IAはベテランと若手の戦い
左より1位から6位まで

国際A級

ベテランと若手が1位2位と交互に並んだ開幕戦関東大会だったが、勝利したのはベテランだった。今回は若手藤原慎也(オッサ)が自身初勝利。ベテラン勢の強さが目立つこのクラスに、若手が一矢を報いたかっこうだ。

セクションはIASと同じ8セクションでこちらはSSなしの3ラップ。第1セクションはIASと同一、第4セクションはIBと同一など、クラスを超えて同じセクションが設定されていて、クラス間のレベル差などを見るにはいい材料となっていた。

1ラップ目のトップは岡村将敏(ガスガス)で1点。結局3ラップを通じてラップオールクリーンを下ライダーは皆無だったから、これが最小限点ということになる。2位は減点2の寺澤慎也(ホンダ)。3位は小野貴史(ホンダ)の3点、さらに4位は4点の尾藤正則(ベータ)、5位には5点の高橋由(ホンダ)と、きれいに1点差ずつで並んでいる。なんと、1ラップ目13位の松浦翼(ホンダ)までが、1ラップ目を一桁減点で回ってきている。

2ラップ目、トップの岡村が第8セクションの下りで転倒して5点になって減点を追加したのを尻目に、2ラップ目を1点で回ってきたライダーが二人。ひとりは1ラップ目の3位の小野、もうひとりが、1ラップ目に5点で7位となっていた藤原だった。ふたりの減点は共に第8セクション。第8セクションはIAのライダーにとって鬼門で、ここをクリーンしたのはほんの数名だった。3位の岡村、7位となる若手の武井誠也(ホンダ)、10位の寺澤、11位の徳丸新伍(ホンダ)、この4名ですべてだ。

そして3ラップ目。藤原はいいペースを守り、3ラップ目もやはり第8セクションで1点を失っただけで帰ってきた。対して2ラップ目まででトップだった小野はその第8セクションで痛恨の5点。3ラップをたった9点でまとめながら、わずか2点差で勝利をつかみ損ねてしまった。

優勝した藤原の両側には、小野と岡村といったベテランががっちり順位をキープしたが、上位には若者の進出が目立つようになってきた。ベテランにもまだまだがんばってほしいが、その上でなお、若手のがんばりには期待したい。今シーズンの残る大会が楽しみになってきた。

【藤原慎也のコメント】

8年やってきて、ようやく勝つことができました。しかも地元の大会での初勝利ですから、今日は喜びも格別です。マシンも気に入っています。だんだんと自分のものになってきている感覚があって、次はもてぎで世界選手権がありますが、その現場でさらにマシンについて勉強してこようかと思っています。この勢いで、今シーズン、がんばります。また勝ちます

 


骨折で練習不足というが
I久岡孝二が二連勝

左より優勝の久岡
I2位氏川、3位橋口

国際B級

開幕戦でワンツーフィニッシュを飾ったチームミタニのふたりの若手ライダーが、今回も再びワンツーを飾った。順位は前回と同じ。二人の点差も、またも1点差。今シーズンは若手ライダーが多いのが特徴だが、開幕ダッシュはこの二人の活躍に絞られている。

IBのセクションはIA、IASとちがって10セクション。これを2ラップして勝負する。IBクラスもIASと同じく第4セクションが鬼門となった。もちろんラインはちがい、IASが苦しんだポイントはIBにはないのだが、それでも同じセクションが難所となるのはおもしろい。

ここで、前回2位となった氏川優雅(ガスガス)が2点を失った。あとからやってきた久岡孝二(ガスガス)は1点。勝負はまだまだわからないが、ふたりの乗れっぷりを見ると、この点差が勝敗を分けることになる予感はあった。

1ラップ目、久岡は1点で、これが全体のトップ。対して氏川はさらに第8でも1点を追加して3点。2点差を追って2ラップ目に入ることになった。

近畿といえばこの人、1年に1度だけ近畿大会に出場して優勝を持ち帰っていく和田弘行(ホンダ)は、第4セクションで5点となって1ラップ目を6位で終えた。自分の子ども以上に年が離れている小さな少年に負けてたまるかとスタートした和田だが、ちょっと苦しい展開だ。

2ラップ目、第4セクションで今度は久岡が2点。対して氏川はここをクリーンと、逆転のチャンスをうかがっている。この後も久岡は第9セクションで1点を失い、トータル4点でゴールをした。さてライバル氏川はというと、第4セクションをクリーンしたあと、直後の第5で1点、最終10セクションで1点と、ついに久岡を逆転はできず。開幕戦に続いて、わずか1点差で、久岡孝二の2連勝が決まった。

3位には橋口智彦(ベータ)が初入賞で初表彰台。前回4位の泉祐大(ホンダ)は今回は13位、和田は2ラップ目に追い上げて4位となっている。

【久岡孝二のコメント】

開幕戦のあと、剥離骨折があってずっと乗れず、今回までに3回しか乗ってなかったので不安があったのですが、特に1ラップ目はいい走りができたと思います。2ラップ目にちょっと減点が増えてきたので心配だったのですが、勝ててよかったです。2連勝したので、この調子でこれからもがんばっていきたいと思います

 



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