公式予選のアクシデントで左大腿骨を骨折してしまった秋吉耕佑不在の決勝日となった第4戦筑波。朝方に雨がパラつくものの、朝のウォームアップ走行が始まる頃には止み、ドライコンディションでセッションは始まった。その後、天気は回復し、蒸し暑い一日となった。
ホールショットを奪ったのは、スタートにかけていたという津田拓也。予選2番手グリッドから一気にトップに立つ。これに中須賀克行、加賀山就臣、山口辰也、高橋巧、柳川明、渡辺一樹、藤田拓哉、今野由寛、山中正之と続いていく。オープニングラップからペースを上げる津田についていけたのは、中須賀のみ。レース序盤から、津田と中須賀が一騎打ちのトップ争いとなっていく。その後方では、加賀山、山口、高橋、柳川、渡辺の5台が集団を作っていた。この中から高橋が、4周目に山口を、5周目に加賀山をかわし3番手に浮上。予選までとは見違える走りでポジションを上げていく。その直後の7周目に中須賀が突如スローダウン。マシントラブルが発生してしまい、そのままピットに入りリタイアを余儀なくされてしまう。
中須賀の離脱で津田はトップ独走状態となり、2番手の高橋も単独走行となっていた。さらに山口、加賀山をかわして3番手に浮上した柳川も単独となっていく。その後方では、加賀山と山口が4番手争いを繰り広げ、やや離れて渡辺が続いていく。
トップを走る津田は、残り5周で後続との差が気になったというが、約2秒のアドバンテージを守りきりトップでチェッカー。ヨシムラに移籍し4戦目でJSB1000クラス初優勝を飾った。2位に高橋、3位に柳川が入った。4番手争いは、ラスト2周の第2ヘアピンで加賀山がはらんだところを突いた山口が、一時前に出るが、すぐにバックストレートで抜き返した加賀山が制した。以下、6位に渡辺が入り、藤田拓哉とのバトルを制した今野由寛が7位でゴールした。
秋吉と中須賀がノーポイントに終わったため、高橋が暫定ランキングトップに躍り出た。2番手に2ポイント差で柳川、3番手に6ポイント差で秋吉、4番手に7ポイント差で加賀山、5番手に今回初優勝を達成した津田が11ポイント差で続き、中須賀は17ポイント差の6番手に後退した。 |