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写真&レポート
 
優勝は小川友幸
3度目のチャンピオンを獲得

僅差で2位となった
黒山健一

3位の野崎史高

国際A級スーパークラス

2013全日本トライアル選手権シリーズ第7戦東北大会

2013年全日本選手権最終戦は、毎度おなじみのスポーツランドSUGO。12セクション2ラップにIASのみSSが2セクション加わっての勝負となる。心配された大雨は日曜日の朝にはほとんどあがり、日中はちょっと寒かったものの、雨はほとんど降らずで、絶好の最終戦日和となっていた。観客は650名。

■国際A級スーパークラス

小川友幸が最終決戦を制しタイトル決定

前回中部大会で、対戦成績を3勝2敗とした黒山健一(ヤマハ)。しかし獲得ポイントや優勝回数がすべて同じ場合は、あとから勝利したライダーが上位、つまりチャンピオンとなる規則のため、ここまでの成績とは関係なく、黒山と小川友幸(ホンダ)、最終戦で優勝した方がチャンピオンとなる状況だ。

いっぽう、ここSUGOで過去に2勝している野崎史高(ヤマハ)も、最後の勝利をもくろんでいる。野崎が優勝すると黒山と小川の戦況も変わってくるが、この場合は黒山が条件的に優位となっている。

第1セクション、黒山と野崎がクリーン。小川は慎重になりすぎたか、3点となってしまう。

いきなりリードを許してしまった小川だが、しかし直後の第2セクションで黒山が5点。ここを小川は1点で抜けて、黒山とのポジションを逆転した。ただし試合をリードするのは野崎だった。

全員が5点となった第3セクションを経て、野崎が第5セクションで1点。野崎8点、小川9点、黒山10点と、今年ずっと続けられているトップの接戦が、今回もまた繰り広げられている。

今回の勝負どころは、1ラップ目は全員が5点となった第3セクションと、もうひとつ、岩盤登りが難所の第8セクションだった。

IASライダーが次々に落下。野崎も小川も、ここでは5点だった。しかし黒山はここを1点で通過。黒山が再び試合のリーダーとなった。野崎は終盤でラップ痛恨の5点を喫して、1ラップ目の減点は黒山がトップで12点。3点差で小川、さらに4点差で野崎と並んだ。4位は田中善弘(ベータ)で、野崎からはさらに5点の点差がある。

2ラップ目、勝負どころの第3セクションでは、柴田暁(ホンダ)が3点で通過して可能性を見せたが、他は誰もここを走破できなかった。ここは勝負つかず。トップ二人の点差は3点のまま、いつもの大接戦ともつれこんでいく。

そしてもうひとつの勝負どころセクションの第8セクション。2ラップ目になると、田中や小川毅士(ベータ)もここを攻略し始めた。野崎は5点になったが、小川はクリーンだ。ところがなんと、黒山が5点になった。試合のリーダーは2点差で小川となった。

残りは4セクションとSSのふたつ。まだ逆転のチャンスはある。わずか2点差、しかし両者がクリーンを続ける限り、勝負は小川のものとなる。結局両者は残る4セクションをすべてクリーンして、2点差のままSSを迎えることになった。

SS一つ目は、岩肌が顔を出す斜面を登るもの。これは正否がわかれるセクションだという。もうひとつはブロック材などで組まれたインドア的設定で、こちらはIASライダーならクリーンが可能とのことだったが、もちろんIASのSSだから、そんなに簡単なわけもない。

SS一つ目、腕自慢のIASライダーが次々に落ちてくる。すでに3位が確定している野崎が3点で出て、小川のトライとなる。小川は小川らしい丁寧なトライで、このセクションを見事クリーン。夢の実現が、すぐそこに迫ってきた。この後トライした黒山は、最後のポイントで1点。ここで両者は3点差となった。

SS二つ目。ここを小川が2点より少ない減点で走り抜ければ、黒山の走りを待つことなく、優勝とタイトル獲得が決定する。ルーキーの永久保恭平(ベータ)からトライ。永久保は3点。次の斎藤晶夫(ホンダ)は1点。小川がここで大失敗する恐れは、ほとんどない。問題は、小川の緊張度合いだ。

