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写真&レポート
MOTO1 Rd.5 Sugo 8/3 sun
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左右に細かく切り返しのつづくこのSugoラウンド。
パッシングポイントの少ないと言われたこのコース。しかしそこで見せた#2佐合の猛追、#1小林の大逆転、#15松本という伏兵。
8月3日(日)、菅生サーキットでスーパーモタード全日本MOTO1第5戦が開催された。天気は晴れ、気温は30度を超す真夏日となった。このコースは左右の切り返しがつづきパッシングポイントが非常に少ないことが特徴。つまりPolePositionを獲ることが勝利に大きくつながる。という意味では決勝レース以上にタイムアタック予選、ヒート予選が重要と思われた。
 


結果moto1 class
第1戦
#5
星野
Team CRF Family & KBFRS
第2戦
#4
松本
Agip Husqvarna RACING WORLD with CPsports
第3戦
#3
増田
JAWS RACING YAMAHA+REAL EQUIP
第4戦
#5
星野
Team CRF Family & KBFRS

#2佐合、#3増田、#4松本、#5星野、#6森田、そして#7熱田、それぞれのレース。
そして勝ったのは無欲の#5星野。

 第5戦、Sugoラウンド。昨年は、地元#6森田(SRF sports &Highside Junkies)が圧倒的な速さを見せての勝利だった。今年は誰が勝つのか。#5星野、#4松本、#3増田、#2佐合(ブルーヘルメットMSC)、#6森田。ここにスポット参戦の地元#7熱田(デップRC)が加わる。この中の誰なのか。もしくは彼ら以外なのか。
 ポイントで一歩前に出たように見えるのは#5星野。しかし、昨年のもう一人のチャンピオン#4松本も今年ハスクに乗り換え調子がいい。#2佐合も本来の強さが出てくれば簡単にここで1勝をあげ、今からでもチャンピオンはとれる。#3増田も同じく第3戦の走りや昨年の最終戦の走りを見れば、ここ一番のレースでは執念の走りを見せる。#3増田の強さは計り知れない。#6森田は先にも書いたが昨年ここで勝っている。#7熱田はスポット参戦だが新しくロードのライディングを身につけここ菅生ではなかなかのタイムを出している。
 最初にこの戦いから落ちたのは昨年の勝者、地元の#6森田だった。腰の怪我でレースを欠場することとなる。残るは#2佐合、#3増田、#4松本、#5星野、#7熱田の5人。(ポイント順で言うと調度この逆の並びになり、星野がトップだ)

タイムアタック、トップはハスクの#4松本。ついでMOTO1キング#3増田。

 最初にも書いたようにここSugoはパッシングポイントが少ない。つまりPPを獲ったものが勝つ可能性が高い。そのためにはまずタイムアタックでトップに立ち、ヒート予選をPPスタートで決め、決勝もPPスタートというストーリーを誰もが描く。
 ここでレースの流れを確かめておく。まず当然だがタイムアタックから始まる。次はヒートレース。これはA組B組と2組に分かれ行われる。タイム順にトップはA組PP、2番タイムはB組のPPと振り分けられる、同じく3番タイムはA組2番グリッド、4番タイムはB組2番、となる。決勝はこのヒートレースの結果でグリッドが決まる。
 タイムアタックでトップに立ったのは旋回マシンと言われるハスクに乗る#4松本。2位に0.5秒以上の差をつけての圧倒的なタイムだ。
 2番手タイムを叩き出したのはREAL EQUIPスペシャルの#3増田、B組のPPを得る。今年は第3戦で1勝を挙げている。ここでもう1勝をあげ今年のチャンピオンを狙いたい。キングの名を本物にしたい。
 #5星野はチャンピオンに最も近いが、今回いまひとつタイムを縮めることができない。3番タイムでA組2番グリッド。
 #2佐合はなかなかタイムを伸ばすことができないままタイムアタックを終え4番タイム、B組2番グリッド。このところ#2佐合はタイムアタックでタイムを伸ばすことができないような印象がある。昨年、一昨年の圧倒的な速さ強さが見えない。
 #7熱田は5番手タイムでA組3番グリッド。スポット参戦としてはなかなかのポジションだ。さすが熱田である。

