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写真&レポート
MOTO1 Rd.2 INA 4/19〜20 Ina Circuit
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第2戦INAラウンド。このINAサーキットはモタードの聖地、毎年ドラマが生まれる。
 MOTO1第2戦は長野の伊那で開催された。このINAサーキットは早くからモタード用として開放され、数多くのモタードライダーを育てたサーキットである。松本康(アジップ・ハスクバーナレーシングワールドwithCPスポーツ)
、金児伸二(モトスポーツK’s)、今年引退した井原健もここでモタードを学んだし、そして佐合潔(ブルーヘルメットMSC)も当初はこの伊那サーキットに通ったという。モタードコースが常時設定されており、日頃からモタード走行の可能な数少ないサーキットである。そのコースはモタードサーキットとしてよくできており練習にも良く、またレースにも向いている(パッシングポイントが多く順位の入れ替わりが多い。コース全体が見渡せて初心者でもレースの流れをとらえやすい。)このINAサーキットはいわば日本のモタードスポーツの聖地であると言っていい。
 今年は音量が94dbに下げられたこともあり、このサーキットの本来のコースデザインに復活。おかげでダイナミックなライディングが復活し、見応えが戻った。(昨年は走行音量を下げるため、ストレートを短くするなどしてアクセル全開区間を減らすなどの対策をしていた。その分ダイナミックな走りがなくなり、モタードの魅力は半減していたようだった。)
 先にも書いたがこのサーキットは常時モタード走行が可能なため、ホームコースとしている地元ライダーが強い。地元と言っても長野だけではなく、山梨、静岡、愛知、また東京、埼玉、神奈川などの関東のライダーも地元ライダーと言っていいほどやって来る。moto1クラスでは#4松本、#13金児、#16金児敏之(Teamアクト)、#27金児隆太(チームレアルエキップ アプリリア)、moto2クラスでは、#4山下朋希(アルタイヤハスクバーナレーシング)、#44山下政弘(アルタイヤハスクバーナレーシング)。つまりプライドにかけて勝ちを狙ってくると言うことだ。
 


