文部科学大臣杯　2008年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦　SUPERBIKE RACE in KYUSHU
主催：オートポリスサーキット(4.674Km)
決勝レポート
DATE:2008-5/25
■開催日/予選：5月24日(土)、決勝：5月25日(日) 　■天候/予選：雨・ウェット　決勝：曇り・ドライ
■開催場所/大分県・オートポリスサーキット(4.674Km)　■観客数/予選：5,510人・決勝：29,100人

　ハーフウエットの難しいコンディションで行われたGP-MONOクラス。セカンドグリッドからスタートした乃村康友がホールショットを奪い、ポールポジションの岡田義治、谷川壮洋、長島哲太と続いていく。長島は2コーナーで谷川をかわすと、すぐに岡田をかわし第2ヘアピンで乃村のインを突きトップに立つ。乃村も、すかさずジェットコースターストレートで抜き返し、オープニングラップを制す。しかし、比企徹がホームストレートで乃村と長島を一気にパスし、トップを奪う。
　この時点でトップグループは比企を先頭に、乃村、長島、中木亮輔、谷川、藤井謙汰が続き、6台が形成する。3周目の1コーナーでは乃村が再びトップに立つが、後方から虎視眈々と谷川がポジションを上げてきていた。3周目に4番手、4周目の2コーナーでは2番手に上がり、第2ヘアピンで乃村のインに入りトップに立つと、ここから谷川が主導権を握っていく。7周目に一時は順位を下げるものの、すぐにトップの座を奪い返すと一気にスパート。そのままトップでチェッカーを受け、全日本初優勝を飾った。　2位争いは乃村と長島がラストラップに何度も順位を入れ替える激しいバトルとなったが、最終コーナー立ち上がりで前に出た乃村が制す結果となった。長島が3位に入り、初表彰台を獲得。以下、中木、比企、藤井と僅差でチェッカーを受けた。

優勝／#26 谷川壮洋 TEAM PLUS ONE
『序盤は無理をしないで周りの様子を見てからペースを上げようと思っていた。前のペースが思ったより上がらなかったので、そこからトップに立った。終盤は自分のペースが上がったのか、後ろが混戦になっていからペースが上がらなかったのかは分からないけれど、後ろとの差は確認していた。離れていたのでミスしないようにゴールを目指した。難しいコンディションだったけれど自分には向いていた。レース歴は25年なので、今年が集大成と思って走っているので、チャンピオンを獲って辞めたいですね』

2位／#3 乃村康友 モリワキクラブ
『序盤は常に一番を走るように心がけていたけれど、終盤は前と離れてしまったのでポジションをキープするので精一杯だった。最後は立ち上がりでボクの方が速いのが分かっていたので（長島）哲太を最終コーナーでかわそうと思っていたし成功してよかった。フロントをプッシュするとリアが流れてしまって安定しなかったので、何度も転びそうだった。難しいレースでした』

3位／#45 長島哲太 Team ProjectμFRS
『オートポリスでは初めてのレースだったので、作戦は全く立てられなかった。トップに立っても、乃村さんと何度も抜きつ抜かれつを繰り返して逃げられなかった。レース終盤は谷川さんが逃げてしまい、乃村さんとの争いになったのですが…。2戦連続でチェッカー寸前に抜かれているので、次回は抜かれないようにしたですね』