2014MFJ SUPERBIKE Rd2 SUPERBIKE RACE in KYUSHU

九州モーターサイクルフェスタ2014 in オートポリス
文部科学大臣杯　2014 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦スーパーバイクレース in 九州
主催：オートポリスサーキット(4.674Km)
決勝レポート
開催日：2014-4/27
天候：晴コース：ドライ
●観客：土曜日：4.560人　日曜日：11,300人

鳥羽海渡が2人のチャンピオンとのバトルを制し初優勝！

　週間天気予報では決勝日は雨の可能性が高かったが、風は強いもののJ-GP3クラス決勝レースがスタートする頃には陽が差す好天となった。午前10時15分、決勝レーススタート！

　ホールショットは大久保光が奪う。山田誓己、岩戸亮介、鳥羽海渡の順に1コーナーへ進入する。オープニングラップは大久保、山田、岩戸、鳥羽、古市右京、菊池寛幸のトップ6のオーダー。2周目の第1ヘアピンで鳥羽がトップ浮上、山田も2番手に浮上する。4周目の2コーナーで大久保がトップを奪うも第2ヘアピンで山田がトップを奪う。序盤は山田、大久保、鳥羽の3台が1コーナーで、第1ヘアピンで、第2ヘアピンで、隙あらばインを刺す抜きつ抜かれつのデッドヒートを演じる。6周目の第1コーナーには3ワイドで進入、0.1秒の中に3台が入る激しいトップ争いがレース折り返しを過ぎる9周目まで繰り広げられる。その後方では作本輝介、岩戸、水野涼、菊池の4番手争いが展開される。

　しかし3台がトップ争いを演じている間にセカンドグループが追いついてきた。6周目には約3秒あった差が10周目には約0.5秒にまで縮まり、トップグループは、山田、大久保、鳥羽、水野、岩戸、菊池、の6台となる。その中で気を吐いたのが水野だった。10周目の3コーナーで鳥羽をパス、3番手に浮上する。11周目には山田、大久保、水野、鳥羽が4ワイドで1コーナーに進入するブレーキング競争で鳥羽が一気にトップに浮上する。12周目の第2ヘアピンでは、再び山田がトップを奪い、コンマ3秒の中にトップ4台がひしめく大混戦が続く。

　迎えたファイナルラップ、トップ山田、2番手鳥羽、3番手大久保の順にコントロールラインを超える。1コーナーで鳥羽が山田をパス、トップに浮上する。続く第1ヘアピンで大久保が山田をパス、必死に食らいつく山田、第2ヘアピンで大久保をかわして2番手復帰、前を行く鳥羽を追うもそのまま鳥羽が逃げ切りトップチェッカー！　全日本ロードレース初優勝を飾った。3位大久保、4位に水野が入った。トップから4位水野まで0.743秒という開幕戦に相応しいすばらしいバトルとなった。

優勝／#67　鳥羽海渡　TEC2&TDA&NOBBY
『レースウイーク初日からセッティングがうまく決まっていたので自信はありました。今回は後ろからプレッシャーをかけられることは分かっていたので敢えて後ろを気にせず前だけ見て走る、と決めていました。タイヤはミディアムを選択しました。レース中にタイヤマネジメントを考えて走っていました。藤原監督とファイナルラップはトップで走りたい、と話していたので最後に抜こうと思っていました。初優勝できて凄くうれしいです。未だに信じられずボーッとしています(笑)』

2位／#1　山田誓己　リベルトPLUSONE & ENDURANCE
『悔しいです。タイヤが温まるまでに時間がかかり序盤にペースアップができませんでした。（タイヤが）温まってからペースを上げて後続を引き離そうと考えましたが（タイヤの）いい部分を使うことができませんでしたし、強風の影響もあり、レース後半に自分の思い描いた走りができませんでした。オートポリスは4年連続ポールポジションを取っていながら表彰台に上がったことがなかったので（今回の2位表彰台は）うれしいです。シーズンを通して考えてみても20ポイントを取れたことはよかったと思います』

3位／#3　大久保光　HotRacing
『スリップストリームがよく効くので（後続を）離すのが難しく、自分のマシンは後半に勝負を仕掛けるのがキツくなるのが分かっていたので、最初に飛び出せれば逃げ切ろうと思っていたのですが、引き離すことができなかったのが敗因です。ですが、シーズン前は参戦すらも危うい状況だったのですがこうして無事にレースができて表彰台に上がれたことは非常にうれしいです。その感謝の気持ちを結果で恩返ししたいと思っています』

レーススタート

鳥羽海渡

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H.Wakita/Y.Harada(c)

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