しかし小川のトライはしっかり落ち着いていた。3勝3敗。まれにみる、激しい戦いは、小川友幸の自身3回目の全日本タイトルという決着を見た。

【小川友幸のコメント】

「緊張しました。そして疲れました。この1年、ずっとこんな戦いでしたから。今日はリードをとるのが作戦でしたが、最初のセクションで3点となってしまい、これはまずいことになったと思いましたが、第2セクションで黒山選手が5点となってくれて、正直ほっとしました。本当に疲れましたが、でも楽しい1年でした。応援、ありがとうございました」

【黒山健一のコメント】

「負けました。今年はこんな戦いですから、こういう結果となることもあります。勝負がひっくり返ったのは2ラップ目の第8セクションでしたが、ぼくとしては第2セクションで5点となったとき、これは今日はやばいなと思いました。第8セクションは1ラップ目はぼくだけ1点で抜けていますから、やはり敗因は第2セクションだったかと思います。小川選手との戦いは、とても楽しかった。本心から楽しかったです」

【野崎史高のコメント】

「SUGOは得意な会場で、序盤はそれがきちんと結果に出てリードしていたのですが、1ラップ目の11セクションで5点となってから崩れてしまいました。5点となるのもですが、そこから立て直しができないのも課題です。今年はずっと3位。くやしい1年となりました」


IAは岡村将敏
自身初の二連勝である

国際A級


16点差をつけて、11位にはいればタイトルが決定する成田亮(ベータ)。1ラップ目は1点が3つ、3点がひとつ、5点がひとつもない走りでベストラップの6点。しかしこれと同じ6点をマークしたライダーがもう一人いた。前回優勝した岡村将敏(ガスガス)だった。岡村は3点と2点と1点がひとつずつ。クリーン数ひとつの差で、1ラップ目のトップは岡村となっていた。

2ラップ目。岡村の好調は変わらない。またもトータル6点をマークして、今シーズン最後の戦いを終えた岡村だった。岡村のあと、続々とゴールするライバルたち。しかし岡村のスコアを上回ったのは、ただひとり徳丸新伍(ホンダ)だけで、成田も11点で岡村を逆転することはできなかった。そして、岡村の自身初となる2連勝となった。

岡村はランキングでも2位となったが、最終的には成田が14点差で、2013年国際A級チャンピオンを決めた。成田は1995年の国際B級チャンピオンだが、その18年後にしてのIAチャンピオン獲得だった。

【岡村将敏のコメント】

「前回はトラブルもあってたいへんでしたが、今回は自分でも調子よく走れました。ぼくはペースが早いので、ゴールしたときには試合の結果はわかりません。うちの若い選手にも、ライバルのことは気にせず、自分との戦いに徹しろと言ってます。若い選手の追い上げも激しいので、今年は2連勝できて、よかったです」


16歳の中里侑
最終戦で初優勝

国際B級


9点差で最終戦を迎えた倉持俊輝(ガスガス)と上本直樹(スコルパ)のチャンピオン争い。倉持はここで10位以上となればタイトルが決定だが、ここ2戦、安定した無敵っぷりを発揮しているだけに、有終の美でのタイトル決定を飾りたいところ。

しかしチャンピオン争いの二人はやはりその緊張があってか、今回の優勝争いは、いつもと変わった顔ぶれとなった。

減点19クリーン19で勝利したのは中里侑(ガスガス)、16歳。これに続いたのが減点19クリーン17の佐藤和人(スコルパ)だった。ふたりとも、これが初表彰台だ。

序盤ランキングトップだった西尾博文(ホンダ)が、スタート直前のトラブルを克服して3位となり、ランキングでも3位を獲得している。

【中里侑のコメント】

「全戦全日本に出たのは今年が初めてでした。今年の開幕戦はノーポイントでしたが、最終戦でいい結果が出たのでとても嬉しいです。ドロドロは苦手なので、前日の雨の影響が不安でした。いつもより少し調子いいかなとは思ってましたがゴール後に優勝と聞いてびっくりです。来年、がんばりたいと思います」

 



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