昨年に続き、ツインリンクもてぎでは2度目となる2&4レースを迎えた。今年、全日本ロードレース選手権はシリーズ第5戦として開催され、J-GP2クラスに加え、J-GP3クラスも行われた。 厳しい暑さの中で行われた公式予選。今回が3戦目となるJ-GP2クラスは前日の走行で1分53秒台をマークしている関口太郎が予選セッションも圧倒。1分54秒405をたたき出しコースレコードを更新し、同じくツインリンクもてぎで行われた開幕戦に続き、今季2度目のポールポジションを獲得した。「(1分53秒台を出した)昨日の1本目は4輪のF3が走る前だったので条件がよかったみたいですね。予選では、1分54秒台で走れていますし、肩の状態もよくなっていないので単独で逃げることができれば一番いいですね」と関口。 実際、4輪が走った後は、全体的にラップタイムが落ちていた。土曜日からフォーミュラ・ニッポンも走り始めており、予選の走り始めは路面の状況を確認してからタイムアタックに入るライダーがほとんどだった。セッション終了後は、それほど影響を受けていないという意見と、すごく影響を受けるという意見が両方聞かれた。予選2番手につけた中本郡は、影響を受けたと語った一人。「これほど路面状況が変わるとは思いませんでした。バイクのフィーリングが全く変わってしまいましたから。ベストタイムを単独で出せましたが、今ひとつ安定しないので、決勝朝のウォームアップで確認して決勝ではベストを尽くします」と中本。 フロントロウ最後となる予選3番手につけたのがポイントリーダーの渡辺一樹だった。「金曜は違うセットを試したのですが外してしまったので開幕戦の状態に戻してアジャストしていきました。シリーズを考えると太郎さんが一番のライバルになると思うので負けないように頑張ります」とコメント。 セカンドロウ4番手グリッドの野田弘樹は、「8耐マシンからの乗り換えで苦労するかと思ったけれど、今回から投入したリンクがよかったので、まだまだタイムを詰めていけると思う」と好調だ。 また、セッション序盤に1コーナーで転倒。Tカーでタイムを更新できなかった野左根航汰も注目だ。マシンは走っており、ライダーも乗れているだけにトップ争いに絡んでくる可能性は高いだろう。 決勝は関口が逃げ、それを中本、渡辺、野田、浦本修充、生形秀之、野左根が追う展開となりそう。関口のペースに何台ついていけるか? いずれにせよ関口がイニシアチブを握りそうだ。