レース情報 ライセンス ダウンロード おすすめショップ 当協会について
 
rece
種目別最新情報
tree01 ロードレース
tree01 モトクロス
tree01 トライアル
tree01 スノーモビル
tree01 スーパーモタード
tree01 エンデューロ
tree02 その他競技種目
レース観戦情報&レース結果
tree01 ロードレース
tree01 モトクロス
tree01 トライアル
tree01 スノーモビル
tree01 スーパーモタード
tree02 エンデューロ
レースカレンダー検索
TV放送予定
tree02 BS , 動画配信
国内競技規則書
FIM規則(和訳)
公認車両
公認部品・用品
マウスガードについて
アンチドーピング
熱中症を予防しよう
全日本選手権シリーズランキング
エンジョイ!!バイクレース
 

写真&レポート
 
終始自分のペースを保ったという
黒山健一が開幕戦優勝

ベータを駆る小川毅士
小川友幸をかわし2位

小川友幸は3位表彰台

国際A級スーパークラス

2012全日本トライアル選手権シリーズ第1戦関東大会

東日本大震災から1年。ちょうどその日に、全日本選手権開幕戦関東大会は、茨城県真壁トライアルランドで開催された。1年前、すべての準備が整って、あとは選手とお客さんを迎え入れるだけというところでの大地震。すべてが無駄となってしまったあの時。2年ぶりとなった関東大会は、去年の分まで気持ちのこめられた大会に仕上がっていた。今回の10セクションは、設営場所こそいつも見慣れた場所ではあるが、ひとつひとつ、今までとはがらりと変わった趣向がこらされていて、見る側もそして選手も新鮮な思いを感じていたようだ。

10名が参加した国際A級スーパークラス。今シーズンは、国際A級から昇格してきた滝口輝がスーパークラス入り。野本、宮崎以来の、久々のルーキー誕生となった。

前日に雨が降り、そしてまたセクションそのものがアクロバチックで難度が高いため、選手はみなそれぞれに苦戦をした。第1セクションから、誰もクリーンなし。黒山健一(ヤマハ)、小川友幸(ホンダ)の、日本を代表する二人もともに5点となった。ここを2点で通過したのは、小川毅士(ベータ)ただ一人だった。

第2セクションは国際A級とまったく同じ設定。今回はこういった設定のセクションがいくつか設けられていた。しかしだからといって、スーパークラスの選手にとってもまったく簡単、というわけではなく、ここで小川毅士が足つき。柴田暁(ホンダ)は、なんと5点になってしまった。

第3セクションも、細かく足が出て、なおかつ最後のポイントは足をつく場所もないとんがり岩。ここを野崎史高(ヤマハ)が華麗にクリーンして、この時点でトップに出た。野崎は、昨年後半からひどい腰痛に悩まされていて、シーズンオフに手術。症状はケ汽笛に改善されたというが、今回はまだ復調の途中だ。

第4セクションも、最後のとんがり岩が鬼門となった。ここは黒山一人がクリーン。しかしこの時点でトップは小川毅士で7点、黒山と野崎が8点で並び、小川友幸が10点と、たいへんな接近戦となっていく。

この次の第5セクションは、あわや全員が5点となりそうな難セクションだった。問題は最後の大岩への飛びつき。黒山も小川友幸もここで叩き落ちる中、完璧に飛びついて見せたのが、小川毅士だった。これで小川毅士は、黒山と野崎に6点差の単独トップに出た。

しかし次の第6セクションでは、その小川毅士が5点。黒山と小川友幸が見事なクリーンを見せて、再び接近戦に。トップは小川毅士の12点、黒山が13点で続き、小川友幸と野崎が15点で並ぶという展開だ。

第7セクション、土のキャンバー走行がてごわいこのセクションでは、小川毅士と野崎が3点、黒山と小川友幸が1点で抜けた。これで黒山、小川毅士、小川友幸が14、15、16と1点差ずつで並ぶことになった。野崎も18点でまだ僅差につけている。

ちょっとしたミスが5点となるので、誰も華麗なクリーンを続けてリードを奪うことができない。そしてまた、細かいミスを誘うところも多いので、小さな足つき減点もかさんでいく。接近戦の背景には、セクション設定の妙もあった。

第9セクションは4人ともクリーン、第10セクションは全員が5点で、この接近戦のまま、勝負は2ラップ目にもつれ込んだ。

1ラップ目に小川毅士だけが抜けた第1セクションは、今度は全員が5点。2、3、4、5セクションとクリーンを続ける黒山に対して、第4セクションで1点をついてしまった小川毅士。これで黒山は2点のリードをとったことになる。絶好調の時の黒山と比べると、まだまだリードは小さい。小川友幸は第3で1点、第4で5点を取って、この接近戦からやや出遅れていった印象だ。

ところが第6セクション、小川毅士がクリーンしたのに対して、黒山が1点。続く第7でも黒山は1点、小川毅士がクリーンをした。これで両者は同点に。後半戦に向けて、ふたりの戦いが厳しくなっていく。この時点で、小川友幸は39点、野崎は43点と、ちょっと優勝争いからは離れてしまっていた。

