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見事なパーフェクト優勝を飾った
増田一将のダイナミックなジャンプ
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1位の表彰台で優勝を喜び合う
担当の渡辺 豪メカと増田
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全日本モトクロス選手権シリーズ第4戦中国大会は、広島県世羅郡世羅町のグリーンパーク弘楽園で開催された。カウンターを切るようにして大空を舞う名物ラムソンジャンプや、ハイスピードのアップダウン、フープスなどダイナミックなレイアウトが特徴の同コース。大会期間中の天候は、土曜日の晩に小雨が降ったものの、日中は好天に恵まれる。5月の爽やかな風が吹いたために体感温度はそれほどではなかったが、コース上には初夏を思わせる強い日差しが照りつけたため、決勝レースでは散水が追い付かず、コース全体を砂ぼこりが覆うシーンも見られた。
5月と10月、グリーンパーク弘楽園でシーズン2開催が行われる中国大会。毎回大勢の観客が集まるが、今回も地元広島県内はもちろん、近畿、九州地方などから11,500人の観客が詰めかけた。
IA1第1ヒート。スタート時のみコース後半に繋がる1コーナーを右にターンし、ショートカットで1周目を戻ってくるこのコース。好スタートを決めて1コーナーに飛び込んだのは、増田一将と小島庸平。直後、小島を溝口哲也がパスし、1周目は増田、溝口、小島、成田
亮、出原 忍の順でコントロールラインを通過。一方、先頭集団でレースをスタートさせた熱田孝高は、1周目小島と接触して転倒。1周目17番手と後方からの追い上げを強いられる。
レースは2周目に溝口が増田を抜いてトップに出るが、すぐに増田が抜き返し、徐々にリードを広げ始める。後半、2番手に付けていた溝口は、ペースを維持することが出来ずに後退。代わって小島が2番手、成田が3番手にポジションを上げる。レース終盤の17周目、徐々に小島との差を詰めた成田が17周目ついに小島を捉え2番手に浮上。レースは中盤以降も安定したペースでラップを刻んだ増田が独走でフィニッシュし今季初優勝をマーク。成田が2位。小島が3位。ほぼ最後尾から猛烈な追い上げを見せた熱田は4位、溝口は5位でフィニッシュした。
続く第2ヒート。田中教世と杉山和起が好スタートを決め並んで1コーナーをターン。1周目は田中、小島、溝口、杉山、出原、熱田、増田の順でコントロールラインを通過。序盤は田中がリード、小島が田中を追う展開となるが、前回関東大会で大クラッシュし、まだ身体にダメージが残る田中は後半に入ると序盤のペースを維持できずに徐々にポジションを下げる。代わって5周目に小島がトップに立つが、8周目、追い上げてきた増田が小島を捉えてトップに浮上。また12周目に小島は熱田にも抜かれ3番手に後退する。レース後半、トップ増田、2位熱田というオーダーは、第1ヒートを制した増田がリードを保ったままトップでチェッカーを受け今季初のパーフェクト優勝を達成。熱田が2位。トップ2台とはやや差がついた3位争いは、終盤成田が小島に猛チャージをかけるが、小島が成田のアタックを退け3位でフィニッシュ。今季6度目の表彰台を獲得した。成田は4位。田中が5位でフィニッシュし今季最高位をマークしている。
レース後増田は、「今シーズン、開幕からなかなかいい結果を出せずにいたが、特に調子が悪かったわけではない。ただ、今回の成績はチーム、スタッフ、スポンサー、そしてファンのみなさんに支えられて達成できたもの。特に今年からボクのホームページを制作してくれている株式会社モトクロスのスタッフのみなさんが、今回初めてレースを見に来てくれてたんで、いい結果を見せることができてよかった。これからもお客さんに喜んでもらえるレースを見せて全日本を盛り上げたい。世界選手権日本グランプリは、過去2回とも日本人同士のレースになってしまった。今年こそそうならないように自分なりの課題を持って臨み、更なるレベルアップのきっかけを得られればと思う。」とコメントした。
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