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写真&レポート
 
今年も黒山健一が強い
開幕戦を圧勝

終始2番手をキープ
小川友幸は2位

SSで逆転3位
野崎史高

国際A級スーパークラス

2013全日本トライアル選手権シリーズ第2戦近畿大会

開幕戦関東大会か会場都合で中止にとなり、事実上の開幕戦となったのが、この第2戦近畿大会。会場は昨年に続いて奈良県名阪スポーツランド。昨年は寒空の下でのこけら落とし大会となったが、今年は同じ日程ながら春らしいあたたかい陽気となった。風は涼しかったが、熱戦を繰り広げる選手にとっては、それも心地よかったようだ。

2年連続でタイトルを獲得した黒山健一(ヤマハ)、そしてまた、2012年シーズンは全勝優勝を果たし、2011年最終戦からの連勝記録を伸ばし続けている。今年もその絶好調ぶりには揺るぎがない。

対して、打倒黒山の小川友幸(ホンダ)、野崎史高(ヤマハ)、小川毅士(ベータ)。筆頭は過去2回黒山を破って全日本チャンピオンとなった実績ありの小川友幸。野崎は過去3回全日本での勝利経験がある。小川毅士はまだ未勝利ながら、実力はトップクラスにあると定評がある。

第3セクションまでは、岩のない珍しい設定となった。岩もトライアル、土もトライアルだが、これが選手にいつもとちがうリズムを強いることになったのか、序盤の戦いはいつもとちがうものとなった。

小川友幸が第2で5点となり、田中善弘がクリーン。さらにルーキーの永久保恭平(ベータ)が3点、加賀国光(ガスガス)が1点で通過するなど、IASの先輩格ライダーもうかうかしていられない。

第3セクションは最後の絶壁登りが強烈。ここで黒山のみがクリーン。他のライダーがすべて5点になると、早くも黒山が試合をリードするいつものパターンができあがりつつあった。

小川友幸は第2、第3で5点となって黒山に後れを取ったが、その後ステディないつもの走りを取り戻して1ラップ目終盤にはがっちり2位の座をキープした。

今回は田中善弘が調子を上げている。1ラップを終えて、2位小川友幸に4点差。4位の小川毅士に3点差と、3位の座を守りつつも、久々のトップ争い。

小川毅士はちょっとずつ減点を増やしてしまって5位。6位には、その小川毅士に2点差で宮崎航(ベータ)、その宮崎と同点で加賀国光。

野崎は1ラップは第3セクション以降が3点と5点のオンパレードで、なんと7位で1ラップを終えている。8位にルーキー永久保。野崎と1点差はがんばっている。9位が野本佳章(ベータ)、なんと柴田暁(ホンダ)は8セクションのうち5セクションで5点となって10位。パンチミスの10点のあった斎藤晶夫(ホンダ)が11位で1ラップを折り返した。

今回用意されたセクションは10セクション。このうちIASは8セクションを使って3ラップする。1ラップ目はラインができておらず、2ラップ目に調子を上げるも、3ラップ目はわずかな油断やミスで失敗をさそうというのが3ラップのトライアルの魔物だ。

2ラップ目、各ライダーはそれぞれに減点を減らしてくる。みんなが同じように調子を上げるから、順位にはそれほど大きな変動は見られない。さすがに1ラップ目から19点もスコアを縮めた野崎は2ラップ目に4位に浮上。それでもまだ表彰台圏内には入れない。田中善弘ががんばっているからだ。田中は2ラップ目に9点と、堂々とトップ争いを演じている。

柴田のエンジンはかからず、加賀には疲れが出ていた。6位以降には、少し順位の動きがある。1時間を切って最後の3ラップ目を回る各ライダー。黒山も3ラップ目はこの日最も多い6点のスコアとなった。

それでも3ラップを通じて、5点、3点、6点と、安定した減点で、3ラップを終えてところで2位の小川友幸に13点差。残るふたつのスペシャルセクションをともに5点となっても、黒山の優勝は揺るぎない。小川友幸も、この時点での3位、田中善弘に13点差で、小川友幸も、SS前に2位入賞を決めていた。

