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 '13全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会 
                 ↑'13スケジュール



全日本モトクロス選手権第7戦近畿大会は、奈良県山辺郡山添村にある名阪スポーツランドで開催された。自然の地形を利用した高低差の大きなサンド路面のコースは、ハイスピードなレイアウトを取り入れていて、迫力のあるレースが観戦できることでも知られる。

今大会は天候に恵まれず、各クラスの予選が行われた土曜日が曇りで、決勝が開催された日曜日は朝から雨。それでもコースは、サンド質による水はけの良さに救われ、大きくコンディションが悪化することはなかった。この会場は、大阪と名古屋を結ぶ名阪国道沿いにあり、大都市からもアクセスしやすいコースとして人気。そのため悪天候にも関わらず、2日間で6,600名もの観客が、現在は年に1度となっている近畿大会を楽しんだ。






スタート直後からトップを守り
ヒート1で初優勝した星野優位

ヒート2で久々の勝利を挙げ
復活をアピールした成田亮

シリーズランキングトップを守るスズキの小島庸平(#4)を、19ポイント差でホンダの小方誠(#6)、23ポイント差でヤマハの平田優(#3)、31ポイント差でスズキの熱田孝高(#5)、40ポイント差でホンダの成田亮(#1)が追う展開で迎えた今大会の決勝ヒート1。好スタートを決めた星野優位(#166)を、熱田、尾崎友哉(#18)、小方、小島が追って、1周目をクリアした。平田と成田はやや出遅れ、成田が7番手、平田が8番手からの追い上げレースとなった。しかし3周目、成田は転倒を喫して15番手まで後退。上位勢は、星野、熱田、小方、小島の4台が僅差のグループを形成し、後続を引き離していった。また6周目には、平田が増田一将(#408)を抜いて5番手に浮上した。

レース中盤の7周目、熱田がミスによりタイムを落とし、小方が2番手、小島が3番手にポジションアップ。この間に一時は星野がリードを拡大したが、翌周から再びトップ争いは僅差となった。レース後半の12周目、星野と小方を追っていた小島が転倒し、8番手まで後退。これでトップ集団は星野と小方の2台になると、ここから星野が3周にわたって再びラップタイムを縮め、小方をやや引き離した。そしてレースは、18周でチェッカーに。星野がそのまま逃げ切って、全日本最高峰クラスに挑戦して1年目で初優勝を達成。2位には小方、3位にはしぶとい走りを続けた熱田が入賞した。4位には平田、5位には1周目12番手から追い上げたカワサキの新井宏彰(#331)、6位には星野裕(#7)が入り、成田は7位、小島は8位でのゴールとなった。

午後に行われたヒート2では、スタート直後の1コーナー手前で、7台ほどのマシンによるマルチクラッシュが発生。熱田や星野(裕)がそのままリタイアとなり、小島はトップから遅れて再スタートを切った。オープニングラップをトップでクリアしたのは池谷優太(#793)。これに平田、新井、成田、小方が続くと、2周目以降に池谷は順位を落とし、3周目の段階で上位勢は平田、成田、小方、新井の順となった。そして4周目以降、平田と成田、小方と新井が、それぞれ僅差のバトルを展開。レースが中盤に入る6周目、成田は平田を抜いてトップに浮上し、トップ2台には引き離されながらも3番手を走る小方は、新井との差を拡大した。

レース後半、成田は4〜5秒ほどのアドバンテージをキープしながらトップを走行。一時は成田との差を縮めかけた平田は、終盤になってややタイムを落とし、これに後方から小方が迫った。しかし、上位勢に最後まで順位の変動はなく、成田がトップチェッカーを受けて第3戦ヒート1以来となる勝利。2位には平田、3位には小方が入って、表彰台に登壇した。4位には新井、5位にはスタート直後のアクシデントから必死に追い上げを続けた小島、6位にはスタート直後から順位を守った増田が入賞した。

