3番グリッドからスタートした野左根航汰が好スタートを決め、ホールショットを奪う。ポールシッターの渡辺一樹は2番手で1コーナーへ、3番手には岩田悟がつける。2番グリッドからスタートした生形秀之は、スタートでやや出遅れると、1コーナーのブレーキングで浦本修充と接触し、アウト側にはらむと、そこにきた中本郡に接触、2台はコースアウトを喫し、最後尾からの追い上げとなってしまう。オープニングラップのモスエスで野左根をかわした渡辺は1周で野左根にコンマ7秒の差を付け、トップでコントロールラインを通過。野左根、岩田、浦本、野田弘樹、井上哲悟、高橋英倫、大木崇行らが続く。
2番手につけていた野左根だったが2周目のヘアピンコーナーのブレーキングでミスしてしまい4番手までポジションダウン。3周目の1コーナーでは浦本が岩田を抜き2番手に浮上。4周目のヘアピンコーナーでは野左根が3番手に挽回すると5周目には浦本から2番手を奪い返す。浦本、岩田、野左根が2番手争いを繰り広げている間に、トップの渡辺は更にリードを広げ、5周を消化した時点で2番手の野左根に約3秒の差を付けていた。しかし野左根が2番手争いをリードしてからはペースが上がり、一時は3秒以上あった渡辺との差を少しずつ詰めていく。一方、4番手につけていた岩田は2番手争いから遅れてしまい、11周目に3番手の浦本との差は1秒半まで広がっていた。
野左根はトップの渡辺を追いスパートをかけていく。その差は12周目に入った時点で約2秒半。14周目に入るころには1秒6まで詰め、残り1周で、とうとう1秒を切りファイナルラップに突入していく。野左根のペースに唯一食らいついていった浦本だったが、野左根はそれを振り切り、ファイナルラップで1分32秒695というファステストラップを叩き出す。しかし野左根は渡辺の背後まで迫ったものの、1000分の86秒という僅差で、渡辺が野左根を抑え切り今季2勝目を挙げた。野左根は悔しい2位でゴール。浦本が3位でチェッカーを受けた。独走となっていた岩田が4位。レース序盤から3台のバトルとなっていた5位争いは高橋が制し、大木が6位、野田が7位でゴール。井上、星野知也と続き、オープニングラップで18番手だった生形は10位でチェッカーを受けた。最後尾の19番手から追い上げた中本も、12位でチェッカーを受けている。
優勝した渡辺は108ポイントとなり、年間ランキングでも暫定トップに浮上。生形が6ポイント差で追う。3番手以降は高橋が95ポイント、野田が91ポイント、野左根が89ポイント、岩田が89ポイント、関口太郎が82ポイント、大木が81ポイントと拮抗している。 |