勝負があったのは、第8セクションだった。ここは1ラップ目には、全員が攻略できずに終わっている。2ラップ目こそと挑んだスーパークラスの面々だったが、やはり次々に落ちている。これはまた、誰も登れずに終わるのかと思った最後のトライが、黒山だった。黒山はタイミングよく2段の岩を走破して、この難セクションをたった1点で抜けて見せた。これで小川毅士との点差は、一気に4点だ。さらに最終第10セクション。黒山は他の全員が5点となる中、1分の持ち時間ぎりぎりで走り抜けて3点。終盤の3セクションで、6点のマージンを作り上げた。

最後はスーパークラスだけがトライする2つのスペシャルセクション。ひとつめは真壁名物のスーパーヒルクライム。ふたつめはころころの岩、大岩、ヒルクライム、ジャンプとトライアルの魅力をすべて網羅したセクションだった。

ヒルクライムは、ヤマハ勢の二人、黒山と野崎だけがクリーンした。小川毅士、小川友幸も1点で登頂したのだが、ここで黒山と小川毅士の点差は7点となり、優勝争いは決着。黒山の勝利が決まった。

しかし試合はまだ続く。黒山としても、最後のセクションを見事に決めなければ終われない。また、小川友幸と野崎の3位争いは、このセクションで決着がつく。小川友幸がクリーンすればそれで小川友幸の3位決定。逆に小川が5点をとって、野崎がクリーンか1点なら、野崎が3位に浮上する計算だ。

小川友幸が最後の登りで失敗した。これで野崎には3位の可能性が出てきたのだが、しかし野崎は途中でまさかのエンスト。5点となって順位はそのままとなった。

さて優勝、そして2位が決まっている黒山と小川毅士は、見事にこのセクションをクリーン。大会の最後を華麗に締めくくった。

と、もうひとりトライが残っている選手がいた。野本佳章(ベータ)だ。野本は実は柴田との5位争いを展開中だったのだが、そんなことより、期することがあった。最後のヒルクライムに挑む直前の岩で、なんとバックフリップを披露したのだ。これには観客も関係者もびっくり。タイムオーバーで5点、結果は柴田に後れを取って6位だったが、個性派ライダー野本佳章をしっかり印象づけることになった。

【黒山健一のコメント】

小川毅士くんは、いつかは出てくる、出てきてくれないと困るというライダーでしたが、いざ出てこられると、うれしい反面ひやひやでした。でもぼくだけしか出られないセクションもあったし、まずは7つのうちのひとつで勝てて、よかったです。

【小川毅士のコメント】

今日は調子がよくなかったので、その割にいい戦いができたので意外といえば意外。でも調子が悪いながらうまく走れた部分と、ちょっと点数をとりすぎたところもあるので、そこがくやしいといえばくやしいところです。

【小川友幸のコメント】

3番になってしまったのはよくないですが、ライディングもマシンも悪くなかったです。今の状況では限界までやったと思えるのですが、あとちょっと足りませんでした。走っていて楽しい大会でした。くやしいですけれど。


ベテラン本多元治が
国際A級の勝者

国際A級

本多元治(ホンダ)、成田亮(ガスガス)。ふたりのベテランの一騎打ちとなった。本多は昨シーズンは全戦にエントリーはしておらず、成田も負傷でブランクがあった。

1ラップ目は本多が5点でベストラップ、2ラップ目にたった3点のベストスコアをマークしたのは成田だった。成田は1ラップ目は減点を重ねたが、2ラップ目に挽回。あと一歩で本多には届かなかったが、見事な復帰線となった。

本多は2ラップ目に5点を取って点数を増やしたが、成田に4点差で勝利した。ベテラン勢がひしめく国際A級。若手の台頭が望まれる。

【本多元治のコメント】

朝の練習まではすごく調子が悪くて、そのまま試合になってしまったのですが、自分の感覚よりちょっといいスコアで1ラップ目を終えられたので勝利も意識しました。でも亮くんがすごくいい点数で回っていたのがわかっていたので、どうかなぁと思いましたけど、勝ててよかったです 。

 


国際B級初優勝
I武井誠也

国際B級

昨年、3位に一度入った武井誠也(ホンダ)が、開幕戦で一気に勝利した。第1セクションから5点を取るなど、1ラップ目はよくなかったというが、2ラップ目に復調して国際B級初勝利だ。

今回は、上位入賞者にベテラン勢が目立つ中、表彰台の中央は、がっちりと若いパワーが射止めて見せた。

【武井誠也のコメント】

1ラップ目はだめで、2ラップ目によくなったんですけど、今日は優勝は無理かなぁと思ってたんですが、初優勝できて、うれしいです。今年は、できたら残りも全部勝つつもりで、がんばりたいと思います。

 



Copyright 2003 Motorcycle Federation of Japan All Rights Reaserved.
|