レース情報 ライセンス ダウンロード おすすめショップ 当協会について
 
rece
種目別最新情報
tree01 ロードレース
tree01 モトクロス
tree01 トライアル
tree01 スノーモービル
tree01 スーパーモタード
tree01 エンデューロ
tree02 その他競技種目
レース観戦情報&レース結果
tree01 ロードレース
tree01 モトクロス
tree01 トライアル
tree01 スノーモービル
tree01 スーパーモタード
tree02 エンデューロ
レースカレンダー検索
TV放送予定
tree02 BS/CS , 地上波
国内競技規則書
公認車両
公認用品・部品
アンチドーピング
全日本選手権シリーズランキング
 

写真&レポート
 
黒山健一初めての
シーズン全戦優勝だった

2位の小川友幸
黒山と2点差だった

野崎史高は3位に
ランキングは3位を維持

国際A級スーパークラス

2012全日本トライアル選手権シリーズ第7戦東北大会

2012年の最終戦。最後は例年通り、宮城県スポーツランドSUGOでの開催となった。セクションは、前年より少しエリアがコンパクトになって、観戦は容易になった。メイン会場は中杉トライアル場で、ここに9セクションとSSの2セクションが設営されていた。今回は12セクション2ラップに、国際A級スーパークラスのみ、2セクションのSSとなる。

■国際A級スーパークラス

大きな勝負どころは3つ。斜面を開拓した第3セクション、恒例の湿った岩盤の第5セクション、狭いとんがり岩を越えていく10セクション。これ以外のセクションは優勝争いをするにはクリーンをする必要がある。

最初の勝負どころ、第3セクションではクリーンが一人も出なかった。野崎史高(ヤマハ)、小川毅士(ベータ)が3点、黒山健一(ヤマハ)、柴田暁(ホンダ)が2点、そして小川友幸(ホンダ)が1点。これで小川友幸がトップに立つが、試合は始まったばかりだ。

次の勝負どころの第5セクションでは、小川友幸が3点で時間ぎりぎりでアウトしたのに対して、黒山健一はクリーン。他はみな5点となった。ここで黒山が試合のリーダーに。2点差で小川友幸。柴田が5点差の7点で続き、野崎、小川毅士は6点差でこれを追う展開となった。

3つ目の勝負どころの10セクション。狭い上に岩が三角にとがっていて、後輪が滑ってゲートマーカーを直撃してしまうという難セクション。華麗に飛んでいこうとした小川友幸も、勢いに乗せてクリアしようとした黒山も、みな5点となった。そんな中、じっくり気持ちを集中させた野崎が、見事に岩から岩へと飛行してクリーン。このクリーンで、野崎は2位のポジションに躍り出た。1位は黒山で7点、2位に野崎で8点、3位に小川友幸で9点と大接戦だ。

その後、11セクションで小川友幸と野崎が1点ずつを失い、1ラップ目は黒山が7点でトップ、3点差で小川友幸、4点差で野崎となった。10セクションまでを13点でまとめていた小川毅士と柴田は、11、12と減点をして、小川毅士が18点、柴田が19点と、トップ3からはやや離されてしまった。

2ラップ目、第1セクションで柴田がクラッシュ。足を痛めてその後の試合運びに影響が出ることになった。

第3セクションは、今度も黒山は2点、小川友幸、野崎、小川毅士は仲よく1点。これでトップとの差が、ほんのわずか縮まった。第5セクションは、トップグループを含む全員が5点。今度はここでは勝負なし。その次、1ラップ目にはクリーンをしていた第6セクションで野崎が5点。追撃をしなければいけない野崎にとって、この5点は痛かった。

その後、この3人は残るセクションをすべてクリーン。問題の10セクションも、3人は美しくクリーンした。勝負は残る2セクションによるSSで決着することになった。ここまで、トップは黒山で14点、2位小川友幸は16点、野崎が21点。ここまでが、計算上優勝のチャンスがある。小川毅士は32点で、すでに優勝も表彰台のチャンスも失っている。

2ラップのゴールからインターバルを置いてのSSは、ひとりずつトライのタイミングが決まっている。しかし、朝からなんとか持ちこたえてきた空模様が、この頃から急変。本格的な雨が降ってきた。選手とギャラリーは、雨の中、最後のトライを待った。

