ポールポジションから好スタートを切った秋吉耕佑がホールショットを奪い、2番手グリッドの柳川明、3番手グリッドの高橋巧とフロントロウの3台が予選順位通り1コーナーに進入。中須賀克行、加賀山就臣、津田拓也、山口辰也、安田毅史、渡辺一樹、藤田拓哉、出口修、今野由寛と続いていく。秋吉は、オープニングラップから早くも2番手以下を引き離していき、高橋に0.968秒の差をつけて2周目に突入していく。しかし、オープニングラップの200Rで3台のマシンがクラッシュ。マシンはグラベルに出ていたがパーツがコース上にあったためセーフティーカーが入る。これで秋吉のリードはなくなり、高橋、柳川、津田、中須賀、山口、加賀山、安田、渡辺、出口、酒井大作、藤田、今野の順で隊列を作っていく。タイヤが冷えないようにストレートでローリングをしたり、ブレーキで暖めたりしながら周回を重ねる。セーフティーカーは、結局5周目までコースに留まり、6周目から10周のスプリントレースとしてリスタートする。 ここでも秋吉は、見事なダッシュを見せレースをリードしていく。高橋、柳川と続き、ダンロップコーナーでは、中須賀が津田のインから前に出ていく。ここでリズムを崩した津田は、デグナーカーブ2個目の進入で渡辺にインをさされ、やや立ち上がりではらむと、山口にも前に出ていかれポジションを下げてしまう。その後方では、酒井が安田の前に出て9番手に浮上、出口も安田をシケインでかわしてポジションを上げてくる。しかし9周目のスプーンカーブ進入で酒井がコースアウト。すぐにコースに復帰するものの14番手にポジションを落としてしまう。前方では3番手争いが白熱。加賀山がシケインで柳川の前に出て3番手に浮上し、その後方に中須賀がやや離れて続いていく。さらに後方では、渡辺、山口、津田が6番手争いを繰り広げており、津田が10周目のバックストレートから130Rで山口を、11周目にシケインで渡辺をかわして6番手に浮上する。山口と渡辺のバトルもあり、東コースでは山口、西ストレートで渡辺が抜き返す。しかし14周目に2輪シケイン進入で渡辺が転倒し、このバトルにも決着が着くことになった。 トップを走る秋吉は、9周目にファステストラップをマーク。2分07秒台でコンスタントに周回し、2番手の高橋を寄せ付けずウイリーゴール。開幕2連勝を飾った。高橋は、加賀山の追撃を振り切って2位でゴール。ケガの癒えていない加賀山が健闘の3位となった。以下、柳川、中須賀、津田、山口と続いてチェッカー。最終ラップまで続いた今野、安田、出口による8番手争いは、最終ラップの西ストレートで安田が今野の前に出て集団のトップに立つ。最後の勝負となるシケインへは、出口が2台をかわすハードブレーキングを見せるが、切り返しのラインが厳しくなり、安田がかぶせ前に出ていく。ここで出口はフロントのグリップを失い痛恨の転倒。安田が8位、今野が9位でチェッカーフラッグを受けた。