地元の意地を見せるか#4松本、そしてハスクバーナの全クラス勝利を達成できるか。
 moto1クラスを面白くしたのは、今年からこのクラスに上がってきた若手#27金児隆太(チーム レアルエキップ アプリリア)だ。タイムアタック予選では佐合の後方にはりつき、その佐合のタイムを抜いて2番グリッドを得る。「マシンがすごくいいんです!自分の思うように走ってくれるから、どこまででも攻めることができる。もう乗っていて楽しくてしょうがないっすよ!最高です!」予選でも高回転型のエンジンを上手く手なずけ好スタートを決め、PPスタートの#松本(Agip Husqvarna RACING WORLD with CPsports)をパスしHS。そのまま#4松本、#2佐合(ブルーヘルメットMSC)をひきつれトップを走る。後半#4松本、#2佐合にパスされたものの3位でフィニッシュし、決勝グリッド3番手を得る。
 さていよいよ決勝。PPは地元で絶対に負けられない#4松本、2番グリッドは#2佐合、3番グリッドは#27金児隆太、4番グリッドの1列目最イン側はその金児隆太を育てた去年までチームメイトの#3増田(JAWSレーシングヤマハ+レアルエキップ)が並ぶ。さてどこまでmoto1クラス新人の金児が戦えるか。トップライダー達の決勝レースは予選とは全く違う走りをするからだ。
 決勝スタート、HSを奪ったのは3番グリッドからスタートした#27金児隆太。2番手には#4松本、3番手には#2佐合がつく。松本も佐合もスタートは非常に得意としている、その中で予選レースからこの#27金児隆太がHSを2回とも決めているのが興味深い。そのまま金児がこの2人をひきつれトップを走る。#4松本は第2ダート出口で何度となくしかけるが、なかなか金児も譲らない。ついに3番手にいた#2佐合が今度は松本を襲いプレッシャをかけていく。挟まれた松本は焦り始める。佐合の心理戦だ。
しかしそこで崩れたのは#27金児だった。第2ダートで振られ、ラインをはずしてしまう。そこをすかさず#4松本がパス、トップに出る。そのままでは松本は逃げてしまうと、#2佐合が動く。第2ダートで#2佐合がアウトから金児にかぶせるようにならぶ。が金児も譲らない。ダート出口で二人の肘がぶつかり合う、今までの金児なら気持ちで負けていたかもしれないがここでは違った。佐合をはじき飛ばしそのまま佐合はコースアウト。佐合は高速のままコースサイドのバンクをうまく使ってコースに復活。なんとか転倒は免れる。(このライディングはすばらしかった。ここで転倒していたならかなりの怪我となっていたかもしれない。)しかし順位は落ちて5位に。変わって3位に上がったのは#3増田だ。その間も#4松本は#27金児を引き離しつつあり、トップの位置を固め始めつつある。ここで#4松本を行かせてしまってはならないと#3増田が#27金児をダートでパスシ2位にあがる。もつかの間、2位に上がった#3増田はダートのコーナーでリヤのバランスを失う。「後ろが優位(#5星野)以外ならなんとかなる、大丈夫!」と#3増田は自分に言い聞かせたと言う。しかしその瞬間、その優位(#5星野)にパスされる。その時増田の後方にいたのは、#27金児ではなく#5星野だった。今度は#5星野が2位にあがる。めまぐるしく順位が入れ替わる。(これがMOTO1 の魅力だ。)しかしパスされた#3増田も黙ってはいない。#4松本を追うために#3増田は#5星野に襲いかかる。と、次は#2佐合がその#3増田に襲いかかる。まさに猛獣の弱肉強食の戦いだ。そろそろタイヤも限界に来ている。ターマックでのグリップもあやしい、ダートではそもそもタイヤはグリップしない、が少しでもアクセルをゆるめたり、小さな隙を見せたら順位は入れ替わる。
 そしてついにラストラップ。地元#4松本がトップで逃げる。#4をつけてはいるがこの松本が07年最速のライダーと言っていい。第1戦ではいいところがなく3位に甘んじた、この地元では絶対に勝ちたい、そして波にのりたいところだ。後方では2位争いの#5星野、#3増田、#2佐合のバトルが続いていた。その#4松本、最終コーナー、得意のシャープなスライドでスピードを保ったまま進入、そして脱出ラインへ。リヤが多少滑るがアクセルは戻さない。トラクションを再びリヤにかけコーナーを立ち上がり全開でメインストレートへ。フラッグが振られようやく#4松本が今期1勝をあげた。2位は#5星野、3位は#3増田、4位#2佐合、5位#27金児隆太、そして6位には、なんと最後尾スタートの#6森田(SRF SPORT&HighsideJunkies)が入った。#6森田は予選でEGをブロー。なんとかEGを積み替え、決勝は最後尾からのスタートだった。なんと16人抜きである。
 このINAラウンドは毎年面白い。今年も見所の多いすばらしいレースであった。#27金児の若手のすばらしい走り、トップの激しいバトルと順位の入れ替わり、その一方では最後尾からの追い上げ、、、、。次戦は広島ラウンド、6月1日TSタカタで行われる。ダートセクションが新しく設計され昨年とは違うコースデザインになるという。本当に待ち遠しい。


結果moto1 class
1
#4
松本
HusqvarnaSM450RR’08 (アジップ・ハスクバーナレーシングワールドwithCPスポーツ)
2
#5
星野
HondaCRF450R’08 (Team CRF Famiry)
3
#3
増田
YamahaYZ450F’08 (ジョーズレーシングヤマハ+レアルエキップ)
4
#2
佐合
HondaCRF450R’08 (ブルーヘルメットMSC)
5
#27
金児隆太
ApriliaSXV450B.D.B (チーム レアルエキップ アプリリア)
6
#6
森田
SuzukiRM-Z450’07 (SRF SPORT&highside junkies)

