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 '14全日本モトクロス選手権 第4戦SUGO大会 
                   ↑'14スケジュール



全日本モトクロス選手権第4戦の舞台は、今季は3大会が開かれるスポーツランドSUGO。大型複合モータースポーツ施設の丘陵地に設けられたコースは、豊富なアップダウンと充実した観戦エリアを備える。

今大会に向けて、コースは大がかりなレイアウト変更が施されたが、予選が行われた土曜日、決勝が繰り広げられた日曜日とも雨が降り、路面がマディコンディションとなったことから、状況を見つつコース各所がショートカットされ、結果的には本来とは大幅に異なるレイアウトでレースが行われた。また、IAおよびIBクラスのレース時間は5分ずつ短縮され、レディースクラスはやむを得ずキャンセルされた。とくに日曜日は、かなり強めの雨に見舞われたが、それでも2日間で3,200名が、過酷な泥上のレースを観戦した。






ドライ路面の前戦ヒート1に続いて
今季2勝目を挙げた小方誠

貫録の走りでマッドを攻略し
両ヒート総合優勝を得た成田亮

全日本最高峰となるIA-1は、22台が出場。ファクトリーチーム勢では、開幕戦ヒート2で負傷したヤマハの平田優(#3)が、今回からレースに復帰。レース時間は、通常の規定よりも5分短い25分+1周に設定された。


決勝ヒート1。ホールショットを奪ったのは、スズキファクトリーチームの小島庸平(#44)。ホンダファクトリーチームの小方誠(#2)と成田亮(#1)、小島のチームメイトとなる熱田孝高(#5)がこれに続いた。そしてオープニングラップは、小方、熱田、小島、星野優位(#777)、成田、深谷広一(#10)、カワサキファクトリーチームの新井宏彰(#331)、平田の順でクリア。2周目には、小方と熱田が僅差のトップ争い、ここから12秒ほど遅れて小島と成田がこちらも接近戦を演じた。また上位勢では、星野が脱出に20分もかかるスタックで姿を消し、深谷が5番手、新井が6番手になった。3周目、熱田は小方、成田は小島を抜いてポジションアップ。翌周、成田は小島を引き離して3番手の座を確保。一方トップ争いでは、抜かれた小方が熱田のすぐ後ろでマークを続けた。

レースが後半に入った6周目、トップを走っていた熱田が転倒し、復帰に1分ほど使用。小方がトップへと返り咲いた。この段階で、小方と2番手成田の差は約17秒。翌周はほぼ同タイムで周回した。レース終盤、成田は転倒を喫して時間を使い、この間に小方がさらにリードを拡大。成田の後方には、順調に周回を重ねた熱田が迫った。そして最終ラップには、小方がトップ、成田が約25秒差の2番手、これに約1秒差と迫って熱田が3番手で突入。成田と熱田は、激しい接近戦を演じながら、ペースを落として慎重に周回する小方に迫った。しかし最後まで順位は変わらず、小方が今季2勝目となるトップチェッカー。2位に成田、3位に熱田の順となった。4位には小島、5位には深谷、6位には伊藤正憲(#51)が入賞。1位の75%以上(小数点以下切り捨て)という規定周回数をクリアして完走扱いとなったのは、11位の星野裕(#7)までだった。


決勝ヒート2は、成田がホールショットを奪い、これに小島と新井が続いてオープニングラップへ。成田、小島、小方、新井、熱田のオーダーで1周目をクリアした。2周目、2番手を走っていた小方が転倒して7番手まで後退。小方は、翌周にはマシンをスタックさせ、復帰するまでの間に周回遅れとなった。成田は、序盤から快調にハイペースを維持して、後続との差をどんどん拡大。小島は、中盤からはペースを落としたが、大きくタイムロスすることなく周回を重ね、こちらも単独2番手のポジションを守った。また、3番手は新井がキープ。4番手以下は、転倒やスタックなどで順位が頻繁に入れ替わる展開となった。

レース終盤、成田は小島を除く全ライダーを周回遅れにし、小島との差も2分近くまで拡大。ベストラップ時のタイムが2分半ほどということもあり、全員ラップまであと少しのところに迫った。しかし、レース時間が短縮されたこともあって、これには至らず。2位の小島に2分20秒という大差をつけて、成田が今季5勝目を挙げた。3位は、このポジションを守っていた新井がラスト2周でスタックしたことから、こちらも転倒とスタックを繰り返しながらも熱田がゲット。4位には粘りの走りを続けた平田、5位には中盤以降に追い上げた小方、6位には1周目16番手から追い上げた星野裕(#7)が入賞した。


