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写真&レポート
2012 MOTO1 ALLSTARS FINAL Round
11/4 Twinring Motegi
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栃木県ツインリンクもてぎ。晴れの天気予報通りに最高の天気の中での開催となったシーズン最終戦。 昨年まで使われていたコースの逆廻りをベースに新しいセクションとレイアウトが設定された。全てのライダーが経験値ゼロから攻略法を構築する初めてのレーストラック。
moto1PROクラスのフリー走行ではトップタイムを叩きだす快調な走りの#4三苫 進だったが決勝グリッドを決めるタイムアタックでは僅差で#1佐合 潔がポールポジションを決めて2番手グリッドへ。 #3金児"RYUTA"隆太はマシン・トラブルによってハスクバーナの公道走行車に現場で乗り換える事態となりノーマルエンジンでの戦闘力低下は否めず。 #8小林 好美は練習走行で火の止まったエンジンの調達が間に合わずに決勝レースは不出走であるDNSとアナウンスされた。
 
 
moto1PRO HEAT1
 最も第1コーナーに近いイン側先頭のポールポジションからスタートを切った佐合の更にインを突いて前に出てホールショットを獲ったのは3番手グリッドからスタートの#7森田"IKKI"一輝。
 インを刺された佐合も瞬時にラインを替えて直後の切り返しのコーナーではサイド・バイ・サイドで森田IKKIでプレッシャーをかける。
 森田IKKIにスタートで先行され3番手の位置となった三苫、背後の4番手には尻上がりで調子を上げてきている#14谷田部 高則、#5増田"JAWS"智義、#101佐々木 貴志、#16赤嶺 涼太がテール・トゥ・ノーズで続く。
 第1ダートの進入では僅かにはらんだJAWS増田のイン側に佐々木がマシンねじ込み4位へと順位をアップ、ホームストレートからのS字への進入では谷田部が三苫をかわしてポジションアップの激戦模様。更にリズムを崩した三苫は直後のダートセクションで10位までポジションを落とす痛恨の転倒。
1位を走っていた森田IKKIはレース中盤の第2ダートから立ち上がるターマックで佐合のプッシュを抑えきれずトップの座を明け渡してしまう。逃げる佐合を追うも背後にはペースを上げた谷田部が迫り来る。
 余裕すら感じさせる走りで佐合が単独でチェッカーフラッグを受けHEAT1を制し、谷田部の追撃を辛くも逃げ切った森田IKKIが2位となった。
 4位にはJAWS増田、そして今期プロクラスに昇格した#21五十住 洋佑と赤嶺がそれぞれ5位と6位にまで食い込む健闘をみせた。

 
HEAT1、スタートで佐合を抑えた森田IKKIがレースをリードしたが、前に出た佐合を再び捉えるには至らなかった。
HEAT1、第1ダートのジャンプで高々と舞うJAWS増田とそれを追うルーキー2台。五十住と赤嶺は昇格1年目からトップ争いの集団に食い込む走りをみせた。
 
 


moto1PRO HEAT2
 HEAT1のスタートで先行された森田IKKIを警戒する佐合が気合いのホールショットで第1コーナーを抜ける。
2番手グリッドからスタートの三苫はクラッチミートのミスで3番手グリッドからスタートの森田IKKIに引き続き。谷田部、JAWS増田に先行されて5位にまで転落。
 難なく独走となった佐合はレース序盤からスパートをかけて一気に後続とのアドバンテージを稼ぐ。
 2位を走る森田IKKIとそれを追う谷田部がサイド・バイ・サイドでコーナーへ進入する激しい争い。そこへ割って入ったJAWS増田が第2ダートで、谷田部のインを刺して3位に浮上する三つ巴のバトルに観衆から歓声が沸き上がる。
 レース終盤、谷田部が再びJAWS増田を抜き返す闘志みなぎる走りには会場内の盛り上がりも最高潮となった。
 後方のバトルでは赤嶺が第1ダートの進入で佐々木をパス、続く第2ダートで三苫をパスして5位にポジションを上げる速さを発揮。
 圧倒的な速さを見せつけてトップを走る佐合は一度も後続の追撃を受けないままの独走状態でゴールへ飛び込む両ヒートを制しパーフェクト・ウィンで最終戦を飾った。2位に森田IKKI、3位にはJAWS増田を抑えきった谷田部、そして見事な快走をみせた赤嶺が5位のポジションにつけた。
HEAT2、三苫を追う佐々木そして赤嶺3台連なってのスライドバトル。タイヤを滑らせながらもラインを変えてパッシングのチャンスを伺う瞬間。
HEAT2、闘志あふれる走りの2位争いで観客を魅了した谷田部。元MXIAという肩書きに納得のパワフルなスライドが信条。
HEAT2暫定表彰式。今期最後のレース終了となって和やかな雰囲気で表彰台に立つトップ6。
 
