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 '14全日本モトクロス選手権 第3戦中国大会 
                   ↑'14スケジュール



全日本モトクロス選手権第3戦は、今季は再び春と秋の年2回が設定された中国大会。広島県東部の人気観光地として知られる尾道から、北西方向約30kmの場所にある世羅町の、グリーンパーク弘楽園を舞台に開催された。ここは、丘陵地の斜面に設けられた、ハード路面のハイスピードサーキット。コース幅は広めで、長めのストレートやバリエーション豊かなジャンプを備える。

今大会は、予選が行われた土曜日、各クラスの決勝が開催された日曜日ともに、朝から夕方まで晴天に恵まれた。日曜日の最高気温は23度で、日差しは強かったがやや強めの風がクールダウンしてくれる、絶好の観戦日和。2日間で3,850名が、日本最高峰のレースを楽しんだ。






ドライ路面では自身初となる
最高峰クラス優勝の小方誠

序盤からスパートをかけて
今季初優勝を挙げた新井宏彰

ここまで、ホンダファクトリーチームの成田亮(#1)が全ヒートで勝利しているIA-1は、18台が出場。ファクトリー勢では、開幕戦で負傷したヤマハの平田優(#3)と、第2戦でケガを負ったヤマハの田中教世(#11)が欠場した。


決勝ヒート1。ホールショットを奪ったのは、開幕前のケガからこの大会で復帰を果たした、今季はKTMに乗る地元出身の星野裕(#7)。これに、前戦で転倒した際に負ったケガの影響が残るスズキファクトリーチームの小島庸平(#44)、ホンダに乗るプライベーターの深谷広一(#10)、成田、スズキファクトリーの熱田孝高(#5)が続いた。大幅にショートカットされた設定の1周目を終えて、フルコースとなった最初の周、4番手を走っていた成田がスリップダウンを喫して12番手付近まで後退。1周目10番手と出遅れていたホンダファクトリーの小方誠(#2)や、このコースをよく知るカワサキファクトリーの三原拓也(#822)が順位を上げ、小島、深谷、星野、三原、熱田、小方の順となった。

上位勢は、レース序盤から中盤にかけ、小島を先頭にして縦に長い大混戦。6周目の段階では、追い上げてきた8番手の成田までが、ひとつの集団となった。この中で着実に順位を上げた小方は、8周目にはついに小島の攻略に成功してトップに浮上。さらに熱田もこれに続き、抜かれた小島はその後に順位を落としていった。レース後半、ハイペースで追い上げた成田は、深谷をパスしてついに表彰台圏内に。4秒ほど前を走る熱田を追ったが、その後の成田はペースが上がらず、逆に後方から深谷が猛追。熱田は成田を振り切り、トップの小方に迫った。しかし最後まで上位勢に順位変動はなく、小方がトップでゴールして今季初優勝。2位に熱田、3位に成田、4位に深谷が入賞した。また、1周目9番手から追い上げた新井宏彰(#331)が5位、三原が6位となった。


散水と走行の繰り返しにより、路面に多数の硬いギャップができた難しいコンディションの中で行われた決勝ヒート2では、新井が好スタートを決めて1周目をトップでクリア。星野優位(#777)、星野裕、小島、小方、深谷が続いた。成田と熱田はやや出遅れたが、翌周に追い上げて熱田が7番手、成田が8番手。レース序盤、カワサキがテストコースとしてきたことからここをよく知る新井は、快調な走りで後続との差を拡大。ややペースが伸び悩んだ星野優位に、順位を上げた小方が迫り、5周目には2番手にポジションアップした。しかし、同じ周に新井がベストラップを更新したこともあり、この段階でトップ新井と2番手小方の差はすでに約7秒。その後も新井はハイペースをキープし、独走状態を築いていった。

レース中盤、小方は後続との差を拡げて単独の2番手を走行。星野優位は3番手を守っていたが、これに三原と熱田が迫ると星野優位にミスがでて、これで三原が3番手、熱田が4番手の位置を確保。レース終盤にかけ、三原はやや熱田を引き離していった。しかし残り4周のあたりから三原のペースが落ち、熱田が再接近。ラスト3周で逆転に成功した。そしてレースは20周でチェッカー。新井が今季初優勝を挙げ、小方が2位、熱田が3位、三原が4位となった。成田はペースを上げられずに走行を続けたが、それでも粘りの走りで5位。6位には深谷が入賞した。


「ヒート1は、熱田選手との差をあまり気にせずにいたので、終盤に迫ってこられて焦りましたが、うまく引き離せてよかったです。ヒート2は、荒れた路面でいいラインが見つけられず、地の利がある新井選手に逃げられてしまいました」と小方。またヒート2優勝の新井は「昨年はケガで棒に振ったので、久しぶりの優勝で本当にうれしい。一番上に乗せるという約束も果たせました」と、愛息を連れての表彰台登壇となった。





