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全日本選手権シリーズランキング
 

写真&レポート

初戦は大差で黒山健一が勝利
ゼッケン1をつけた小川友幸
2位でシーズンスタート
いい走りを見せてくれたが
野崎史高は3位

国際A級スーパークラス

2008全日本トライアル選手権シリーズ第1戦 関東大会

2008年開幕戦は、今年も茨城県桜川市真壁トライアルランドが舞台となった。昨年同様、国際A級スーパークラス、国際A級、国際B級の3クラスの全日本選手権に、エキシビジョン125ccクラスを加えての開催となった。天候にも恵まれ、気温も3月初頭にしては暖かく、2300人のお客さんを集め、合わせて117名の参加者が技を競ってトライアルの2008年が始まった。

昨年のチャンピオン、小川友幸(ホンダ)、タイトル奪還に燃える黒山健一(ヤマハ)、自身3勝目とさらなる飛躍をめざす野崎史高(ヤマハ)、自身2勝目を4ストロークであげたい田中太一(ホンダ)、イタリア修業から全日本に復帰してこれら4強の争いに加わりたい小川毅士(ホンダ)、少数派となった2ストローク勢の井内将太郎(ベータ)と坂田匠太(ガスガス)、昨年のケガから復帰して今年にかける尾西和博(ホンダ)、4ストローク乗りの仲間入りをした田中善弘(ホンダ)、A級からこのクラスにステップアップした三谷英明(ホンダ)と小森文彦(ホンダ)。国際A級スーパークラスに参戦するのは、この11名だ。

天気がよく、気温もこの季節にしては暖かめだったため、セクション難度は去年おととしよりもやさしめという印象。序盤は小川と黒山が僅差でトップ争いという図式。野崎や田中も悪くないが、今回のようにきちんとクリーンするのが使命となるセクション設定では、5点をいくつかとってしまうと、なかなか挽回はむずかしくなる。これでむしろ2位以下が大きな集団となって接戦を演じるかたちとなり、スーパークラスのライダーのレベルの高さの証明ともなった。

しかし実は、小川も実力のままに黒山とトップ争いをしていたわけではなかった。地に足がついたライディングができず、乗り方を模索しながらの苦しいトライアルだった。逆に黒山は、いくつかの5点はあるものの、確実にスコアをまとめてライバルとのリードを広げている。久々の黒山の横綱相撲だ。

小川の誤算は、1ラップ目後半に、セクション修復などでペースが上がらず、大量のタイムオーバー減点をとったことだった。これは野崎も同様で、このスローペースの先を進んだ黒山との点差はさらに開くことになってしまった。これでペースを乱した小川は、もはやこの日の優勝戦線に加わることはできなかった。

小川にとっては、2位を守れたのは幸運だった。小川の2位を脅かすべき野崎や田中太一は、小川以上に問題をかかえてしまっていた。田中はどうにも乗れないコンディションに悩み、野崎はライディングは快調だったものの、ざくざくのヒルクライムに失敗して落ちたときにマシンにダメージを与えてしまった。これで野崎のタイムオーバーは、なんと23点にも及んでいる。

1ラップ目に接近していた5位以下も、終わってみると小川毅士と井内が同点(クリーン数は毅士のほうが倍以上も多かった)だった以外、それぞれのポジションに落ち着くことになった。ただ今年は、この顔ぶれの中で順位の変動は少なからず見られそうで、活発な順位争いも期待できる。。

【黒山健一のコメント】
「久しぶりに緊張してしまいました。今まで自分がゼッケン1番というのがあたりまえになっていて、スタートが最後なことに慣れていましたので、今までとはちがうプレッシャーを感じました。序盤は、やはり小川選手の走りを気にしてしまいました。しかし去年は、小川選手の走りを気にしすぎたのが敗因でもあったので、後半は気持ちを切り替えてみました。体調の方はほとんど問題ないです。今シーズンのマシンはとっても良く仕上がっているので、シーズンオフはずいぶん乗り込みました。練習しすぎてちょっと腕を痛めてしまったほどです。シーズン7戦中まずは1勝。残りの6個全部獲りにいくつもりです」

