レース情報 ライセンス ダウンロード おすすめショップ 当協会について
 
rece
種目別最新情報
tree01 ロードレース
tree01 モトクロス
tree01 トライアル
tree01 スノーモービル
tree01 スーパーモタード
tree01 エンデューロ
tree02 その他競技種目
レース観戦情報&レース結果
tree01 ロードレース
tree01 モトクロス
tree01 トライアル
tree01 スノーモービル
tree01 スーパーモタード
tree02 エンデューロ
レースカレンダー検索
TV放送予定
tree02 BS , 動画配信
国内競技規則書
FIM規則(和訳)
公認車両
公認用品・部品
アンチドーピング
全日本選手権シリーズランキング
 

写真&レポート

優勝した黒山健一

野崎史高は2

小川友幸はミスが重なり3位

国際A級スーパークラス

2009全日本トライアル選手権シリーズ第2戦 九州大会

2009年全日本選手権、その第2戦。3年目の鹿児島大会。鹿児島大会は、当初2年限りの予定でスケジュールが組まれていて、今年は開催の予定がなかったのだが、九州での全日本の存続があやぶまれ、九州内外の要望にこたえるかたちで3回目の鹿児島大会となった。お天気も薄曇りで、ちょっと汗ばむくらいのさわやかなコンディション。トライアルを知らないお客さんの来訪も多く、錫山は初夏のにぎわいとなった。

開幕戦で久々の勝利を飾った小川友幸(ホンダ)は、今回も幸先のいいスタートを切った。難度の高い第1セクションを抜けたのは3人のみ。前回最下位に甘んじた坂田匠太(ガスガス)が2点で抜けたものの、その後にトライしたライダーは次々に5点となった。小川友幸は1点でここを通過、さらに小川毅士(ホンダ)がクリーン。二人の小川が試合をリードする試合展開となった。

ゼッケン1を奪還した黒山健一(ヤマハ)は、第1セクションを5点となった以降も、なかなか調子が上がらない。2セクション以降4セクションで連続の1点で、クリーンがひとつもないまま1ラップ目の中盤を迎えた。

野崎史高(ヤマハ)は、開幕戦で4位と屈辱の結果となったが、今回は復調の兆し。第1セクションは5点だったが、その後はよくクリーンもして、優勝戦線に名乗りをあげたいところ。

試合の流れが変わったのは、黒山健一がこの日はじめてクリーンをした第6セクションからだった。小川友幸はここを3点、2点となった第5セクションを含め、黒山の追い上げがはじまった。第7セクションは難度が高く1ラップ目は全員が5点となったが、それ以外の後半セクションのすべてを黒山がクリーンし、一方小川は1点をぽつぽつと献上して、結局序盤の小川の優位はどこへやら、1ラップ目が終わったときには、わずか1点差に迫られていた(ただしタイムオーバーがあって、これを含めるとこの時点で2点差ということだった)。

2ラップ目以降、小川友幸の再逆転はならなかった。2ラップ目の黒山はこの日のベストラップの10点をマーク。くいさがるライバルを一気に引き離しにかかった。小川友幸は2ラップ目にその倍の21点を失って、その差が一気に10点近いものとなってしまった。

2ラップ目が終わって小川友幸は、しかし2位をキープ。3位は野崎史高で、小川毅士は野崎よりラップあたり10点近く減点が多く、今回は4位をキープしてしまっている。

本来なら、ここに加わってくるべき存在が、渋谷勲(ホンダ)。開幕戦は欠場したが、第2戦から戦線に復帰した。しかしまだ新しいマシンの仕様のセッティングが決まっておらず、悩みながらのライディングで本領を発揮できていない。

ニューカマーでは、1ラップ目には柴田暁(ホンダ)が5位と気をはいた。減点32点は渋谷の33点をもしのぐ好成績となった。しかし柴田は、その後が続かない。なんと2ラップ、3ラップはすべてのセクションで5点となって、順位を10位まで落としてしまった。結果を出せるめどはついたから、次の戦いも期待が持てる。

逆に後半で結果を伸ばしたのは斎藤晶夫。1ラップ目は最下位の12位ながら、ざっと10点ずつ減点を減らして最後には7位までポジションをあげてきた。ルーキーが好結果を出すのはむずかしいものがあるが、今年の昇格組の活躍は、今シーズンの楽しみのひとつとなっている。