#4松本(Agip Husqvarna RACING WORLD with CPsports)今期1勝目。このmoto1クラスで松本ハスクの勝利で、ハスクバーナは全クラス勝利した。
2位にはいった#5星野CRF450R。
#3増田YZ450F。一時2位にあがるものの隙をつかれ3位に。
#6森田RM-Z450(SRF SPORT&HighsideJunkies)。最後尾スタートにもかかわらず6位入賞。「マシンを直してくれたメカニックのみんなに感謝です!」と森田。その森田の走りも切れていた。
 
まず1勝目、#4松本(Agip Husqvarna RACING WORLD with CPsports)。「いや?、ほっとしました?。」地元のファンからの祝福のあと、笑顔で漏らした一言。
2位#5星野(Team CRF Family)「我慢して走っていたら、チャンスがふってきた」と語った星野。第1戦優勝、第2戦2位、で現在ポイントランキング1位。
3位は#3増田(JAWSレーシングヤマハ+レアルエキップ)。



#44山下政弘ハスクバーナSM400で2連勝。
 さて第1戦で初勝利を上げた#44山下政弘(アルタイヤハスクバーナレーシング)。この第2戦ではどうなのか?#1佐々木(DIABLO)は出てくるのか?昨年ここで1勝をあげた#5水庫(Team CRF Family)はどうなのか?
 そんな中予選でPPを得たのは#44山下だった。第1戦での勝利は実力であることを実証して見せた。2番グリッドは#5水庫、3番は#4山下朋希(アルタイヤハスクバーナレーシング)、1列目最イン側に#1佐々木がなんとか入り込む。
 決勝スタート、ホールショットを獲ったのは#44トルクのあるハスクSM400に乗る山下ではなく#5水庫。2番手に#44山下政弘、3番手に#4山下朋希、そして4番手には2列目スタートの#78岸田(RIDEGIG/RACING WORLD/GLIDERIDE/FUSE)があがる。その#78岸田は2コーナーから3、4コーナーにかけてするすると前に、あっという間に2位にあがる。まるで魔法を見ているかのようにコーナー毎に順位を上げていく。しかし、#44山下政弘も黙ってはいない、ダートで#78をパスし2位にあがり#5水庫追撃にむかう。もうひとりのハスクライダー#4山下朋希も4ラップ目には#78岸田をパスし3位に。この山下兄弟は(朋希が兄、政弘は弟)静岡在住ではあるがこのINAサーキットをホームサーキットとしている。意地でも#5水庫を落とさねばならない。
 5ラップ目、ついに#44山下政弘が#5水庫を捉えトップに立つ。#5水庫もその後方ぴたりとつく。冷静で正確、またダートも得意、どこからでも仕掛けてくる#5水庫は、後方につかれると最もイヤなライダーのひとりだ。なかなか仕掛けない#5水庫がかえって不気味に見える。
 レース中盤、後方から#1佐々木がようやく上がってくるも3番手で止まってしまう(と言っても3位にあがったのは#4山下朋希がダートセクションでスリップダウンしたからだが)。#5水庫には届かない。むしろその#1佐々木の後方につく#10濱田((サンビシモータース&PHN)が元気。#10濱田は第1戦でも4位と好調だ。今回こそ佐々木をパスし3位表彰台に上がりたいところだ。しかしなんとも#1佐々木の元気の無さが気にかかる。#2谷田部も同様に予選から今ひとつ元気がない。決勝ではなんとか#10濱田の後方5位につくものの追い上げるどころか離されていく。
 レースはその後トップ#44山下政弘が#5水庫の執拗なプレッシャーにも負けずトップを守りきりフィニッシュ、2連勝を飾る。
2位は#5水庫、3位#1佐々木が入る。

