蒸し暑いレースウイークとなった第6戦。決勝日も青空が広がり厳しい暑さの中でのレースとなった。スタートでシグナルのトラブルが発生したため、仕切り直しとなり、1周減算の24周で争われた。日章旗が振り下ろされレースはスタート。今回も予選2番手グリッドからスタートした加賀山就臣が好スタートを切り、ホールショットを奪う。ポールポジションスタートの中須賀克行、秋吉耕佑、高橋巧、柳川明、山口辰也、須貝義行、今野由寛、片平亮輔、藤田拓哉と続いてく。秋吉は、2コーナーから3コーナーへの切り返しで、中須賀に並びかけると4コーナーで前に出ていく。さらに秋吉は、加賀山をバックストレートでかわしトップに浮上し、そのままオープニングラップを制すと、レースをリードしていく。秋吉は、いきなり1分27秒台に入れる速さを見せ、3周目には、このレースのファステストラップとなる1分27秒784をマーク。このペースについていけたのは、中須賀のみ。ここから秋吉と中須賀の駆け引きが始まる。一方、加賀山は、レース序盤はタイヤを温存するためにペースを抑える我慢の走りで3番手をキープする。その背後には柳川、高橋、山口と続いていた。 レース中盤になると加賀山がペースを上げ、トップグループに加わってくる。その後方では、柳川と高橋が4番手争いを繰り広げていたが、高橋が14周目にスローダウン。シフトのボルトが折れてしまい、1速のままシフトチェンジできない状態になってしまう。高橋はピットインし、マシンを修復し、再スタートするものの最後尾までポジションを落としてしまう。トップ争いは、秋吉、中須賀、加賀山の三つ巴の戦いとなるが、それも束の間だった。16周目の馬の背コーナーで秋吉がコースアウトしてしまい、ポジションを5番手まで落としてしまう。これでトップ争いは、中須賀と加賀山の一騎打ちとなるが、18周目の1コーナーで前に出た加賀山に軍配が上がる。加賀山は、ジリジリと中須賀を引き離し、1秒798差をつけトップチェッカー! 2006年の最終戦にスポット参戦して優勝を飾って以来の全日本JSB1000クラス優勝を飾った。中須賀は悔しい2位もランキングトップをガッチリキープ。柳川が3位に入り、今季2度目の表彰台。秋吉は、山口をかわして4位でゴール。山口が5位となった。須貝がホームコースで6位と健闘。以下、藤田、今野、須磨貞仁、清水郁己、東村伊佐三の順でゴール。高橋は、1周遅れの17位でゴールした。 ランキングでは、中須賀をトップに2番手に加賀山が浮上し、9ポイント差で追う。さらに柳川、山口と続き、高橋は2番手から5番手までポジションを落としている。。