19周で争われたJSB1000クラスの決勝レース。ポールポジションの高橋巧が、またもフロントをリフトアップさせてしまい出遅れる。そんな高橋を尻目にセカンドグリッドの中須賀克行がホールショットを奪いトップに立つ。柳川明、山口辰也、渡辺一樹、そして高橋と続いて行く。オープニングラップの90度コーナーでは、柳川が中須賀をかわしてトップを奪うが、2周目の4コーナーで柳川は失速してしまい、中須賀が難なくトップに返り咲く。中須賀は、そのままレースをリード。レース序盤は、中須賀を先頭に柳川、山口、津田、高橋と続き、渡辺は遅れて行く。高橋は、3周目のS字コーナー進入で津田をかわして4番手に上がると4周目のV字コーナーで山口を、8周目に柳川をかわして2番手に浮上する。4周目には、このレースのファステストラップとなる1分49秒469をマーク。中須賀の背後に迫るとトップの2台が抜け出していく。逆に柳川は、ペースが下がってしまい、これを見た津田は、10周目に山口をS字コーナーで、柳川をV字コーナーでかわして3番手に浮上する。 レース中盤以降、トップ争いは、中須賀と高橋の一騎打ちとなり、バックマーカーが大量に出始める。「2番手に上がってから一度、落ち着いて勝負するポイントを考えました」とレース後に語った高橋は、14周目のV字コーナー進入で中須賀をかわしトップに浮上する。中須賀も意地を見せ15周目の5コーナーでトップの座を奪い返す。しかし、事前テストから安定した速さを見せる高橋は、16周目のS字コーナー進入で仕掛けていく。高橋は進入でインに入るが、中須賀も切り返しでかぶせトップを譲らない。しかし、続くV字コーナーで再び高橋がインに入り前に出て行く。トップに立った高橋は、ラストスパートをかけ中須賀を引き離しにかかる。中須賀も何とかついていくが、再び勝負する余力はなく、高橋が第2戦オートポリスに続き2連勝を飾った。中須賀は、悔しい2位。3位に津田が入り、柳川、山口と続いた。単独で6番手を走っていた渡辺は、レース終盤に問題が発生しスローダウン。何とか8位でゴールしている。6位には、野左根航汰が入り、7位に酒井大作と健闘した。加賀山就臣は、レース序盤にマシントラブルが発生しリタイア。今野由寛と中冨伸一は、6周目のヘアピン立ち上がりで接触してしまい2人とも転倒。中冨は、そのままリタイア。今野は、再スタートするもののブレーキにダメージがありピットインし、レースを終えている。