別クラスのような速さをみせ
両ヒート優勝を達成した勝谷武史

不具合があった開幕ヒート1以外
ここまですべて優勝の勝谷


決勝ヒート1。富田俊樹(#1)がホールショットを奪い、これに3ヒート連続勝利中の勝谷武史(#888)や田中雅己(#113)らが続いて1周目をクリア。2周目、予選では勝谷に迫る走りをみせた竹中純矢(#32)が、9番手あたりを走行中に転倒してほぼ最後尾に。トップ争いでは、勝谷が富田を抜いて先頭に立ち、富田、田中、能塚智寛(#43)が追った。5番手以下は早くも4秒ほど離れたが、この集団では岡野聖(#42)が先頭に。3周目、勝谷はペースを上げ、2番手以下から5秒以上のアドバンテージを得ると、5周目には1分39秒台の最速ラップタイムを記録。これは、このクラスを走るライバルのベストラップタイムより2秒以上も速く、路面がまだあまり荒れていなかったこともあるが、IA-1決勝ヒート1の最速タイムも約1秒上回った。

そしてこの5周目までに、勝谷は後続を10秒以上も離すと、その後は少しペースを落としながら、それでもなおリードを拡大。結局、そのまま一人旅を続けて今季4勝目を挙げた。一方で2番手争いでは、序盤から中盤にかけて能塚が田中と富田をパス。浮上後は後続を数秒引き離し、富田と田中は僅差の3番手争いを繰り広げた。しかしレース後半になると、能塚がペースを落とし、これに富田と田中が再び接近。さらに、後方からは岡野も近づき、終盤に入るころには4名による2番手集団が形成された。この中で、順位を上げたのは岡野。残り3周で集団の先頭にでた。そして、岡野が2位、能塚が3位、富田が4位、田中が5位でゴールした。


また決勝ヒート2では、勝谷がオープニングラップでトップに浮上すると、再びレース序盤から後続をどんどん引き離していく展開。岡野と能塚が2番手集団を形成し、さらに1周目7番手とやや出遅れていた富田が3周目に4番手へとポジションを上げた。この段階で、勝谷から富田までの差はすでに約12秒。その後も勝谷はハイペースを維持して、大幅にショートカットされた1周目を含む序盤の6周だけで、2番手の岡野から約15秒ものリードを奪ってしまった。結局、レース後半にはややタイムを落としてラップを重ねながらも、勝谷は後続を20秒以上も引き離してゴール。これで5ヒート連続勝利となった。

また2番手争いは、接戦を繰り広げていた岡野と能塚に、レース中盤になって富田が近づき、3台のバトルに。そして富田は、9周目に岡野、終盤に差し掛かった14周目に能塚を抜いて、2番手に浮上した。抜かれた能塚も意地をみせ、翌周には一時的に富田を抜き返したが、再び富田が前に。そしてこのバトルを演じている間に、岡野を抜いて4番手に浮上した竹中が、両者へと接近した。さらに竹中は、ラスト3周でこのヒートの自己ベストを更新するラップタイムで追い上げた。しかし勝負ができる距離まで近づくには至らず。富田が2位、能塚が3位、竹中が4位、岡野が5位でチェッカーを受けた。


「普段からハードな練習を続けている結果。練習では、IA-1の成田選手や熱田選手が相手ですから」と、両ヒートを制した勝谷は余裕の表情。次戦での勝利も宣言した。





母の日に勝利をプレゼントして
表彰台で笑顔をみせた古賀太基



ホールショットを奪った平山力(#120)を、菅谷峻介(#73)、佐藤崇弘(#19)、尾澤祥太(#5)、大倉由揮(#77)らが追う展開。2周目には、菅谷がトップに浮上し、スタートで出遅れていた開幕2連勝中の古賀太基(#122)が、一気に5台をパスして2番手に順位を上げた。3周目、上位勢は菅谷、古賀、佐藤、大倉の順となり、好スタートを切った平山はフープスで転倒して大きく後退。4周目には、トップの菅谷に古賀が迫り、そこから約8秒遅れて佐藤、大倉、長谷健太(#2)が3番手争いを繰り広げた。

5周目、古賀は菅谷を抜いてトップを奪取。3番手争いでは長谷が主導権を握り、5番手に後退した佐藤の後方には内田篤基(#71)と林憂人(#18)が迫った。レース後半、トップに立った古賀は逃げ切りを図るが、菅谷も4秒ほど遅れて追撃。長谷は単独3番手走行となり、大倉と内田は僅差の4番手争いを繰り広げた。そしてレースは13周でチェッカー。古賀がトップでゴールして、開幕3連勝を達成。2位に約4秒差で菅谷、3位に長谷が入った。4位争いは、9周目に大倉を抜いた内田が制し、大倉が5位。1周目11番手から追い上げた小林秀真(#22)が6位に入賞した。


