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全日本選手権シリーズランキング
 

写真&レポート

雨で悪化したセクション
北海道を制した黒山健一

小川友幸は2位に

野崎史高はミスが重なり3位

国際A級スーパークラス

2009全日本トライアル選手権シリーズ第4戦北海道大会

2009年全日本選手権第4戦は北海道大会。5月に開催予定だった近畿大会が、新型インフルエンザが日本上陸したタイミングに遭遇してしまい中止となり、8月になったというのに今年はまだ2戦しか消化していない。北海道大会は毎年恒例の和寒町わっさむサーキットでの開催だが、今回は久々に、雨模様の北海道大会となった。

開幕戦の勝利を小川友幸(ホンダ)に譲り、しかし第2戦九州鹿児島大会で勝利を取り戻し、ランキング上でもわずか3点ながらリードを摂っている黒山健一(ヤマハ)。両者は一勝一敗で、今シーズン3回目の対決の日を迎えた。第1セクションは、例年同様の岩を配置した登りセクション。前日夜半からの雨で、セクションは少々難度を下げられて設定されていた。とはいっても、雨を含んだわっさむの土は、重たくつるつるで、すべてのライダーを苦しめていた。

第1セクションでは、小川友幸が5点をとった。第1セクションはなかなかむずかしかった。田中善弘(ベータ)、小川毅士(ホンダ)が3点。小川友幸をはじめ、柴田暁(ホンダ)、西元良太(スコルパ)、斎藤晶夫(ホンダ)が5点。こんな中で野崎史高(ヤマハ)が2点,渋谷勲(ホンダ)が1点と健闘。ここをクリーンしたのは、たった二人となった。ひとりは、第2戦優勝の08年チャンピオン、黒山健一。もうひとりが、第2戦終了時にはランキング7位と、不本意な低位置につけてしまっている尾西和博(ホンダ)だった。

第2セクションは、斜面を深く削って崖を演出。さらに頂点にはコンクリートブロックを配するという難ヒルクライム。ここは4人がクリーン。黒山、小川友幸、そして渋谷と田中だった。小川毅士はここでは3ラップともに5点となってしまっている。柴田が3点,尾西が2点、そして野崎が1点だった。

3セクションは、林の中の大岩を登るテクニカルな設定。ここをクリーンしたのは、小川友幸と野崎の二人だった。ここはふたりのクリーンの他、渋谷が3点、黒山が1点となった以外、6人が5点となった。クリーンが少なく、5点が多い。今回の北海道大会は、なかなか険しい。

本部から見て一番奥に設定された第4セクションは、出口にジャンプしながら岩を飛び越えるポイントが用意されていた。これも難所だ。トップグループがここにさしかかった頃は、雨が一時的に激しくなっていた。しかし結果的には、ここはクリーンしたライダーも多かった。クリーンは4人。黒山と野崎、小川友幸と渋谷。クリーンは増えたが、ほかは全員が5点というコントラストとなった。
第5セクションは、土主体の設定。雨が降って、油断できない滑りやすい設定となっている。大岩はないが、クリーンするにはなかなかの難所で、クリーンはふたり。黒山と野崎、ヤマハ勢の二人のみだった。小川友幸、小川毅士、そして柴田の3人が1点、田中が2点。その他4人が5点となった。

第6は川の流れを横切っての上り下り。黒山にとっては、ここから調子を崩すことが多かった、鬼門ゾーンのはじまりでもあった。しかし今回は見事にクリーン。黒山、小川友幸、田中の3人がクリーン。野崎と渋谷が1点、小川毅士、尾西、柴田の3人が3点で西元と斉藤が5点。1ラップ中盤にして、黒山の優位は明らかだった。

続く第7セクションが、今回のひとつの勝負どころの一つとなった。滑る、上り坂、高い岩。むずかしいポイントが絡み合って、しかも時間もギリギリ。少し手こずっていると、あっという間に1分の持ち時間が経過してしまう。トライするライダーが次々に5点となっていく。野崎も、そして小川友幸も5点。このままでは全員が5点かと思われたが、黒山が奇跡とも思える1点で通過した。リードをとっている上に、ここでさらにリードを広げた黒山だった。

第8は、再び川。ここは4人のクリーンを出した。黒山、小川友幸、野崎、そして渋谷。小川毅士と渋谷が1点、尾西と柴田が3点。5点は西元と斉藤の二人だった。黒山が鬼門としていた川のセクションだが、今回に限ってはクリーンの多い設定となっていた。
第9は複雑なラインが設定されていて、時間がギリギリ。渋谷がするりとクリーンして気を吐いたが、渋谷以外のクリーンは黒山のみ。野崎と小川毅士が1点、小川友幸が3点。ほかの5人が5点という難所になった。