「ファクトリーマシンが8台も参戦するこの最高峰クラスで、まさかIA1ルーキーでワークスライダーでもない自分が優勝できるなんて、夢のようです。夏休み中から調子はかなりよかったのですが、せいぜい初表彰台くらいだろうと思っていました」と、ヒート1で勝利した星野(優)。一方でヒート2の勝利で復活をアピールした成田は、「サマーブレイクを利用してアメリカのレースに参戦して、自信を取り戻して帰ってきました。この勢いを利用して、残りの2大会4ヒートも、自分らしい走りで勝ちたいです」と、こちらも満面の笑みを見せた。





竹中純矢のトラブルにも助けられ
ヒート1で勝利を収めた能塚智寛

ヒート1での雪辱を果たして
開幕以来の勝利を収めた竹中純矢


決勝ヒート1。スタート直後の2コーナーで、7台ほどのマシンが接触転倒するマルチクラッシュが発生。ホールショットを奪ったのは、IAルーキーの能塚智寛(#02)。これに同じくIA1年目の佐々木雅哉(#01)、ランキング2番手で今大会に臨んだ竹中純矢(#39)、須田純(#615)、田中雅己(#113)、安原志(#46)、山本鯨(#1)が続いた。レース序盤、佐々木と竹中が2番手争い、田中と安原が5番手争いを展開。3周目に竹中は佐々木を抜き、4周目には田中がジャンプで転倒してリタイアとなった。2番手にポジションを上げた竹中は、勢いを保ってそのままトップの能塚に接近。須田は4周目に5番手へと順位を下げ、佐々木と安原は4番手争いを展開した。そしてレースが中盤に入るころ安原が3番手、須田を抜いた山本が5番手に浮上した。

レースが間もなく後半戦に入ろうかという8周目、ついに竹中が能塚を抜いてトップに浮上。すると翌周以降、竹中は能塚との差を徐々に拡大していった。レース後半、トップの竹中がなおも逃げ、数秒差の2番手に能塚、その約10秒後方に3番手に安原、さらにその10秒ほど後方を山本が走行。ところが12周目、山本はジャンプの着地で転倒して9番手までポジションダウンした。レースがラスト3周となった16周目、竹中のマシンが突如として不調をきたし、それまでより約10秒もペースダウン。これにより、16周目に能塚、17周目には安原が竹中をパス。能塚が1年目にしてIA初優勝を挙げ、安原が2位でIA初表彰台に登壇した。マシンが最終ラップに復調した竹中は3位に入賞。4位には、スタート直後の転倒から追い上げた富田俊樹(#40)、5位には須田、6位には佐々木が入った。

午後に行われた決勝ヒート2では、ヒート1で手を負傷した田中雅己(#113)が好スタート。これに佐藤亮(#44)が続き、1周目を佐藤、田中、竹中、富田、山本の順でクリアした。2周目、田中は4番手に順位を落とし、翌周には今大会がケガからの復帰レースとなった岡野聖(#42)にも抜かれた田中は6番手に後退。佐藤、竹中、富田、山本は僅差のトップ争いを繰り広げた。4周目、竹中が佐藤を抜いてトップに浮上。山本は富田を抜き、岡野は富田に接近。上位勢は5台の集団となった。

レース中盤、竹中は後続との差を徐々に拡大し、佐藤は急激にペースを落として後退。2番手に山本、3番手に富田、4番手に岡野というオーダーとなった。レースが後半に入ると、山本を僅差で追っていた富田がパッシングに成功して2番手にポジションアップ。岡野もこれに続き、山本は4番手に後退した。レース終盤、順位を守る竹内、富田、岡野、山本の上位4台に対し、佐藤、田中、渡辺祐介(#03)の3台は僅差の5番手争い。ラスト2周となった17周目、田中が激しく転倒してリタイア。この際に田中のマシンと接触した佐藤も転倒し、渡辺が5番手に浮上した。レースは、竹中がそのまま逃げ切って開幕戦ヒート2以来の勝利。富田が2位に入ってランキングトップを守り、3位には今季初表彰台となる岡野が入った。4位には山本、5位には渡辺、6位には足を痛めながらも転倒から復帰して完走した佐藤が入賞した。

