ウエットコンディションでのレースとなったため2周減算の18周で争われたST600クラス。まずは、予選4番手グリッドからスタートした横江竜司がホールショットを奪い、チャランポン・ポラマイ、岩崎哲朗、篠崎佐助、日浦大治朗、小林龍太と続き、稲垣誠が15番手グリッドから7番手にジャンプアップしてくる。 SUGOをホームコースとする横江は、決勝日朝のウォームアップ走行でもトップタイムを記録しており、積極的にレースをリードし独走態勢を築いて行く。チャランポンの背後には、篠崎、稲垣、伊藤勇樹、そして日浦が迫り2番手争いのグループを形成。5周目終了時点で、横江は2番手のチャランポンに2,411秒差をつけていたのだがSPインコーナーで痛恨の転倒、そのまま戦列を離れている。これでトップに立ったチャランポンだったが、9周目の馬の背コーナーで篠崎が仕掛ける。篠崎はインを突くが、立ち上がりではらんでしまいチャランポンが前に。しかし、続くSPインコーナーで篠崎が前に出てトップに立つ。チャランポンはペースが上がらず、稲垣と伊藤も続きポジションを上げ三つ巴のトップ争いとなる。 ところが、そのフォーメイションも長くは続かなかった。12周目のSPアウトコーナーの進入で伊藤が転倒。さらに14周目にはトップを走っていた篠崎がハイポイントコーナーで転倒。そしてかわってトップに立った稲垣も15周目のレインボーコーナーで転倒とサバイバルレースの様相を呈してきていた。稲垣の転倒でトップに立ったのは、日浦だった。2番手のチャランポンには、約2秒差をつけており、残り3周を慎重に走りきり、うれしい全日本初優勝を飾った。2位にチャランポンが入り、その背後に迫っていた石塚健が3位でゴールした。以下、國川浩道、小林龍太、中津原尚宏、岩崎、前田恵助と続いた。