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全日本選手権シリーズランキング
 

写真&レポート
 
優勝は黒山健一
最終戦を前に3ポイントリード

2位は小川友幸
黒山と4点差だった

3位の野崎史高

国際A級スーパークラス

2013全日本トライアル選手権シリーズ第6戦中部大会

全日本選手権第6戦中部大会は、すっかりおなじみとなった愛知県岡崎市キョウセイドライバーランドで開催された。おなじみの会場ではあるが、観戦環境を第一に考えられた会場設定で、つめかけた2,900人のギャラリーはトライアルの魅力を満喫できた。 クラシックバイクの展示やバルーンアートのアトラクションなど、家族連れなどを視野に入れたトライアル以外のお楽しみも中部大会ならでは。スペシャルセクション導入の発祥の中部大会は、ますますその魅力を増している。

■国際A級スーパークラス

黒山健一2連勝。決戦は最終戦で

前回中国大会で、対戦成績を2勝2敗とした黒山健一(ヤマハ)と小川友幸(ホンダ)。最終戦を前に今シーズン、幾度も見られた熱い戦いが、またみたび中部大会でも繰り広げられた。

ここ2戦ほど、減点数が少ない、いわゆる神経戦の戦いが続いていたが、今回は比較的難度が高そう。はたして小川友幸が第2セクションで1点、第3セクションで5点と減点し、第4セクションでは黒山も5点となった。他のライダーもそれぞれに減点、12セクション2ラップの1ラップ目は、みな5点を取りながらも誰がもっとも減点をまとめられるかの勝負となった。

1ラップを終えてトップは黒山。黒山の減点は14点で、5点がふたつ、1点が4つという内容だった。これに続くは小川友幸で、5点ふたつ、1点がふたつ、2点と3点がひとつずつの17点。黒山とはわずか3点差だ。序盤の連続5点が悔やまれるところだが、黒山の5点とて不本意なもので、その点はどのライダーも条件は同じだ。

2ラップ目、小川友幸がじりじりと追い上げる。黒山も5点はとらないから、小川友幸の追い上げも、本当にひとつひとつのセクションをていねいにまとめていくしかない。

小川がクリーン、黒山が1点をついて両者が同点となったのは第8セクションだった。これで勝負は振り出し、残るは4セクションとSSの2セクションの6セクションだ。

ところが次の第9セクションで小川友幸が1点をついた。これで再び黒山が1点リード。そして運命の11セクションに舞台は移った。

11セクションは、1ラップ目に黒山が5点となっているところだ。しかし小川友幸も、ここでは2点を失っている。その11セクション、小川友幸はインでエンジンを止めてしまう。足は出たものの、下り坂でマシンの動きは止まっていなかったから5点にはならなかったが、その後、黒山が1ラップ目に失敗した岩登りで、今度は小川友幸が失敗、結局5点となってしまった。

終盤に来て一気に6点差。さらに小川友幸は最終12セクションでも1点。ここは黒山が2点をついたので、2ラップトータルでは黒山が5点のリードを築いたことになる。残るはSSの2セクションのみ。大きなリードとも言えるし、5点ひとつで逆転可能な点差とも言える。

インターバルの間に下見をすませ、時間が来たら永久保恭平(ベータ)から順番にトライが始まる。前回中国大会のSSではゼッケンの逆順にトライをしたが、今回は2ラップを終えた時点での順位の逆順となっていた。

SSのひとつめは、田中善弘(ベータ)、小川毅士(ベータ)、野崎史高(ヤマハ)、小川友幸、黒山健一の5人がクリーン。トップ二人の勝負は動かず。しかしまだ、逆転劇の可能性は残されていた。

SSふたつめ。空中に並んだ丸太をポンポンと飛び越えたあと、天高く斜面を駆け上がるバリエーションに富んだセクション設定は、公募によってデザインが集められたという。

ここでは丸太越えで転落する者、ヒルクライムで失速する者といろいろで、クリーンはなかなか出ない。最初にここをクリーンしたのは野崎だった。残るは小川友幸と黒山の二人のみ。