さてトップ争いは、3ラップ目に入っても変わらず黒山が優位に立っている。3ラップ目の変化と言えば、野崎が黒山と並ぶベストラップをたたき出したことだ。逆に黒山は、3ラップ目後半にマシントラブルを発生させて、自慢の高回転域が使えなくなった。これで最終セクションでは前転して5点となってしまったが、それでもトータルでは2位に5点差で勝利を得た。

黒山に続く2位は、小川友幸ではなく、野崎になっていた。小川友幸の不調に野崎の後半の好調が重なって、野崎は3点差で小川友幸をしのいで2位表彰台の獲得となった。

今年からマシンをスイッチした田中善弘(ベータ)が渋谷に20点差ながら6位を獲得。スーパークラスのポイント獲得は10位までとなっているが、2戦を終えて、12人の参加ライダー全員がポイントを獲得。上位陣の争いにも加えて、今シーズンのスーパークラスは順位の入れ替わりが大きく、目が離せない。

黒山健一のコメント】

「序盤は不本意な減点が続きましたが、2ラップ目の第1セクションでクリーンを出せて、これで自分が本来の調子を発揮できていることを確認でき、そこからはいいペースで試合を運べました。最後にはマシンにちょっとトラブルが出て、高回転を使えなくて苦しいトライになりましたが、点差があったので安心もありました。前回は不調にもかかわらず2位になれたし、今回はトラブルの発生が終盤だったということで、運は向いているなと思います」

野崎史高のコメント】

「2位表彰台はうれしくないことはないですが、目標は優勝以外にないので、やはりちょっと残念です。3ラップ目には納得のいく減点で帰ってこれました。しかし結果的にトップとあまり差がない2位となってしまったので、くやしい結果ともなりました。今回はスロースタートでしたね。次はこのへんを克服して、がんばりたいです」

【小川友幸のコメント】

「ラップを重ねるごとに減点が増えていって、今回はなさけない戦いとなりました。こんなのは、はじめてのことかもしれません。セクションはよかったし、マシンにも不調はなかった。ライディングも、そんなに悪いものではなかったと思います。でもだめでした。3位という結果も良くないですか、今年は勝利をしていますから、去年とはちがいます。巻き返しますよ」


国際A級クラスでは初優勝
藤巻耕太が好調だ

国際A級

藤巻耕太(ガスガス)が好調だ。開幕戦ではベテラン小森文彦(ホンダ)の前に2位に甘んじたが、今回は見事勝利を得た。

藤巻は1ラップ2ラップともに一桁減点にまとめたが、3ラップ目に16点と減点を増やしてしまった。ここに乗じて、宮崎航(ベータ)がくいさがるが、わずか1点差で藤巻の勝利となった。宮崎は2位。3位は開幕戦勝利者の小森文彦(ホンダ)。

1ラップ目に2位だった野本佳章(ベータ)は4位。ちょっとしたミスで順位が入れ替わる今シーズンの国際A級となっている。

【藤巻耕太のコメント】

「去年より、テクニックが上がっているという実感はあります。このまま勝ち続けたいところですが、まだまだ不安も多いです。今回も3ラップ目に減点が多くて、あぶなかったです。次回以降、このポジションを安定して残せるように、がんばりたいと思います」

 


I開幕戦に引き続き優勝した
国際B級、山本直樹

国際B級

開幕戦で勝利を飾った山本直樹(ホンダ)が2連勝。しかも今回は、2位に26点、倍以上の点差をつけての圧勝だった。その勢いは、開幕戦をしのいでいる。

2位藤原竜(ホンダ)ははるばる東北からの出場。3位吉良拓也は愛媛県の若手ライダー。藤原は開幕戦不出場、吉良は14位でかろうじてポイントを獲得しているが、今回は一躍上位入賞となった。

【山本直樹のコメント】

今回はセクションが難しいと聞いていたので、楽しみにしていました。そのとおり、難しいセクションでしたが、意外にクリーンも出て、よい走りができました。まだ16歳になっていませんが、今年はもてぎの世界選手権のユースクラスに賞典外で参加できることになったので、これもがんばりたいと思います」

 



Copyright 2003 Motorcycle Federation of Japan All Rights Reaserved.
|