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 '13全日本スーパーモタード選手権 第3戦 
                   ↑'13スケジュール
    2013年6月23日(日) エビスサーキット(福島県)


スーパーモタードレースの日本最高峰シリーズとなる全日本スーパーモタード選手権の第3戦は、6月23日(日)に福島県のエビスサーキットで開催された。このシリーズは、日曜日のみの1デイ開催で、年間7戦が設定されている。

エビスサーキットには、多数のオンロードコースが用意されているが、今大会で使用されたのは、このうち最長となる全長2103mの西コースをベースに、複数本の長いストレートを残しながら、長いダートセクションやタイトターンも加えた特設コース。各クラスで、白熱のハイスピードバトルが展開された。

天候は晴れ時々曇りで、路面はドライコンディション。最高気温は26度まで上昇した。





ヒート1では序盤から独走して、
ヒート2は逆転で優勝した佐合潔

ヒート2でホールショットを奪い
序盤はトップを死守した森田一輝

今大会でも両ヒート制覇を達成し
タイトル争いをリードする佐合

佐合の速さには一歩及ばずも
両ヒートで2位に入賞した森田

排気量290〜450ccの4ストマシンと175〜250ccの2ストマシンが参戦するトップクラスのS1プロは、ドライコンディションでレースが進行した場合、タイムアタック方式の予選と決勝2レースを、すべて同じタイヤで走る必要がある。出走13台と、ややさびしいエントリー台数となった今大会。タイムアタック方式の予選をトップでクリアしたのは、ポイントランキングトップの佐合潔(#1)。2番手に森田一輝(#2)、3番手に谷田部高則(#7)が続いてフロントローを獲得。2列目には、4番手で金児隆太(#3)、5番手で五十住洋佑(#10)、6番手で野左根航汰(#31)が並んだ。


迎えた10周による決勝ヒート1。ホールショットを奪ったのは佐合。これに森田が続き、3番グリッドスタートの谷田部は1コーナーで転倒。オープニングラップを、佐合、森田、五十住、金児、野左根、増田智義(#4)の順でクリアした。2周目、五十住が転倒により8番手まで後退。佐合と森田は早くも後続を大きく引き離し、3番手以下は金児、増田、野左根、坂牧隆夫(#13)、天野拳(#11)、五十住のオーダーとなった。レース前半、佐合はじわじわと森田を引き離し、次第に独走態勢に。2番手をキープする森田から大きく遅れて、金児、増田、野左根の3台が接戦の3番手争いを展開した。

レースが後半に入った6周目、増田が金児をダートセクションで抜き3番手に浮上。この3番手集団の後方では、五十住が6番手まで浮上してきた。その翌周、金児のパッシングを試みた野左根が、ロングストレートエンドのターマックセクションで転倒し、9番手まで後退。さらに8周目、スタート直後の転倒から7番手まで追い上げていた谷田部が、チェーン切れのトラブルによりリタイアした。そしてレースは、スタート直後からトップを快走した佐合が、まるで他を寄せつけない速さで勝利。今季4勝目を挙げた。2位で森田、3位で増田がゴールして表彰台に登壇。金児が4位、五十住が5位、ラストラップで天野を抜いた野左根が6位に入賞した。


また、この日の最終レースとして行われた決勝ヒート2も、予選の結果順でグリッドに着き、10周により競われた。なお野左根は、ヒート1のゴール後にタイヤのバーストが発覚。タイヤ交換を行ったことから、ピットスタートペナルティとなった。好スタートを切ったのは、2番グリッドの森田。これに佐合、谷田部、金児、五十住、増田が続いてオープニングラップをクリア。2周目、森田にプレッシャーをかけ続けた佐合は、森田がわずかにミスをした瞬間を突いてトップへと浮上。野左根は早くも9番手へと順位を上げた。

トップに立った佐合は、森田をじわじわと引き離し、森田もまた3番手を走る谷田部との差を拡大。レース中盤、佐合と森田はやや単独で走行し、谷田部と金児が僅差の3番手争い、五十住と増田が接戦の5番手争い。そこから大きく遅れて坂牧と野左根が7番手争いを繰り広げた。そして6周目、野左根が7番手へと浮上。しかしこれ以降、上位勢に順位変動がないままレースが終了。佐合が独走で勝利を挙げ、両ヒート制覇を達成。森田が2位、谷田部が3位、金児が4位、五十住が5位、増田が6位、野左根が7位となった。


両ヒートで優勝した佐合は、「勝てたのは、一生懸命やってくれるチームのおかげ。ヒート2はスタートで前に出られてしまったので、抜けそうなポイントがないか、後ろから森田選手の観察を続けていました。すると、シフトミスをしたようだったので、ここで抜くしかないと思いました」と、表彰台の頂上で笑顔をみせた。また両ヒートで2位となった森田は、「佐合選手が速すぎて、手の打ちようがなかった」と悔しそうな表情をみせながらも、「とはいえチームのおかげで両ヒート2位という好成績を残せたので、うれしいです。次は佐合選手を倒したいと思います」と笑顔で声援に応えた。





