レースウイークを通じてドライコンディションとなった岡山ラウンド。JSB1000クラスは、20周で争われた。まずポールポジションの中須賀克行が好スタートを切り、ホールショットを奪うと柳川明、秋吉耕佑、山口辰也、清水郁己、今野由寛、東村伊佐三、片平亮輔、須磨貞仁、武田雄一、須貝義行と続いていく。秋吉は1コーナーからウイリアムズコーナーへの切り返しで柳川をかわし2番手に上がるとトップの中須賀をピタリとマーク。オープニングラップから中須賀と秋吉が3番手以下を引き離し一騎打ちのバトルを展開していく。秋吉は2周目に、このレースのファステストラップをマーク。中須賀にプレッシャーをかけていくが、中須賀も3周目に自己ベストをマークし秋吉を引き離しにかかる。トップに立ちたい秋吉だったが、ペースを思うように上げることができずジリジリと、その差は開いていく。後方では、柳川が3番手、山口が4番手を単独で走行。5番手の清水の後方に今野が迫ると9周目のバックストレートからヘアピンのブレーキングで今野が清水をかわして5番手に上がる。さらに後方では須磨、武田、片平、吉田光弘、須貝の5台が8番手争いを繰り広げていた。 レース中盤、トップを独走していた中須賀だったがダブルヘアピン1個目の進入でニュートラルに入ってしまい、突っ込み過ぎてしまう。あわやコースアウトという場面だったが、何とかコース上に留まり、トップをキープ。中須賀は、このとき後ろを確認し、秋吉と差が開いていることが分かったという。この後は、思うようにペースを上げられなかったとう中須賀だったが、トップ独走は変わらず、そのままチェッカーフラッグを豪快なウイリーで受けた。秋吉は8秒以上の差をつけられ2位。3位に柳川が入った。4位に山口、5位に今野、6位に清水と続いた。加賀山の代役で出場した武田は、7位でゴール。以下、吉田、東村、須貝、須磨、片平の順でチェッカーフラッグを受けた。
photo by H.Wakita/Y.Harada(c)