小川友幸は、とにかくここをクリーンして、黒山のトライを見守るしかない。ていねいに最後のセクションをトライ、小川友幸は見事にクリーンで走り抜けた。

最後のトライが黒山。野崎、小川友幸がクリーンしたとあれば、黒山のクリーンは当然かと思いきや、最後の登りにかかってスピードが足りない。足を出してなんとか1点で登りきり、終盤戦にきての2連勝を達成した黒山だった。

これでランキングポイントは黒山が3点のリード。次の最終戦でも黒山が勝利すれば、もちろん2013年チャンピオンは黒山のものとなる。しかし最終戦で小川友幸が勝利すれば、チャンピオンは小川友幸のものとなる。ポイントが同点の場合は、シリーズのより細心の試合での上位が優先される規則だからだ。いわば今回は、タイトル争いのふたりにとっては、3位以下に落ちなければ条件は最終戦に向けての条件はほとんど変わらないといっていい。

それでもふたりは、いくつかのらしくない失敗について、タイトル争いのプレッシャーの影響がなかったとはいえないと、異口同音に語っている。タイトルを獲得する、それは誰にとっても、いつであってもむずかしいミッションだ。

【黒山健一のコメント】

「勝負は事実上最終戦に絞られているのですが、それでも今回は緊張しました。途中、同点まで追い上げられましたが、それでも同点ですから、まだ精神的には余裕はあったと思います。今回は小川選手の地元での戦いでしたが、ヤマハの応援ツアーのみなさんにも来ていただき、勝利できてよかったです。次の最終戦は、今回ほどは緊張しないで走れる予定です」

【小川友幸のコメント】

「緊張しましたね。走りもかたかった。特に序盤の連続5点はいけませんでした。あれは狙いすぎ。1点をついていけば痛手も少なかったのに、クリーンを狙って5点となってしまいました。最終的に4点差ですから、なんともくやしい戦いとなりましたが、次は勝ちます」

【野崎史高のコメント】

「今回はミスがすぐに5点となる設定が多く、くやしい戦いとなりました。1ラップ目小川選手と3点差というのは知らなくて、もう少し離されているものと思っていましたが、2ラップ目、追いつけずに逆に離れていったのは残念でした。最終戦は2勝しているSUGOなので、ぜひ最後に1勝して終わりたいと思います」


IAは僅差の勝負だった
優勝した岡村将敏

国際A級

多くのベテランライダーがひしめき合う国際A級。これに若手ライダーがどんな戦いを見せるかが注目となった。

1ラップ目のトップは好調にランキングトップを守る成田亮(ベータ)で減点は17点。これに2点差で続くのが、岡村将敏(ガスガス)、さらに3点差で藤原慎也(ホンダ)と続く。

成田は2ラップ目も1ラップ目同様の17点でまとめたが、2ラップ目に成田の17点を上回ったライダーは4人いた。そのうちのひとりが、1ラップ目に2位につけた岡村だった。わずか1点差で、岡村が2011年最終戦以来の勝利を得た。

【岡村将敏のコメント】

「1ラップ目はあんまり調子がよくなくて、10位くらいに入っていればいいなと思っていました。2ラップ目に入って、1ラップ目に2位につけているという情報を聞いて、ちょっと意外だったのですが、最後まで勝利を意識しないままトライを続けて、勝利を知ったのはゴールしてからでした」


倉持俊輝が二連勝
IBチャンピオンの可能性大

国際B級

中国大会で初優勝した倉持俊輝(ガスガス)が今回も勝利して2連勝。ランキングトップに浮上して、今シーズンチャンピオンの可能性も高まってきた。

前回、落ち着いた走りで勝利した倉持だったが、落ち着いた走りは今回も光っていた。1ラップ目は8点で、木本真央(ガスガス)が同点に迫っていたが、2ラップ目にさらに減点を減らした倉持に勝るものは現れず。倉持のマークしたスコアは、2位以下にダブルスコア以上の差をつけての圧倒的なものだった。

最終戦での倉持は、5位以上に入れば2013年国際B級チャンピオンを獲得となる計算になる。

【倉持俊輝のコメント】

「今回も気持ちよく走ることができました。1ラップ目、第5セクションで3点となってしまって、その失敗を気持ちが引きずってしまっていたのですが、うまく気持ちを切り替えることができたのが今回の収穫です」

 



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