ヒート1で勝利した小方は、「熱田選手に抜かれて2番手を走っているときも、攻略のチャンスはありそうだったので冷静でした。結果的には、熱田選手の転倒によって楽な展開となりました」とレースを振り返った。またヒート2で優勝した成田は、「こういう過酷なコンディションのレースでは、大きくポイントを取りこぼさないことが大事。ヒート1でも2位に入り、総合優勝もできたので大満足です」と笑顔だった。





ヤマハのホームコースで
IA初優勝を達成した安原志

今季初勝利の富田俊樹(右)と
元チームメイトで3位の大塚豪太


IA-1と同じく、決勝レースは25分+1周に。そのヒート1は、マディコンディションを得意とする井上眞一(#39)の好スタートではじまった。これに昨年度王者の富田俊樹(#1)、ここまで5ヒート連続勝利中の勝谷武史(#888)らが続くと、1周目は富田、勝谷、井上、佐々木孝多(#05)、能塚智寛(#43)、道脇右京(#50)、大塚豪太(#01)の順でクリア。2周目、トップ争いを演じていた富田と勝谷が、同じ場所で転倒。勝谷は復帰にやや時間がかかり、上位勢は富田、井上、能塚がトップ3、ここから大きく遅れて大塚、佐々木、勝谷、安原志(#34)が第2グループとなった。3周目、富田はリードを拡大し、勝谷は激しい追い上げで一気に井上の背後に迫る3番手に。これに安原も続いた。

4周目、富田が転倒して4番手にポジションダウン。この間に勝谷がトップに浮上し、上位勢は勝谷、井上、安原、富田、大塚の順となった。レースが後半に入った5周目、富田はスタックを喫して完全に脱落。勝谷は大きくリードを広げ、2番手には安原、3番手には井上がゴーグル交換のピットインをする間に大塚が浮上した。レース終盤、勝谷と安原は着実に順位を守って周回。3番手には再び井上が上がった。ところが迎えた最終ラップ、勝谷が転倒を喫し、再スタートに手間取っている間に安原がこれをパス。そして安原がIA初優勝、井上が2位、勝谷が3位となった。4位には能塚、5位には大塚、6位には1周目29番手とほぼ最後尾から追い上げた竹中純矢(#32)が入賞した。


決勝ヒート2では富田、大塚、勝谷が好スタートを決めて、富田がトップで1周目をクリア。2番手以下は混戦となり、この中でサンタナ・ルカス・ケンジ(#010)が先頭に浮上して富田に迫り、3番手に安原、4番手に井上、5番手に竹中、6番手に大塚が続いた。勝谷は、9番手まで後退した。2周目、富田は後続との差を拡大し、安原はサンタナを抜いて2番手に。4番手には竹中が順位を上げた。3周目、富田は転倒を喫したがすぐに再スタートし、安原がこれに接近。しかし4周目には、竹中がこの安原らを抜いて2番手となった。富田は、再びリードを拡大してトップを独走。竹中の後方ではサンタナが粘りをみせ、安原は大きく遅れて4番手、5番手には井上が浮上した。

レースが終盤になると、再び上位勢にもアクシデントが襲い、9周目には竹中、10周目にはサンタナや安原が大きくタイムロス。この間に、井上や大塚が順位を上げた。そしてレースは11周でチェッカーとなり、独走を続けた富田が今季初優勝。2位には再び井上が入り、大塚が3位となってIAルーキーながら初表彰台に登壇した。4位には竹中、5位には安原、6位には1周目12番手から追い上げた迫田勇馬(#46)が入賞。この結果、両ヒート総合成績では井上がトップとなり、2位に安原、3位に大塚、ヒート2は7位に終わった勝谷が4位となった。


「スタート直後から、自分が何位なのかまったくわからず、ゴールしてみたら優勝していました。ラッキーでしたがうれしいです」と、ヒート1で勝利した安原。またディフェンディングチャンピオンの富田は、「ゼッケン1なのに今年は勝てずにいて、情けない気持ちでしたが、ようやく1勝できました」と安どの表情を浮かべた。