ポールポジションから決勝に臨み
トップチェッカーを受けた吉田雄一

転倒者続出のサバイバルレースを
着実な走りで制した吉田

排気量460cc以上の4ストマシンによるアンリミテッドと、290〜450ccの4ストマシンおよび175〜250ccの2ストマシンから成るS1が混走して競うS1オープン。出走16台による6周のレース形式で行われた予選では、吉田雄一(#1)がトップチェッカーを受けてポールポジションを獲得。2番グリッドに弱冠15歳の新井誠(#41)、3番グリッドに前戦勝者の木下裕規(#4)が入ってフロントロー。2列目には、鶴岡良行(#39)、ベンバサット・ミッキー(#8)、谷中一夫(#119)が並んだ。


10周に設定された決勝は、序盤から転倒者が続出するサバイバルレースに。吉田がホールショットを奪い、オープニングラップをトップでクリア。これに木下、新井、鶴岡、渋井健(#69)、谷中、ミッキー、豊田肇(#17)、青木優治(#3)、千葉智(#5)が続いた。2周目、谷中とミッキーが接触転倒。吉田は早くもリードを約3秒に拡大し、その後方では木下、渋井、鶴岡による2番手争いが勃発。しかし3周目、木下と渋井は転倒により大きく後退。これにより、上位勢は吉田、鶴岡、新井、豊田、青木、千葉の順となった。

レースが後半に入った6周目、3番手走行中だった新井も転倒により戦線離脱。豊田、青木、千葉がそれぞれ順位をひとつ上げた。トップを走る吉田は、一時は約5秒のリードを築いていたが、2番手の鶴岡が、6周目にこのレースのファステストラップタイムを刻むなどして徐々に接近。8周目には、ついに2秒以内まで迫った。ところがここで、鶴岡までもが転倒を喫し、3番手へと後退。これにより再び2番手以下との差が拡大した吉田が、そのまま逃げ切って勝利を手にした。最終ラップには、豊田、鶴岡、青木による接戦の2番手争いが繰り広げられたが、最後まで順位は変わらず、豊田が2位、鶴岡が3位、青木が4位でフィニッシュ。千葉が5位、予選12番手から着実に追い上げた川留健一(#2)が6位に入賞した。


「足まわりを中心に、勝てるマシンに仕上げてくれたチームに感謝しています。鶴岡選手が徐々に迫ってきている間は、レースがとても長く感じました。次戦は暑さも厳しいかもしれませんが、また勝利を目指したいです」と、優勝した吉田。また2位入賞の豊田は、「タナボタです。チームのおかげですね」と笑顔、また鶴岡は、「吉田選手にプレッシャーを与えようとしたら、逆に自分がプレッシャーにやられてしまいました」と悔しさをにじませた。





序盤の激しいトップ争いは
濱原颯道(#47)の転倒で終演

レース後のシャンパンファイトで
優勝の喜びを表現する中木亮輔

排気量175〜250ccの4ストロークマシンと100〜125ccの2ストロークマシンがエントリーできるS2クラス。出走14台による6周の予選レースでは、スタートから逃げ切った中木亮輔(#3)がトップ、濱原颯道(#47)が2位、土井原弘樹(#19)が3位でゴールし、決勝グリッドのフロントローに。2列目には、大場和樹(#10)、城取諒(#45)、金子和之(#12)が並んだ。


決勝レースは10周による戦い。フロントローの3台は順当なスタートを決め、オープニングラップを中木、濱原、土井原の順でクリア。その後方には、大場、金子、そして予選11番手と大きく出遅れていた輿水拓弥(#46)が一気に順位を上げてきた。2周目、トップの中木と2番手の濱原は、後続をやや引き離しながらバトルを開始。3番手の土井原は前後と約2秒ずつ間隔を開け、その後方では大場、金子、輿水が接戦を展開した。そして3周目、輿水が金子を抜いて5番手に浮上。トップの2台はなおもドッグファイトを続けた。

しかし4周目、中木のパッシングを試みた濱原が転倒し、12番手まで後退した。これにより中木と2番手以下のアドバンテージは、一気に約5秒まで拡大。中木はその後も、リードを拡大していった。土井原は、レース後半になっても2番手をキープ。大場、金子、輿水のバトルは、濱原の後退により3番手争いということになり、中盤には何度も順位を入れ替え、金子、大場、輿水の順で8周目に突入した。するとここで、金子が痛恨の転倒。これにより金子は、完全にレースから脱落し、輿水はこの周に大場をパスして3番手に浮上した。結局、トップの中木はレース中盤も危なげない走りでトップを快走。そのままトップチェッカーを受け、モタードの全日本に挑戦して3年目で初勝利を挙げた。2位には土井原、3位には輿水、4位には大場が入賞。城取が5位、予選7番手から臨んだ三井正勝(#17)が6位でゴールした。


「濱原選手が何度となく自分に並んできましたが、なるべく気にせず冷静に走ろうと心がけました。次戦のTSタカタは、ダートが長いと聞いています。ロードレース出身の自分には不利な部分もあるかもしれませんが、トップを目指してがんばります」と、優勝した中木。また2位の土井原は、「初めての入賞でうれしいです」と笑顔、3位の輿水は「予選の失敗からばん回できたのはうれしいですが、3位が定位置になっているのはくやしいです」と、複雑な表情でインタビューに応じていた。




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