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全日本選手権シリーズランキング
 

写真&レポート

4連勝の黒山健一
最終戦を前に15ポイントリード

腕の故障に悩まされた小川友幸
しかし
2位を確保

前戦に引き続き
3位表彰台を獲得した渋谷功

国際A級スーパークラス

2009全日本トライアル選手権シリーズ第6戦中部大会

いよいよ2009年全日本選手権シリーズも終盤戦を迎えた。前回中国大会は国際B級クラスを先行してスタートさせるという変則実験的タイムスケジュールをとったが、今回の中部大会は通常の競技(12セクション2ラップ)ののちに、国際A級スーパークラスのみ3セクションのスペシャルセクションを実施するという、これまた全日本シリーズの中では特異なスタイルをとっている。

開幕戦で1敗した後、3戦連勝の黒山健一(ヤマハ)。前回中国大会で、ランキング2位の小川友幸(ホンダ)が4位と低迷したことで、タイトル争いはぐっと優位となっている。とはいえ、1戦1戦、1セクション1セクションを大事に戦うのがトライアル。その姿勢は、ポイントリーダーも挑戦者も変わらない。

小川(友)は、前回中国大会で痛めた指の故障を引きずっている。本人は大丈夫と胸をはるが、周囲はいまだ心配そうだ。

試合はそのとおり、最少減点に抑える黒山に対して、不本意な5点を重ねる小川(友)という展開で始まった。序盤6セクションまでは小川(友)の不調を尻目に、渋谷勲(ホンダ)が黒山に僅差で2位につけた。復帰後、前回中国大会で3位表彰台までポジションを戻した渋谷だが、今回は勝利も視野に入りそうだ。
逆に、どうにも波に乗れないのが野崎史高(ヤマハ)と小川毅士(ホンダ)。 両者とも大事なポイントで5点をとって減点を加算していく。特に小川(毅)は第9セクションまでに5つの5点をとる状態で「最下位になってもおかしくない」と覚悟を決めたほどだった。

1ラップ目、黒山は第9セクションでミスをおかしての5点を含んで減点は8点。2位はそれでも小川(友)が15点でつけた。渋谷はキョウセイ名物のヒルクライムを連続で5点となったり、最終セクションの岩登りでタイミングを崩して5点となったりして、優勝争いはおろか3位に落ち着いて2ラップ目の追い上げにかけることになった。

しかし2ラップ目も、戦況は大きくは動かなかった。スコアのよかった黒山はますます調子を上げ、2ラップ目はたったの2点。小川(友)もそこまでとはいかないまでも7点でこのラップを終えた。3位の渋谷は10点。みな、1ラップ目より減点をへらしてきて、順位が変わることはなかった。

注目は、小川(毅)と柴田暁(ホンダ)が2ラップを終えて同点で並んだことだ。柴田は小川と同じチームミタニの国際A級スーパークラス1年生。小川(毅)にすれば負けるわけにはいかない。あまりに歯車が噛み合わない戦いを続けてきた小川(毅)が、柴田との接戦を意識して、もう一度試合を阻止切り直して戦いのモードに入った。

残るはスペシャルセクション3セクション。上位陣は、計算上はスペシャルセクションでの逆転劇もありうるが、現実的に順位が変わる可能性はほとんどなかった。変わるとすれば、小川(毅)と柴田の5位争い以降のポジションだった。

スペシャルセクションは、勝負の最後の仕上げであると同時に、つめかけた観客の前でのテクニックの披露でもある。成績がほぼ決まりかけている上位陣は、勝負のプレッシャーから解き放たれて、ダイナミックなセクション攻略に集中できる。

しかしそんな中、3つのスペシャルセクションを最も好成績で走り抜けたのは、柴田との勝負がかかっている小川(毅)だった。黒山、野崎が5点、小川(友)が6点減点したスペシャルセクション群を、小川(毅)は3つともクリーンしたのだった。

