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写真&レポート
 

 いよいよJECも最終戦。会場は宮城県スポーツランドSUGO、JECが組織される前からSUGO2デイズエンデューロを開催しており、オンタイムエンデューロの草分けとされるフィールド。このイベントでしか走れないスポーツランドSUGOの拡張ルートを存分に走れることで、この10年以上人気を誇る。
例年、全日本クラスと承認クラスのルートが一部分けられているのだが、今大会では全員が同じルートを走る設定で全長26km。特にエンデューロテストは、これまでとは逆回りという工夫がこらされているだけでなくテクニカルな新ルートが追加されており、走りごたえがあるのではないか、と下見をしたライダーの多くが語るところ。スタートしてすぐのきついキャンバーからのヒルクライムは難しそうだ。
全体的には、SUGOならではのピリリとしたスパイス、そしてベーシックなエンデューロスキルが試される「オンタイム・ザ・スタンダード」と評すべきものになるだろう。

 

エクストリームテストのハイライト。
IAも迂回するライダーが多いと予想される

エンデューロテストは、ハイスピードと
テクニカルの組み合わせ

例年では全日本クラスのみ使われる白タイヤ沢を
使用しない。そのかわり、エンデューロテストでは
沢がいつもよりふんだんに使われることに

 

ヤマハの注目のニューモデルYZ250FXは
内山裕太郎、鈴木健二がライドする

Team TARGETは釘村忠だけだったが、ここ地元SUGOではその母体となる成田亮のN.R.T.からIA2クラスでルーキーゼッケンをつけて走る横澤拓夢選手が参戦

 


 SUGO2デイズエンデューロのDAY1、注目は鈴木健二と釘村忠のチャンピオン争い。
コンディションは最高の秋晴れで、バイクに乗っていれば汗ばむくらいの陽気。路面もこの季節としてはグリップのいい状態であった。
「1周目は、どうにも走れなくて…タダシはいいタイム出してくるし、今日はだめかなーと思ってましたよ」と鈴木は言う。なぜかわからないが、と言うものの、話を進めると「落ち葉でラインが見えない」ことがかなりの影響を及ぼしていたようだ。釘村は、持ち前のポジティブな走りでこのオープニングでしっかりとタイムをたたき出していく。鈴木は後半になるにつれ、タイムをつめていくこと成功する。対して釘村は、何度かミスをしてしまい、鈴木・釘村は接戦。鈴木は1番時計を7つ、釘村は5つ、結果としても鈴木が28秒32差をつけて優勝。これで、鈴木は釘村にランキングでも差を広げ、DAY2では4位以内でチャンピオンを確定することとなる。3位は内山裕太郎、4位は小菅浩司。小菅はバイクに関係の無いサラリーマンでありながら、成績を上げてきており、仲間うちからの賞賛も高い。去年乗り換えたマシン、シェルコSEF250Rの評判も高くDAY2も非常に興味深い存在だ。
IBは、ヒザの手術から復帰をとげた前橋孝洋が絶好調だったものの、エクストリームテストでチェーンが外れるトラブルと、もう一つ大きなミス、2分30秒ほどをロスしてしまったことで3位に転落。1位は、日高で初優勝をした小菅泰輝が2勝目を挙げた。前述した小菅浩司の息子、「1周目だけ2回転倒してしまったけど、あとはノーミス。安定してきました」と語る泰輝。2位にはN.R.T.の全日本モトクロス選手権IAルーキー横澤拓夢が入賞。クロステストでは圧倒的なスピードをみせつけ、ファイナルクロスの比重が高いDAY2の最有力候補とみられる。
ナショナルは真田治が圧倒的な勝利。ウィメンズも福田雅美が圧勝という結果。

 

鈴木健二が後半の追い上げで、
釘村を下す展開。観戦も盛り上がる

IB台風の目、横澤拓夢は2位という結果。全日本モトクロスIAルーキーでクロステストは4テスト中3つの一番時計

エクストリームテストはライン裁きが重要であった。
鈴木健二は攻めすぎない安定のラインを走行

釘村忠は各所でミスを連発、
スピードだけならダントツ

横澤拓夢は15CRF250Rにライド

 

パルクフェルメ

 

IBを制した小菅泰輝。成績もまとまってきた


 