しかし最大の難所は10セクション。晴れ用設定、ほぼそのままで当日を迎えたこのセクションは、スーパークラスのみならず、B級までの3クラスの全員が誰一人として走破できないという異常事態となった。果敢にトライするライダーも少なくなかったが、結果としてここはノーカウントのセクションとなった。

1ラップ目、校長の黒山は7点。2位につけたのが野崎で15点。小川友幸は19点で3位。これに僅差で4位と続いたのが21点の渋谷だった。このペースでいけば、黒山の2連勝はまちがいない。しかし2ラップ目、雨がコンディションを悪化させていた。黒山も減点を増やしてきた。第3セクション、そして第9セクションが5点。しかし黒山を追うべき野崎と小川友幸も、同じく減点を増やしていた。特に野崎は、黒山や小川友幸よりも二つも多くの5点をとってしまっていた。これで、2位の座は小川友幸のものとなった。

3ラップ目、黒山と小川友幸の点差はほぼ変わらない。野崎がさらに減点を増やしてしまった。そして渋谷がクラッシュの体の痛みでペースを乱し、反対に小川毅士が4位に進出した。果敢なトライが実を結びつつある田中善弘が5位。渋谷は1ラップ目の手応えを感じながらも、6位で2回目の全日本を終えることになった。

【黒山健一のコメント】

「1ラップ目はいい調子でした。いい集中ができていたし、かなり気分よく走れました。今回の勝利というより、いつも、今回でいえば6、7、8セクションあたりで調子を崩していたので、そこだけはしっかり走りたいと思っていました。それができたので、今回の大会はよかったと思っています。1ラップが終わったところで、勝てるかなと思いましたが、その後減点を増やして、3ラップ目の7セクションを2点で抜けられたところで勝てたかなと確信みたいなものができました」

【小川友幸のコメント】

「第1セクションの5点で流れをつくれずに終わってしまいました。1ラップ目の黒山選手との減点差が、今日の減点差のほとんどですから、特に1ラップ目の5点が減らせていたら、チャンスはあったと思います。2連勝を奪われてしまいました。残り3戦、少なくともふたつは勝たなければいけませんから、挽回するべくがんばりたいと思います」

【野崎史高のコメント】

途中の経過は、ぜんぜん知りませんでした。前半はふつうに走れていたんですが、2ラップ目、3ラップ目にちょっと崩れてしまいました。走りはそんなに悪かったとは思わないんですが、結果がすべて、というところです」


4年ぶりに優勝した小野貴史

国際A級

小野貴史(ホンダ)がA級2勝目をあげた。目の前でライバルが減点を重ねていくのを見て、ある程度自分の調子がいいのは把握していたが、勝利をつかんでいるとは認識できていなかったようだ。小野の前回の勝利は地元のSUGOでのものだったから、地元以外の今回の勝利は大きな自信となったにちがいない。

2位は野本佳章(ベータ)。同点で宮崎航(ベータ)が3位となった。野本と小野は3点差だった。ランキングトップの若手のホープ藤巻耕太(ガスガス)は滑る土に手こずりながら4位。ポイントリードを9点に広げている。

今回は出走が15台なので、選手権ポイントは7位まで与えられる。

【小野貴史のコメント】

「雨が降ったので遅回りして、みんなの走りを見てラインを判断してトライしようという作戦があたったようです。みんなの走りを見て走っていたので、2位か3位にはなれるなと思っていたんですが、勝てるとは思っていませんでした。優勝は2回目。長くやっていればいいこともあるので、やめられないですね」

 


I連勝する山本直樹

国際B級

山本直樹(ホンダ)が無敵の3連勝。今回は難セクションだった上、序盤の出遅れを取り返しての勝利だった。

2位は安岡護(ホンダ)。山本とは11点差。最終ラップにポジションをあげて2位を獲得している。

3位はベテラン大西貢(ホンダ)。大西は難攻不落の最終セクションを、ただひとり3点で抜けている。ここは大西の第1ラップ以外はすべてのライダーが5点になっているから、この3点は貴重だ。

ランキング2位の松岡一樹(ホンダ)は8位と苦戦。ランキング2位は変わらないが、トップの山本の60点に対して松岡は35点。3戦目にして、すでに大差を付けられてしまっている。

【山本直樹のコメント】

「滑るところが苦手なんで、きょうはむずかしかったです。1ラップ目は6位で、2ラップ目が2位。最後に勝てたんで、今日はよかったと思います」

 



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