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 '14全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会 
                  ↑'14スケジュール



全9戦で競われる今季の全日本モトクロス選手権。約1ヵ月間のインターバルが明け、シーズン終盤の初戦となる第7戦近畿大会が、奈良県の名阪スポーツランドで開催された。サンド質の路面を特徴とするコースは、アップダウンのある丘陵地にレイアウトされ、ハイスピードバトルが繰り広げられる設定。昨年の全日本からは、一部区間のデザインが変更された。

天候は土日とも晴れ時々曇り。とくに日曜日は日差しが強く、最高気温は28度まで上昇したが、風があったことから日陰にいると心地よい陽気だった。名阪国道のICから約10分と交通アクセスに優れることに加え、天候にも恵まれたことから、今大会は2日間で7,200名のファンが観戦を楽しんだ。






序盤に転倒を喫しながらも
激しい走りでヒート1優勝の成田亮

ヒート2で序盤から独走して
今季初勝利を挙げた平田優

全日本最高峰となるIA-1は、23台がエントリー。ファクトリーチーム勢では、ヤマハの田中教世(#11)とスズキの小島庸平(#44)が、ケガにより今大会も欠場。一方で、KTMを駆る星野裕(#7)が復帰し、島崎大祐(#22)が久々の全日本参戦。さらに、元ヤマハファクトリーライダーで、昨年にレース復帰して再び国際A級に昇格した出原忍も、今季初の全日本参戦を果たした。


決勝ヒート1、好スタートを切ったホンダファクトリーチームの成田亮(#1)とヤマハファクトリーチームの平田優(#3)が、1周目から激しいトップ争いを繰り広げ、平田がトップ、成田が2番手で1周目をクリア。以下はカワサキの新井宏彰(#331)、スズキの熱田孝高(#5)、カワサキの三原拓也(#822)と、ファクトリーチーム勢が続いた。2周目に突入した直後、平田にプレッシャーを与えていた成田が転倒。すぐに再スタートしたが、これにより新井が2番手に浮上した。それでも成田は、翌周には新井を再逆転し、徐々に平田との差を詰めていった。一方、成田に抜かれた新井はペースが上がらず、後方には熱田と三原が迫った。

6周目、約2秒あった差を成田が一気に回収し、平田を抜いてトップに浮上。前の周にチームメイトの三原に抜かれた新井は、熱田の逆転も許し、上位勢は成田と平田がトップ2、やや間隔を開けて三原、熱田、新井の第2グループとなった。新井から10秒以上遅れた6番手には、転倒により1周目10番手と出遅れていたホンダファクトリーチームの小方誠(#2)が上がってきた。平田は2〜3秒の差を保ってトップの成田をマーク。10秒近く遅れた第2グループでは、9周目に熱田が転倒により後退し、表彰台の一角を賭けた争いは三原と新井のふたりに絞られた。レースが後半に入ると、平田が成田から遅れ、成田が独走。3番手争いでは、新井が三原の前にでた。結局、終盤になると上位勢はそれぞれ単独走行化。レースは19周でチェッカーとなり、成田が今季9勝目を挙げ、平田が2位、新井が3位、三原が4位、小方が5位となった。また6位には、深谷広一(#10)に競り勝った北居良樹(#12)が入賞した。


決勝ヒート2では、星野優位(#777)がホールショット。三原、平田、島崎、新井、成田、小方が続いて、1周目をクリアした。熱田は、スタート直後に転倒して大きく出遅れた。2周目、平田が三原をパスして2番手に浮上。さらに平田は、勢いを保ったまま翌周には星野(優)を抜くと、後続が激しい2番手争いを繰り広げている間に、約4秒ものアドバンテージを得た。2番手グループでは三原が先頭に立ち、これを成田が猛追。星野(優)は遅れ、新井が4番手のポジションから逆転のチャンスを狙った。5周目の段階で、平田のリードは約7秒にまで拡大。2番手グループは成田、三原、新井の順となり、そこから約5秒遅れて小方が5番手に浮上した。