そしてヒートレース。A組PP#4松本はスタートミス、B組佐合はジャンプスタートでペナルティ。
 今回のレースは決勝以上にヒートレースにも見所があった。(昨年は、タイムアタックで森田と増田のタイムアタックバトルというような戦いを繰り広げた。この2人がラップ毎にタイムを縮め合い、まるでショーのようなタイムアタックレースだったことを覚えている。ある意味決勝レース以上に面白かった)
 A組ヒートレース。パッシングポイントが無いと何度も書いたが、全く無いわけではない。最大のチャンスはスタートである。ここで上手くすれば大きく順位は変わる。PPスタートの#4松本がそのままの位置を守り切って決勝に進むのか、または#5星野が奪うのか。と思った注目のそのスタート、#4松本がスタートミス。わずかにフロントを浮かせた瞬間に#5星野が前に出てHSを奪う。#4松本がそれに続き、#7熱田が3番手。その後タイムに勝る#4松本は#5星野に猛烈に襲いかかるが結局パスすることはできない。A組ヒートレースはスタートのこの一瞬で決まってしまい、#5星野、#4松本、#7熱田の順でフィニッシュとなる。
 B組ヒートレース。PPスタートは#3増田。#2佐合は2番グリッド。3番グリッドには#27金児隆太(チームレアルエキップ アプリリア)。#2佐合は決勝でひとつでも上のグリッドを得るためにスタートを狙ってくるはず。#27金児隆太もパワーを生かしたロケットスタートでひとつでも順位を上げたい。注目のスタート。
 そこで今度は佐合がやってしまった。ジャンプスタートである。その0.5秒後のスタート直後、今度は#27金児隆太がストレート上で転倒。観ている私たちも一瞬ヒヤっとしたが金児はすぐに立ち上がり再スタート。しかし最後尾となる。
 結局HSを決めたのはPPスタートの#3増田。#2佐合はジャンプスタートをとられ、ペナルティとしてレース中にピットレーンに一度入りストップ&ゴーとの指示を受ける。がそこからの#2佐合の走りはすばらしかった。冷静沈着ないつもの走りは姿を消し、猛烈なアタックが始まった。まるで餓えきった猛獣のような走りだ。それは計算され効率の良いライディングではないのだろう、が人を感動させる走りだった。トップを走る#3増田に近づくため、なんとしても決勝で勝利するため、に#2佐合は走った。このパッシングポイントの少ないコースで一人二人とパスしていく。1コーナーから2コーナー、ダートの進入口、ジャンプセクション、その後の切り返しの連続コーナー、そして最終コーナーとあらゆる場所で一人ずつパスしていく。神業のようなブレーキングにライン取り。しかしそのぎりぎりのライディングのせいか、佐合が珍しくジャンプで派手に転倒する。も、すばらしいリカバリーで再スタート、決してあきらめない。
 (この段落はレース展開以外の話なので興味の無い方は次の段落へ進んでください、すみません。)モタードとはある意味「不自由な中で如何に上手くバイクを走らせるか」というモータースポーツではないだろうか。ターマックでは、ダートセクションを考慮したその長い脚が邪魔でありオフ車ベースのため車体も弱い。ダートでは、ターマックでタイムを縮めるための太くグリップのしないロードタイヤが不自由、またロードに合わせたすばらしく効くブレーキシステムもここでは邪魔である。その不自由な状況のなかで如何に人間がそれをコントロールするか、というスポーツとも言えるのではないか。機械を如何に人間がうまくフォローし操りその機械の持つ能力以上を引き出すか、とも言える。佐合のこの時の走りはそのモタードというスポーツの限界の高さと深さを見せてくれたように思った。ここまで走らせることが出来るのだと。
 結局#3増田がトップで入り、2位には#13金児伸二(モトスポーツK’s)が、3位にはなんとその#2佐合が食い込んだ。