「土曜日の練習時から調子が悪く、まさか勝てるとは思いませんでした。いつも父に迷惑をかけているので、少しは親孝行になればいいのですが」と、表彰台の上ではにかんだヒート1勝者の能塚。またヒート2で雪辱を果たした竹中は、「ヒート1も、レース中盤までにもっと後続を引き離せれば勝てたはず。初めて総合優勝も獲得できましたが、これで満足せず、次戦も勝利を目指します」と笑顔で語った。





元IAらしいクレバーな走りで
荒れたコースを攻略した出原忍



ランキング4番手の植田翔太(#10)、元IAライダーで前大会勝者の出原忍(#106)、ランキングトップで臨んだ大塚豪太(#46)らが好スタート。しかし混戦のオープニングラップで大塚は転倒して大きく後退。経験地に勝る出原は順位を上げ、1周目を出原、植田、大久保滉太(#7)、サンタナ・ルカス・ケンジ(#8)の順でクリアした。レース序盤、出原は徐々に後続を引き離し、植田、大久保、サンタナは僅差の2番手争いを展開。レースが中盤に入った5周目、激しいバトルにより大久保とサンタナが転倒し、大久保は14番手まで順位を下げ、サンタナは3番手でレースに復帰するも、後続の長谷健太(#131)や高原秋斗(#19)、佐々木孝多(#6)に迫られた。

レース後半、出原は植田と約4〜5秒の差を保ってトップを快走。サンタナは再び後続との差を拡大し、長谷と高原は接戦の4番手争いを繰り広げた。しかし8周目、長谷はマシントラブルによりリタイア。その後方では、追い上げてきた大塚が佐々木を抜き、上位勢は出原、植田、サンタナ、高原、大塚、佐々木の順になった。レース終盤が終盤に入った9周目、大塚が高原を抜いて4番手に浮上。残り3周となった10周目には、佐々木がこれに続いて5番手に浮上した。出原は、最後まで冷静な走りを続けてレースをコントロール。そのままトップチェッカーを受け、今季2勝目を挙げた。2位に植田、3位にサンタナ、4位に大塚、5位に佐々木、6位に高原が入賞した。

「35歳ですが、まだまだ頑張ります!」と笑顔を見せたのは、優勝した出原。また2位の植田は、「ようやくIB初表彰台に上がることができました。レースを一緒に回ってくれている母に、お礼を言いたいです」と、こちらも笑顔で地元応援団の声援に応えた。





好スタートから順位を守って
優勝したサンタナ・ルカス・ケンジ



江原大空(#159)が好スタート。これに出原忍(#106)とサンタナ・ルカス・ケンジ(#8)が続いたが、出原はコース後半部分で大きく遅れ、オープニングラップをサンタナ、江原、森地槙之介(#20)、大塚豪太(#46)、池本凄汰(#3)、北野幸汰(#57)、佐々木孝多(#6)の順でクリアした。2周目、サンタナはトップ、江原は2番手をキープ。その後方では、森地、大塚、池本が僅差の3番手争いを繰り広げると、翌周にはここから池本が抜け出して2番手の江原に接近。4周目には、池本が2番手に浮上し、森地を抜いた大塚は3番手に後退した江原に迫り、森地、北野、佐々木もこれに続いた。

レース中盤の5周目、接戦となった3番手争いの中で森地が転倒して大きく後退。トップのサンタナは2番手の池本との差を約10秒に拡大し、3番手に大塚、4番手には北野となった。その後方では、翌周に佐々木が江原を抜いて5番手に浮上。レースが終盤に入った9周目、池本が転倒して3番手に後退。これによりサンタナのリードは約17秒にまで広がった。そしてレースは12周でチェッカーとなり、サンタナが今季初優勝。2位に大塚、3位には転倒から復帰した池本、4位には北野、5位には佐々木、6位には江原が入賞した。