午前に行われたIB-2でも勝利していた古賀は、「ようやく、目標だったピンピンが果たせました。今日は母の日で、最高のプレゼントができました」と、表彰台の頂点で母へ感謝の言葉を述べた。





スタートで大きく出遅れながら
追い上げて勝利した古賀太基



1周目をトップでクリアしたのは大倉由揮(#77)。これに竹下寿希也(#10)、早川太一(#21)、小林秀真(#22)、内田篤基(#71)らが続いた。2周目、スタートで出遅れていた予選2番手の古賀太基(#122)が、一気に4台を抜いて6番手にポジションアップ。こちらも1周目19番手と大きく出遅れていた、開幕から連勝中だった馬場亮太(#79)は、13番手まで順位を上げた。3周目、古賀は4番手に浮上。翌周にも追い上げを続け、大倉や内田とトップグループを形成した。一方で、11番手まで追い上げていた馬場は、クラッシュによりほぼ最後尾まで後退。結局、完走は果たしたが27位に終わった。

5周目、古賀が勢いを保ってトップに立つと、翌周からは後続を少し引き離し、一方で大倉と内田は接近戦を継続。そして8周目に順位を入れ替えると、大倉を内田が突き放していった。レース終盤、大倉と間隔を開けた4番手は、道脇白龍(#89)、高原秋斗(#1)、長谷健太(#2)、小林の4名が僅差で争う展開。ここから長谷と道脇が抜け出した。トップの古賀は、2番手以下と6秒ほどの差を最後までキープ。レースは13周でチェッカーとなり、古賀が優勝、内田が2位、大倉が3位、長谷が4位、道脇が5位、小林が6位に入賞した。


勝利した古賀は、「事前練習から調子がよくて、自信がありました。でも、スタートが悪くて焦りました」と苦笑い。一方で2位の内田は、「ほとんど走ったことがないコースでしたが、調子がよかったです」と振り返った。





邵とのバトルを再び制して
今季2勝目の竹内優菜



ホールショットを奪ったのは竹内優菜(#2)。延永若菜(#6)、高橋絵莉子(#9)、邵洋子(#1)がこれに続くと、混戦の中で邵が積極的に順位を上げ、短い1周目を邵、竹内、延永、安原さや(#3)、高橋、菅原悠花(#11)、畑尾樹璃(#4)の順でクリアした。フルコースとなった2周目、邵は少しリードを拡大して逃げ切り態勢。約2秒後ろでは、延永を抜いた安原が2番手の竹内に迫った。さらに、4番手の延永にはポジションをふたつ上げた畑尾が接近。3周目になると、邵はさらにリードを広げ、畑尾までの5台が後続を大きく引き離しだした。

4周目、邵、竹内、安原までの3台が縦に長いトップグループに。4番手争いでは、畑尾が延永を抜いて順位を上げたが、ふたりはトップ集団から遅れた。トップ争いは、レース前半まで邵が竹内と安原をじわじわと引き離すシーンが目立ったが、後半になると竹内が逆襲。竹内は、8周目にこのレースのファステストラップを叩き出し、安原を少し引き離して邵の背後に迫った。すると翌周、邵がコースアウトを喫するミス。転倒は免れたが、この間に竹内がトップに立つと、最後は邵からリードを奪ってゴール。竹内が連勝を決めた。2位には邵、3位には安原が入り表彰台に登壇。畑尾が4位、延永が5位、菅原が6位に入賞した。


「腕上がりの症状も影響して、自分の走りはできなかったけど、それでも勝てたのでよかったです」と、竹内は笑顔。一方で邵は、「前戦に続いてまた、最後まで1位を守れず、本当に情けないです」と悔しそうな表情をにじませた。





序盤から安定した走りを続け
Aクラス優勝を決めた沖原正悟君


主に国内メーカー製となる4ストローク50ccマシンが走るAクラスに26名、海外ブランドが力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに3名と、多くのキッズライダーが参加したチャイルドクロス。その決勝レースは、大幅にショートカットしながらもビッグジャンプなどの難所を一部に残した1周1分強のコースを、5分+2周する方式で行われた。

レースは、開幕戦と第2戦でも勝利しているBクラスの田中淳也君(#7)が、スタート直後からトップに立ち、これを同じくBクラスの山田煌大君(#10)が追う展開。Bクラスの松岡玲也君(#76)が単独の3番手走行となり、その後方では沖原正悟君(#18)と大西涼太君(#12)がAクラスのトップ争いを演じた。レース終盤、田中君に山田君が迫り、最終ラップにはテール・トゥ・ノーズに。しかし最後は山田君が転倒を喫し、田中君が総合優勝、山田君が2位、最後まで単独走行を続けた松岡君が3位となった。Aクラスの優勝争いは、徐々に大西君を引き離した沖原君が制して総合4位。大西君が総合5位でAクラス2位、序盤から安定したペースで走った三浦航大君(#51)が総合6位でAクラス3位となった。




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