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写真&レポート

小川友幸が開幕戦を制す

黒山健一は二

1ラップ目に素晴らしい
走りを見せた小川毅士

国際A級スーパークラス

2009全日本トライアル選手権シリーズ第1戦 関東大会

2009年の全日本選手権が開幕した。開幕戦は、今年も茨城県桜川市真壁トライアルランド。国際A級スーパークラス、国際A級、国際B級の3クラスの全日本選手権にエキシビジョン125ccクラスを加えて4クラスの開催は、これで3年連続となった。お客さんは2500名、参加者は4クラスあわせて116名。曇りでちょっと肌寒かったが、関東のトライアルメッカは今年も熱かった。

昨年ゼッケン1を奪い返した黒山健一(ヤマハ)に対して、再びタイトル争いの土俵を築けるか小川友幸(ホンダ)、また今年こそ、二人の争いに加わりたい野崎史高(ヤマハ)と、トップ争いはこの3人が指定席。しかし開幕戦は、第1セクションからいい意味でその予想がひっくり返されることになった。

この3人を含む、すべてのスーパークラスライダーが第1セクションの難所を克服できずに5点となっていく中、ここを華麗に1点で抜けたのが、小川毅士(ホンダ)だった。第1セクションにして、ほかのライバル全員に4点リードのトップに立った。

その後も、毅士の勢いは、変わらない。第2セクションで5点となって、第1セクションでのリードを返上しかけたが、序盤のスーパークラスの面々は、減点を取り合いながら勝負を戦っていた。3セクションを終えたところでは、毅士はチャンピオン、黒山健一もチームの先輩、小川友幸もさしおいて、堂々のトップを走っていた。このまま、1ラップ終盤まで、毅士はトップを守ることになる。

意外な不調は野崎だった。トップ3人は、3セクション以降はほとんど減点なしで試合を進めていくが、野崎は減点もあり、また5点も多い。高さと過激さで定評のあるスーパークラスのセクションだが、今回は抜けられる要素の多い設定で、5点は極力出さずに走っていく必要があった。

最初に5点をとったきり、以後は5点なしで1ラップを走りきったのが小川友幸。尻上がりに調子を取り戻し、最終セクションで小川毅士をかわすとここではじめてこの日のトップに立った。

この日、黒山健一はいつもの強さがなかった。いつもなら、最初からクリーンを重ねてライバルを圧倒し、出遅れたときでもぐんぐん調子を上げて追い上げてくるものだが、ペースに乗りかけたところで5点となったり細かい失点が続いたりする。なんでも、このシーズンから乗り方を変えて、その移行途中での過渡期であるという。練習での合格点と、実戦とはまた別の評価があるようだ。

しかしそれでも、黒山は2位小川毅士には追いついて、2ラップめを終了した。2ラップを終えたところで、トップの小川友幸は30点、小川毅士と黒山は36点。まだまだ、試合はひっくり返る要素を持っている。4位の野崎は50点に近いので、残念ながらこの日は勝利からはちょっと遠のいたポジションにいる。

大逆転なるかの3ラップ、しかし調子を上げてきたのは、トップを走る小川友幸だった。3ラップめは5点なし、しかもクリーン8というすばらしいスコア。これでは、追い上げをはかった黒山も、手も足も出ない。結局点差は広がって、13点差で小川友幸の復活優勝となった。

2位争いは黒山の勝利。小川毅士は体力的にきつかったと3ラップめを振り返る。ライディングに気を配る余裕もなかったという小川だが、しかし3位表彰台は自身はじめてだ。

これで小川毅士は2位黒山に20点弱の点差をつけられた。さらに約10点差で
野崎が続いている。野崎の実力からすると、トップに倍近い減点を計上するというのは異常事態。次回以降の復活が期待される。

5位以降は、調子を崩したとはいえ、野崎に大きく差を付けられている。野崎と45点差の5位は三谷英明。大ベテランで、近年は国際A級でトップ争いをしていたが、去年から再びスーパークラスに復帰。練習量の不足や体力的にきついと嘆きながら、点数をまとめてくるところはさすが。今シーズンスーパークラス入りを果たした柴田暁(ホンダ)と斎藤晶夫(ホンダ)、ふたりの若いチームメイトの存在も、三谷の発奮材料になっているようだ。