【小川友幸のコメント】

「最悪でした。でもこれだけ失点して2位に入れてたのはラッキーだったんじゃないでしょうか。一日中、まともに自分がバイクの上に走ってる実感がなかったです。意外にも1ラップ目はトップだったらしいですけど、練習なら必ずいける自信がある最終セクションのヒルクライムでも落ちるし、考えられません。なんとか5点はとらないように努力するしかなかったというのが正直なところです。18点のタイムオーバーは予想外でした。1ラップ目に、前を走っていたライダーが転倒してセクションが壊れてしまい、修復に時間がかかってしまったんです。そのあたりから時間に追われっぱなしでペースも乱してしまいました。次回はチャンピオンの走りをお見せします。切り替えはできます。ここまで悪ければ、気持ちを引きずられることもありませんから」

【野崎史高のコメント】

「今日は調子がすごくよかったです。かなり乗りごたえのある試合でした。調子がいいからこそ、つまらない減点やタイムオーバーがもったいなかったですね。カードを飛ばしたり、あと数メートルで1分を超えてしまったり……。23点のタイムオーバー減点は、第7セクションの転倒でマシントラブルを起こし、修理に時間がかかってしまったからで、あれは残念でした。それが響いて3ラップ目はすごく忙しかったです。試合運びには反省材料がいっぱいありますが、ライディング自体は納得できるレベルにきているので、課題を改善すれば上位にいけるという自信も持てました」

 


シーズンオフに十分乗り込み
納得のいく勝利。西元良太

国際A級

昨年のチャンピオン成田匠、2位の小森文彦、3位の三谷英明がこのクラスを卒業して、若手やベテラン、A級の実力者たちに試合の勢力が移ってきた。

1ラップのトップは小野貴史(ホンダ)で減点3。2位が西元良太(スコルパ)で減点4。大きなミスが許されない神経的な接戦となった。

しかし2ラップ目以降、驚異的な精神力を発揮したのが西元良太。なんと2ラップ目3ラップ目をオールクリーンして、文句なし。初優勝とは思えない力強いトライアルを見せつけた。

小野は2位で、3位に、昨年乗り慣れないマシンで苦労したベテラン岡村将敏(スコルパ)が入った。

昨年のB級チャンピオンの平田貴裕(スコルパ)は16位と惜しいところでポイントを逃したが、125ccでトップ争いをしていた藤巻耕太が、12位でA級昇格緒戦でポイントを獲得している。。

【西元良太のコメント】

「集中力を持続できたことが今日の結果になりました。去年の結果が悔しかったので、このシーズンオフは今まで以上に乗り込んで来ました。IASの野崎選手とずっと一緒に練習させていただいたことがプラスになったんです。この試合向けて自分自身の調整がうまくいって、落ち着いたトライアルができました。応援してくれた人たちが心の支えになり、ほんとに良かったです」

 


IA昇格を目指す
ベテラン小野田理智

国際B級

若手の台頭も楽しみな国際B級だが、開幕戦は国際A級経験のある二人のベテランが上位を占めた。

まず、昨年まで地元中国大会のみ参戦していた上福浦明男(シェルコ)が、今年は全戦参加も視野に入れてまずは開幕戦に参戦したきた。上福浦は、89年にはデ・ナシオン日本代表にもなったトップライダーだが、全日本への参戦から退いて久しい。しかしやはりその安定感は別格だった。上福浦の1ラップ目の減点は4点。

2位は小野田理智(ホンダ)で7点。小野田は昨年中部大会に、10年もののマシンをひっさげて参戦、3位に入った。小野田も、今年はA級復帰をめざして、シリーズをできるかぎり追うという。

2ラップ目以降、その小野田ががぜん調子を上げてきた。上福浦はちょっと減点がかさんでいる。小野田は5点がひとつもないという安定感で、シーズン緒戦を優勝で飾った。

3位以降は、去年A級昇格がならなかった若手の実力派が並ぶ。このクラスは、未来の大器が目白押しだけに、観戦も興味深い。

【小野田理智のコメント】

1ラップ目に上福浦さんに3点差つけられていたので、挽回しようとがんばりました。その後の点差はわからなかったのですが、ゴール後に優勝と聞いてとってもうれしいです。セクションが簡単なので油断できませんね。差がつきにくいし、ミスをすると順位が大きく変わってしまうので。今年の目標はA級に戻ることです。シーズン全戦出場できるかまだわかりませんが、やっぱりチャンピオンをとりたいですね」

 



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