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 '13全日本スーパーモタード選手権 第6戦 
                   ↑'13スケジュール
    2013年9月15日(日) HSR九州(熊本県)


全日本スーパーモタード選手権の第6戦は、9月15日(日)に熊本県のHSR九州で開催された。このシリーズは、日曜日のみの1デイ開催で、年間7戦が設定されている。

ホンダの安全運転およびモータースポーツに関する複合施設として運営され、ロードコースやモトクロスコース、ジムカーナなどが行えるバリアブルコースなどを備えるHSR九州。今大会はその中、全長2350mのサーキットコースが舞台。2連ジャンプやキャメルジャンプなどを設けたロングダートセクションを追加し、ターマックセクションの一部をショートカットした、超ハイスピードコースが使われた。

日本列島に台風が接近したことから、風がかなり強く吹いたが、天候は曇り時々晴れで、路面はドライコンディション。最高気温は32度まで上昇した。







両ヒートで序盤から独走して
勝利を手にした佐合潔

両ヒートで接戦に加わり
総合では2位となった金児隆太

ヒート1は転倒で8位も
ヒート2で2位入賞の増田智義

地元大会での両ヒート優勝で
年間タイトル獲得を決めた佐合

排気量290〜450ccの4ストマシンと175〜250ccの2ストマシンが参戦するトップクラスのS1プロは、ドライコンディションでのレースとなったことから、タイムアタック方式の予選と決勝2レースを、すべて同じタイヤで走るレギュレーションが採用された。出走台数は、今季最少となる9台。第5戦終了時点でシリーズランキング2番手につけていた森田一輝(#2)、同5番手だった五十住洋佑(#10)は、ケガにより今大会を欠場した。タイムアタック方式の予選をトップでクリアしたのは、シリーズランキングトップでこの大会に臨んだ地元・熊本在住の佐合潔(#1)。2番グリッドにランキング3番手の増田智義(#4)、3番グリッドに同4番手の金児隆太(#3)が並んでフロントロー。2列目には、4番グリッドに谷田部高則(#7)、5番グリッドに三苫進(#5)、6番グリッドに池田孝宏(#22)が並んだ。


迎えた10周による決勝ヒート1。ホールショットを奪ったのは、ポールポジションスタートの佐合。増田がこれに続いたが、1コーナー先から続くダートセクションで転倒し、集団から完全に遅れて再スタート。オープニングラップを終えた段階で、佐合はすでに後続を引き離し、2番手以下には谷田部、金児、三苫、池田がつけた。2周目、金児が谷田部を抜いて2番手に浮上。しかし抜かれた谷田部は、金児から遅れることなく走行を続けた。レース中盤、2番手グループからコースアウトのミスを喫した池田が遅れ、逆に三苫は金児と谷田部に接近。3台による僅差の2番手集団が形成された。

レースが後半に入った6周目の1コーナーで、金児、谷田部、三苫による集団の中で、三苫が谷田部をパス。このコースを知り尽くした佐合は、圧倒的な速さで独走を続けた。レース終盤の8周目、5番手を単独走行していた池田がダートセクションで転倒して、7番手に後退。翌周の1コーナーでは、三苫が金児のパッシングを試みたが、ここは金児が意地をみせて順位をキープした。そして10周のレースが終了。結局、佐合はスタート直後からひとりだけ次元の異なる速さを披露して、最後はスローダウンしながら余裕のチェッカー。第3戦ヒート2以来となる、今季6勝目を挙げた。2位に金児、3位に三苫、4位に谷田部が入賞。5位には金児伸二(#8)が入り、池田は転倒の翌周にひとつポジションを上げて6位となった。