ところが小方は、6周目に転倒して13番手まで後退。2番手に浮上した成田のペースは上がらず、平田は完全に独走状態となった。レース中盤、三原を抜いて新井が3番手に順位を上げると、さらに成田をパス。抜かれた成田は三原の逆転も許したが、直後に抜き返して辛うじて順位を守った。レース後半、新井は後続を振り切って単独2番手を走行。終盤に入ると、成田も三原との差を拡大して3番手のポジションをキープした。そしてレースは、再び19周でチェッカー。最後まで危なげなく走破した平田が、今季初優勝と自身初の最高峰クラス総合優勝を決めた。2位に新井、3位に成田、4位に三原が入賞。1周目10番手から追い上げた深谷が5位、星野(優)が6位となった。


「今回は予選から平田選手が速く、かなり危機感がありました。ヒート1はそれでもなんとか勝てましたが、ヒート2は序盤に逃げられて気持ちの面でも負けました。これがモトクロス。簡単には勝てませんね。ケガなく終われたので、9月末は国別対抗戦のモトクロス・オブ・ネイションズで、日本チームがひとつでも上位でゴールできるよう全力を尽くします」と、ヒート1で勝利した成田。またヒート2で優勝した平田は、「ようやく、ホンダと成田選手に勝てました。調子が悪い時も支え続けてくれた皆さんのおかげです。もちろん、次も勝利を狙っていきます!」と、愛息と一緒に登壇した表彰台の上で満面の笑みをみせた。





夏休みはアメリカで合宿して
万全の体調で挑んだ富田俊樹

ヒート2では勝谷武史を逆転し
自身初の1-1を決めた富田


決勝ヒート1は、好スタートを決めたホンダファクトリーチームの富田俊樹(#1)がトップに浮上してはじまった。以下には道脇右京(#50)、富田のチームメイトとなる田中雅己(#113)、能塚智寛(#43)、植田翔太(#07)、サンタナ・ルカス・ケンジ(#010)、ランキングトップの勝谷武史(#888)が続いた。2周目、富田は早くもリードを約4秒にまで拡大。2番手争いでは、道脇が田中と能塚の猛攻に耐えていたが、翌周になると4番手に順位を下げ、さらにその後方には勝谷とサンタナが迫った。2番手に浮上した田中は、能塚を引き連れたまま徐々に富田との差を詰めたが、レース中盤になると再び富田と田中の差が、じわじわと広がっていった。

8周目、田中にややミスがでて、能塚が2番手、勝谷が3番手に浮上。この段階で、富田は約7秒のリードを築いていた。2番手争いは、3台による接戦が続き、この中で10周目に勝谷が能塚をパス。田中も能塚の攻略を試みたが、11周目にミスして逆に差が6秒近くまで広がってしまった。レース終盤、勝谷は後続を引き離し、富田との差を詰めるには至らずも単独2番手を確保。能塚の後方には、再び田中が迫った。しかし最後まで順位は変わらず。富田が今季3勝目を挙げ、勝谷が2位、能塚が3位、田中が4位となった。5位には、1周目13番手と出遅れながら追い上げを続けた安原志(#34)が入り、サンタナが6位に入賞した。


決勝ヒート2は、オープニングラップで勝谷がトップに立ち、これを富田が追う展開となった。3周目には、植田を抜いた田中が3番手、能塚が4番手となったが、この段階でトップの2台は約7秒もリード。それでも田中と能塚は、ランデブーを繰り広げながらじわじわと差を詰め、6周目に勝谷と富田がバトルを展開する間に、その差を約4秒にまで縮めた。その後、勝谷と富田、田中と能塚の争いは、2台ずつの接近戦を続けながらもやや膠着状態。そのままレースは後半に入った。

すると12周目、富田が再び勝谷の攻略を開始。そして翌周、ついにトップへと浮上した。狙いどおりのタイミングでパッシングに成功した富田は、直後からスパートをかけ、勝谷を3秒ほど引き離すことに成功。そのまま周回を重ねた。一方の3番手争いでは、一時は田中が能塚を数秒引き離したが、終盤になって再び能塚が接近。残り4周のところで、能塚が逆転に成功した。そしてレースは、再び19周でチェッカーとなり、富田が自身初となる両ヒート制覇を達成。勝谷が2位、能塚が3位、田中が4位と、ここまではヒート1と同じ結果となった。5位には、ヒート1はスタート直後のマルチクラッシュが影響して9位に終わったスズキファクトリーチームの竹中純矢(#32)、6位には1周目10番手から追い上げた安原が入賞した。