結果moto2 class
1
#44
山下政弘
HusqvarnaSM400 (アルタイヤ・ハスクバーナレーシング)
2
#5
水庫
HondaCRF250R (Team CRF Family)
3
#1
佐々木
HondaCRF250R’06 (DIABLO)
4
#10
濱田
YamahaYZ250F’07 (サンビシモータース&PHN)
5
#2
谷田部
YamahaYZ250F (チームフィンガーオート)
6
#8
多川
HondaCRF250R (moto禅xKei’sxAbsolute)

今期2連勝のハスクバーナSM400の#44山下政弘。第1戦が運ではなかったことを実証してみせた。
#5水庫CRF250R。第1戦では元気がなかったがなんとか復活したようだ。2位に入る。
3位になんとか滑り込んだ#1佐々木CRF250R。
ハスクバーナの実力を見せつけたいと言っていた山下(アルタイヤハスクバーナレーシング)、moto2クラス2連勝。
2位に入った#5水庫(みずくら)(Team CRF Family)
3位は#1佐々木(DIABLO)。今年から身体づくりにも注意しているよ言う。ときおり中田英寿とも一緒するとか。



橋本うれしい初勝利!
 予選を見た人々はこの第2戦も#1小林(Te’s倶楽部withハスクバーナ)の完全レースとなるだろうと予想したと思う。が違った。決勝スタート、好スタートを決めたPPの#1小林と#27橋本(EXP-SENRI@HuskySupple)の2人がジャンプスタートをとられる。MOTO1ではジャンプスタートをとられた場合、『1度ピットレーンに入り低速走行で通過し、指示のポイントで一時停止を行い再スタート』というペナルティが加えられる。2ラップ目その指示が2人に出される。が、小林はその指示をマシンブローと見誤りスロットルを戻してしまう。その間に小林の後ろにつけていた#27橋本がパス。その後#1小林はサインを理解し、#27橋本とともに指示のピットスタートを行う。しかし、その#1小林の一度アクセルを戻したツケは大きく、#27橋本と#1小林の差は半ラップ以上となっていた。しかし、レースはここから面白くなる。#27橋本と#1小林の猛追が始まった。
 ラップ毎に2人は猛然と追い上げていく、1台、そして1台とパスしていく。この2人はいったいどこまで順位を持ち返すのだろう?さすがにトップに追いつくのは無理だろう、いや行けるんじゃないか、と観客は盛り上がる。レース終盤残り5ラップ、ついに#27橋本はトップ#9高良(グライドライドKAZ)に追いついた。6コーナーで#27橋本が強引にインを差す、がラインはふくらみ再び#9高良がトップに。その後#27は橋本は#9高良の後ろにぴたりと張り付き様子を伺う。その間に#1小林もこのトップグループに追いつく。そしてラスト3ラップ。最終コーナー進入で#1小林が強引にトップ2台のインを差し、ついにトップに立つ。しかしラインが弱冠ふくらみ加速が遅れる、その隙に#27橋本が#1小林をパスしトップに立つ。2番手には#1小林、そして#9高良と続く。ラストラップ、ここが最後のチャンスと考えた#1小林は第2ダートのヘアピンコーナーでインラインにつく。が、前に出ることが出来ない。そのまま#27橋本はトップを守りきりフィニッシュ。#27橋本宗博うれしい初勝利となった。
2位には#1小林、3位にはフサベルに乗る#9高良が入る。

結果moto1unlimited class
1
#27
橋本
HusqvarnaSM570R (EXP-SENRI@Husky Supple/ハーテリー)
2
#1
小林
HusqvarnaSM630R (Te’s倶楽部withハスクバーナ)
3
#9
高良
FusabergFS650e (グライドライドKAZ)

#27橋本ハスクバーナSM570R、レース後半での小林の猛追をかわし初勝利。
#27橋本と#1小林の激しいバトル。ライデイングの違いに注目。小林はハスクバーナSM630。
3位に入った高良(グライドライドKAZ)とフサベルFS650e.
#27橋本ハスクバーナ((EXP-SENRI@Husky Supple/ハーテリー)

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