また、この日の最終レースとして行われた決勝ヒート2も、予選の結果順でグリッドに並び、10周により競われた。このレースでホールショットを奪ったのは、再び佐合。増田と三苫も好スタートを決めた。池田と金児(信)はダートセクションで転倒し、集団からかなり遅れて再スタート。1周目を、佐合、三苫、増田、谷田部、金児(隆)、吉田和司(#17)の順でクリアした。2周目、佐合は後続を離し、2番手争いの中では増田が先頭に立ち、これを僅差で金児(隆)と三苫が追う展開。翌周には、三苫に谷田部が追いつき、2番手集団は4台になった。4周目、金児(隆)が増田を抜いて2番手に浮上すると、翌周以降にやや後続を引き離した。

レースが後半に入ると、佐合は後続との大きな差を保ったまま周回を続け、金児(隆)は2番手をキープ。3番手の増田を僅差で三苫が追い、谷田部は三苫から徐々に遅れていった。しかし終盤、三苫を振り切った増田が金児(隆)に接近。僅差の2番手争いが開始された。そして最終ラップ、増田が金児(隆)を抜いて2番手に浮上。再び後続を約10秒引き離してトップチェッカーを受けた佐合に続き、増田が2位でフィニッシュ。金児(隆)は最後まで逆転を狙ったが、わずか約0.2秒届かず3位となった。4位には三苫、5位には谷田部、6位には吉田が入った。


今大会の結果、最終戦を待たずして佐合のシリーズタイトル獲得が決定。その佐合は、「今回は地元なので絶対に勝ちたいと思っていました。ここ3レース、増田選手に負け続けていたので、事前に作戦を練り、しっかりマシンをつくってきました。快勝でき、今年もチャンピオンになれてうれしいです。これもチームのおかげなので感謝しています。最終戦や来年は、これまで以上におもしろいことを企画して、もっとレースを盛り上げていきたいです」と、笑顔で語った。またヒート1で2位、ヒート2で3位に入った金児(隆)は、「ヒート1はなんとか2位に上がって順位を守ったのですが、佐合選手にちぎられてしまい、応援してくれたみなさんに申し訳ない気持ちでいっぱい。ヒート2は、最後まで2位を守りたかったのですが、増田選手が速くて抑えきれませんでした」と、悔しそうにレースを振り返った。





千葉智と高本雅実の優勝争いは
ラストラップまで続いた

僅差で高本の追撃をかわし
今季初優勝を挙げた千葉

排気量460cc以上の4ストマシンによるアンリミテッドと、290〜450ccの4ストマシンおよび175〜250ccの2ストマシンから成るS1が混走して競うS1オープン。タイムアタックをトップで通過したのは、シリーズランキングトップで今大会に臨んだ吉田雄一(#1)。しかし6周のレース形式で競われた予選では、2周目にトップへと浮上した千葉智(#5)がトップ。吉田は2番となり、予選3番手となった地元ライダーの高本雅実(#811)とともに、決勝フロントローに並んだ。なお、吉田と15ポイント差のランキング2番手で今大会に挑むはずだった鶴岡良行(#39)は、前日の練習走行で負傷し、この大会を欠場した。


8周で競われた決勝レースは、スタートで千葉がやや出遅れ、吉田が好スタート。ところが、1コーナーの途中からはじまるダートセクションの入り口で、吉田はバランスを崩して失速。この間に高本や千葉らが吉田を抜いた。そして1周目を、高本、千葉、予選5番手の川上よしふみ(#11)、吉田と19ポイント差のランキング3番手で今大会を迎えた青木優治(#3)、予選4番手の新井誠(#41)、同6番手の木下裕規(#4)、吉田の順でクリアした。2周目、千葉が高本を抜いてトップに浮上。3周目には、3番手だった川上がダートセクションで転倒してその後にリタイア。4周目には、千葉と高本、青木と新井、木下と吉田が、それぞれ接近戦を演じる展開となり、レースは後半に入った。