小川友幸のコメント】

「チャンピオンを獲得してからの一勝が、長かったです。今日も、序盤は自分のペースで走れず、減点をとってしまいましたが、ライバルと歩調を合わせることなく、自分のペースに戻してからは、いい調子で走れたのではないかと思います。今年から市販車ベースとなったマシンも、まだまだセットアップの途中で、これからよくなる要素もあります。まずは一勝してリードをとってシーズンを始められました」

黒山健一のコメント】

「負けてしまいました。実は今シーズンは今までとちがう乗り方にトライしていて、その乗り方で実戦にのぞむのは今回がはじめてでした。練習ではすっかりいい調子だったのですが、実戦はやはりちがうということで、まだまだ乗り込みが足りません。今回は2位になって、勝てなかったという中では最善の結果を得られたので、その点はよかったです。今シーズンは、小川選手とおもしろい戦いを見せられるかもしれません」

【小川毅士のコメント】

「初表彰台で、それは正直うれしいですが、2位になれなかったし、勝てそうな試合でもあったから、勝てなかったというくやしさもあります。1ラップめはどうしたのかなというくらいに調子がよくて、2ラップめがいつもの自分の感じで、ところが3ラップめは体力が限界で、もう走っているだけが精一杯でした。こういう課題を克服して、今年は今日の序盤のような走りを続けていきたいです」


国際A級クラス
開幕戦優勝は小森文彦

国際A級

西元良太、柴田暁、斎藤晶夫の3人がスーパークラスに昇格して、また新たな主役が登場する舞台ができあがった国際A級。これにスーパークラスから返り咲いた小森文彦(ホンダ)が加わって、今年もこのクラスはにぎやかだ。

1ラップめ、6点とよいスコアでトップをとったのは野本佳章(ベータ)。去年初優勝をあげた野本の二勝目なるかと思わせたが、野本は2ラップめ以降調子を崩して順位を落としてしまった。

変わってトップに躍り出たのがA級3年めの藤巻耕太(ガスガス)。若い藤巻も、ここまではA級でのポイント獲得が目標となっていたが、3年めになっていきなり、A級での優勝がターゲットになった。1ラップめも、野本と同点だったから、安定感も身につけてのトップ進出だった。

しかしさらに伏兵現る。国際A級に戻って、チームも移籍した小森だ。ゴール後も、勝利はあきらめていたような小森だったが、リザルトが発表されてみると、1点差で小森が勝利していた。3ラップめの減点3は本物だった。

3位には、ベテラン岡村将敏(ホンダ)。今シーズン、マシンをスイッチし、2ラップめ以降の追い上げが功を奏して表彰台に滑り込んだ。

【小森文彦のコメント】

「1ラップめ2ラップめと、緊張してしまって減点をとってしまったので、3ラップめはそんなことがないように走りました。優勝はともかく、3位くらいには入っておきたいなぁという思いだったのですが、優勝できてうれしいです。今年は自分のできるトライアルをきっちり楽しみたいという思いで活動します。その最初の試合で優勝できたので、今日はいい一日になりました」

 


I全日本初出場で初優勝
国際B級、山本直樹

国際B級

ベテランと若手のぶつかりあいとなる国際B級。ここ数年は、開幕戦に強いベテラン勢を、若手がシーズンを通して追い上げるという展開となっていた。去年は特に強いベテランの参加があったため、若手は陰に隠れてしまった感もあったが、今年は開幕戦から若手の台頭があった。

優勝したのは山本直樹(ホンダ)。鳥取県出身。鳥取の山本といえば、古くからのトライアルファンならピンとくるにちがいない。父親は全日本のトップを争った山本弘之。血統書付きの二世ライダーだ。自転車トライアルからオートバイに転向するや、いきなり実績を出してきた。ていねいなアクセルワークなど、若手らしからぬ渋い走りを見せる。2位に10点差は、このクラスではぶっちぎりといえる。

2位に入ったのも若手。エキシビション125クラスに出場してB級にステップアップしてきた若手の王道を進んできた選手。実は関東ブロックで国際B級チャンピオンとなったが、全日本でのタイトルを目指してA級昇格を見送った。今年は開幕戦から山本との勝負となっている。今シーズンが楽しみだ。

ベテラン勢は、3位に米田悟(モンテッサ)が入った。

【山本直樹のコメント】

勝てればいいなとは思ってやってきましたが、そのとおり勝ててよかったです。でも内容的には、もうちょっといいスコアを出せたと思うので、ちょっと不満です。今シーズンは全戦参加しますから、全戦優勝できるように、がんばります」

 



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