レースウイーク初日から速さを見せている國峰啄磨が好スタートを見せホールショットを奪う。以下、山田誓己、尾野弘樹、大久保光、宇井陽一、山本剛大と続いていく。オープニングラップで、國峰は、2番手以下を引き離してホームストレートに戻ってくるが、2番手に上がった尾野、そして山田が逃がすまいと迫ってくる。レース序盤のトップグループは、國峰、尾野、山田の3台が形成。2周目に尾野がトップに立つが、4周目には、再び國峰が前に出るとペースを上げレースをリードしていく。このペースについていけたのは尾野のみ。山田は、ジリジリと引き離され単独走行となっていく。その後方では、大久保と山本が何度もポジションを入れ換えながら4番手争いを繰り広げる。尾野は、今回賞典外でのスポット参戦なので、実質の3番手争いだ。さらに後方では、集団を抜け出した徳留真紀が、単独で6番手を走行。
7番手争いは、菊池寛幸、北見剣、鳥羽海渡、小室旭、宇井、水野涼、長尾健吾の7台が集団を形成し、激しいポジション取りを見せていた。この中から宇井は、90度コーナー進入でギア抜けを起こしたが、急に1速に入ってしまったため転倒。さらに小室と水野も90度コーナーで転倒を喫してしまう。
國峰と尾野の一騎打ちとなったトップ争いは、最終ラップまで続いたが、90度コーナー手前で前に出た尾野がトップでチェッカー。2番手の國峰が全日本初優勝を達成する結果となった。3番手でゴールした山田が2位、山本とのバトルを制した大久保が3位となり今シーズン初表彰台に上がった。単独走行となっていた徳留が5位。集団でのバトルとなっていた6位争いは、菊池が制し、鳥羽、長尾、北見と続いた。10位に最後尾グリッドから追い上げた澁田晨央が入っている。 |