これで5位は小川(毅)のものとなった。小川(毅)とすれば5位は不本意だが、6位にまで落ちなかったことでまずは一息がつけた。

勝利はもちろん黒山。これで4連勝とともに、小川とのポイント差を15点に広げた。最終戦では、10位に入ればタイトルを決定することになる。

小川(友)は、勝利を意識しての戦いも、最後には腕がいうことを利かなくなり、ひとつめのスペシャルセクションではあえなく5点となるなど、やはりハンディは大きかった。

【黒山健一のコメント】

結果的には差をつけての勝利でしたけど、1ラップ目は走りがかたかったですね。同じ勝利でも、最初から完成度の高い走りができるようにしたいところです。1ラップ目の第9は完全な失敗でした。スペシャルセクションのふたつめは、気のゆるみですね。勝負の上では関係のないミスですが、大勢のお客さんの前でなさけなかったです。次はリタイヤしなければタイトルが決まる計算ですが、やはりそんなことではいけないので、勝ってタイトルを決めたいと思います。

【小川友幸のコメント】

腕が上がった、腕が吊ったというのはこれまでもよくあることでしたが、完全にいうことをきかないというのは初めての経験でした。けがの影響は当然ありましたが、けがをかばって、妙な力の入り方をしているとか、そういうことが原因だったかと思います。今日は、けがはあったものの、久しぶりに乗れている実感があったので、勝ちたいという思いで走ったのですが、2ラップ目後半、特にSSのひとつめでは、完全に腕がいうことをきかなくなっていました。

【渋谷勲のコメント】

マシンの仕上がりもどんどんよくなっていって、自分の好みにも合っている。自分のライディングも、今回の試合についてはふだんの練習通りのものが出せたという感じです。全体に満足のいく試合ができましたが、まだいくつかのミスがあって、それで上位に離されているので、そのへんを課題にして、いつも同じ人が勝っている状況をひっくり返したいと思います。


野本佳章がIAクラス2勝目
タイトル争いにつめよっている

国際A級

技のうまさはピカイチなのに、これまでわずか1勝の野本佳章(ベータ)が、1点を争う神経戦を制して国際A級での2勝めを飾った。野本は5点も3点もなく12セクション2ラップを走りきり、わずか減点6で勝利。2位の藤巻耕太(ガスガス)に4点差だった。

最多クリーン賞は、2位に入った藤巻が得た。藤巻は1ラップ目の第6セクションで5点となっているが、結果的にはこの時点で勝利の目は消えたことになる。藤巻のクリーン数は20。24セクションのうち20セクションでクリーンしていても勝てない現況が、国際A級の群雄割拠ぶりを現している。

タイトル争いは、第2戦で勝利した藤巻がリードを保っているが、野本が8点差までつめよっている。最終戦SUGOが注目だ。

【野本佳章のコメント】

今日はいいペースで走れました。きのうから勝つ気でいました。みんなにいわれるんですけど、詰めが甘いって。2ラップめ3ラップめになると、どうも無意識にセクションをなめてしまうみたいなところがあるようです。なので毎回ひとつひとつのセクションを新たな気持ちで走ることが、課題でした。これで2勝目。もっと勝っててもいいんですけど、もうしわけないです。もっとがんばらないといけないですね。

 


I連勝の山本直樹
最終戦を待たずタイトル決定

国際B級

山本直樹(ホンダ)が開幕戦から負け知らずの5連勝を飾った。とはいえ、2ラップめの第9セクションまで、山本は松岡一樹(ホンダ)にリードを奪われていて、勝てないかもしれないという思いを感じながらの薄氷の勝利だった。

松岡は第9セクションで5点となったことで逆転を許し、初勝利のチャンスを断たれてしまった。

今回の山本の勝利で、ランキング2位の松岡とのポイント差が31点に広がった。その結果、山本の国際B級チャンピオンが決定した。2009年トライアルチャンピオンの一番乗りだ。

【山本直樹のコメント】

1ラップめに2点差で、そのあとも松岡くんにすぐ前を走られて、クリーンする姿を見せられてプレッシャーを与えられ続けでした。今日はもう勝てないかと思ったけれど、最後まであきらめずに走った結果、勝ててよかったです。

 



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