両ヒートを制覇した富田は、「やっとピンピン(両ヒート制覇)ができました。自身初なので、本当にうれしいです。ヒート2は、勝谷選手と直接対決で勝てたので、最高の気分です。とは言え、タイトル争いではとにかく今季の残り4ヒートを全部勝って、あとは勝谷選手の結果を待つしか手がない状況。これに浮かれず、次も両ヒート制覇を狙います」と宣言していた。一方で両ヒート2位の勝谷は、「今回は富田選手が速く勝てませんでしたが、シリーズタイトルのことを考えれば悪くない成績。ケガなく終われたので、まずは月末のモトクロス・オブ・ネイションズでしっかり走ることを考えます」と、冷静なコメントを残した。





クラス5勝目をマークして
チャンピオンに王手の古賀太基



ホールショットを奪った笠原氷河(#52)が、1周目をトップでクリア。これにランキングトップの古賀太基(#122)、午前に行われたIB-2で勝利した馬場亮太(#79)、長門健一(#81)らが続いた。2周目、笠原はペースを上げて後続を引き離しにかかったが、翌周には古賀もペースアップを果たして応酬。両者は約2秒差を保って周回を重ねた。その後方では馬場が、ミスしながらも遅れを最小限に抑えて3番手をキープ。4番手の長門は、上位集団から徐々に遅れ、その後方では石浦優(#87)と菅谷崚介(#73)が5番手争い、長谷健太(#2)と道脇白龍(#89)が7番手争いを展開した。

5周目、トップの笠原と2番手の古賀が接近し、翌周には古賀がパッシングに成功。すると、レースが後半に入った7周目から笠原が遅れ、馬場が背後に迫った。そして9周目には、馬場が逆転に成功。しかしその後、笠原も意地をみせて馬場をマークした。長門は単独4番手、菅谷も前後と間隔のある5番手をキープし、長谷と道脇は6番手争いを展開。ところが10周目、菅谷が転倒して7番手に後退した。レース終盤、古賀はリードを守ってトップ走行。馬場は笠原を引き連れたまま周回を重ねた。そしてレースは12周でチェッカーとなり、古賀が今季5勝目をマーク。馬場が2位、笠原が3位となった。4位には単独走行の長門が入賞し、長谷が5位、道脇が6位でフィニッシュした。


「IB-2では馬場選手に負けて、先にチャンピオンを決められてしまったので、IB-オープンは何としてもここで優勝して、次でタイトル獲得が決められるようにしたかった」と、優勝した古賀。一方で2位の馬場は、「次戦は、第3戦でケガしたグリーンパーク弘楽園。今度はしっかり走って勝利し、チャンピオン獲得への望みを最終戦につなぎたいです」と抱負を語った。





今季6度目の優勝で
タイトル獲得を決めた馬場亮太



好スタートを決めたのは笠原氷河(#52)。これにシリーズタイトル獲得に王手をかけて臨んだ馬場亮太(#79)、藤井一騎(#80)、岡山大樹(#75)、高輪喜樹(#3)、古賀太基(#122)が続いて、1周目をクリアした。2周目、笠原がミスにより7番手まで後退。2番手まで追い上げていた古賀も、フィニッシュジャンプ手前で転倒して18番手まで順位を下げ、上位勢は馬場、藤井、高輪、長門健一(#81)、高原秋斗(#1)の順となった。するとここから、馬場が一気にリードを拡大。2番手争いでは、高輪が藤井をパスし、さらに藤井の後方には高原が迫った。