最終ラップの大逆転劇で
全日本初優勝を決めた尾澤祥太



通常より5分短い15分+1周に設定された決勝レースで、ホールショットを奪ったのは馬場亮太(#79)。オープニングラップは、馬場と尾澤祥太(#5)が僅差のトップ争いを繰り広げ、ここから遅れて松浦勝志(#8)が3番手、小林秀真(#22)が4番手、佐々木麗哉(#36)と下山来夢(#20)が接近戦を展開する5番手集団でクリア。2周目には、馬場が尾澤との差を約12秒に拡げ、上位勢では佐々木がスタックで脱落。松浦と下山は3番手争いを展開した。3周目、トップの馬場が難所の渋滞ではまり、3番手に後退。トップには、尾澤を抜いた小林が浮上した。

馬場は4周目にもタイムをロスし、これで上位勢は小林、尾澤、下山、吉田優弥(#7)、馬場の順。しかし、レースが後半に入った5周目に吉田も脱落し、馬場が4番手となった。レース終盤、小林は2番手尾澤との差を拡大して独走。6周目には、3番手以下が周回遅れとなった。迎えた最終ラップの8周目、これまで大きくハマることなく周回してきた小林が、痛恨のスタック。この間に尾澤が前にでて、全日本初勝利を挙げた。2位には小林、3位には最後の周回で再び大きく時間を使った馬場を抜いた下山が入り、全日本初表彰台に登壇。馬場が4位、菅谷峻介(#73)が5位。規定周回数をクリアして完走扱いになったのは、6位の松浦までとなった。


「IBは8年目で、表彰台にも立てずにいたのに、優勝できて本当にうれしい」と尾澤。また、午前中に行われたIB-2に続いて2位となった小林は、「最後にはまってしまいましたが、でも満足です」とこちらも笑顔を見せた。





前大会の雪辱を誓って臨み
見事に勝利を収めた馬場亮太



IB-オープンと同じく15分+1周に設定された決勝レースで、好スタートを決めたのは馬場亮太(#79)。コーナーを3個ほど越えた最初の上り区間で、いきなり転倒とスタックが続出して大渋滞に。1周目は馬場、古賀太基(#122)、高原秋斗(#1)、和泉夏輝(#28)、吉田優弥(#7)、小林秀真(#22)の順となった。2周目、最初に発生した大渋滞セクションに残っていた転倒車両に、古賀が接触して転倒。復帰に大きく時間を要して、古賀は上位勢から脱落した。これによりトップは馬場が独走。2番手に高原、3番手に吉田、4番手に小原堅斗(#16)のオーダーに。馬場は、最悪な路面状況の中で安定したタイムで周回を重ねた。

レースが終盤となった5周目、ライバルがややタイムをロスする間に、5番手から一気に2番手まで順位を上げたのは小林。これに吉田と高原が僅差で続いて、ラスト1周となる6周目を迎えた。そして、まず馬場が独走でトップチェッカー。2位には後続を引き離した小林、3位には吉田が入って表彰台に登壇。高原は吉田に約3秒届かず4位。5位には小原、6位には松浦勝志(#8)が入賞した。


「前戦で転倒して負傷し、古賀君にピンピン(IB-2とIB-オープンの両レース制覇)をされてしまったので、今回はそれを取り返しにきました。ドライのレースで勝ちたかったです」と馬場。また2位の小林は、「IB2年目なのに、ルーキーに先を越されていたので、初表彰台は素直にうれしい」と喜びを噛みしめていた。





3連勝中の田中淳也君と
Aクラスの門岡慈英君が激戦


4ストローク50ccマシンが走るAクラスに13名、2ストロークマシンで参加できるBクラスに2名がエントリーしたチャイルドクロス。その決勝レースは、劣悪なコースコンディションを考慮して、ホームストレートに設けた長方形の短いコースを、5分+1周する方式で競われた。

レースをリードしたのは、開幕戦から全大会に出場して総合優勝を収めているBクラスの田中淳也君(#10)。これをAクラスに参加する地元ライダーの門岡慈英君(#4)が追った。速いライダーのベストラップが16〜17秒というショートコース設定に、マディコンディションによるミスや転倒が加わり、周回遅れが大量に発生する状況の中、ふたりは着実に周回を重ねて後続を引き離していった。そしてレース終盤、タイムアップを果たした門岡君が田中君に接近。最終ラップにはテール・トゥ・ノーズとなった。しかし最後は、田中君がわずか0.095秒差で逃げ切って総合優勝。門岡君が総合2位でAクラス勝者となった。総合3位以下は周回遅れとなり、総合3位でAクラス2位には西城悠聖君(#6)、総合4位でAクラス3位には村岡仁君(#1)が入賞した。




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