決勝、追い上げる#2佐合がまずコースアウト。#3増田、#4松本も転倒。
 決勝、PPは#5星野、2番グリッドは#3増田、#4松本は最前列イン側の3番、2列目アウト側4番#13金児伸二、5番#7熱田、2列目イン側6番#2佐合とならぶ。
 HSを決めたのは#5星野、それに#3増田、#4松本と続く。#2佐合は1コーナーで集団に飲み込まれ、その結果ダートセクションで前車の転倒に巻き込まれコースアウト、ほぼ最下位まで落ちる。
 5ラップ目、3番手の#4松本が動いた。ダート進入で#3増田に襲いかかる。ぶつかり合う2人、はじき出されるような形で#3増田がスリップダウン。#4松本が2位に上がる。逃げる#5星野、それを追いかける#4松本。この2人はポイント争いでもこの状況にある。#5星野はなんとか逃げ切り、ここで1勝をあげチャンピオンに王手を掛けたい。#4松本は#5星野に勝てばチャンピオンの可能性は互角となる。その#4松本の#5星野追撃態勢に入った5ラップ目、10コーナー進入で単独のスリップダウンを犯してしまう。素早くマシンを起こしセルスターターを使って再スタートを図る、が左手グリップにはクラッチレバーが無い。無念にも松本のレースはここで終わってしまった。
 この時点で2位には#7熱田があがってくる。3位には#13金児伸二がつけていた。#2佐合は一時ほぼ最下位までおちたものの、ヒートレース以上の走りでこの時点で4位にまで上がって来る。
 そして残り2ラップ、#2佐合はついに#13金児を捉え3位に上がる。なんという強さだろう。しかしレースは残り1ラップ、佐合のその走りでも#7熱田を捉えるにはその差は大きすぎた。
 最終ラップ、勝利を確信した#5星野は余裕のペースダウン。#5星野これで今期3勝目。これで実力は証明された、MOTO1に若きスターが生まれた。2位にはスポット参戦の地元#7熱田、3位には#2佐合が食い込んだ。
 4位には#13金児伸二、5位は最後尾グリッドスタートの#27金児隆太、6位にはこれも最後尾ひとつ前のグリッドからの#99佐野(SUNBRIDGE MOTOAVANTI)が入った。

最後に。
 このHPを読んでいただいている皆さんにお願いがあります。ぜひ一度、レースをナマで観て感じてみてください。媒体を通してでは決して体験できない何かを感じることが出来ると思うのです。できれば決勝だけでなくヒートレースやタイムアタックからの観戦を試してみてください。そして可能ならばできるだけコースサイドからの観戦をお勧めします。ライダーと目が合い、そのライダーの意志までも見える時があるのです。
 次戦第6戦愛知ラウンドは知多半島の美浜サーキットで開催されます。9月第1周目の土日です。(決勝は日曜日。詳しいタイムスケジュールはmoto1中部のHPをご覧下さい。)この第6戦ではお客様へのサービスとして、数多くの豪華景品を用意しております。なんと200点以上です。入場料以上の景品がもらえる可能性が大です。ぜひナマのレースを体験してみてください。

これで3勝目、CRF450R#5星野(TeamCRF Family & KBFRS)。決勝は危なげない走りでポールtoウィン。
ロード的なライディングを取り入れて、2位に入ったCRF450R#7熱田(デップRC)
一時は前車の転倒に巻き込まれほぼ最下位まで落ちるも、神業のような走りではい上がって3位に食い込んだCRF450R#2佐合(ブルーヘルメットMSC)。
最後尾スタートから5位にまで這い上がった#27金児隆太(チームレルエキップ アプリリア)。ヒートレースでのクラッシュで一時はリタイヤかと思われたが、決勝でのこの#27金児の走りもすばらしかった。
MXのチームメイト益春菜がスタート時のパラソルを。これで#5星野は今期3勝目。全日本MXの方も最近調子がいい。
スポット参戦ながらも2位に入った#7熱田。
結果は3位だったが、最もすばらしい走りを見せてくれた#2佐合。今回のレースは、実際にレースを観た者すべてにすばらしい感動を与えてくれたのではないだろうか
4位に入ったハスクスペシャリスト#13金児伸二(モトスポーツK’s)。47歳の現在も、トップライダーでいるのには驚かされる。
#3増田と#4松本の激しいバトル。結果、#3増田ははじき出される。#3増田(JAWS RACING YAMAHA+REAL EQUIP)はこの後も走りきり13位に入る。
#4松本は#5星野追撃の態勢に入った直後の5ラップ目、10コーナー進入でスリップダウン(Agip Husqvarna RACING WORLD with CPsports)。
左グリップにクラッチレバーが無く、再スタートの出来ないことを知る#4松本。その脇を追い上げてきた#2佐合(ブルーヘルメットMSC)が通過する。
 



08年の今シーズン、#44山下政弘2連勝、その後は#1佐々木が2連勝。で迎えた第5戦Sugo。
 #44山下政弘(アルタイヤ ハスクバーナ レーシング)は第1戦2戦と2連勝、その後第3戦4戦と#1佐々木(DIABLO)が2連勝。そこでむかえた第5戦Sugoラウンド。この2人のどちらかが勝つのか。それとも今期まだ1勝も挙げていない#2谷田部、#4山下朋季、#5水庫らなのか。彼らもここSugoで勝ちこの2人の戦いに加わりたい。
 HSを獲ったのはPPからスタートの#1佐々木、それに続いたのは#15松本(CPsports)。3番手につけたのは#44山下政弘、続いて#2谷田部(チームフィンガーオート)、#10濱田(サンビシモータース&PHN)、#8多川(moto禅×Kei’s×Absolute with C.M.A)。