レース中盤、独走を狙った馬場を高輪が猛追して、両者の差は3〜5秒に。高輪から約5秒遅れた高原の背後には、追い上げてきた笠原と一度は抜かれた藤井が迫った。7周目、笠原が逆転に成功。さらに藤井もパッシングを試みたが、その背後には転倒からリカバリーしてきた古賀も接近した。そしてレース終盤、古賀が藤井と高原を次々にパスして4番手に浮上した。トップの馬場と2番手の高輪は、最後まで微妙な距離を保ったまま周回。笠原もこのふたりに接近したが、逆転の決め手を得られないまま、レースは13周で終了。馬場が今季6勝目を挙げ、シリーズタイトル獲得を決めた。2位で高輪、3位で笠原が、いずれも僅差でゴール。4位には古賀、5位には藤井、6位には高原が入賞した。


今シーズン途中に、元全日本ライダーの父親を亡くした馬場は、「チャンピオンは意識していないつもりでしたが、腕上がりでうまく走れませんでした。お父さんがいたら、『その走りで勝てるなんて、いまのB級はレベルが低い』と笑われそう。残り2戦で、ぶっちぎりの走りをみせます!」と、タイトル獲得の喜びよりも、レース内容の反省を口にしていた。





初の年間タイトル獲得に向け
大きな1勝をマークした竹内優菜



スタート直後の1コーナー進入で、マルチクラッシュが発生。これにより、昨年度の女王で今季もタイトル争いを繰り広げていた邵洋子(#1)が負傷。再スタートは切ったが、その直後にリタイアとなった。レースは、ランキングトップで今大会を迎えた竹内優菜(#2)が、好スタートを決めて1周目をトップでクリア。畑尾樹璃(#4)、勝股七海(#18)、萩原真理子(#5)、スポット参戦を果たした山本泉(#27)が続いた。ランキング2番手で今大会を迎えた安原さや(#3)は、転倒により1周目14番手からの追い上げを強いられた。

レース前半、竹内と畑尾は後続を引き離しながら、トップ争いを展開。3番手以下は大きく遅れ、集団の中では山本が主導権を握った。レースが後半に入っても、竹内と畑尾は2秒前後の差を保ったままトップ争い。3番手集団では、山本に代わって萩原が先頭に立ったが、その背後には追い上げてきた安原が迫った。そしてラスト3周となった7周目に、安原が萩原を抜いて3番手に浮上。抜かれた萩原は、翌周にミスして7番手に後退し、勝股が4番手に浮上した。結局、トップ争いは最後まで順位変動がなく、竹内が今季3度目のトップチェッカー。2位に畑尾、3位に安原、4位に勝俣、5位に山本、6位には1周目11番手から追い上げた西翔子(#15)が入賞した。


「予選は調子が悪く、決勝ではとにかくスタートを決めて逃げ切ろうと思っていました。作戦どおりになってうれしいです」と、竹内は笑顔をみせた。





ファイナルラップで逆転されたが
Aクラストップは守った柚木正成君


国内メーカー製の4ストローク50ccマシンが走るAクラスに22名、海外メーカー製の2ストロークマシンで参加できるBクラスに3名がエントリーしたチャイルドクロス。その決勝レースは、大幅なショートカットを施した1周1分弱のコースを、5分+2周する方式で競われた。好スタートを切ったのは、開幕戦から全大会に出場して総合優勝を収めている、Bクラスの田中淳也君(#55)。この後方に、同じくBクラスの松岡玲也君(#76)が続いて1周目をクリア。やや間隔を開けて、松木悠君(#94)や松木菜々美さん(#34)がAクラスのトップを競った。

レース序盤、田中君と松岡君は接近戦を繰り広げたが、3周目に松岡君が転倒して田中君が独走。Aクラスの松木悠君と柚木正成君(#74)が、接戦の総合2番手争いを展開した。後半、このふたりにBクラスの坂田大和君(#2)、Aクラスの大西涼太君(#12)、松岡君が接近して、総合2番手争いは大混戦となった。そしてレースは8周でチェッカーとなり、田中君が余裕の勝利。最終ラップで柚木君と松木悠君を抜いた坂田君がBクラス2位で総合2位、柚木君がAクラス優勝で総合3位、松岡君がBクラス3位で総合4位、松木悠君がAクラス2位で総合5位、大西君がAクラス3位で総合6位となった。




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