「久しぶりの表彰台が久しぶりの優勝となり、とてもうれしいです。昨年はケガにより出場できなかった地元大会なので、今年こそという想いもありました」と心境を語ったサンタナ。一方で大塚は、「スタート直後にギア抜けしてしまい、最後尾で1コーナーに進入してから、自分が何位かもわからないまま追い上げ続けました。優勝できませんでしたが、2ヵ月ぶりの全日本を楽しく走れました」とレースを振り返った。





まったく危なげない走りで
全日本連勝を達成した竹内優菜



ホールショットを奪ったのは、前大会で全日本初優勝を達成し、シリーズランキングトップを守る竹内優菜(#4)。これを川村真理子(#63)が追って、1周目をクリアした。ランキング2番手の安原さや(#2)と3番手の邵洋子(#1)はいずれも出遅れ、邵が8番手、安原が9番手でオープニングラップのコントロールラインを通過。その直前を走る畑尾樹璃(#3)とともに、追い上げを開始した。しかしその直後、邵が転倒して一度は後退。2周目は、トップの竹内を僅差で川村が追い、3番手以下は山本泉(#18)、本田七海(#12)、畑尾、安原、高橋絵莉子(#10)、邵の順となった。

3周目になると、川村が急激に遅れだし、竹内が約6秒にまでリードを拡大。安原は本田と畑尾を抜き山本の背後に迫り、これに畑尾と本田も続いた。そして翌周、安原と畑尾は山本を抜くと、レースが後半に入った5周目には川村を抜き、2番手以下は安原、畑尾、川村、山本、本田、邵の順となった。レース終盤、竹内、安原、畑尾の3名がポジションを守る一方で、川村、本田、山本、邵の4名は僅差の4番手争いを展開。ここから邵が抜けだし、本田はラスト2周となった8周目に転倒を喫して7番手に後退した。そしてレースは、竹内が独走優勝。2位に安原、3位に畑尾、4位に邵、5位に川村、6位に山本という結果となった。

「前戦で初優勝して、この大会も勝つつもりできましたが、予選日に転んだこともあり、自信がないまま決勝に臨みました。勝ててほっとしています。そして、もちろん次戦も勝ちを狙います!」と優勝した竹内。また地元大会で2位となった安原は、「サマーブレイク中は、自分でもびっくりするくらい練習して、この大会に懸けていたので、この結果には満足できません」と、悔しさをにじませた。





混戦のAクラス首位争いを
見事に制した山田煌大君


チャイルドクラスは、国内メーカー製の4ストローク50ccマシンを駆るAクラスに15台、海外二輪メーカーが生産に力を入れる2ストロークマシンで参加できるBクラスに2台と、合計17台のエントリー台数。決勝は、フルコースを大幅にショートカットした1周1分ほどのコースを、5分+2周する方式で行われた。

レースは、Bクラスの柳瀬大河君(#15)がホールショットを奪い、オープニングラップを柳瀬君がトップ、同じくBクラスの佐藤太亮君(#14)が2番手でクリア。その後方に、山田煌大君(#10)、安福悠冴君(#83)、中西駿太朗君(#88)、田中淳也君(#55)が混戦状態で続いた。レース中盤の4周目、佐藤君がミスにより大きく遅れ、柳瀬君がトップを独走。総合2番手争いに繰り上がったAクラスのトップ争いは、山田君と中西君が転倒により遅れ、柳瀬君、田中君、山田君、中西君、安福君の順となった。しかしレース後半、山田君と中西君が逆転。レースは8周でチェッカーとなり、柳瀬君が総合優勝、山田君が総合2位でAクラストップ、中西君が総合3位、田中君が同4位、安福君が同5位、佐藤君が同6位となった。




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