HSを決めそのまま2位以下を離していくCRF250R#1佐々木(DIABLO)
決勝2位を走る#15松本(CPsports)。ヒートレースで見事なスタートを決めトップに立つとそのまま後続を引き離し、結果、初の決勝2番グリッドを得た。決勝でもすばらしい走りで終盤まで2位を走った。

 #1佐々木は、レース序盤から2位以下をぐいぐいと離して行く。注目は2位争いに集まる。#44山下政弘は一刻も早く#1佐々木追撃に向かいたいのだが、なかなかこの#15松本を捉えることが出来ない。むしろ高速セクションでは時に離される状態。
 レース終盤、ついに#44山下政弘が#15松本を捉え2位に上がる。と、#2谷田部も3位に上がる。今度はこの2人の2位争いが展開される。ターマックで速い#44山下、ダートセクションで速い#2谷田部。#2谷田部はダートセクションで#44山下にならぶもパスには至らない。コーナーに2台が並んで入りぶつかり合うことも2度や3度ではないという激しいバトルが展開される。しかし、#44山下も譲らない。
 ついに最終ラップ、2位争いの2台を突き放し#1佐々木は余裕で走りそのままトップを守りきりフィニッシュ。一度もトップを譲ることなく余裕のレースを展開した。佐々木はこれで3連勝。チャンピオンに手を掛けたと言っていいだろう。2位は#44山下政弘、3位は#2谷田部、4位は濱田、5位#15松本、6位水庫(Team CRF Family & KBFRS)となった。


ハスクSM400の#44山下政弘(アルタイヤ ハスクバーナ レーシング)。ターマックでは圧倒的に速い。
幾度となく#44山下に並びかけるもパスできなかったYZ250F#2谷田部(チームフィンガーオート)は、3位に。
2位を快走中のCRF250Rに乗る#15松本(CPsports)。
これで3連勝。どうやら波に乗ってきた#1佐々木(DIABLO)。前戦に続き、圧倒的な速さを見せつけた。
もう勝利以外では喜べなくなった#44山下(アルタイヤ ハスクバーナ レーシング)。
すばらしいアタックを見せた#2谷田部(チームフィンガーオート)。惜しくも3位。
 


激しいバトルを制し#1小林2連勝、今期3勝目をあげる。
 そのPolePositionを獲ったのはKTMに乗る#28池田(OrangeClubうず潮レーシング福山)、2番グリッドはBMW#69の和泉(TEAM Xmoto)、#1の小林は(Te’s倶楽部withハスクバーナ)は3番グリッドからのスタートとなる。
第2戦HiroshimaラウンドTSタカタサーキットで地元コースとはいえ#28池田は#1小林に勝っている。また、昨年のこのSugoラウンドでは#69和泉はBMWで勝っている。今回はこの両者の戦いと思われた。
HallShotを獲ったのは#28池田、それに#69和泉#1小林と続く。しかしその直後の2コーナー、なんと#1小林が#69和泉をパス。あれほど予選で乗れていなかったのがウソのような走りを見せる。
5ラップ目には#1小林は#28池田も捉えついにトップに立つ。しかし#28池田もそのまま終わらない。
残り2ラップ、#28池田は得意のダートセクションで#1小林に襲いかかる。しかし#1小林も冷静にこれを抑える。ラストラップ、やはりダートセクションで#28はアタック、しかし今一歩届かない。その後も#28池田はコーナー毎に攻めるが、#1小林は落ち着いてこれを抑えトップを守りきりそのままフィニッシュ。あの予選からの不調がウソのような走りで3勝目をあげる。2位には#28池田、3位は#69和泉が入る。

3勝目をあげた#1小林。
タイムでは圧倒的だったのだが、なんとも惜しい#28池田。
辛くも3位の#69和泉。
ついにトップに立つハスクバーナSM630Rの#1小林。(Te’s倶楽部withハスクバーナ)。
ダートセクションでは小林に幾度も並びかけるKTM#28池田(OrangeClubうず潮レーシング福山)。
昨年は勝ったのだが。BMW#69和泉は(TEAM Xmoto)、今年は3位。

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