ポールポジションスタートの関口太郎が好スタートを見せホールショットを奪う。中本郡、渡辺一樹、野田弘樹、浦本修充と予選順に1コーナーに続いて入っていくが、2コーナー立ち上がりで浦本が転倒。早くも戦列を離れてしまう。さらに最終コーナーでは中本郡が転倒。再スタートするものの大きく遅れてしまう。オープニングラップは、関口をトップに、野田、生形秀之、野左根航汰、渡辺、岩田悟、中本翔、大木崇行、星野知也、井上哲悟、高橋英倫と続いていく。 トップを走る関口はファステストラップを更新する走りを見せ、2番手以下を引き離していく。野田の背後には野左根が迫り、4周目のヘアピンへのブレーキングで野田をかわした野左根が2番手に浮上。その周のV字コーナーでは、6番手を走っていた渡辺がまさかの転倒。そのままリタイアに終わってしまう。関口は、4周目にこのレースのファステストラップをマークし、2番手を走る野左根に約5秒の差をつけ独走体制を築く。2番手の野左根も野田を引き離し単独走行となっていく。5周目には、中本翔が兄と同じV字コーナーで転倒。6番手を走り健闘していただけに残念な転倒となってしまう。4番手には生形が浮上し、岩田と高橋が追う。さらに後方では、大木と井上が7番手争いを繰り広げていた。 レース終盤になるとトップ4は、それぞれ単独走行となり、岩田と高橋がバトルを繰り広げる。その後、大きな波乱もなく関口は18周を走り切り、うれしい今シーズン初優勝を飾った。全日本では、2001年第6戦SUGO以来、11年振りの勝利だった。2位に野左根、3位に野田、4位に生形と続き、5位争いは最終ラップに前に出た高橋が制した。6位に岩田、7位に井上、8位に大木、9位に星野、10位に山村良憲というトップ10となった。 関口はこの勝利でポイントリーダーに躍り出た。岩田がランキング2位、野田がランキング3位となった。ノーポイントに終わった渡辺はランキング4位に降順。以下、生形、高橋、野左根、中本郡、大木、井上と続いている。