各国間の交流を深め、アジアにおける人材育成を目的に、2006年からタイで始まったアジアカップ国別対抗ロードレースは、日本大会の舞台を筑波、SUGOと移し、今年は栃木県・ツインリンクもてぎでの初開催となった。今年は日本を含めアジア3カ国でのシリーズ戦となっており、今回はその開幕戦である。マシンはMFJから貸与されるHonda CBR150(一般参加は別途)、タイヤはブリヂストンのワンメイクで行われ土曜日にレース1、日曜日にレース2が、それぞれ10周で争われた。
公式予選は、日本代表の山本琉聖がポールポジションを獲得。2番手に橋本翼、3番手に櫻井芽衣と続き、フロントロウを日本勢が独占。ゲリー・サリム、アンディ・ムハマド・ファドリとインドネシア勢が続いたが、本命はその後ろにいたライダーだった。
レース1、レース2とトップ争いは、どちらも10台で激しいバトルが繰り広げられたが、フィリピン代表のカイル・ペズが両レースを制しダブルウインを達成。レース1の2位は山本、3位にファドリが入っている。レース2は、橋本が2位に入り女性ライダーで唯一、表彰台に上がっている。3位にインドネシア代表のゲリーが入った。
今年も土曜日に参加者全員の集合写真撮影が表彰式後に行われた他、各レースで女性ライダーのみの表彰、日曜日のレース2終了後には、国別の表彰も行なわれた。表彰時にはライダーたちが、清々しい笑顔を見せていた。 |