注目の戦いは、3位田中善弘と4位野崎史高。SSの2セクションを前に、両者の点差は4点。逆転は可能だが、苦しい点差でもあった。10セクションを手直ししたSS1セクションは、両者ともにクリーン。そして勝負は、最終セクションに持ち込まれた。ここまで、クリーン数も同じ、1点の数で田中の方が勝っている。同点なら田中の勝ち。野崎が表彰台に立つには、田中が5点で野崎がクリーンという、かなり厳しい状況になった。

先行してトライしたのは田中。8セクションをモディファイしたSS2セクションは、大きなブロックに飛び移って、そこから一本橋を渡っていき、岩盤を飛び移るように登るという設定だった。最後のポイント、田中のアクセルが開かない。ワイヤーが引っかかったということで、痛恨の5点。

これで野崎にもチャンスが回ってきたが、しかしクリーンしなければ結果は同じだ。ブロックに上り、狭いブロックの上で方向転換。さらに湿った岩盤をふたつ攻略してアウト。野崎はすべてのポイントをバーフェクトに走り、序盤の低迷を見事に挽回して、3位表彰台を獲得した。

【黒山健一のコメント】

まずパーフェクトな試合ができたといっていいと思います。ちょっと心残りなのは第4セクションで、ここは5点、2点、5点と最後まで満足のいく結果が出ませんでした。今回はなぜか開幕戦という意識がなく、緊張感もなく走れたのもよかったのかもしれません。次は世界選手権、第3戦九州大会と続きますから、この調子を維持していきたいと思います。

【小川友幸のコメント】

悪い試合ではなく、戦えているという実感はあったのですが、序盤の2連続5点は痛かったですね。あれがなければもう少しトップにくいついていけたと思います。今回は登り登りの連続で不安のあった会場なので、今回の2位はまずまずだと思います。

【野崎史高のコメント】

最後はかなりプレッシャーでした。1ラップ目が悪すぎですね。でも勝負は結果なので、途中はどうでも、今回は表彰台獲得です。ただ今回は表彰台獲得でよしとしますが、目標としているのは3位ではないので、こんなところで喜んでいてはいけません。


IAは小谷徹
12年ぶりの優勝

国際A級

土が主体のセクション構成、山本昌也設定の基本にのっとったライディングが要求される設定。そんな中、1ラップ目から3ラップ目まで、絶好調をキープして勝利したのは、選手会代表の小谷徹(ベータ)だった。

1ラップ目2点。この時点では、九州の徳丸新伍(ホンダ)に2点差に迫られていて、まだ先行きは不透明だったのだが、2ラップ目に小谷は8セクションをすべてクリーン。2位成田亮(ベータ)との点差を5点とした。

3ラップ目、小谷が4点以内でスコアをまとめれば優勝が決まる。最終セクションにやってきた小谷は、3ラップ目もそこまでオールクリーン。最終セクションをクリーンすれば、2ラップオールクリーンで減点は2、ということになる。

【小谷徹のコメント】

1点を争う勝負は、近畿選手権でよくやっていて、今日は後半から近畿選手権の気分で走れました。序盤の4セクションを1点で抜けられたのがよかったですね。長くやっていると、いいことがあるものです。

 


初戦を制したのは上本直樹
I今後の活躍が楽しみ

国際B級

年に1度、近い大会にだけ勝ちにくる和田弘行(ホンダ)の壁が厚い近畿大会。今回は岸下卓也(モンテッサ)の参戦もあって、古いトライアル仲間にはなつかしい顔ぶれ。

しかしそんな中、序盤からいいスコアを叩き出したのは鳥取の上本直樹(スコルパ)だった。1ラップ目5点、2ラップ目に減点を増やして13点を取ってしまったが、上本にとって幸運だったのは、ライバルもみな、そこそこに減点をとっていた。

勝利は1点差。2位となったのは三野明飛夢(ベータ)。自転車トライアルで名のある選手だが、モーターサイクルでも好成績。この両名が、ベテランを尻目に上位を占めた。和田は優勝まで3点差の5位だった。

【上本直樹のコメント】

去年から全日本に出始めて、北海道で14位に入ったのが一番よかったくらいなんですが、今年はマシンがすごくよくなったので、マシンのおかげで勝てました。それでも、試合中は勝てるなんて思っていなくて、ポイントがとれるかなぁなんて思っていたんです。幸先がいいので、今年はがんばります。

 



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