SSのひとつめは急坂の大岩が鬼門だった。次々に失敗していき、ついに最後の黒山までもが失敗。結局、全員が5点となった。この時点で野崎の勝利はなくなった。

SSのふたつめは、ふたつの急坂がポイント。こちらはひとつめとはちがい、クリーンが出るセクションだった。柴田が1点、野本佳章(ベータ)が5点となった以外は、次々にクリーン。トップ争いに限っては、勝負は変わらず。2ラップの結果がそのまま、試合の結果となった。

わずか2点差だったが、黒山健一優勝。小川友幸にすれば、なんとか1勝しておきたい試合だったが、黒山にすれば、これで2012年の全勝優勝。全日本での全勝優勝は、V11達成の黒山健一も、これが初めてのことだった。

【黒山健一のコメント】

「1年が終わってしまいましたが、ここまで応援、ありがとうございました。気持ちよくシーズンオフを迎えることができて、よかったです。今日は小川選手の調子が良かったので、油断のできない厳しい戦いでしたが、我慢のしがいがありました。また来年、よろしくお願いします」

【小川友幸のコメント】

「今日は、ライディングの調子も悪くなく、いい戦いができたと思うのですが、終わってみれば2点差ですから、くやしい結果となりました。ランキング2位を守れたのが、今日の成果でした。1年間、応援ありがとうございました」

【野崎史高のコメント】

「ランキング2位となれるチャンスだったのですが、自分の失敗で2位の座とランキング2位を逃してしまいました。でも今年は例年よりはいいコンディションで戦えたと思います。来シーズンは、さらにいい状態で戦えるよう、シーズンオフにしっかり準備します」


初優勝した永久保恭平
来年はIASクラスへ昇格

国際A級

すでにチャンピオンが決まったIAS、IB両クラスに対して、接戦のまま最終戦にもつれ込んだのがこの国際A級。ランキングトップは成田亮(ガスガス)で、ここまで2勝をあげている。一方、中部大会で優勝して、一気に成田につめよったのが、加賀国光(ガスガス)だった。両車のポイント差はたったの1点。優勝回数や2位入賞回数は同じ、戦況は微妙に成田に有利だが、現実的には最終戦でより上位に入った方がタイトルを獲得する。

1ラップ目から好調だったのは永久保恭平(ベータ)。3点減点がたったひとつという好調ぶり。2位は藤原慎也(ホンダ)、3位は本多元治(ホンダ)が上位を占めての1ラップ目。チャンピオン争いは加賀が4位、成田は9位で2ラップ目に入った。

2ラップ目も永久保も、よく減点を抑えて走りきった。今度は3ヶ所で減点をしたが、減点数は4点。1ラップ目も2ラップ目も、ライバルを寄せ付けずの初優勝となった。

2ラップ目に上位へ出てきたのが加賀だった。加賀は永久保に次ぐ好スコアをマークし、藤原を逆転して2位入賞。と同時にチャンピオン決定だ。成田は2ラップ目に7点と、加賀と同じスコアをマークして追い上げはしたが、1ラップ目の挽回には足りず5位。あと一歩のところで、タイトルを逃すことになった。

【永久保恭平のコメント】

「初優勝できました。これで来年はスーパークラスへの昇格資格ができましたので、来年はスーパークラスを走りたいと思っています。今日は完璧な走りができたので、たいへん満足です」


武井誠也、減点1点
来年のIAの活躍が楽しみだ

国際B級

チャンピオンとなって2戦目となる武井誠也(ホンダ)。その走りはいよいよ磨きがかかっている。IBチャンピオンというより、すでに一クラス上の走りになっているようだ。なんと今回は、12セクション2ラップを通じて、減点がたったの1点というスコアをマークした。2位は松本龍二(スコルパ)の15点だから、その圧勝ぶりがわかる。

ランキング2位争いは、今回3位に入った大神和輝(ホンダ)が勝ち取った。金沢清志(ベータ)が4位に入って、IA昇格の権利を得るランキング5位を獲得した。

【武井誠也のコメント】

「最終戦でも優勝できたこと、今年チャンピオンをとれたことは、チームとサポートのみなさん、丸山さんのおかげです。来年は昇格してIAを走ります。精一杯頑張ります」

■エキジビション125

前回中部大会では2名の参加があったが、今回は倉持晃人(ガスガス)だけのエントリーとなった。登りばかりのセクション設定は125ccには厳しい条件だが、倉持はIBの44位相当で2ラップを走りきっている。

 



Copyright 2003 Motorcycle Federation of Japan All Rights Reaserved.
|