 いよいよ2014シリーズも最終日。DAY1から1周引いた周回数とファイナルクロスで構成されるタフな1日である。気温はDAY1よりも少し暖かめ。SUGO2デイズエンデューロというイベントとしては2日間の総合での表彰となるが、全日本エンデューロとしては1日ずつが独立したラウンド。必然的に、ファイナルクロスの比重は高くなり、モトクロス出身のライダーにとっては有利。モトクロスの経験がないライダーは、午前中の周回でどれだけリードを築けるかがキーポイントとなる。
IAクラスは鈴木健二VS釘村忠。DAY1と同じく序盤は釘村がリード、鈴木は中盤あたりで盛り返し、釘村のミスの隙をつく展開。しかし、後半になるにつれ釘村が一番時計を連発、再び釘村がトップへ返り咲いて、そのままファイナルクロスへ、その差わずか2秒。3位、4位もDAY1と同じく内山裕太郎、小菅浩司が続く。
IBクラスもDAY1と同様の上位メンバーが競ったが、小菅泰輝がクラッシュでブレーキ周りに不調をきたし、4位へ転落。前橋孝洋が1番手、2番手には横澤拓夢がわずか13秒差で追う。前橋としては、モトクロスのIAである横澤ともう少し差を拡大してからファイナルクロスへと進みたかったところ。

 

釘村忠が、ファイナルクロスで
鈴木健二を打ち破ってDAY2優勝

内山裕太郎は、両日共に3位を死守

タイムを削っていくことが求められるオンタイムの
強さに磨きがかかる内山裕太郎


ファイナルクロスでもっていたリードを
はき出し、2位に甘んじた前橋孝洋

ウィメンズは2日目も福田雅美が圧勝の結果

チャンピオンを決めた鈴木健二

2日目は、横澤もだいぶテストになれ、ミスも少なくなった

 

 


 

 IA、IB混走となるファイナルクロスでは、渡會修也がホールショット。しかしオープニングラップで横澤が一気にトップを奪い去り、2番手には釘村、3番手に鈴木という展開。IBの優勝がかかる前橋は横澤にどんどん差を広げられてしまい、2位に甘んじてしまう。
 釘村VS鈴木は釘村が先行、少しずつ差を広げていき2秒73の差を死守。釘村が優勝を手にした。しかし、これにてシリーズチャンピオンの座は鈴木健二に。昨年はマシントラブルの悲運に泣いた鈴木だが、2012年以来ゼッケン1に返り咲きということになった。
「今年はタダシ(釘村)がいろんなところでミスってしまったので、運がよかったというのもありますね。去年はちょっとモチベーションが上がらなかったんですが、今年は開幕から意識が高かったのもよかったですね。いいシーズンだったと思います。ただ、まだまだ僕らより年下の若手は、もっと頑張ってもらいたいと思っています。外人や、日本に帰ってくるトップライダーが来たときに、まだまだかなわないですから。
 あと、これは考えてることですが、ISDEもそろそろドリームチームで出たいという欲が出てきました。タダシや、タケシ(小池田猛)、メンバーは揃ってきたと思います」と鈴木。エンデューロチャンピオンでありつつ、かつ意見をもつ立場としてコメント。
 釘村は「昨日と同じミスをしないようにと思っていたんですが結局ミスは多かったですね。ただ、最後まで攻め切れたとは思います。バイクもなかなかセッティングしきれなかった1年ですが、最終戦はだいぶいい感じになてきた。来年はまだ決まっていませんが、ぜひ参戦したいと思っています」とのこと。ランキング3位は内山裕太郎。
 ナショナルクラスは荒川一佳がテスト合計タイムでも飛び抜けて1位。ファイナルクロスにおいても、ちぎって文句なしの優勝。2位には真田治が入った。ウィメンズはDAY1と同じく福田雅美が優勝。また、年間ランキングとしてはIBのチャンピオンが小菅泰輝、ナショナルは真田治に決定。

 
ファイナルクロスは、2日間を締めくくる
大事なイベント。 本場ISDEでも6日に開催される
横澤は、モトクロスIAの実力を遺憾なく発揮、IAの第一線で活躍してきた釘村・鈴木をよせつけない走りだった
ナショナルクラスは、DAY2では荒川一佳がテスト合計、
ファイナルクロスどちらも制して優勝

ナショナルのスタート

ナショナルクラス(29位以下)とウィメンズクラスは混走。近藤香織はナショナルに迫る走りで沸かせた