ポールポジションから好スタートを切った長島哲太を先頭に、山田誓己、仲城英幸、森俊也、徳留真紀、山本剛大らが続いて1コーナーをクリアしていく。長島はオープニングラップからレースをリード。山本がひとつポジションを上げ5番手に浮上する。 快走する長島に山田だけが食らいつき、3番手以降は2周目から徐々に離されていく。山田は2周目のシケインの進入で長島の前に出るが、その後の10%勾配で長島がトップを奪い返すと、さらにペースを上げていく。2周目に森を抜き4番手につけていた山本は、4周目の馬の背コーナーで仲城をパス。3番手に浮上するが、翌周には仲城が抜き返し再び3番手に。そのわずか後方で、5番手争いは森と國峰琢磨の一騎打ちになっていた。7番手も徳留と亀井雄大の2台が争う展開。 5周目辺りから、長島と山田の差が開き始める。トップの長島は7周目にはこのレースのファステストラップとなる1分34秒146をマークし、独走態勢を築いていく。一方、山田は仲城、山本に追いつかれ、レース中盤から3台による2位争いが繰り広げられる。14周目に仲城、山本が山田を抜くが、10%勾配で2台のスリップストリームをうまく使い、山田はポジションを取り戻す。山田、仲城、山本の順にコントロールラインを通過。翌15周目の馬の背コーナーで3番手につけたのは山本だったが、シケインの切り返しで、まさかの転倒。コースに復帰できず、今季初のノーポイントでレースを終えてしまう。山本の脱落で2位争いは山田と仲城の一騎打ちとなった。16周目、仲城は最終コーナー立ち上がりから、うまくスリップを使い山田の前に出る。しかし翌周は仲城がミスをしてしまい、同じポイントで山田は2番手を奪い返すと、徐々に仲城を突き放していく。 20周のレースを制したのは長島。後続に10秒以上の差を築き、今季2勝目を挙げた。2位は山田。約1秒遅れて3位に仲城が入った。最終ラップまでバトルが続いた4位争いは國峰に軍配が上がり、コンマ2秒の僅差で森が5位。6位はレース中盤には3台で争っていたが、最終的にはそれぞれ単独で、徳留、菊池寛幸、亀井の順にチェッカーを受けた。 これまで着実にポイントを稼いだ仲城が78ポイントでランキングトップに浮上。徳留は75ポイントで2番手。山田が62ポイントまで伸ばし3番手に浮上した。國峰と亀井が58の同ポイントで続き、森が57ポイントで6番手。山本はリタイアが響き、56ポイントで7番手。今大会の優勝者、長島も、これまで2度のノーポイントレースがあるため、50ポイントの8番手となっている。