 
 
moto1OPEN
 
 決勝レースのスターティング・グリッド、ポールポジションには#300高山 直人、2番手グリッドに#119谷中 一夫、3番手に#5河野 崇史、4番手#33青木 優治。トップタイムを刻んでいた#40吉田 和司は予選でのミスがたたって5番手の位置に。
 スタートでホールショットを獲った高山に、続いて第1コーナーに向かう谷中・河野・青木の横では6番手グリッドからスタートの#12木下 裕規と吉田 和司が接触転倒でコースアウト、セカンドグループはこの煽りを受けて順位が激しく変動する事態に。
 第1ダートのジャンプでバランスを崩した河野をパスした青木が3位に浮上、2位の谷中との差を縮める。トップを走る高山は安定したハイペースで周回を重ねるが、スタート直後のアクシデントの影響もあってレース中盤の早い段階で周回遅れのマシンが発生する予想外の展開でトップの高山のペースが鈍る。
 この隙に高山との差を縮めた谷中はレース終盤には高山の背後で強烈にプッシュする位置にまで肉迫する。更に3位を走る青木も谷中を射程距離に捉えて離さない。
 4位を走る河野はターマックで青木との差を縮めるもダートで今一歩詰め寄れない展開が続く。
テール・トゥ・ノーズの息詰まる団子状態が最後まで続いたレースだったが、先頭を走る高山は走りを乱さずに見事なポール・トゥ・フィニッシュでチェッカーを受けた。
 この勝利で高山はシリーズチャンピオンを確定させると同時に300ccにボアアップしたマシンでOPENクラスに挑戦する今期のプロジェクトも目標を達成しての完了となった。
 2位の谷中と3位の青木も最後まで追撃の手を緩められない緊迫した展開のレースを走りきって勝ち取った表彰台の喜びをチームメイトと分かち合い、歓声の中で最終戦を終えた。
 
マシンの軽さを生かして前に出るもパワー差で跳ね返されるレースが続いた高山。シリーズチャンピオンを手にした喜びもひとしお。
一時はトップを走る高山を激しくプッシュした谷中だったが、背後に詰め寄る青木によって2位を固持する展開に。
2位争い、大きく順位が変動するポイントでもあるダートセクションでは緊迫感あふれる接近戦が続いた。
   
レース経験豊富なベテラン・ライダーからルーキーまでバラエティに富んだ系譜のライダーが激突するOPENクラス。表彰台の顔ぶれもクセ者揃い。
   
 
   
 
moto2
 ポールポジションを獲得した#8中木 亮輔、トップタイムをマークしながらも予選で中木に遅れを取った#52野左根 航汰は2番手に。3番手には#10瀧川 貴士。グリッド最前列にはターマック・スペシャリストがマシンを連ね、グリッド2列目先頭の4番手には今期のOPENクラスでトップグループの1角を担った#48古川 和由。
 そして、この決勝レースの結果によっては逆転でシリーズチャンピオンの可能性を残す#41新井 誠が5番手グリッドに立ち、ランキングトップの#3久保 晶との争いに注目が集まる。
 気合の入ったスタートを決めてホールショットを奪った中木に続いて、野左根もテール・トウ・ノーズで続く。そして鋭いスタートダッシュで新井が瀧川と古川をかわし3位に順位を上げ序盤から激しいポジション争いで第1ダートへなだれ込む。
 続く第2ダートの180度ターンでイン側のラインをとる中木、アウト側からスピードを乗せて向きを変える野左根のインを刺した新井が2位へ浮上した瞬間にトップを走る中木がスリップダウン。そして加速状態に移った新井は倒れる中木のマシンを避けきれずにエンジンストール。
 幸運にもアウト側のラインを取っていた野左根はこのトップ2台の転倒によって労せず単独トップとなり後続にも大きなアドバンテージを稼ぐ。2位に瀧川、3位に古川、そしてランキングトップの#3久保 晶が4位、5位にはスポット参戦のエンデューロ・ライダー#54土井原 弘樹が食い込む。
 エンジンの再始動に手間取った新井と中木がようやくレースに復帰した時点での順位はそれぞれ12位と16位。苦しいポジションからの追い上げでどこまで順位を戻せるかが焦点となった。
 トップを走る野左根に差を広げられていた2位の瀧川だったが、レース中盤にはその差を少しずつ縮め始め、遂にはコーナーの進入で並び入る位置にまで詰め寄るが、走りを乱さない野左根にあと一歩のところで攻め切れない。
 予選ではペースの上がらなかった#7大場 和樹はレース中盤からようやくペースを取り戻し、5位を走る土井原をパスして4位の久保をプッシュする。そして、この時点で中木は驚異的なハイペースでパッシングを重ねて8位まで順位を戻していた。
 ターマックの最終コーナー手前の路面が荒れた区間の処理が抜群に上手い中木は最終コーナーからの脱出速度が速くホームストレートから第1コーナーのS字までの区間で次々に前走車をパスしていく。
 観客も目前で繰り広げられる見事なパッシングに一際高い歓声を上げていた。
 レース終盤、2位を走る瀧川のチャージを振り切り再び差を広げたた野左根は堂々たる走りで最初にチェッカーフラッグを受けて最終戦を優勝で飾った。2位にはスポット参戦ながら卓越したスピードをみせた瀧川、そして3位を奪取したのはゴール直前に古川までもかわした執念の走りの中木。4位古川、5位久保、6位大場という結果になった。
 スタート直後の転倒でリズムを崩した新井はペースを取り戻す事が出来ず8位まで順位を戻したところでレース終了となり手に入れかけたシリーズチャンピオンの座も久保に明け渡す結果となった。
J-GP2での優勝、モタードへのスポット参戦とホットな話題を提供し続けた野左根。最終戦は完璧とも言えるレース運びで優勝を手にした。
スポット参戦ながら、一時は野左根を追い詰めるスピードをみせた瀧川。モタードでレース経験を重ねる新時代のライダー。
鈴鹿8耐でも発揮したロードレーサーとしての経験値の高さを見せつけた中木。転倒からの追走劇はこの日一番の盛り上がりで多くの観客に鮮烈な記憶を植えつけた。
 
MX上がりの久保のハングオフ、ロードレース上がりの大場はバランス取りの足を出しての進入スライド。モタードを象徴するようなカテゴリーを超えたバトル。
レースも終わって、結局シリーズチャンピオンって誰なの? といった会話で盛り上がるライダー達。