そして6周目、高本が千葉を抜いてトップに浮上。青木と新井はなおも接近戦を続け、吉田は木下を振り切って単独5番手となった。レース終盤、高本と千葉は抜きつ抜かれつのトップ争いを繰り広げ、高本が前で最終ラップに突入。また3番手争いは、依然として青木が新井をコンマ数秒差で従えた状態。そしてダートセクションで、千葉が高本を抜いて再びトップ浮上。コース後半では、新井が青木を抜いた。これによりゴールは、千葉、高本、新井、青木の順。しかし新井は、コースをショートカットしたことによる5秒加算のペナルティとなり、最終結果は千葉が優勝、高本が2位、青木が3位、新井が4位となった。また5位には吉田、6位には木下が入賞。今大会の結果、ランキングトップの吉田は同2番手に浮上した青木と15ポイント差で、最終戦に臨むことになった。


「最初に抜かれたときは、後ろに誰かいるのはわかっていましたが、まさか抜かれるとは思いませんでした。その後は、自分もコースアウトのミスなどがあり、何度も順位が入れ替わり、楽しんでもらえたと思います。最後は、高本選手がずっとアウト側、自分がずっとイン側を走っていたダートのコーナーで抜けてよかったです」と、今季初優勝を挙げた千葉。また2位となった高本は、「もう少しで勝てただけに、満足できる感じではないですね」と悔しそうな表情をみせた。





ロードレースでの技術を生かし
独走で優勝を決めた中木亮輔

ターマックでタイムを削り
決勝で2位となった岸田尊陽

排気量175〜250ccの4ストロークマシンと100〜125ccの2ストロークマシンがエントリーできるS2クラス。出走19台による6周の予選レースをトップでゴールしたのは、タイムアタックでは4番手だった中木亮輔(#3)。2番手にタイムアタックでトップだった河野信哉(#11)、3番手に岸田尊陽(#2)を抑えた小野一馬(#111)が入り、決勝フロントローに並んだ。タイムアタックで2番手だった瀧川貴士(#6)は、予選レーススタート直後に転倒。11番手で決勝に臨んだ。また、ランキングトップで今大会を迎えた輿水拓弥(#46)は、5番グリッドからのスタートとなった。


8周で競われた決勝レースでは、2列目から中木が好スタート。河野がこれを追い、1周目を中木、河野、小野、岸田、菅野景介(#22)、和田直人(#20)、輿水、瀧川の順でクリアした。2周目、トップの中木はやや後続を離し、河野、小野、岸田が僅差の2番手争いを展開。5番手争いの中では、和田が順位を上げた。3周目、岸田が2台を抜いて2番手にポジションアップ。河野が3番手、小野が4番手となり、5番手集団の中では菅野が先頭になって輿水、和田、瀧川がこれに続いた。しかし翌周、5番手の菅野は転倒によりリタイアした。

トップの中木はレース中盤、徐々に後続とのアドバンテージを拡大し、レースが後半に入った5周目には4秒ほどのリードを確保した。岸田、河野、小野は接戦の2番手争いを続け、そこから遅れた5番手争いは瀧川、輿水、井深泰治(#8)、和田の順に。しかしレースが残り2周となった7周目、輿水が瀧川を抜いて5番手にポジションアップした。そしてレースは、終始安定した走りを続けた中木が制し、今季2勝目をゲット。2番手争いは最後まで僅差となったが、順位変動はなく岸田が2位、河野が3位、小野が4位でフィニッシュ。5位には輿水、6位には瀧川が入賞した。今大会の結果、シリーズランキングでは輿水が中木と10ポイント差のトップで、最終戦を迎えることになった。


「今日は風が強かったですが、予選で高速コーナーのスリップストリームが有効だということがわかり、トップに立つことができました。逆に決勝は、最初からトップを走っていたのでキツかったのですが、コースのほとんどすべてでしっかり伏せるような乗り方を心がけ、勝つことができました」と、優勝した中木。また、中木と同じくロードレース出身の岸田は、「長いダートセクションに心が折れそうになりましたが、ターマックでの優れた旋回性を結果につなげることができました」と、表彰台の上で笑顔を見せた。




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