前日のレース1に続いてJ-GP3クラスのレース2が翌日5月25日(日)に開催された。ホールショットは山田誓己が奪うが、レース1のウイナーである鳥羽海渡はスタートで出遅れ、中団まで大きく順位を落としてしまう。2番手につけていた大久保光が5コーナーで山田をパスしトップに浮上。V字コーナーでは水野涼が山田をパスし、2番手に浮上。ダウンヒルストレートでは5ワイドで下ってくる激しいバトルを展開、そこでなんと予選13番手の岡田義治が一気にトップに立ち12人抜きのジャンプアップ。オープニングラップは、岡田、山田、大久保、水野、古市右京、澁田晨央、小室旭、北見剣、山元聖、関野海斗のオーダー。 2周目には、開幕2連勝中の鳥羽が突然のスローダウン、マシントラブルでそのままピットインしてしまいリタイア。1コーナーで山田が、V字コーナーでは大久保が、さらに90度コーナーでは水野が岡田をパスして行く。先頭集団は山田、大久保、水野、岡田、古市、澁田の6台となるが、3周目に古市がスロー走行となり、そのままリタイア。 先頭集団は5台となるが岡田と澁田が遅れ始め、トップ争いは山田、大久保、水野の3台に絞られる。中盤にかけて膠着状態が続き上位陣の順位の変動はなかったが動いたのは12周目の5コーナー。大久保が山田をかわすとS字コーナーで水野も山田をパス、山田は3番手に後退する。そこからこの3人による激しいバトルが展開される。隙あらばインを突く、ダウンヒルストレートでは3ワイドで進入する、三つ巴のバトルを展開して行くが、山田がトップに立ちスパート。14周目には2分00秒738のファステストラップをたたき出し逃げにかかる。 そしてレースも残すところ3周、バックマーカーが出てくる中で山田は2番手の大久保に約0.4秒の差を広げる。2分00秒の自己ベストで大久保を追う水野、16周目の1コーナーでブレーキングミスをして差が少し開くものの、5コーナーで大久保を捉える。迎えたファイナルラップ、山田は約0.5秒の差をつけてコントロールラインを通過、水野、大久保の差はコンマ1秒。ダウンヒルストレートでスリップから抜け出した大久保が水野のインを突く、たまらず水野は外にはらみ順位が入れ替わり、そのままチェッカー。激しいトップ争いは山田が今シーズン初優勝、大久保が初表彰台、水野は2戦連続の3位表彰台で決着がついた。以下、岡田、北見剣、作本輝介、澁田、小室旭、伊藤和輝と続いた。
トップ争い